本来なら軍隊での翻訳者は将兵を教育するなり事前に自前で養成するべきだろう
でも戦争になったり、占領地を統治する場合には、そうもいってられない
占領地や銃後の捕虜収容所での翻訳者が戦犯裁判で酷い裁かれ方をした理由を掘り下げる
英語なら、日本に留学中にアメリカに戻れなかったりアメリカから送還された日系二世が多く
中国語とかだと台湾人や現地に移住してた日本人商人がやらされた
専門的な教育を受けておらず、その場にいて通訳をやらさせる人のことを著者は偶発的翻訳者といっている
二つの祖国からそれぞれ警戒される立場にあるため
日本軍に積極的に協力して身の安全を守る必要があったが
中国人や欧米の人間からは裏切り者だと思われてしまった
また、憲兵の発言をそれぞれの言葉に訳して命令や尋問をするので
捕虜とか統治民からは、通訳をやらされてる人ではなく、戦争犯罪の主導者と思われたし
憲兵の命令で尋問や拷問の手伝いまでさせらえたりもした
立場が弱いがゆえに、板挟みになって恨まれた、という次第
戦犯裁判では上官の命令だったとか、立場上仕方なかったって弁明も通らず
恨みがこもった偏見によって厳しい判決になってしまった
さらに母国の国籍において反逆者ということで死刑になる場合もあったという
現代の戦争においても、イラクとかアフガニスタンではアメリカ軍の協力者や翻訳者は
兵士とともに戦闘や場合によっては非人道的な拷問に参加せざるを得なかったりして
純粋なパイプとしての通訳っていうタテマエが通用しなくなってるし
板挟みになって身分の保障や身の安全も守られなくなってしまう
守秘義務を越えて戦争犯罪については看過するべきではないというガイドラインがあるべきだし
今後もこの問題は軍事専門家と一緒に掘り下げていくべき問題だろう、という話
従軍翻訳者に限らず、対立したり力関係に差がある組織同士の間で
弱い側や負けた側の組織の折衝担当者が敵の手先だと恨まれてしまうって場合はあるよな
中立だったりフラットな立場でいるのは難しい、というのは
軍事とか翻訳に限らずいろんな分野ににおいても共通のトラップなんだろうな
にしても京王の創業者の孫がカナダの国家反逆者として香港で処刑されたってのは
運命のいたずらにしてもあんまりな話だよな
従兄弟は京王の社長になってるわけだしさ
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通訳者と戦争犯罪 単行本 – 2023/6/20
武田珂代子
(著)
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購入オプションとあわせ買い
通訳者は通常、原発話の内容やその結果とは無関係であるとされ、それを目標言語で忠実に伝達することについて法的責任を問われることはない。また、職務倫理においても公平性と中立性が要求され、業務上知り得た事柄については守秘義務が生じる。しかしこうした平時の規範は、戦争や紛争のような暴力を伴う敵対状況下の通訳にも通用するのだろうか?
本書は、実際に通訳者が戦争犯罪に関与したとして訴追され、有罪判決を受けた歴史的事例としてアジア太平洋戦争後の英国による対日BC級戦犯裁判を参照し、そこから今日の通訳者の責任と倫理を論じるものである。第I部では、通訳被告人(台湾人、占領地市民、日系二世を含む)の動員経緯や業務内容、裁判中の供述、抗弁、判決等を詳述し、通訳者がどのようにして罪に問われたのかを精査する。同時に、同裁判で通訳者が業務中に目撃した雇用主(日本軍)の行為について証言を行ったことにも着目する。第II部では、英軍裁判に加え、イラクやアフガニスタンなど現代の戦争の事例も参照しながら、「可視性」や「近接性」の観点から通訳者が抱えうるリスクを検討。従軍通訳という究極的なケースをも包含する堅牢な通訳理論の構築を提起する。
現場感覚と研究の蓄積に裏打ちされた書。
目次
日本語版によせて
序論 「伝達人」が罰されてしまったのか?
