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日本の食と農 危機の本質 (シリーズ 日本の〈現代〉) 単行本 – 2006/6/24
神門 善久
(著)
▼食の安全・安心、都市と農村の交流、企業の農業参入、農村環境保護といったスローガンを声高に唱えながら、日本人は自身の食生活には驚くほど無頓着、なおかつ優良農地の転用・人為的損壊にも無関心。▼なぜ日本人は病理的矛盾から目をそむけるのか。真の処方箋は何か。斬新な角度から食と農を語る新しい現代史です
- ISBN-104757140991
- ISBN-13978-4757140998
- 出版社NTT出版
- 発売日2006/6/24
- 言語日本語
- 本の長さ320ページ
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登録情報
- 出版社 : NTT出版 (2006/6/24)
- 発売日 : 2006/6/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 320ページ
- ISBN-10 : 4757140991
- ISBN-13 : 978-4757140998
- Amazon 売れ筋ランキング: - 434,381位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 100位農学一般関連書籍
- - 17,194位社会学 (本)
- - 40,677位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだ、半分の読み進めていないところですが、消費者と行政の関係において何が本質的な問題なのかを知らせてくれているように感じています。消費者は神様でもなく王さまでもなく、自らの取り組みで問題を解決する存在なのですね。なのに、行政に要求するだけの行動しかとらない存在が消費者という集団なのですね。圧倒的な多数であるからマスコミも消費者が喜ぶような行動しかとらないことになっているようです。問題の主体は消費者の中に内在するものですから、いつまでたっても問題は改善しないわけです。多くの人の行動を変えなければならないようですがどうすればいいのかはわかりません。最後まで読み進めるうちには何かヒントでも手に入れることができればと思うばかりです。
2009年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
神門さんの専門分野であり、問題の本質に触れている本。
戦後からずっと続いている農林省、JA、組合、農業経営者の癒着やもたれあいが、農業の先行きを不透明にし、
問題をすべて先送りにしてしまっている事について鋭く又、緻密に書かれています。
中盤はやや専門的になっており、勉強していないと理解が少し難しいかもしれません。しかし、政権が変わって、
ほったらかしになっていた農業にメスが入ることは間違いないので、必読しておくべきでしょう。
戦後からずっと続いている農林省、JA、組合、農業経営者の癒着やもたれあいが、農業の先行きを不透明にし、
問題をすべて先送りにしてしまっている事について鋭く又、緻密に書かれています。
中盤はやや専門的になっており、勉強していないと理解が少し難しいかもしれません。しかし、政権が変わって、
ほったらかしになっていた農業にメスが入ることは間違いないので、必読しておくべきでしょう。
2014年5月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔は、自分で食を作る努力が要った。今は、お金さえあれば食を得ることができる。
日本の温暖な気候に感謝して、国土を大事に生かし続けていく必要性を強く感じた。
日本の温暖な気候に感謝して、国土を大事に生かし続けていく必要性を強く感じた。
2019年5月7日に日本でレビュー済み
再掲
図書館本
1962年生まれ京大農学部卒 明治学院大経済学部教授
養老先生の本に紹介されていて、鼎談も掲載されていたので読んでみた。
出だしの方の、食と農に関係しない部分は若干思い込みもあるように思うのだが、本書の核心部分は実に説得力があると思う。ご自身が書かれているように、筆者は近年の食と農をめぐる議論に重大な懐疑を抱いていて「食と農の問題の本質は市民(農民および消費者)の怠慢と無責任である」と指摘し。今日の日本の社会はこの耳に痛い事実に向き合わず、議論をすり替えているのではないかと危惧している。そして同時の行政への強い非難も同時に行っている。
農地転用の政治的利用規則の恣意的操作(このために農民は農業より土地売買等で大きな利益を得る)、都市農村間の所得再配分システムは先進国ー途上国間でも行われるべきだと、グローバルでの食と農問題を指摘する。
大規模農家の育成、食料自給率の向上を農水省は政策目標に掲げながら、農地転用に関してはなんらメスを入れなかった。その結果、一部では農地改良―交通アクセス向上―ショッピングセンター誘致などが行われた。これらの事から日本農業の最大の生産物は農地であると筆者は授業で教えると書く。また転用以外での農地売却を農地への愛着(先祖代々の財産として)とする農民のエゴも指摘する。
分散錯圃(農地が数ケ所に分散し、 しかもそれが他の者の農地と混在していると言う日本特有の土地条件形態)も歴史的遺産にしてしまう誤謬も指摘する。だから農民はあえて貸したりする面倒を避け、転用でない農地売却を行わない。これをエゴであり甘えだと指摘する。またそこに農水省(国)の農地保有自由化に反対しつつ転用規則を骨抜きにし、実は外部の圧力に屈したふりをして農地保有を自由化し農地を買い漁らせるという悪魔のシナリオがあると。
農地利用の規則運用の公正正大に行い、個々の地権者のエゴをどのように抑えるか、また市民が行政まかせでない食の安全に関与することが重要だと指摘する。
これ以外にも農協の問題(金融部門等の)にもデータを沢山つかって切り込んでいる。
貧しい農家出身だと吐露する神門さんの日本の農業、いや世界の農業への熱い思い入れが感じられる。そしておそらく身の危険も感じて本書を敢えて書かれた事は想像に難しくない。
図書館本
1962年生まれ京大農学部卒 明治学院大経済学部教授
