新型コロナをきっかけに、ウイルスを正しく理解したいと思い読んでみました。
新しい単語こそ多いものの、適切な図解と順を追った説明で、素人が読んでもとても分かりやすかったです。ところどころ脱線する経験談も、面白い先生の授業を聞いているようで、読み進めるのが楽しかったです。
1mlの海水中には100万から1000万ものウイルスが存在していると聞いて、ウイルスとは身近に存在するものだと実感できました。
またヒトのDNAの約8%はウイルス由来というのも、目から鱗の情報でした。
おうち時間も増えていると思うので、ぜひ皆さんも手にとって、ウイルスに思いを馳せてみてください。
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ウイルスは悪者か―お侍先生のウイルス学講義 単行本(ソフトカバー) – 2018/10/25
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ウイルスは悪者なのか? そう決めつけるにはまだ早い
エボラ出血熱、デング熱、新型インフルエンザなどをもたらし、
時に人類にとって大きな脅威となるウイルス――
しかしそれは、この「生物ならざるもの」が持つ一面に過ぎない
ザンビアの洞窟でコウモリを捕まえ、モンゴルの大草原でひたすら糞を拾う
ラボと世界各地のフィールドを行き来し研究を続ける"お侍先生"が、その本質に迫る
私の研究対象が人獣共通感染症病原体だったからか、頻繁にフィールドでの調査に赴く機会に恵まれた。次第に、自然界におけるウイルスのあり方について、思いをよく巡らせるようになった。そしていまでは、ウイルスへの見方がずいぶんと変わってきた。(本文より)
===================
もくじ
プロローグ エボラウイルスを探す旅
第1部 ウイルスとは何者なのか
1章 ウイルスという「曖昧な存在」
2章 進化する無生物
3章 ウイルスは生物の敵か味方か
第2部 人類はいかにしてエボラウイルスの脅威と向き合うか
4章 史上最悪のアウトブレイクのさなかに
5章 研究の突破口
6章 最強ウイルスと向き合うために
7章 長く険しい創薬への道程
8章 エボラウイルスの生態に迫る
第3部 厄介なる流行りもの、インフルエンザウイルス
9章 1997年、香港での衝撃
10章 インフルエンザウイルスの正体に迫る
11章 インフルエンザウイルスは、なぜなくならないのか
12章 パンデミックだけではない、インフルエンザの脅威
エピローグ ウイルスに馳せる思い――ウイルスはなぜ存在するのか
===================
装丁:吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ)
【書評・メディア情報】
現代ビジネス(1月15日)/紹介(萱原正嗣氏)
しんぶん赤旗(3月10日)/書評(松橋隆氏・サイエンスライター)
2020年
ビッグイシュー(6月15日号)/紹介
エボラ出血熱、デング熱、新型インフルエンザなどをもたらし、
時に人類にとって大きな脅威となるウイルス――
しかしそれは、この「生物ならざるもの」が持つ一面に過ぎない
ザンビアの洞窟でコウモリを捕まえ、モンゴルの大草原でひたすら糞を拾う
ラボと世界各地のフィールドを行き来し研究を続ける"お侍先生"が、その本質に迫る
私の研究対象が人獣共通感染症病原体だったからか、頻繁にフィールドでの調査に赴く機会に恵まれた。次第に、自然界におけるウイルスのあり方について、思いをよく巡らせるようになった。そしていまでは、ウイルスへの見方がずいぶんと変わってきた。(本文より)
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もくじ
プロローグ エボラウイルスを探す旅
第1部 ウイルスとは何者なのか
1章 ウイルスという「曖昧な存在」
2章 進化する無生物
3章 ウイルスは生物の敵か味方か
第2部 人類はいかにしてエボラウイルスの脅威と向き合うか
4章 史上最悪のアウトブレイクのさなかに
5章 研究の突破口
6章 最強ウイルスと向き合うために
7章 長く険しい創薬への道程
8章 エボラウイルスの生態に迫る
第3部 厄介なる流行りもの、インフルエンザウイルス
9章 1997年、香港での衝撃
10章 インフルエンザウイルスの正体に迫る
11章 インフルエンザウイルスは、なぜなくならないのか
