マニエリスムの理解に大変やくだちました。きちんと書いてあって理解sっひやすかった。
ranko
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マニエリスム芸術論 単行本 – 1980/11/1
若桑みどり
(著)
- 本の長さ410ページ
- 言語日本語
- 出版社岩崎美術社
- 発売日1980/11/1
- ISBN-104753412911
- ISBN-13978-4753412914
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登録情報
- 出版社 : 岩崎美術社 (1980/11/1)
- 発売日 : 1980/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 410ページ
- ISBN-10 : 4753412911
- ISBN-13 : 978-4753412914
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,072,951位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
やっと辿り着きました。ルネッサンス期の衣服について調べているうちに≪マニエリスム≫に興味が向き、資料を探して居りました。今日ここに日本での著書が出ていることがわかり感激です。すぐに購入してまたここに乾燥を寄せたいと思います。今から読むのですが この本の存在自体が五つ星です。
2010年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本ではじめて本格的にマニエリスムを紹介した若桑みどり氏による論考。
ルネサンス末期よりネオ・プラトニズムを背景にマニエリスムが現れますが、その
意義や歴史を語ってゆきます。
ミケランジェロがマニエリスムにとって大変重要な作家であることがわかり
驚きました。(そのようなイメージはもっていませんでした)
モノクロながら豊富な図版が掲載され、楽しみながら読むことができます。
ルネサンス末期よりネオ・プラトニズムを背景にマニエリスムが現れますが、その
意義や歴史を語ってゆきます。
ミケランジェロがマニエリスムにとって大変重要な作家であることがわかり
驚きました。(そのようなイメージはもっていませんでした)
モノクロながら豊富な図版が掲載され、楽しみながら読むことができます。
2007年7月22日に日本でレビュー済み
この本ではイタリアを中心とするマニエリスム美術の特色やイデーなどが明快に、快調な文
体で語られています。なかでもミケランジェロにマニエリスムの作風が著しいという事実に
は驚かされました。この巨人については知らなさすぎました。
またマニエリスムを支える最も重要な理念がネオ・プラトニズムであったことも説得力溢れ
る筆で描き出されています。私の好きな画家ブロンツィノが極めて重要なマニエリスム画家
だったことにも感慨ひとしおでした。
とにかくルネサンスもマニエリスムもバロックも、ヨーロッパの近世以降の芸術はキリスト
教やネオ・プラトニスムなど宗教哲学の背景なしには語れないことが痛感されます。こうい
うことは学校教科書的知識では実体的に捉えることは難しいでしょう。それにしてもこうし
た気鋭の研究者の著書を読み、図版を眺めていくと、近・現代絵画とは異なる歴史性の重み
を担った豊かな世界に体ごと包まれ、豊沃にされ、高められていくような感慨に誘われます
。
体で語られています。なかでもミケランジェロにマニエリスムの作風が著しいという事実に
は驚かされました。この巨人については知らなさすぎました。
またマニエリスムを支える最も重要な理念がネオ・プラトニズムであったことも説得力溢れ
る筆で描き出されています。私の好きな画家ブロンツィノが極めて重要なマニエリスム画家
だったことにも感慨ひとしおでした。
とにかくルネサンスもマニエリスムもバロックも、ヨーロッパの近世以降の芸術はキリスト