養老先生の本に紹介されていて、鼎談も掲載されていたので読んでみた。
出だしの方の、食と農に関係しない部分は若干思い込みもあるように思うのだが、本書の核心部分は実に説得力があると思う。ご自身が書かれているように、筆者は近年の食と農をめぐる議論に重大な懐疑を抱いていて「食と農の問題の本質は市民(農民および消費者)の怠慢と無責任である」と指摘し。今日の日本の社会はこの耳に痛い事実に向き合わず、議論をすり替えているのではないかと危惧している。そして同時の行政への強い非難も同時に行っている。
農地転用の政治的利用規則の恣意的操作(このために農民は農業より土地売買等で大きな利益を得る)、都市農村間の所得再配分システムは先進国ー途上国間でも行われるべきだと、グローバルでの食と農問題を指摘する。
大規模農家の育成、食料自給率の向上を農水省は政策目標に掲げながら、農地転用に関してはなんらメスを入れなかった。その結果、一部では農地改良―交通アクセス向上―ショッピングセンター誘致などが行われた。これらの事から日本農業の最大の生産物は農地であると筆者は授業で教えると書く。また転用以外での農地売却を農地への愛着(先祖代々の財産として)とする農民のエゴも指摘する。
分散錯圃(農地が数ケ所に分散し、 しかもそれが他の者の農地と混在していると言う日本特有の土地条件形態)も歴史的遺産にしてしまう誤謬も指摘する。だから農民はあえて貸したりする面倒を避け、転用でない農地売却を行わない。これをエゴであり甘えだと指摘する。またそこに農水省(国)の農地保有自由化に反対しつつ転用規則を骨抜きにし、実は外部の圧力に屈したふりをして農地保有を自由化し農地を買い漁らせるという悪魔のシナリオがあると。
農地利用の規則運用の公正正大に行い、個々の地権者のエゴをどのように抑えるか、また市民が行政まかせでない食の安全に関与することが重要だと指摘する。
これ以外にも農協の問題(金融部門等の)にもデータを沢山つかって切り込んでいる。
貧しい農家出身だと吐露する神門さんの日本の農業、いや世界の農業への熱い思い入れが感じられる。そしておそらく身の危険も感じて本書を敢えて書かれた事は想像に難しくない。
2013年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
食と農の現実的な状況が、時には辛辣に表現されており、ショッキングな部分もありましたが大変有益な内容でした。
2012年3月23日に日本でレビュー済み
非常に歯切れよく、日本農業の抱える構造的問題を読者に説明している。
論理展開は明確で、「ザ・論文」といった感じなのだが、どこか気味が悪いのは私だけか?
発刊当時、その切れ味に好感をもったが、いま読み返してみると理屈っぽい。
彼は農業を産業という一面でのみ捉えていて、ムラとしての生活環境を真剣に論じていないし、
ある点で痛烈に批判して、問題にしていない。
いうならば、農業を「生産の場」としてみていて、「生活の場」という面にそっぽを向いている。
ある程度規模の大きな農家なら、農協や自民にへこへこいって、
おこぼれにあづかることに執着して、経営意欲も将来への展望も持たない近隣の農家に
腹が立つのは当然で、彼らの不満に対策を講ずることは重要だ。
ただ、「生活の場」という理解を農業を考察する際の補助線として引いておかなければ、
それは現実から目を背き、机にしがみつくという姿勢以外のなにものでもない。
ここで疑うべきは、この本を評価している人たちは、たぶん立場上都合のよい人たちではないか?
ということ。
神門のようなわかりやすく、共感も呼びやすい言葉だけに頼って、そして市民責任とかいう
言葉に触発されて、今後の日本農業うんぬんとかいう議論をしてしまうのは危険ではないか。
農業貿易自由化や民主党の農業政策などに不安や危機感を抱くのはよいが、
もっと広い視野で「日本の農業」を議論していかなくては、アメリカみたいな国になっちゃうかも?当然なれないと思うが。
論理展開は明確で、「ザ・論文」といった感じなのだが、どこか気味が悪いのは私だけか?
発刊当時、その切れ味に好感をもったが、いま読み返してみると理屈っぽい。
彼は農業を産業という一面でのみ捉えていて、ムラとしての生活環境を真剣に論じていないし、
ある点で痛烈に批判して、問題にしていない。
いうならば、農業を「生産の場」としてみていて、「生活の場」という面にそっぽを向いている。
ある程度規模の大きな農家なら、農協や自民にへこへこいって、
おこぼれにあづかることに執着して、経営意欲も将来への展望も持たない近隣の農家に
腹が立つのは当然で、彼らの不満に対策を講ずることは重要だ。
ただ、「生活の場」という理解を農業を考察する際の補助線として引いておかなければ、
それは現実から目を背き、机にしがみつくという姿勢以外のなにものでもない。
ここで疑うべきは、この本を評価している人たちは、たぶん立場上都合のよい人たちではないか?
ということ。
神門のようなわかりやすく、共感も呼びやすい言葉だけに頼って、そして市民責任とかいう
言葉に触発されて、今後の日本農業うんぬんとかいう議論をしてしまうのは危険ではないか。
農業貿易自由化や民主党の農業政策などに不安や危機感を抱くのはよいが、
もっと広い視野で「日本の農業」を議論していかなくては、アメリカみたいな国になっちゃうかも?当然なれないと思うが。
2008年4月26日に日本でレビュー済み
終章で著者は、「本書は、食と農の枠組みを通じて、市民エゴという日本社会の病理をみてきた。」と記している。
先にそういう結論だと念頭において読み始めないと、理解しずらい。著者が指摘しているように、われわれがマスコミと官による誘導に乗ってしまっているからなのだろう。
先にそういう結論だと念頭において読み始めないと、理解しずらい。著者が指摘しているように、われわれがマスコミと官による誘導に乗ってしまっているからなのだろう。
2009年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は題名と違った印象(事前に勝手に思ってたのと違うという意味)だったのですが、読むにつれ読むべき本なのだと思えるようになりました。普段気にしてなかった事でも、私も怠けていた消費者の一人だったのだと反省です。