12章 パンデミックだけではない、インフルエンザの脅威
エピローグ ウイルスに馳せる思い――ウイルスはなぜ存在するのか
===================
装丁:吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ)
【書評・メディア情報】
現代ビジネス(1月15日)/紹介(萱原正嗣氏)
しんぶん赤旗(3月10日)/書評(松橋隆氏・サイエンスライター)
2020年
ビッグイシュー(6月15日号)/紹介
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社亜紀書房
- 発売日2018/10/25
- 寸法12.9 x 2.3 x 18.8 cm
- ISBN-104750515590
- ISBN-13978-4750515595
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商品の説明
著者について
髙田礼人(たかだ・あやと)
1968年東京都生まれ。北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター教授。
93年北海道大学獣医学部卒業、96年同大獣医学研究科修了、博士(獣医学)。
97年同大獣医学研究科助手、2000年東京大学医科学研究所助手を経て、05年より現職。07年よりザンビア大学獣医学部客員教授、09年より米NIHロッキーマウンテン研究所の客員研究員。専門は獣医学、ウイルス学。
エボラウイルスやインフルエンザウイルスなど、人獣共通感染症を引き起こすウイルスの伝播・感染メカニズム解明や診断・治療薬開発のための研究を行っている。ザンビア、コンゴ、モンゴル、インドネシアなど研究のフィールドは世界各地に及ぶ。剣道は小学生のときに始めた。好きなピアノ曲はショパンとドビュッシーとラヴェル。好物はツブ貝とカツオ(海鮮はなんでも好き)。好きな肉はタンとサガリと内臓全般。ビールはエビスか黒ラベル。タバコはピースライト。
構成 萱原正嗣(かやはら・まさつぐ)
1976年大阪府生まれ神奈川県育ち。大学卒業後、会社員を経て2008年よりフリーライターに。
理系ライター集団「チーム・パスカル」所属。人物ルポから人文・歴史、社会科学、自然科学まで幅広いテーマを執筆。
手がけた書籍は『ほぼ命がけサメ図鑑』(沼口麻子著、講談社)『バベる! 』(岡啓輔著、筑摩書房)『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(渡邉格著、講談社α文庫)『植物の体の中では何が起こっているのか』(嶋田幸久との共著、ベレ出版)『闘え! 高専ロボコン ロボットにかける青春』(単著、ベストセラーズ)など。本書執筆中に、取材にかこつけザンビアでバカンスを堪能。
1968年東京都生まれ。北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター教授。
93年北海道大学獣医学部卒業、96年同大獣医学研究科修了、博士(獣医学)。
97年同大獣医学研究科助手、2000年東京大学医科学研究所助手を経て、05年より現職。07年よりザンビア大学獣医学部客員教授、09年より米NIHロッキーマウンテン研究所の客員研究員。専門は獣医学、ウイルス学。
エボラウイルスやインフルエンザウイルスなど、人獣共通感染症を引き起こすウイルスの伝播・感染メカニズム解明や診断・治療薬開発のための研究を行っている。ザンビア、コンゴ、モンゴル、インドネシアなど研究のフィールドは世界各地に及ぶ。剣道は小学生のときに始めた。好きなピアノ曲はショパンとドビュッシーとラヴェル。好物はツブ貝とカツオ(海鮮はなんでも好き)。好きな肉はタンとサガリと内臓全般。ビールはエビスか黒ラベル。タバコはピースライト。
構成 萱原正嗣(かやはら・まさつぐ)
1976年大阪府生まれ神奈川県育ち。大学卒業後、会社員を経て2008年よりフリーライターに。
理系ライター集団「チーム・パスカル」所属。人物ルポから人文・歴史、社会科学、自然科学まで幅広いテーマを執筆。