教やネオ・プラトニスムなど宗教哲学の背景なしには語れないことが痛感されます。こうい
うことは学校教科書的知識では実体的に捉えることは難しいでしょう。それにしてもこうし
た気鋭の研究者の著書を読み、図版を眺めていくと、近・現代絵画とは異なる歴史性の重み
を担った豊かな世界に体ごと包まれ、豊沃にされ、高められていくような感慨に誘われます
。
2021年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マニエリスムをこれほど細微に解説した本は少ない。それだけにやや難解多弁の感はあるが、作者の真剣さには感銘する。
2005年9月2日に日本でレビュー済み
マニエリスムという語を初めて聞いたのは昨年フィレンツェに旅行した際、ウフィツイ美術館でパルミジャニーノ(Parmigianino, Girolamo Francesco Mazzola, 1503-1540)の《長い首の聖母》を見た際に上の空で聞いた説明でした。その時は何も分かっていなかったのですが、かすかに「首が不自然に長いという特徴があり、マニエリスム絵画の一つである」といいったような内容を記憶しています。
この一般的にあまり耳にしない単語が日本の美術史界でも常識のようになった今日この頃ですが、日本で初めて「マニエリスム」を紹介したのが著者、若桑みどり氏であるとのこと。この著書は若桑氏が「マニエリスム」の歴史上の再発見について雑誌上で論じた文章を一冊にまとめられたもの。
本のなかでは自然の描写よりも精神的な美を尊んだ画家の意識や、「フィグーラ・セルペンティナータ(蛇状形状)」と呼ばれる不自然に曲がった肢体、観念的な宇宙論など、マニエリスト達の特徴が圧倒的な数の例を参照しながら紹介されており、マニエリスムが一つのエポックで在りえたことが論証されています。
ともすればルネサンスという明るすぎる光に目が眩んで見逃しがちな16世紀絵画の特徴が鋭く洞察に富んだ視点で語られており、若桑氏の慧眼に脱帽するばかり。またこの時代のアンビヴァレントな画家の精神と、宗教改革とこれに対する反宗教改革に揺れる時代背景という共通点が相まって、氏の論の説得力を増しています。
それにしてもトスカーナ大公としてヴァザーリ(Giorgio Vasari, 1511-1574)といったマニエリスム画家達を保護した、フランチェスコ(Francesco I de' Medici, 1541-1587)とビアンカ(Bianca Cappello, 1543~1587)に纏わる悲話はとてもイタリアの歴史の闇を現しているようでとても興味深い。またそのフランチェスコがヴァザーリとその工房に作らせた、パラッツォ・ヴェッキョのストゥディオーロなどは是非訪れてみたいと思いました。
この一般的にあまり耳にしない単語が日本の美術史界でも常識のようになった今日この頃ですが、日本で初めて「マニエリスム」を紹介したのが著者、若桑みどり氏であるとのこと。この著書は若桑氏が「マニエリスム」の歴史上の再発見について雑誌上で論じた文章を一冊にまとめられたもの。
本のなかでは自然の描写よりも精神的な美を尊んだ画家の意識や、「フィグーラ・セルペンティナータ(蛇状形状)」と呼ばれる不自然に曲がった肢体、観念的な宇宙論など、マニエリスト達の特徴が圧倒的な数の例を参照しながら紹介されており、マニエリスムが一つのエポックで在りえたことが論証されています。
ともすればルネサンスという明るすぎる光に目が眩んで見逃しがちな16世紀絵画の特徴が鋭く洞察に富んだ視点で語られており、若桑氏の慧眼に脱帽するばかり。またこの時代のアンビヴァレントな画家の精神と、宗教改革とこれに対する反宗教改革に揺れる時代背景という共通点が相まって、氏の論の説得力を増しています。
それにしてもトスカーナ大公としてヴァザーリ(Giorgio Vasari, 1511-1574)といったマニエリスム画家達を保護した、フランチェスコ(Francesco I de' Medici, 1541-1587)とビアンカ(Bianca Cappello, 1543~1587)に纏わる悲話はとてもイタリアの歴史の闇を現しているようでとても興味深い。またそのフランチェスコがヴァザーリとその工房に作らせた、パラッツォ・ヴェッキョのストゥディオーロなどは是非訪れてみたいと思いました。
