大量の情報が洪水のようにそれぞれの人を巻き込んでいる。さらに津波のようにフェイクニュースが広がり、人の行動が過激になる。大雨の中、大地震がきたような状況に急になった原因は、情報伝達の量と速度が一気に増大したのに対して各個人のデータ処理性能は限りある状況となったことにあると著者は実験結果をもとにして説明をしてくれます。
自分には事の真偽を自らが判断できるだけの能力が備わっているし経験もある、と思っていたとしても、おそらくその領域は超えているのだということを、よく理解しておくこと。これがデジタルネイティブ前後での人間観に与える最大の変化なんだと肝に命じます。
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フェイクニュースを科学する 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ (DOJIN選書) 単行本 – 2018/12/7
笹原 和俊
(著)
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津田大介氏推薦!
あなたがネットを見ていて感じる違和感――その正体に最先端の科学で迫り、
誰にでもわかる言葉で解説。最良の「ネットリテラシーの教科書」が誕生した。
虚偽情報お断り!
2016年、米国大統領選挙を契機に注目を集めるようになったフェイクニュースは、
いかにして拡散するのか。
本書ではこの複雑怪奇な現象を「計算社会科学」という新しい分野から読み解く。
偽情報を信じてしまう人間の認知特性、その情報を拡散させる情報環境の特徴、
情報過多と注意力の限界などの側面からフェイクニュース現象の全体像を描き出し、
メディアリテラシーやファクトチェックによる対抗手段の有効性を検討。
大量の情報が飛び交う現代、偽ニュースに惑わされないために必読の1冊!
本文より
フェイクニュースはなぜ生まれ、どのようにして拡散し、われわれ人類の脅威となるのでしょうか。
その仕組を理解することは、情報と虚偽情報が混在する複雑化社会を生きていくうえで重要です。
本書では、フェイクニュース現象を、情報の生産者と消費者がさまざまな利害関係の中で
デジタルテクノロジーによって複雑につながりあったネットワーク、
つまり、「情報生態系(Information Ecosystem)」の問題として捉え、
その仕組みについて紐解いていきます。
目次
第1章 フェイクニュースとは何か
一 フェイクニュースの全体像
二 フェイクニュース小史
三 フェイクニュースの科学
第2章 見たいものだけ見る私たち
一 認知の癖
二 みんなからの影響
第3章 見たいものしか見えない情報環境
一 噓がこだまする部屋
二 フィルターに囲まれた世界
第4章 無限の情報、有限の認知
一 情報過多世界
二 希少資源としての注意力
第5章 フェイクニュースの処方箋
一 偽ニュースを見抜くスキル
二 フェイクに異を唱える社会づくり
終章 情報生態系の未来
あなたがネットを見ていて感じる違和感――その正体に最先端の科学で迫り、
誰にでもわかる言葉で解説。最良の「ネットリテラシーの教科書」が誕生した。
虚偽情報お断り!
2016年、米国大統領選挙を契機に注目を集めるようになったフェイクニュースは、
いかにして拡散するのか。
本書ではこの複雑怪奇な現象を「計算社会科学」という新しい分野から読み解く。
偽情報を信じてしまう人間の認知特性、その情報を拡散させる情報環境の特徴、
情報過多と注意力の限界などの側面からフェイクニュース現象の全体像を描き出し、
メディアリテラシーやファクトチェックによる対抗手段の有効性を検討。
大量の情報が飛び交う現代、偽ニュースに惑わされないために必読の1冊!