手がけた書籍は『ほぼ命がけサメ図鑑』(沼口麻子著、講談社)『バベる! 』(岡啓輔著、筑摩書房)『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(渡邉格著、講談社α文庫)『植物の体の中では何が起こっているのか』(嶋田幸久との共著、ベレ出版)『闘え! 高専ロボコン ロボットにかける青春』(単著、ベストセラーズ)など。本書執筆中に、取材にかこつけザンビアでバカンスを堪能。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2022年1月24日に日本でレビュー済み
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新型コロナウィルス感染症発生以前に執筆されていますが、まるで予測されていたかのような話にどんどん引き込まれ、一気に読破してしまいました。主な研究対象であるエボラウィルスやインフルエンザウィルスを例に引き、ウィルスの姿を一般の方にも分かりやすく解説してくれています。
2020年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Twitterで正しい情報を発信し続けて下さる峰先生が何度もオススメされていたので読んでみました。
高校で物理と化学を取ったので聞き慣れない言葉のオンパレードでしたが、新型コロナが蔓延している現状のおかげで興味深く一気に読めました。そしてウイルスとは何なのか、自分なりの考えを持つことが出来ました。
この本を読むまでも細菌とウイルスとの違いはわかったつもりでしたが、あらためて丁寧な解説を読むとウイルス自体は遺伝子情報のみをもった粒子であり、宿主の細胞を使って自分の遺伝子を残す機能を持つものである、という理解になりました。
人間の行動範囲が広まり、元々野生動物と共生していた(=さほど害なく生き長らえていた)ウイルスがたまたま人間の細胞にも適合することもあり、人間にとっては致命的になるケースが伝染病なんですね。
ワクチンや坑ウイルス薬がそれぞれどのように作られ、どのような作用をもたらすのかも丁寧な説明があります。
現在日本で利用されているインフルエンザワクチンは副作用を出来る限り小さくする方針で作られていて、副作用のリスクは最小限である代わりに効果としては重症化するリスクを抑えるものである、ということもわかりました。
終盤のほうでは新型コロナに対する効果も期待されているアビガンの説明もあり、(RNAウィルスに対して)なぜ作用するのかの理解も深まります。
※5/20追記 現時点では新型コロナへの有効性が示せてないようですね。
そして重篤な肺炎症状が多いのは恐らく新型コロナウイルスが肺の細胞にも適合するタイプなのだろうな、くらいの予測もできます。
こういう知識を踏まえた上であらためて新型コロナウイルスの情報を取捨していくことが、専門家や素人が同時に情報を発信していくこの現代に置いて伝染病から身を守る武器になると確信しました。
この先何度も読み返したくなるであろう、よい本だと思います。
----
(5/28追記)
現時点でもコロナへの最も有効な対策はマスクと手洗い、3密を避けることのようです。
PCR検査数を増やせとかアビガン早期承認しろとか次亜塩素酸水の噴霧とかを考えてしまうのは素人やマスコミの情報に踊らされてる証拠になります。自戒を込めて正しい情報を入手していきましょう。
高校で物理と化学を取ったので聞き慣れない言葉のオンパレードでしたが、新型コロナが蔓延している現状のおかげで興味深く一気に読めました。そしてウイルスとは何なのか、自分なりの考えを持つことが出来ました。
この本を読むまでも細菌とウイルスとの違いはわかったつもりでしたが、あらためて丁寧な解説を読むとウイルス自体は遺伝子情報のみをもった粒子であり、宿主の細胞を使って自分の遺伝子を残す機能を持つものである、という理解になりました。
人間の行動範囲が広まり、元々野生動物と共生していた(=さほど害なく生き長らえていた)ウイルスがたまたま人間の細胞にも適合することもあり、人間にとっては致命的になるケースが伝染病なんですね。
ワクチンや坑ウイルス薬がそれぞれどのように作られ、どのような作用をもたらすのかも丁寧な説明があります。
現在日本で利用されているインフルエンザワクチンは副作用を出来る限り小さくする方針で作られていて、副作用のリスクは最小限である代わりに効果としては重症化するリスクを抑えるものである、ということもわかりました。
終盤のほうでは新型コロナに対する効果も期待されているアビガンの説明もあり、(RNAウィルスに対して)なぜ作用するのかの理解も深まります。
※5/20追記 現時点では新型コロナへの有効性が示せてないようですね。
