思想の描写に偏りはありますが、一読の価値は充分です。
単なる物語、あるいは暴露や批判に留まるものではなく、
自らの頭で考え自立した人間として生きるための本だからです。
そういえばあの頃、妙な報道が多くなかったか。
一体何が起こっていたのか。そして現在はどうか。
集団の無知が、無意識の暴力へと繋がる。
誰かの思惑に踊らされ、手を汚したことにも気付かない。
自分自身は、大丈夫だろうか。
現代社会の問題点と、
情報リテラシーを身に付けることの重要性、
情報弱者であることの危険性が身に沁みる一冊です。

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真冬の向日葵 ―新米記者が見つめたメディアと人間の罪― 単行本(ソフトカバー) – 2012/9/11
『コレキヨの恋文』の大ヒットコンビが贈る、本格小説。
自民党総裁選の報道に疑問を持ち、マスコミの実状を知ろうと新聞社でインターシップとして働くことになった主人公、一之宮雪乃。彼女が目にしたのは、国民を安易な投票行動へと導いたマスコミの歪んだ情報操作だった!
報道とは何なのか? 報道の何を見るべきなのか? 政治家の何に耳を傾けるべきなのか? 誤った選択をしないために、私たち国民は何を身につけるべきなのか?
メディア操作に過剰に反応する日本の政治と国民の姿を、冷静かつ客観的視点で見つめる傑作小説!
自民党総裁選の報道に疑問を持ち、マスコミの実状を知ろうと新聞社でインターシップとして働くことになった主人公、一之宮雪乃。彼女が目にしたのは、国民を安易な投票行動へと導いたマスコミの歪んだ情報操作だった!
報道とは何なのか? 報道の何を見るべきなのか? 政治家の何に耳を傾けるべきなのか? 誤った選択をしないために、私たち国民は何を身につけるべきなのか?
メディア操作に過剰に反応する日本の政治と国民の姿を、冷静かつ客観的視点で見つめる傑作小説!
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社海竜社
- 発売日2012/9/11
- ISBN-104759312625
- ISBN-13978-4759312621
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商品の説明
著者について
三橋貴明
中小企業診断士、作家。1969年生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業など数社に勤務した後、中小企業診断士として独立。大手インターネット掲示板での、韓国経済に対する詳細な分析が話題を呼び、『本当はヤバイ! 韓国経済』(彩図社)を出版、ベストセラーとなる。著書に『世界でいちばん! 日本経済の実力』(海竜社)など多数。
さかき漣
作家。幼少期より、華道など日本古来の伝統芸能を修得。大学では哲学と美学芸術学を専攻。美術関係の職業などを経て、文筆業に。日本語と日本文化の保持に貢献したいとの思いから、作家活動を展開している。ベストセラー『コレキヨの恋文』(小学館)に執筆協力として参加。
中小企業診断士、作家。1969年生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業など数社に勤務した後、中小企業診断士として独立。大手インターネット掲示板での、韓国経済に対する詳細な分析が話題を呼び、『本当はヤバイ! 韓国経済』(彩図社)を出版、ベストセラーとなる。著書に『世界でいちばん! 日本経済の実力』(海竜社)など多数。
さかき漣
作家。幼少期より、華道など日本古来の伝統芸能を修得。大学では哲学と美学芸術学を専攻。美術関係の職業などを経て、文筆業に。日本語と日本文化の保持に貢献したいとの思いから、作家活動を展開している。ベストセラー『コレキヨの恋文』(小学館)に執筆協力として参加。
登録情報
- 出版社 : 海竜社 (2012/9/11)
- 発売日 : 2012/9/11
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 288ページ
- ISBN-10 : 4759312625
- ISBN-13 : 978-4759312621
- Amazon 売れ筋ランキング: - 744,062位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 382位経済・社会小説 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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作家・経済評論家。中小企業診断士。1994年、東京都立大学(現:首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業ノーテルをはじめNEC、日本IBMなど を経て2008年に中小企業診断士として独立、三橋貴明診断士事務所を設立した。