本文より
フェイクニュースはなぜ生まれ、どのようにして拡散し、われわれ人類の脅威となるのでしょうか。
その仕組を理解することは、情報と虚偽情報が混在する複雑化社会を生きていくうえで重要です。
本書では、フェイクニュース現象を、情報の生産者と消費者がさまざまな利害関係の中で
デジタルテクノロジーによって複雑につながりあったネットワーク、
つまり、「情報生態系(Information Ecosystem)」の問題として捉え、
その仕組みについて紐解いていきます。
目次
第1章 フェイクニュースとは何か
一 フェイクニュースの全体像
二 フェイクニュース小史
三 フェイクニュースの科学
第2章 見たいものだけ見る私たち
一 認知の癖
二 みんなからの影響
第3章 見たいものしか見えない情報環境
一 噓がこだまする部屋
二 フィルターに囲まれた世界
第4章 無限の情報、有限の認知
一 情報過多世界
二 希少資源としての注意力
第5章 フェイクニュースの処方箋
一 偽ニュースを見抜くスキル
二 フェイクに異を唱える社会づくり
終章 情報生態系の未来
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社化学同人
- 発売日2018/12/7
- 寸法18.2 x 12.8 x 2 cm
- ISBN-104759816798
- ISBN-13978-4759816792
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商品の説明
著者について
笹原和俊(ささはら・かずとし)
1976年福島県生まれ。
2005年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。
現在、名古屋大学大学院情報学研究科講師。科学技術振興機構さきがけ研究者(兼任)。
専門は計算社会科学。
1976年福島県生まれ。
2005年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。
現在、名古屋大学大学院情報学研究科講師。科学技術振興機構さきがけ研究者(兼任)。
専門は計算社会科学。
登録情報
- 出版社 : 化学同人 (2018/12/7)
- 発売日 : 2018/12/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 192ページ
- ISBN-10 : 4759816798
- ISBN-13 : 978-4759816792
- 寸法 : 18.2 x 12.8 x 2 cm
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- - 1,536位科学読み物 (本)
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著者について
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笹原 和俊(ささはら かずとし)。1976年福島県生まれ。2005年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、東京工業大学環境・社会理工学院准教授。専門は計算社会科学。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月24日に日本でレビュー済み
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2019年1月3日に日本でレビュー済み
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米国トランプ政権が誕生した一昨年の大統領選挙から猛威を振るうようになった「フェイクニュース」について、主に海外での最新の研究を紹介している入門書。
筆者の専門は計量社会科学。Facebookやツイッターなどでガセ情報がどのように伝播していくか、膨大なビックデータの振る舞いから明らかにしていく。
それだけでなく、ガセ情報を信じてしまう人間の認知特性(認知バイアス)や、それを増幅するSNSなどの情報生態系の振る舞い(エコーチェンバー、フィルターバブル)についての研究、ツイッターなどの書き込みから政治信条、価値観などの情報がかなり分析できてしまうことなどの驚きの研究データもたくさん。