第I部 対日英軍戦犯裁判における被告人・証人としての通訳者
第1章 被告人となった通訳者
第2章 通訳者の罪状
第3章 通訳者の抗弁
第4章 判決とその後
第II部 戦争・紛争における通訳者のリスク、責任、倫理
第5章 通訳者と暴力の近接性
第6章 通訳者の可視性と発話の作者性
第7章 戦争犯罪における通訳者の共同責任
第8章 犯罪の目撃者としての通訳者
結論 通訳者を守るために
謝辞
文献一覧
索引
本書は、実際に通訳者が戦争犯罪に関与したとして訴追され、有罪判決を受けた歴史的事例としてアジア太平洋戦争後の英国による対日BC級戦犯裁判を参照し、そこから今日の通訳者の責任と倫理を論じるものである。第I部では、通訳被告人(台湾人、占領地市民、日系二世を含む)の動員経緯や業務内容、裁判中の供述、抗弁、判決等を詳述し、通訳者がどのようにして罪に問われたのかを精査する。同時に、同裁判で通訳者が業務中に目撃した雇用主(日本軍)の行為について証言を行ったことにも着目する。第II部では、英軍裁判に加え、イラクやアフガニスタンなど現代の戦争の事例も参照しながら、「可視性」や「近接性」の観点から通訳者が抱えうるリスクを検討。従軍通訳という究極的なケースをも包含する堅牢な通訳理論の構築を提起する。
現場感覚と研究の蓄積に裏打ちされた書。
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日本語版によせて
序論 「伝達人」が罰されてしまったのか?
第I部 対日英軍戦犯裁判における被告人・証人としての通訳者
第1章 被告人となった通訳者
第2章 通訳者の罪状
第3章 通訳者の抗弁
第4章 判決とその後
第II部 戦争・紛争における通訳者のリスク、責任、倫理
第5章 通訳者と暴力の近接性
第6章 通訳者の可視性と発話の作者性
第7章 戦争犯罪における通訳者の共同責任
第8章 犯罪の目撃者としての通訳者
結論 通訳者を守るために
謝辞
文献一覧
索引
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日2023/6/20
- 寸法19.4 x 13.1 x 2.5 cm
- ISBN-10462209617X
- ISBN-13978-4622096177
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商品の説明
著者について
武田珂代子
(たけだ・かよこ)
熊本市生まれ。専門は翻訳通訳学。米国・ミドルベリー国際大学モントレー校(MIIS)翻訳通訳大学院日本語科主任を経て、2011年より立教大学異文化コミュニケーション学部教授。現在、同学部特別専任教授。MIISで翻訳通訳修士号、ロビラ・イ・ビルジリ大学(スペイン)で翻訳通訳・異文化間研究博士号を取得。著書に『東京裁判における通訳』(2008)、訳書にA・ピム『翻訳理論の探求』(2010)、F・ガイバ『ニュルンベルク裁判の通訳』(2013)、イ・ヒャンジン『コリアン・シネマ』(2018、以上みすず書房)、その他著書に『太平洋戦争 日本語諜報戦』(ちくま新書、2018)、編著書に『翻訳通訳の新地平』(晃洋書房、2016)などがある。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
(たけだ・かよこ)
熊本市生まれ。専門は翻訳通訳学。米国・ミドルベリー国際大学モントレー校(MIIS)翻訳通訳大学院日本語科主任を経て、2011年より立教大学異文化コミュニケーション学部教授。現在、同学部特別専任教授。MIISで翻訳通訳修士号、ロビラ・イ・ビルジリ大学(スペイン)で翻訳通訳・異文化間研究博士号を取得。著書に『東京裁判における通訳』(2008)、訳書にA・ピム『翻訳理論の探求』(2010)、F・ガイバ『ニュルンベルク裁判の通訳』(2013)、イ・ヒャンジン『コリアン・シネマ』(2018、以上みすず書房)、その他著書に『太平洋戦争 日本語諜報戦』(ちくま新書、2018)、編著書に『翻訳通訳の新地平』(晃洋書房、2016)などがある。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (2023/6/20)
- 発売日 : 2023/6/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 328ページ
- ISBN-10 : 462209617X
- ISBN-13 : 978-4622096177
- 寸法 : 19.4 x 13.1 x 2.5 cm
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