現在は、経済評論家、作家としても活躍中。2007年、インターネットの 掲示板「2ちゃんねる」において、公開データの詳細な分析によって韓国経済の脆弱な実態を暴く。これが反響を呼んで『本当はヤバイ!韓国経済』(彩図社) として書籍化されて、ベストセラーとなった(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 経済ニュースが10倍よくわかる「新」日本経済入門 (ISBN-13: 978-4776206187)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当時、自民党・安倍晋三政権末期だった2006年から民主党に政権が交代する2009年まで3年間の政権中枢に関わる内情を、女子大生から新聞社に就職したごく普通の女性の視点から小説仕立てで描いている。
当時の政局で、今にして思えば目に余る過度な報道があった。
1)自民党・麻生太郎総理大臣に対する執拗なバッシング、プロパガンダ
漢字が読めない、カップラーメンの値段を知らない、など非常に低レベルなバッシング
2)中川昭一財務・金融担当大臣のイタリア・ローマでのG7・財務大臣・中央銀行総裁会議後の酩酊記者会見
本小説によれば、麻生総理に対するマスコミの様々な手法を用いた激しいプロパガンダは、日○テレビの氏○斉○郎氏と読○新聞の渡○恒○氏の『ツートップ』会談で決定されたものらしい。「麻生は嫌いだ」、極論すればただそれだけの理由だ。また、麻生総理の財政出動を伴うデフレ対策に対する財務省の激しい抵抗が根底にあると明かしている。今や官僚組織とマスコミトップは蜜月の関係にあり、阿吽の呼吸で偏向報道が繰り返されている。そう断じている。
中川昭一氏の「酩酊記者会見」は、小説中では、読売新聞記者や財務省職員が絡んだ「一服もられた謀略説」を匂わせている。また、中川氏の変死については、いまだ真相が解明されていない。当時の告別式でマスコミ関係者が「普段着」のまま傍若無人ぶりをいかんなく発揮しインタビューしていた事実も添えてある。
読み進めるほどに、腹が、立ってくる。なぜって?
なぜなら、私自身がマスコミの謀略に乗せられたからだ。
白状する。2009年の総選挙で私は民主党に投票した。当時、民主党が大勝利し感極まったものだ。
そして、それから3年間経済面や国際情勢などで「地獄」が続いている。ただでさえ地獄だったと思うが震災、原発でさらに民主党政権の悲運を日本国民全体が負ったのだ。一体、この責任は誰が取るのだろう?
私は、三橋氏の言葉に接するまで、自民党と言うものが「古い水」であり諸悪の根源だとずっと信じていた。公共事業だとか官僚の言いなりだとか、何となく「フレーズ」でそう思っていた。憎んでもいた。
本書では、そのような国民が頂く「何となくの雰囲気」=『場の空気』が報道に反映されているのだと説いている。
おそらく財務省が徹底的な緊縮財政体質なのも、それは何となく国民が望んでいるためである、と本書を読み終えて思うようになった。
ここ数年来の政治の混乱も、最近、特に若い方に急速に芽生えてきたマスコミに対する疑念も、全ては「我々自身に帰結」する。「空気を読む」日本人気質が歯車を狂わせていく。本小説を読んだ感想だ。
では、どうすべきなのか? なかなか答えは無い。小説中で「GDP」について適せん解説しているが、いったいどれだけの人が正確に答えることが出来るか? 例えばGoogleで検索すればたちどころに意味が分かる。その手間はあるにしても、ネットを使えば昔とは比べ物にならないくらい短時間に「正確」な情報が得られる。その武器を駆使する自由を行使すべきではないか? 但し、ネットはまさに「玉石混淆(ぎょくせきこんこう)」。全くの嘘すら流布されている。自己研鑽も自己責任。全ては自身に帰結する。
当時の政局で、今にして思えば目に余る過度な報道があった。
1)自民党・麻生太郎総理大臣に対する執拗なバッシング、プロパガンダ
漢字が読めない、カップラーメンの値段を知らない、など非常に低レベルなバッシング
2)中川昭一財務・金融担当大臣のイタリア・ローマでのG7・財務大臣・中央銀行総裁会議後の酩酊記者会見
本小説によれば、麻生総理に対するマスコミの様々な手法を用いた激しいプロパガンダは、日○テレビの氏○斉○郎氏と読○新聞の渡○恒○氏の『ツートップ』会談で決定されたものらしい。「麻生は嫌いだ」、極論すればただそれだけの理由だ。また、麻生総理の財政出動を伴うデフレ対策に対する財務省の激しい抵抗が根底にあると明かしている。今や官僚組織とマスコミトップは蜜月の関係にあり、阿吽の呼吸で偏向報道が繰り返されている。そう断じている。
中川昭一氏の「酩酊記者会見」は、小説中では、読売新聞記者や財務省職員が絡んだ「一服もられた謀略説」を匂わせている。また、中川氏の変死については、いまだ真相が解明されていない。当時の告別式でマスコミ関係者が「普段着」のまま傍若無人ぶりをいかんなく発揮しインタビューしていた事実も添えてある。
読み進めるほどに、腹が、立ってくる。なぜって?