最後には、これらのフェイクニュースに対抗するための世界のメディアリテラシー教育や法規制、システムづくりの模索についても概観できる。
筆者が「フェイクニュース対策の入門書」と銘打っているだけあって、幅広い視点でこれらについての知見を得られるので、この本を皮切りに、さらに深く知識を得ることも可能だろう。
(とは言っても、日本ではまだ十分にフェイクニュースやファクトチェックに関する対策が進んでいないようにも感じるので、日本の事例での研究ももっと知りたいところ)
詳しい人が読めば★5つだろうが、まさに初心者の私にとっては、やや研究内容について難しい記述があったので−1とした。
筆者の専門は計量社会科学。Facebookやツイッターなどでガセ情報がどのように伝播していくか、膨大なビックデータの振る舞いから明らかにしていく。
それだけでなく、ガセ情報を信じてしまう人間の認知特性(認知バイアス)や、それを増幅するSNSなどの情報生態系の振る舞い(エコーチェンバー、フィルターバブル)についての研究、ツイッターなどの書き込みから政治信条、価値観などの情報がかなり分析できてしまうことなどの驚きの研究データもたくさん。
最後には、これらのフェイクニュースに対抗するための世界のメディアリテラシー教育や法規制、システムづくりの模索についても概観できる。
筆者が「フェイクニュース対策の入門書」と銘打っているだけあって、幅広い視点でこれらについての知見を得られるので、この本を皮切りに、さらに深く知識を得ることも可能だろう。
(とは言っても、日本ではまだ十分にフェイクニュースやファクトチェックに関する対策が進んでいないようにも感じるので、日本の事例での研究ももっと知りたいところ)
詳しい人が読めば★5つだろうが、まさに初心者の私にとっては、やや研究内容について難しい記述があったので−1とした。
2020年4月26日に日本でレビュー済み
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フェイクニュースに惑わされやすい友人がいます。その人とどう付き合うか、参考にさせていただきました。
2019年4月15日に日本でレビュー済み
全く新しい分野、ついこの間の米中間選挙だけでなく GDPR なども触れほぼリアルタイム。この手の話題性テーマだと作者笹原さんが東大総合文化学科の博士経歴と聞くと筆者主眼や経験ひけらかしの展開かと思いきや、解説は極めて客観的、過去研究発表を踏まえ学術的内容も盛り沢山で活用性は高評価。大学 4 年生講義の教科書と言っても過言でない。あまり役立たない本はが、筆者の見識、本としての纏め方、事実に基づく論理展開、章立ても明快、かつあとがき深謝に感情高まり星 5 つです。
第 1 章は全体俯瞰でフェイクニュースが何かを示し。ツイッター大統領(筆者名付け?)のトランプがフェイクニュース発端を素直に踏まえ、計算社会科学という分野、ソーシャルメディアを従来のマスメディアとの違いで捉えるなどこの本で知識が深まると言える久々感。フェイクニュースの起源がローマ帝国、政敵に勝つために虚偽情報や 2016 年大統領選でマケドニア若者達が偽ニュースサイトで小遣い稼ぎ 700 万円。若者達は簡単にお金を手にする方法だったが行動は民主主義を壊しかねないという警鐘は響く。英語を母国語としないのに偽ニュースサイトが受け入れられたことも疑惑大きい。
第 2 章は人間の認知特性で学術的解説。人は見たいように見る、古代ローマ、カエサルの言葉、認知バイアス Cognitive Bias 、自分の意見、価値観に一致する情報ばかり集め反する情報を無視する傾向、確証バイアス Confirmation Bias 、その他 Backfire Effect 、 Cognitive Dissonance 、 Availability Heuristic 、 Bandwagon Effect 、 Peer Pressure などキーワード多数。第 3 章が人間の認知特性からパーソナライズ、エコーチャンバー、フィルターバブルに至る解説。ツイッターを数値モデル化したシミュレーションでは二極化されソーシャルネットワークは分断されることを実証。奇々怪々な数式やモデルでの説明はなく文章で理解が進むのも好感。パーソナライズは Google が 2009 年に始めたとは。フェイスブックのモデルでは米国で 5 万人以上の実証でいいねボタンだけで性別、飲酒、喫煙だけでなく白人黒人、薬物経験、 21 歳まで両親と暮らしたなども判定できることにビックリ。ビッグファイブ:誠実さ、協調性、知的好奇心、外向性、刺激過敏もいいね 10 個で会社同僚、 50 個以上あれば友人レベル、 100 個以上で家族、 300 個あれば配偶者と同等の判断が可能とは。第 4 章は情報過多で認知限界とそれによりフェイクニュースが拡散される関係を解説。人間の注意力:アテンションを重要な経済要素とする考えも納得できる解説。