そして重篤な肺炎症状が多いのは恐らく新型コロナウイルスが肺の細胞にも適合するタイプなのだろうな、くらいの予測もできます。
こういう知識を踏まえた上であらためて新型コロナウイルスの情報を取捨していくことが、専門家や素人が同時に情報を発信していくこの現代に置いて伝染病から身を守る武器になると確信しました。
この先何度も読み返したくなるであろう、よい本だと思います。
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(5/28追記)
現時点でもコロナへの最も有効な対策はマスクと手洗い、3密を避けることのようです。
PCR検査数を増やせとかアビガン早期承認しろとか次亜塩素酸水の噴霧とかを考えてしまうのは素人やマスコミの情報に踊らされてる証拠になります。自戒を込めて正しい情報を入手していきましょう。
2019年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ウイルスと細菌の違いも判らなかった私ですが、
ラジオで高田さんの話をたぶん10分の1くらい聴きまして、興味を持ち、好奇心から買い求め読みましたが、見た目優しそうなのですが、これがなかなか、難しい話もでてくるのですが、パラパラでないだけに腰を据えて読みふけりました。
主人公のウイルス君は宇宙人が運んできたんですね。納得でした。
ラジオで高田さんの話をたぶん10分の1くらい聴きまして、興味を持ち、好奇心から買い求め読みましたが、見た目優しそうなのですが、これがなかなか、難しい話もでてくるのですが、パラパラでないだけに腰を据えて読みふけりました。
主人公のウイルス君は宇宙人が運んできたんですね。納得でした。
2018年11月28日に日本でレビュー済み
人獣共通感染症ウイルスの研究で第一人者の高田礼人氏が、サイエンスライターの萱原正嗣氏を相手に自らの研究人生を交えウイルス学の最前線について語ったもの。ウイルスの発見は19世紀末のことでありまたウイルスそのものの進化も速く学問としても発展途上で不分明な部分は多いが、本書は平易な文章に多数の図表が付き分かり易い。
内容は3部からなり、第1部「ウイルスとは何者なのか」でウイルスの概論を述べ、第2部「人類はいかにしてエボラウイルスの脅威と向き合うか」と第3部「厄介なる流行りもの、インフルエンザウイルス」では、具体的にエボラとインフルエンザについて詳述する。第1部の概論では「ウイルスは生物か無生物か」については生物をどう定義するかによる。著者は「曖昧な存在」とし生物と無生物の間に位置付けるが、その起源や進化、存在意義等については未だ不明な点が多い。第2部のエボラについては、2014年の大流行時のアフリカでの経験や治療薬の創薬研究に触れる。また、エボラ出血熱の致死率は高いが、宿主であるヒトやコウモリを殺す強力さはウイルスの生存戦略としてはエラーだとする。第3部のインフルエンザについては1997年の香港での鳥インフルエンザ発生時の現地での活動や、渡り鳥の糞採集や豚を使った実験について語る。インフルエンザウイルスは、遺伝子が混ざり合って新しくなる仕組みがあり、1918年のスペインかぜのウイルスが、57年のアジアかぜ、68年の香港かぜにもそして現在にも引き継がれているとの話は驚きだった。
著者がお侍先生と呼ばれる理由については明確でないが、子供の頃から剣道に親しんだだけでなく、危険を顧みず世界各地を飛び回りひたすら研究に邁進する姿勢が我が国の武士道に通じるからであろう。また、ウイルスを悪者にするのではなく、ヒトの勝手な振る舞いがウイルスの生態系を壊したのではないかとの指摘には、著者の研究対象に対する愛情が伺えた。
内容は3部からなり、第1部「ウイルスとは何者なのか」でウイルスの概論を述べ、第2部「人類はいかにしてエボラウイルスの脅威と向き合うか」と第3部「厄介なる流行りもの、インフルエンザウイルス」では、具体的にエボラとインフルエンザについて詳述する。第1部の概論では「ウイルスは生物か無生物か」については生物をどう定義するかによる。著者は「曖昧な存在」とし生物と無生物の間に位置付けるが、その起源や進化、存在意義等については未だ不明な点が多い。第2部のエボラについては、2014年の大流行時のアフリカでの経験や治療薬の創薬研究に触れる。また、エボラ出血熱の致死率は高いが、宿主であるヒトやコウモリを殺す強力さはウイルスの生存戦略としてはエラーだとする。第3部のインフルエンザについては1997年の香港での鳥インフルエンザ発生時の現地での活動や、渡り鳥の糞採集や豚を使った実験について語る。インフルエンザウイルスは、遺伝子が混ざり合って新しくなる仕組みがあり、1918年のスペインかぜのウイルスが、57年のアジアかぜ、68年の香港かぜにもそして現在にも引き継がれているとの話は驚きだった。