なぜなら、私自身がマスコミの謀略に乗せられたからだ。
白状する。2009年の総選挙で私は民主党に投票した。当時、民主党が大勝利し感極まったものだ。
そして、それから3年間経済面や国際情勢などで「地獄」が続いている。ただでさえ地獄だったと思うが震災、原発でさらに民主党政権の悲運を日本国民全体が負ったのだ。一体、この責任は誰が取るのだろう?
私は、三橋氏の言葉に接するまで、自民党と言うものが「古い水」であり諸悪の根源だとずっと信じていた。公共事業だとか官僚の言いなりだとか、何となく「フレーズ」でそう思っていた。憎んでもいた。
本書では、そのような国民が頂く「何となくの雰囲気」=『場の空気』が報道に反映されているのだと説いている。
おそらく財務省が徹底的な緊縮財政体質なのも、それは何となく国民が望んでいるためである、と本書を読み終えて思うようになった。
ここ数年来の政治の混乱も、最近、特に若い方に急速に芽生えてきたマスコミに対する疑念も、全ては「我々自身に帰結」する。「空気を読む」日本人気質が歯車を狂わせていく。本小説を読んだ感想だ。
では、どうすべきなのか? なかなか答えは無い。小説中で「GDP」について適せん解説しているが、いったいどれだけの人が正確に答えることが出来るか? 例えばGoogleで検索すればたちどころに意味が分かる。その手間はあるにしても、ネットを使えば昔とは比べ物にならないくらい短時間に「正確」な情報が得られる。その武器を駆使する自由を行使すべきではないか? 但し、ネットはまさに「玉石混淆(ぎょくせきこんこう)」。全くの嘘すら流布されている。自己研鑽も自己責任。全ては自身に帰結する。
2012年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三橋さんの作品を読むのは『コレキヨの恋文』に続いて二作目です。
本作品もコレキヨに並ぶ、力作になっていると思います。
私は人文系学部に通う学生ということもあり、本書で言われるような
「マスコミは断片的にしか主張しない」、「マスコミは事実をねじ曲げる」
という話は嫌というほど耳にしています。
また私のような環境に身を置かなくても、
本書に書かれていることは何となくでも耳にした方は多いかと思います。
テレビを見ていて、「本当かな?」と思うことは多少なりともあるのではないでしょうか。
この本はそうしたマスコミの「舞台裏」とでも言うべき部分に光を当ててくれています。
(誇張した表現になりますが)マスコミは「カネ」になることにしか興味がない、というわけです。
どんなに立派なことを事実として報道しても、それが「ネタ」にならなければ彼らには意味がないのです。
そのために「あることを報じず」、「ないことを報じる」ことにもつながります。
こうした事情を、近年の政治を題材に小説化しています。
政治といっても予備知識等は全く要りません。
政治・経済系の用語は説明が織り込まれています。(主人公が無知っ娘なのでw)
むしろ政治に無関心だった人に読んでいただきたいです!