そして第 5 章はついに対処法。いかにフェイクニュースを見破るかの処方箋の話。でもやれることはリテラシー向上と所詮人間なのでプリミティブで逆に納得感も高い。 IT のようなリテラシーではなくメディアリテラシーとして ESCAPE junk news 、 Share-worthy 、さらにフェイクニュース判定ゲームサイトの紹介など。例として「火星に宇宙人を発見」のニュースに対しファクトチェックする紹介は非常に参考になる。続く終章では各章振り返り情報生態系の進化でフェイクニュースが政治的経済的動機があると取り纏め。未来への期待として 100 年後の辞書に・・の下りは感情高まります。
第 1 章は全体俯瞰でフェイクニュースが何かを示し。ツイッター大統領(筆者名付け?)のトランプがフェイクニュース発端を素直に踏まえ、計算社会科学という分野、ソーシャルメディアを従来のマスメディアとの違いで捉えるなどこの本で知識が深まると言える久々感。フェイクニュースの起源がローマ帝国、政敵に勝つために虚偽情報や 2016 年大統領選でマケドニア若者達が偽ニュースサイトで小遣い稼ぎ 700 万円。若者達は簡単にお金を手にする方法だったが行動は民主主義を壊しかねないという警鐘は響く。英語を母国語としないのに偽ニュースサイトが受け入れられたことも疑惑大きい。
第 2 章は人間の認知特性で学術的解説。人は見たいように見る、古代ローマ、カエサルの言葉、認知バイアス Cognitive Bias 、自分の意見、価値観に一致する情報ばかり集め反する情報を無視する傾向、確証バイアス Confirmation Bias 、その他 Backfire Effect 、 Cognitive Dissonance 、 Availability Heuristic 、 Bandwagon Effect 、 Peer Pressure などキーワード多数。第 3 章が人間の認知特性からパーソナライズ、エコーチャンバー、フィルターバブルに至る解説。ツイッターを数値モデル化したシミュレーションでは二極化されソーシャルネットワークは分断されることを実証。奇々怪々な数式やモデルでの説明はなく文章で理解が進むのも好感。パーソナライズは Google が 2009 年に始めたとは。フェイスブックのモデルでは米国で 5 万人以上の実証でいいねボタンだけで性別、飲酒、喫煙だけでなく白人黒人、薬物経験、 21 歳まで両親と暮らしたなども判定できることにビックリ。ビッグファイブ:誠実さ、協調性、知的好奇心、外向性、刺激過敏もいいね 10 個で会社同僚、 50 個以上あれば友人レベル、 100 個以上で家族、 300 個あれば配偶者と同等の判断が可能とは。第 4 章は情報過多で認知限界とそれによりフェイクニュースが拡散される関係を解説。人間の注意力:アテンションを重要な経済要素とする考えも納得できる解説。
そして第 5 章はついに対処法。いかにフェイクニュースを見破るかの処方箋の話。でもやれることはリテラシー向上と所詮人間なのでプリミティブで逆に納得感も高い。 IT のようなリテラシーではなくメディアリテラシーとして ESCAPE junk news 、 Share-worthy 、さらにフェイクニュース判定ゲームサイトの紹介など。例として「火星に宇宙人を発見」のニュースに対しファクトチェックする紹介は非常に参考になる。続く終章では各章振り返り情報生態系の進化でフェイクニュースが政治的経済的動機があると取り纏め。未来への期待として 100 年後の辞書に・・の下りは感情高まります。
2019年2月17日に日本でレビュー済み
フェイクニュースを題材にした本は大体が安易なネット批判・保守思想批判の印象。
それを今度は科学=理屈・論理で批判するのか(苦笑)と思い、身構えていたが
読んでみると意外にも面白かった。
読んでまず思ったのが、非常に丁寧に分かり安く伝えようという意志が伝わってくる。
