全体的にはドラゴンランス戦記で活躍した英雄の息子達(セカンドジェネレーション)の人物紹介的中編作品集。
ドラゴンランス戦記及びドラゴンランス伝説の後日譚であるが、その後に続くシリーズの序章的存在でもある。
・キティアラの息子:かつての英雄キャラモン・マジェーレが妻のティカと共に営む憩いの我が家亭に、一人の女性がやってくる。サラと名乗るその女性はキティアラとの出会いについて語り彼女の子供を預かっているという。子供の名前はスティール。そしてその父親は・・・。
奔放な女性だっただけあって、「えっ、ってコトは誰が父親?」という疑問が出るはずで、物語もそれを確認するためのクエスト仕立て。
ドラゴンランス戦争以降のクリンの情勢が最もよく判る(というよりそのために書かれた?)作品なので、新シリーズ前には必読か。
・受け継ぎし者:以前富士見書房から出版されていた「ドラゴンランス英雄伝」(DRAGONLANCE TALES)に収録されていた「受け継ぎしもの」と同一。
・賭けるか?:以前富士見書房から出版されていた「ドラゴンランス英雄伝」(DRAGONLANCE TALES)に収録されていた「賭けるか?」と同一。
・レイストリンの娘:以前富士見書房から出版されていた「ドラゴンランス英雄伝」(DRAGONLANCE TALES)に収録されていた「レイストリンの娘」と同一。
・我が子のために:ハーフ・エルフのタニスとエルフの王女ローラナの間に生まれた、都合クォーター・エルフであるギルの物語。「キティアラの息子」とは丁度対になる格好だ。
タニスの苦労も空しく、クオリネスティ・エルフとシルバネスティ・エルフの確執は深く、互いの不信は期せずして力を取り戻しつつある<闇の女王>に利用されてしまう。
エルフ族統一の象徴であるポルシオスとアルハナの二人が追放され、王位継承権のあるギルが傀儡として利用されそうになるのだが・・・
ギルの奪還に向かったタニスは、ギルの意外な成長振りを知り、読者は「セカンド・ジェネレーション」の幕開けを知ることになる。
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ドラゴンランス セカンドジェネレーション(上巻) 単行本 – 2003/4/25
マーガレット ワイス
(著),
トレイシー ヒックマン
(著)
全世界5000万部の販売実績を誇る、大人気シリーズの初邦訳!謎と興奮に満ちた、リアルにして壮大な剣と魔法のファンタジー!!ドラゴンランス1〜6も絶賛発売中!!
- 本の長さ414ページ
- 言語日本語
- 出版社エンターブレイン
- 発売日2003/4/25
- ISBN-104757714289
- ISBN-13978-4757714281
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「ドラゴンランス戦争」が終わって20年余り。微妙な均衡状態のまま平和が続いているアンサロン大陸で、新たな大事件が起こりはじめる。かつての英雄たちはいったいどうなるのか?! キティアラの息子ほか2編を収録。
登録情報
- 出版社 : エンターブレイン (2003/4/25)
- 発売日 : 2003/4/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 414ページ
- ISBN-10 : 4757714289
- ISBN-13 : 978-4757714281
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,046,830位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2003年6月3日に日本でレビュー済み
「ドラゴンランス」の時代からは世代が代わり、かつての英雄の
子供たちが繰り広げる親たちが経験した冒険にひけを取らない
大冒険を綴った短編集。
全6巻に及ぶ既刊の「ドラゴンランス」に比べれば、上下巻構成であり
しかも、上巻に3編、下巻に2編の物語が収録となれば、長編である
ドラゴンランスのときほど気負わずに読めるのではないかと思いがちですが
そこはこのシリーズを書き続けているワイスとヒックマンのこと、そうは問屋が卸しません。
物語のひとつひとつは短いのですがそれぞれの話にかつての物語との接点と
これからの物語の伏線が巧妙に織り込まれており、設定の奥深さを
楽しむファンには十分に楽しむことができますし、物語の調子も3つとも
色合いが違っているので、1粒で3度美味しいということになります。
また、このセカンドジェネレーション収録の「キティアラの息子」「受け継ぎしもの」は
偉大な親の背を見て育ってきた子供の親離れをファンタジー世界を借りて
表現しているとも言えると思われます。また、そうした成長を支えてくれる
周囲の近親者や友人などの存在などを考え直させてくれる好著です。
短編3つ目の「賭けるか?」は酒好きで、バクチ好きというドワーフに
翻弄され続けるキャラモンの息子たち、3兄弟の性格などが如実に描かれていて
実に愉快な一作です。シリアスで重厚なイメージの強いドラゴンランスシリーズの中において
これだけ前編を通してユーモアたっぷりに書かれた作品も珍しいでしょう。
ただし、登場するものは魔遺牡と呼ぶに相応しい強大な力を秘めた
財宝を巡る探索行ものですので、ゲーム(AD&D)をよくやる方には
馴染みの深いテーマであるかと思います。
下巻にはタキシス騎士団の陣容がゲームのルールに則って紹介される(!)
とのこともあり、下巻の発売が楽しみです。
子供たちが繰り広げる親たちが経験した冒険にひけを取らない
大冒険を綴った短編集。
全6巻に及ぶ既刊の「ドラゴンランス」に比べれば、上下巻構成であり
しかも、上巻に3編、下巻に2編の物語が収録となれば、長編である
ドラゴンランスのときほど気負わずに読めるのではないかと思いがちですが
そこはこのシリーズを書き続けているワイスとヒックマンのこと、そうは問屋が卸しません。
物語のひとつひとつは短いのですがそれぞれの話にかつての物語との接点と
これからの物語の伏線が巧妙に織り込まれており、設定の奥深さを
楽しむファンには十分に楽しむことができますし、物語の調子も3つとも
色合いが違っているので、1粒で3度美味しいということになります。
また、このセカンドジェネレーション収録の「キティアラの息子」「受け継ぎしもの」は
偉大な親の背を見て育ってきた子供の親離れをファンタジー世界を借りて
表現しているとも言えると思われます。また、そうした成長を支えてくれる
周囲の近親者や友人などの存在などを考え直させてくれる好著です。
短編3つ目の「賭けるか?」は酒好きで、バクチ好きというドワーフに
翻弄され続けるキャラモンの息子たち、3兄弟の性格などが如実に描かれていて
実に愉快な一作です。シリアスで重厚なイメージの強いドラゴンランスシリーズの中において
これだけ前編を通してユーモアたっぷりに書かれた作品も珍しいでしょう。
ただし、登場するものは魔遺牡と呼ぶに相応しい強大な力を秘めた
財宝を巡る探索行ものですので、ゲーム(AD&D)をよくやる方には
馴染みの深いテーマであるかと思います。
下巻にはタキシス騎士団の陣容がゲームのルールに則って紹介される(!)
とのこともあり、下巻の発売が楽しみです。
2003年7月13日に日本でレビュー済み
ドラゴンランスを読み、おもしろかったからこのセカンドジェネレーションを買おうとしている人にとって、この短編集は期待はずれのものとなるかもしれない。セカンドジェネレーションは短編集であり、壮大なドラゴンランスの読後のようなカタルシスを得ることは不可能である。この本を読んでがっかりしてしまった方、あるいは買うべきか迷っている方、セカンドジェネレーションは続く長編Dragons of Summer Flameへの序曲に過ぎない。スティールやパリンといった新しい魅力的なキャラクターの冒険はこれからなのだ。ドラゴンランス+セカンドジェネレーションの8冊を机上において、秋からの夏の炎の竜の刊行を待っていただきたい。