メディアに対する視点だけでなく、社会の動きに批判的な目を向けるきっかけになるのではないでしょうか。
本作品もコレキヨに並ぶ、力作になっていると思います。
私は人文系学部に通う学生ということもあり、本書で言われるような
「マスコミは断片的にしか主張しない」、「マスコミは事実をねじ曲げる」
という話は嫌というほど耳にしています。
また私のような環境に身を置かなくても、
本書に書かれていることは何となくでも耳にした方は多いかと思います。
テレビを見ていて、「本当かな?」と思うことは多少なりともあるのではないでしょうか。
この本はそうしたマスコミの「舞台裏」とでも言うべき部分に光を当ててくれています。
(誇張した表現になりますが)マスコミは「カネ」になることにしか興味がない、というわけです。
どんなに立派なことを事実として報道しても、それが「ネタ」にならなければ彼らには意味がないのです。
そのために「あることを報じず」、「ないことを報じる」ことにもつながります。
こうした事情を、近年の政治を題材に小説化しています。
政治といっても予備知識等は全く要りません。
政治・経済系の用語は説明が織り込まれています。(主人公が無知っ娘なのでw)
むしろ政治に無関心だった人に読んでいただきたいです!
メディアに対する視点だけでなく、社会の動きに批判的な目を向けるきっかけになるのではないでしょうか。
2012年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本をデフレの泥沼へミスリードしていくものの正体は何か?
三橋氏の救国の情熱に満ちた真摯な問題意識と使命感は、常に一貫している。
だが、それを「見抜き」、幅広く国民に「伝える」ことは、容易ではない。
これまで、驚くべきペースで著作活動を続ける三橋氏は、手を替え、品を替えながら、その難題に挑み続けている。
少しでも親しみやすく、興味深く、分かりやすく、との願いが、小説という形を生み出したのだろう。
本著は、ベストセラー「コレキヨの恋文」でコンビを組んださかき漣氏との共著で、小説としては第2弾となる。
登場人物や、新聞社名などは、噴き出してしまうくらいバレバレの仮名を使い、小説仕立てだが、ほぼ、ノンフィクションに基づいている。
3年前の、政権交代の総選挙で大敗した朝生一郎こと麻生総理と、無念の死に追い込まれた中井昭二こと中川財務大臣。
この2人をマスコミがいかなる方法で追い込んでいったか。
「バンドワゴン」や「カード・スタッキング」などの具体的なマスコミの手法なども紹介しつつ、巧妙な罠の正体に迫っていく。
具体的には、2人の黒幕の仮名も登場するが、もう一つ、重要な要素として「(マスコミ)業界に蔓延する空気」の存在を挙げている。
主人公の新米女性新聞記者・雪乃が、津川という財界の重鎮にインタビューを行った、との場面設定で、そのことに言及する。
津川は、日本経済への悲観論を書いた記者、上司、そして社長に、悲観論の“根拠”を問い糾す。
行き着く結論は、「社内の空気が、日本経済の悲観論以外を書くことを許さないものだった」との社長の言葉。
業界内の「空気」に基づいて情報を発信し、「空気」の拡大再生産を促す。
信念も哲学も希薄で、自らがミスリードした「世論」や「時流」に乗っかって、不都合な勢力は、平気で陥れる。
本著では、この唾棄すべきようなマスコミの「罪業」のからくりを解き明かし、容赦なく指弾する。
3年前の「過ち」が白日のもとに曝された今、「今度、同じ間違いをすれば、大変なことになるぞ!」との三橋氏の叫びが聞こえてくる。
正しく日本をリードしようとした大切な人間を死地にまで追い込んでおきながら「まだ、目覚めないのか!」との痛憤が伝わってくる。
もちろん、「なぜ」民主党の政策に根本的な誤りがあったのか、との解説も、いつもの通り明快に書かれている。
大切な国の進路の選択を目前にした今だからこそ、幅広い人々が読み、「空気」を変える大きな力に、と念願する。
三橋氏の救国の情熱に満ちた真摯な問題意識と使命感は、常に一貫している。