科学の話なので難しい内容ではあるものの分かりやすく楽しく読めた。
著者も注意喚起してるが、「フェイクニュースを科学で解き明かした、
フェイクニュースの全貌が科学で見えた」と捉えるのは危険かつ禁物であろう。
「科学で見るとどうもこういう傾向・特徴が見えますね」程度に考える方が良いだろう。
読んでて「そりゃそうだろうね」「その比較はちょっとオカシクない?」と色々思う所もあり。
そう色々と思考をさせられるところも楽しい。
私が本から学んだことは
・事実より偽ニュースの方が伝わりやすいし・持続も長い。
・同じ考えの人同士でグループになりやすいし、他を拒絶しやすい。
ネット環境だとブロックによりさらにそらが加速・顕著になる。
(これがフェイクニュースを蔓延させることに)
・人間の認知能力(有限)より情報過多だと真偽判定できなくなる
(これもフェイクニュースを蔓延させることに)
・フェイクニュースへの対抗策はメディアリテラシーとファクトチェック
こんなところ。
この本はあくまで「ネットにおけるフェイクニュース」について語っているので仕方ないが
著者はテレビ・新聞の報道のあり方=誤報・偏向報道、つまりネット以外のフェイク(的)な情報には
無関心かつ無防備。本書で朝日新聞のファクトチェックを紹介していたが
某ネット番組では「朝日新聞のファクトチェック」のファクトチェックをしたところ嘘がボロボロと。
著者がこれを知ったらどう思うだろう(笑)。
米国のメディアリテラシー教育についても、それをしてるのが米大手メディアやジャーナリスト(笑)。
私から見たら「現役の泥棒に泥棒に入られない方法を教わる」みたいで何とも言ったら良いか…。
フェイクニュース議論にありがちだが、テレビ・新聞・ジャーナリストらの情報=取材者・出所が
ハッキリしてる情報=真実・事実としてる感じにやはりモヤっとしてしまう。
ただ、その辺りの話は「事実を知る方法」「事実の伝え方」の問題になってしまうので
本書の話題・目的とは大きく外れてしまうのかもしれない。
(「著者はあくまでもネットのフェイクニュースの専門家だから…」と思う事にしておく)
話は戻るが、フェイクニュースの研究は本当に面白く、単にフェイクニュースだけの話だけでなく
自然の摂理のような感じすら受ける。嘘を全て排除したら漫画・小説・ジョークなども嘘として排除され
ツマラナイ世の中になるだろう。排除するなら悪質な嘘・フェイクニュースのみにしたいがその線引きが難しい。
これは自国に外国人を受け入れる難しさ、あるいは「体の中の癌細胞だけを攻撃・排除して
他の細胞は一切傷つけない方法論」など色々な物事にも通じる話のようで色々考えさせられた。
余談だが、本書ではどこか米・トランプ嫌いの臭いがするなぁと思ったら
本書、後の方にその答えらしきものが(笑)。フェイクニュース問題に従事してる方々は
みんな反トランプなのかもねと。「嘘を言わない政治家が優秀」でもないし、
「嘘つきな政治家は政治に向かない」わけでもない。著者は政治評論家ではないので。
本書を読む上で色々気をつけないといけないことはあるが、そこを留意して読む分には
「科学的にみるとこういう感じらしい」程度の感じで読む分には面白い本だった。
評価は星4つ。
それを今度は科学=理屈・論理で批判するのか(苦笑)と思い、身構えていたが
読んでみると意外にも面白かった。
読んでまず思ったのが、非常に丁寧に分かり安く伝えようという意志が伝わってくる。
科学の話なので難しい内容ではあるものの分かりやすく楽しく読めた。
著者も注意喚起してるが、「フェイクニュースを科学で解き明かした、
フェイクニュースの全貌が科学で見えた」と捉えるのは危険かつ禁物であろう。
「科学で見るとどうもこういう傾向・特徴が見えますね」程度に考える方が良いだろう。
読んでて「そりゃそうだろうね」「その比較はちょっとオカシクない?」と色々思う所もあり。
そう色々と思考をさせられるところも楽しい。
私が本から学んだことは
・事実より偽ニュースの方が伝わりやすいし・持続も長い。
・同じ考えの人同士でグループになりやすいし、他を拒絶しやすい。
ネット環境だとブロックによりさらにそらが加速・顕著になる。
(これがフェイクニュースを蔓延させることに)
・人間の認知能力(有限)より情報過多だと真偽判定できなくなる
(これもフェイクニュースを蔓延させることに)
・フェイクニュースへの対抗策はメディアリテラシーとファクトチェック
こんなところ。