著者がお侍先生と呼ばれる理由については明確でないが、子供の頃から剣道に親しんだだけでなく、危険を顧みず世界各地を飛び回りひたすら研究に邁進する姿勢が我が国の武士道に通じるからであろう。また、ウイルスを悪者にするのではなく、ヒトの勝手な振る舞いがウイルスの生態系を壊したのではないかとの指摘には、著者の研究対象に対する愛情が伺えた。
2020年5月3日に日本でレビュー済み
だいぶ前から手元にあったのだが、タイトルに抵抗感があって、ずっと「積ん読」だった(ごめんなさい)。でもコロナウイルスの騒動をきっかけに読んでみたら、それなりに面白い内容だった。エボラ出血熱と高病原性鳥インフルエンザの研究の前線の様子が、興味深い。ところどころに著者自身の趣味への言及があったりと、研究者による著書としてはちょっと悪達者な感じの文章だなと思っていたら、最後になって、ライターの手が入っていることが分かった。売れ筋を狙った感じの「業界」臭は、このライターさんが持ち込んだものだろう。残念な感じがした。申し訳ないが、やはりライターさんが人の名を借りて書いている某新書シリーズのような、鼻につく感じがする。もう少し自然な文体と文章構成でも、ちゃんと読む人には売れたと思う。あと何より惜しいのはタイトル。タイトルは、本書の最後の最後に出てくるだけで、本書の本質とはあまり関係がない。私のように、タイトルに抵抗を覚えて買わない人も多いのじゃないだろうか。もっと単刀直入に、エボラとインフルエンザ、ウイルス病研究の現場、ということを前面に出したタイトルにしたら良かったのではないかなあ。内容的には面白いし(ただし高校生物でやるような分子生物学の基本のパートがちょっと多すぎて退屈なところもある)、ネタもまだまだ沢山ありそうなので、著者の方には、次作では是非、ご自身の文体でストレートな内容・タイトルの本を出して欲しいと思った。
2020年9月28日に日本でレビュー済み
この先生はメディアでさんざん取り上げられて持ち上げられているが、実際は20年間に1000匹しかコウモリを捕まえていない。アフリカの洞窟なんて夕方になれば、あたり一面空が黒くなるくらいコウモリが飛ぶ。
その中から一年間にたった50匹捕獲して何が分かるのか甚だ疑問である。結局エボラはコウモリからは見つかっていないのに、なんだか大層な防御服をきて洞窟に入るシーンが度々でてくる。
ただの糞よけだろう。
エボラには研究費がつかないと散々いうが、、、北大でトップ10に入る予算がついている。
、、、非常にトリッキーにメディアを利用する達人なので気をつけたほうが良い。
騙されやすい人はあの防御服とシリアスな顔に騙される。
この人は、あくまでコウモリを解剖しただけで、エボラの患者を治したり、診察したりしているわけではない。
出世するために研究の競争相手がいない致死率のもっとも高い対象を扱うリスクをとっただけだ。東大の助手になりたかったわけだ。
期せずしてご自身の本のタイトルに、ノーベル賞を取るなら感染症だっ、と本心が書いてある。
笑える。
ま、こういう野心を抱かせて社会は誰かにリスクをとらせるんだろうが。
人は印象操作に弱いものだ。
その中から一年間にたった50匹捕獲して何が分かるのか甚だ疑問である。結局エボラはコウモリからは見つかっていないのに、なんだか大層な防御服をきて洞窟に入るシーンが度々でてくる。
ただの糞よけだろう。
エボラには研究費がつかないと散々いうが、、、北大でトップ10に入る予算がついている。
、、、非常にトリッキーにメディアを利用する達人なので気をつけたほうが良い。
騙されやすい人はあの防御服とシリアスな顔に騙される。
この人は、あくまでコウモリを解剖しただけで、エボラの患者を治したり、診察したりしているわけではない。
出世するために研究の競争相手がいない致死率のもっとも高い対象を扱うリスクをとっただけだ。東大の助手になりたかったわけだ。
期せずしてご自身の本のタイトルに、ノーベル賞を取るなら感染症だっ、と本心が書いてある。
笑える。
ま、こういう野心を抱かせて社会は誰かにリスクをとらせるんだろうが。
人は印象操作に弱いものだ。