だが、それを「見抜き」、幅広く国民に「伝える」ことは、容易ではない。
これまで、驚くべきペースで著作活動を続ける三橋氏は、手を替え、品を替えながら、その難題に挑み続けている。
少しでも親しみやすく、興味深く、分かりやすく、との願いが、小説という形を生み出したのだろう。
本著は、ベストセラー「コレキヨの恋文」でコンビを組んださかき漣氏との共著で、小説としては第2弾となる。
登場人物や、新聞社名などは、噴き出してしまうくらいバレバレの仮名を使い、小説仕立てだが、ほぼ、ノンフィクションに基づいている。
3年前の、政権交代の総選挙で大敗した朝生一郎こと麻生総理と、無念の死に追い込まれた中井昭二こと中川財務大臣。
この2人をマスコミがいかなる方法で追い込んでいったか。
「バンドワゴン」や「カード・スタッキング」などの具体的なマスコミの手法なども紹介しつつ、巧妙な罠の正体に迫っていく。
具体的には、2人の黒幕の仮名も登場するが、もう一つ、重要な要素として「(マスコミ)業界に蔓延する空気」の存在を挙げている。
主人公の新米女性新聞記者・雪乃が、津川という財界の重鎮にインタビューを行った、との場面設定で、そのことに言及する。
津川は、日本経済への悲観論を書いた記者、上司、そして社長に、悲観論の“根拠”を問い糾す。
行き着く結論は、「社内の空気が、日本経済の悲観論以外を書くことを許さないものだった」との社長の言葉。
業界内の「空気」に基づいて情報を発信し、「空気」の拡大再生産を促す。
信念も哲学も希薄で、自らがミスリードした「世論」や「時流」に乗っかって、不都合な勢力は、平気で陥れる。
本著では、この唾棄すべきようなマスコミの「罪業」のからくりを解き明かし、容赦なく指弾する。
3年前の「過ち」が白日のもとに曝された今、「今度、同じ間違いをすれば、大変なことになるぞ!」との三橋氏の叫びが聞こえてくる。
正しく日本をリードしようとした大切な人間を死地にまで追い込んでおきながら「まだ、目覚めないのか!」との痛憤が伝わってくる。
もちろん、「なぜ」民主党の政策に根本的な誤りがあったのか、との解説も、いつもの通り明快に書かれている。
大切な国の進路の選択を目前にした今だからこそ、幅広い人々が読み、「空気」を変える大きな力に、と念願する。
2012年9月11日に日本でレビュー済み
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三橋貴明氏・さかき漣氏の「コレキヨの恋文」に続く共著第2弾と言うことで早速購入させていただきました。
三橋氏が政治経済の解説を織り込み、さかき氏が小説仕立てに仕上げるという作風は前作と同様で読みやすかったと思います。
今回の作品の特徴は、新米記者の雪乃が体験した、朝生総理と中井財務相への異常なマスコミ報道を通じながら、マスコミの真実をリアルに扱ったこと。
安倍政権末期から中川昭一元財務相がある勢力により死に追いやられるまでの日本をモチーフにしたらしいですが、実在の人物をイメージできてしまうこのリアリティある物語に驚くと同時に、正直読み終えた後、無知であった自分に対する嫌悪感で複雑な心境となる一冊でした。
文中、メールの主が『すべての報道は偏向している。マスコミが「国民の声」というとき、それは「マスコミの声」あるいは「マスコミの望み」なのだ』とあります。
また『国民は自ら情報を取捨選択するリテラシーを身に付けなければならない。さもなければ、結局は国民自ら害を被ることになる』ともあります。
実際、僕自身も当時はマスコミの情報を大して疑問に思うことなく受け入れていた一人でした。
正直、自分に情報を適切に理解し分析するリテラシーという能力がなかった為に、本当に日本をよくするために働いていた政治家達を潰し、集団リンチで一人の国思う政治家を殺した側の一人だったんだなと、この本を読んで気づかされた次第です。
通常の堅い経済本でもなくスキャンダル風な本でもない読みやすい小説タッチの著作ですので、女性の方や普段は政治経済に興味のない方にもお薦めできます。