2008年12月1日に日本でレビュー済み
日本人によって書かれた殆ど唯一のマニエリスムに関する本格的な論述であり、ルネサンスとバロックの狭間に咲いたあだ花のように蔑視されてきた芸術が開花した歴史的背景とその再評価が若桑氏の深い洞察と広範囲に渡る研究によって明らかにされていく。
プラトンによって唱えられた現世における人間の姿、つまり肉体という牢獄に閉じ込められた精神の苦悶とそこから解き放たれる自由への渇望をこの危機の時代にミケランジェロは身を持って体験し、それを自分の作品に具現化させようと試みた。それはもはや現実的な実態とはかけ離れた精神的な実在に迫る表現であり、ルネサンスの物理的に精緻な物差しを使って彼の作品を計り、理解しようとすることは無謀だろう。
更にブロンヅィーノに至ってはミケランジェロの三次元的な形態は受け継がれたものの、その精神は寓意によってすり替えられた。彼は自分の作品を病的なまでに寓意で満たし、後の時代の人々が解読不可能になるほどの技巧を凝らせた。一方パルミジャニーノは既成の空間を反故にして見る者の視線から焦点を逸らし、なかば強制的に思考の迂回を図った。
そうした方法がヴァサーリの言うマニエーラ、つまり作品の背後にある作者の思索を感知させる手段として追求されたのがこの時代の芸術だろう。そうした意味で本書はミケランジェロとその時代を画したアーチスト達の作品を理解するうえで非常に有益な示唆を与えてくれる。また後半部に置かれたマニエリスト達の作品の宝庫、フランチェスコ・デイ・メディチのストゥディオーロについての詳述も圧巻だ。
プラトンによって唱えられた現世における人間の姿、つまり肉体という牢獄に閉じ込められた精神の苦悶とそこから解き放たれる自由への渇望をこの危機の時代にミケランジェロは身を持って体験し、それを自分の作品に具現化させようと試みた。それはもはや現実的な実態とはかけ離れた精神的な実在に迫る表現であり、ルネサンスの物理的に精緻な物差しを使って彼の作品を計り、理解しようとすることは無謀だろう。
更にブロンヅィーノに至ってはミケランジェロの三次元的な形態は受け継がれたものの、その精神は寓意によってすり替えられた。彼は自分の作品を病的なまでに寓意で満たし、後の時代の人々が解読不可能になるほどの技巧を凝らせた。一方パルミジャニーノは既成の空間を反故にして見る者の視線から焦点を逸らし、なかば強制的に思考の迂回を図った。
そうした方法がヴァサーリの言うマニエーラ、つまり作品の背後にある作者の思索を感知させる手段として追求されたのがこの時代の芸術だろう。そうした意味で本書はミケランジェロとその時代を画したアーチスト達の作品を理解するうえで非常に有益な示唆を与えてくれる。また後半部に置かれたマニエリスト達の作品の宝庫、フランチェスコ・デイ・メディチのストゥディオーロについての詳述も圧巻だ。
2013年9月12日に日本でレビュー済み
マニエリスムについての日本で初めてとなる専門書。
第1章では、新プラトニズムにおける愛がどのように表現されているかを論じ、
第2章では、マニエリスム独特の身体をねじった表現が、何を意味するかを論じ、
第3章では、大地、水、空気、火、といういわゆる四元素とマニエリスム芸術の関係を論じている。
あまり日本では紹介されていない画家の多くの作品が、写真付きで紹介されているのが嬉しい。
16世紀のイタリアの政治状況と、芸術の関係も、分かりやすく説明されているのもよい。
第1章では、新プラトニズムにおける愛がどのように表現されているかを論じ、
第2章では、マニエリスム独特の身体をねじった表現が、何を意味するかを論じ、
第3章では、大地、水、空気、火、といういわゆる四元素とマニエリスム芸術の関係を論じている。
あまり日本では紹介されていない画家の多くの作品が、写真付きで紹介されているのが嬉しい。
16世紀のイタリアの政治状況と、芸術の関係も、分かりやすく説明されているのもよい。