この本はあくまで「ネットにおけるフェイクニュース」について語っているので仕方ないが
著者はテレビ・新聞の報道のあり方=誤報・偏向報道、つまりネット以外のフェイク(的)な情報には
無関心かつ無防備。本書で朝日新聞のファクトチェックを紹介していたが
某ネット番組では「朝日新聞のファクトチェック」のファクトチェックをしたところ嘘がボロボロと。
著者がこれを知ったらどう思うだろう(笑)。
米国のメディアリテラシー教育についても、それをしてるのが米大手メディアやジャーナリスト(笑)。
私から見たら「現役の泥棒に泥棒に入られない方法を教わる」みたいで何とも言ったら良いか…。
フェイクニュース議論にありがちだが、テレビ・新聞・ジャーナリストらの情報=取材者・出所が
ハッキリしてる情報=真実・事実としてる感じにやはりモヤっとしてしまう。
ただ、その辺りの話は「事実を知る方法」「事実の伝え方」の問題になってしまうので
本書の話題・目的とは大きく外れてしまうのかもしれない。
(「著者はあくまでもネットのフェイクニュースの専門家だから…」と思う事にしておく)
話は戻るが、フェイクニュースの研究は本当に面白く、単にフェイクニュースだけの話だけでなく
自然の摂理のような感じすら受ける。嘘を全て排除したら漫画・小説・ジョークなども嘘として排除され
ツマラナイ世の中になるだろう。排除するなら悪質な嘘・フェイクニュースのみにしたいがその線引きが難しい。
これは自国に外国人を受け入れる難しさ、あるいは「体の中の癌細胞だけを攻撃・排除して
他の細胞は一切傷つけない方法論」など色々な物事にも通じる話のようで色々考えさせられた。
余談だが、本書ではどこか米・トランプ嫌いの臭いがするなぁと思ったら
本書、後の方にその答えらしきものが(笑)。フェイクニュース問題に従事してる方々は
みんな反トランプなのかもねと。「嘘を言わない政治家が優秀」でもないし、
「嘘つきな政治家は政治に向かない」わけでもない。著者は政治評論家ではないので。
本書を読む上で色々気をつけないといけないことはあるが、そこを留意して読む分には
「科学的にみるとこういう感じらしい」程度の感じで読む分には面白い本だった。
評価は星4つ。
2021年2月5日に日本でレビュー済み
陰謀論ニュースは科学ニュースよりも長く拡散する。誤情報は事実よりも早く、深く、遠く、幅広く拡散する。
喜び、悲しみ、怒り、嫌悪の四つの感情のうち、最も拡散したのは怒りだという。
「拡散」という行為がいかにバイアスがかかったものであるのかを、計算社会科学によって浮き彫りにする好著。
喜び、悲しみ、怒り、嫌悪の四つの感情のうち、最も拡散したのは怒りだという。
「拡散」という行為がいかにバイアスがかかったものであるのかを、計算社会科学によって浮き彫りにする好著。
2019年8月25日に日本でレビュー済み
類書をいろいろ読んだが、本書は良く整理されており、一歩進んだ内容でとてもよかった。
フェイクニュースに対処する決め手はまだないのかもしれないが、ネット上を流れる情報を、IT技術で追跡検証する試みもかなり進んでいることがわかった。
フェイクニュースを故意に作り出す人たち自体は、他の犯罪者などと同じでいなくなることはないだろうが、それに対応する方策が打ち立てられていくことによって、次第に混乱も落ち着いていくのかもしれないな、と少し楽観的になれた。
フェイクニュースに対処する決め手はまだないのかもしれないが、ネット上を流れる情報を、IT技術で追跡検証する試みもかなり進んでいることがわかった。
フェイクニュースを故意に作り出す人たち自体は、他の犯罪者などと同じでいなくなることはないだろうが、それに対応する方策が打ち立てられていくことによって、次第に混乱も落ち着いていくのかもしれないな、と少し楽観的になれた。
2021年6月26日に日本でレビュー済み
フェイクニュースと言った場合、ふつうはフェイクかどうか(真偽)に焦点があたっており、もちろんそれも大事なのだが、本書は、そのおおもとに、異論や異質な人を締め出して、自分たちだけで完結したコミュニティをつくり、それを全て(全体)だと思い込む現象などがあることを明らかにしている。ここには、たとえ自分には真理だと思えることがらで(仲のいい人が賛成して)も、それは部分にすぎないのだから、それを全体だと思い込んではいけない、という示唆が含まれているだろう。逆に言えば、異論を排除せずに討議する民主主義が必要であり、それは知識という点でも価値があることを意味しているだろう。好著である。