それにしても、ここまで人物が特定できる内容で書いちゃって、著者たちの身の安全は大丈夫なの?という心配までしてしまう位です。
それと、この本を出版した海竜社さんの勇気も立派なものだと思います。
この本を通じて情報リテラシーというものを一人でも多くの国民が身につけること、それが無知だった自分のできる贖罪だと思って多くの方にお薦めしたい一冊と考えています。
三橋氏が政治経済の解説を織り込み、さかき氏が小説仕立てに仕上げるという作風は前作と同様で読みやすかったと思います。
今回の作品の特徴は、新米記者の雪乃が体験した、朝生総理と中井財務相への異常なマスコミ報道を通じながら、マスコミの真実をリアルに扱ったこと。
安倍政権末期から中川昭一元財務相がある勢力により死に追いやられるまでの日本をモチーフにしたらしいですが、実在の人物をイメージできてしまうこのリアリティある物語に驚くと同時に、正直読み終えた後、無知であった自分に対する嫌悪感で複雑な心境となる一冊でした。
文中、メールの主が『すべての報道は偏向している。マスコミが「国民の声」というとき、それは「マスコミの声」あるいは「マスコミの望み」なのだ』とあります。
また『国民は自ら情報を取捨選択するリテラシーを身に付けなければならない。さもなければ、結局は国民自ら害を被ることになる』ともあります。
実際、僕自身も当時はマスコミの情報を大して疑問に思うことなく受け入れていた一人でした。
正直、自分に情報を適切に理解し分析するリテラシーという能力がなかった為に、本当に日本をよくするために働いていた政治家達を潰し、集団リンチで一人の国思う政治家を殺した側の一人だったんだなと、この本を読んで気づかされた次第です。
通常の堅い経済本でもなくスキャンダル風な本でもない読みやすい小説タッチの著作ですので、女性の方や普段は政治経済に興味のない方にもお薦めできます。
それにしても、ここまで人物が特定できる内容で書いちゃって、著者たちの身の安全は大丈夫なの?という心配までしてしまう位です。
それと、この本を出版した海竜社さんの勇気も立派なものだと思います。
この本を通じて情報リテラシーというものを一人でも多くの国民が身につけること、それが無知だった自分のできる贖罪だと思って多くの方にお薦めしたい一冊と考えています。
2012年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の三橋貴明氏は一貫して情報の歪みを正すために活動されており、
本書は実際に我々が目にした(はず)の前回の政権交代前のメディア・リンチについて
その内情が小説の形で分かりやすく書かれています。
大手新聞社のトップが共謀して政権の転覆を図るというとんでもない横暴が
平和を謳歌するこの国で日常的に行われています。
日本のメディアが日本国民の為に存在しているのではないことが、
本書を読めばよく分かります。
そして、一度このような視点でメディアの報道を見るようになると、
日本のメディアのあまりのレベルの低さと愚劣さに反吐が出るようになります。
カスメディアによる国民騙しは現在進行形です。
一人でも多くの日本国民がこの事実に気が付き、
腐ったメディアにNOを突き付けることが、
この国を救うとても重要な条件であると確信します。
本書は実際に我々が目にした(はず)の前回の政権交代前のメディア・リンチについて
その内情が小説の形で分かりやすく書かれています。
大手新聞社のトップが共謀して政権の転覆を図るというとんでもない横暴が
平和を謳歌するこの国で日常的に行われています。
日本のメディアが日本国民の為に存在しているのではないことが、
本書を読めばよく分かります。
そして、一度このような視点でメディアの報道を見るようになると、
日本のメディアのあまりのレベルの低さと愚劣さに反吐が出るようになります。
カスメディアによる国民騙しは現在進行形です。
一人でも多くの日本国民がこの事実に気が付き、
腐ったメディアにNOを突き付けることが、
この国を救うとても重要な条件であると確信します。