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沈黙の世界 (始まりの本) 単行本 – 2014/2/21

4.2 5つ星のうち4.2 24個の評価

この商品には新版があります:

沈黙の世界【新装版】
¥4,180
(24)
残り5点(入荷予定あり)
『われわれ自身の中のヒトラー』に並ぶ、著述家M・ピカート(1888‐1965)の主著。
言葉、歴史、芸術など様々な事物と「沈黙」との関わり、人間が自立的で主体的な存在としてあるための
「沈黙」の意味を探る。「騒音語が万事をならし、均等化してしまう」世界はいかにして生まれてくるのか、緊密な筆致で綴る。
新版刊行にあたり、エマニュエル・レヴィナス「マックス・ピカートと顔」を付す。
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商品の説明

著者について

マックス・ピカート
Max Picard
1888-1965。ドイツのシュヴァルツヴァルトに生まれる。ハイデルベルク大学助手を勤めた後、ミュンヘンで開業する。スイスのルガノ湖畔に居を移し文筆活動を続けた。
主な著書『神よりの逃走』(1934)『ゆるぎなき結婚』(1943)『われわれ自身のなかのヒトラー』(1946)『沈黙の世界』(1948)『人間とその顔』(1952)『騒音とアトム化の世界』(1958)(以上邦訳みすず書房)など。


佐野利勝
さの・としかつ
1918年大阪府に生まれる。1941年京都帝国大学経済学部卒業。1946年京都大学文学部卒業。京都大学・滋賀医科大学名誉教授。2006年死去。
訳書 ピカート『ゆるぎなき結婚』(1957)『人間とその顔』(1959)『神よりの逃走』(共訳、1963)『沈黙の世界』(1964)『われわれ自身のなかのヒトラー』(1965)『騒音とアトム化の世界』(1971)。E・フィッシャー『ベートーヴェンのピアノソナタ』(共訳、1958)、A・ゲース『不安の夜』(共訳、1966)(以上みすず書房)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ みすず書房 (2014/2/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/2/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 280ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4622083728
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4622083726
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 24個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
24グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2018年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私たち人間は、他の動物と比べて極めて弱い存在であると思う。
故に共同社会を作り分業化を図り、相互信頼・相互依存の世界を作ったのでは。
そこでは常にコミュニケートする事を余儀なくされている。
そこに技術革新が導入されたならば、
更に高速化された高度な情報戦術が波及するのではないのか。
それが今の社会ではインターネットという地球規模の情報網として確立したのでは。
然し、私たちはその高速の情報網の中で大切な何かを失ったような気がする。
それが常に追い求めるという姿勢ではなく、ちょっと立ち止まってみる。
そして周囲を注意深く見渡して観察するという行為ではないのか。
言語とは音楽と同じで、沈黙があるから更に冴え渡り輝くのでは。
沈黙には、次なる期待が潜む。
そして、その沈黙とは、自分に対する最終確認の手段では。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
きれいで読みやすかった。けれど、内容は、わかりにくい。理解すれば、おもしろい。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔、高校生の頃に出会った本です。
ヨーロッパ文化の著者のはずですが、静かな語り口の中に、東洋的精神が感じられます。
久しぶりに購入し直し、若い頃の自分を振り返り、懐かしく思い出しています。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年2月27日に日本でレビュー済み
沈黙のすがた 
始原の現象としての沈黙 
沈黙からの言葉の発生  
沈黙と、言葉と、真理 
言葉における沈黙  
沈黙と言葉との中間にある人間  
沈黙におけるデモーニッシュなるものと言葉 
言葉と身振り  
古代の言葉 
自己と沈黙  
認識と沈黙  
事物と沈黙  
歴史と沈黙 
形象と沈黙 
愛と沈黙 
人間の顔と沈黙  
動物と沈黙 
時間と沈黙  
幼児と、老人と、そして沈黙 
農夫と沈黙  
沈黙における人間と事物  
自然と沈黙  
詩と沈黙 
美術と沈黙  
騒音の言葉  
ラジオ  
沈黙の残部  
病と死と沈黙  
沈黙なき世界  
希望  
沈黙と信仰
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
言葉を重視するがゆえに、沈黙を重視しているとのこと。愛と沈黙の記述、きゅんとしました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ここで言う「沈黙」とは、ハイデガーの言う「存在」か、老子の「道(タオ)」か、はたまた「仏」とか「神」とか…そのようなすべてが流れ出す始原としての「沈黙」と言っても良いのではないか。沈黙という言葉の恐るべき射程に打ち震え、同時に心地よく包まれるかのような感触を与えてくれる一冊に違いない。

そういう普遍性を持つ本書を、とりわけ言葉を用いて人を支えたり励ましたりする仕事をしている方々に勧めたい。対人援助の仕事において言葉はなくてはならないものではあるが、しばしば支援する側の想いが前のめりになり、饒舌になり過ぎるという罠に絡め取られるリスクがある。だから、言葉以前ということをよくよく考えて、その大切さを反芻するべきである。本書はその作業にはうってつけである。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
吉見俊哉氏の『声の資本主義』に印象的に引用されている古典的著作。「はじめに沈黙あり」という本書は、騒音に満たされた現代(といっても原書は1948年)からは失われてしまった「真理の言葉」を嘆く。著者は「真理の言葉は沈黙とともにある」という。

東浩紀『存在論的、郵便的』を合わせて考えると、大筋で本書は東が批判したような「否定神学」になっている。つまり、物と言葉の対応に当てはまらない部分(否定的なもの)がすべて沈黙(原初的、無意識的)によって吸収されることで、一様に均質化された沈黙を頂点として世界の秩序(真理)が構築される。まあ、つまり沈黙さえあればいいことになってる。しかし、それだけではない。

本書が面白いのは、ピカートが実はそのような「沈黙の秩序」が崩壊していることを繰り返し指摘していること。ピカート自身はその崩壊を嘆き、沈黙によって真理を取り戻すという反動的な主張をしているけれど、私たちはピカートに反して(ドゥルーズとともに)、ピカートの秀逸な崩壊の描写を、メディア論として読み替えることができます。沈黙を失った現状を嘆き、メディアと切断して沈黙を取り戻すのではなく、その崩壊した秩序によるメディアの分裂形態に可能性を見出すこと。それが、メディアに「接続不安」を抱く現代において本書を読む意味だと思います。ピカートは「機械」の比喩を批判的に繰り返すのですが、それはドゥルーズと紙一重なのです。

どうも本書はたくさん刷りすぎたようで値崩れしています。絶対「買い」な本です。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
手に入るのが時間の掛かる分でしたので、早々に手に入り大変助かりました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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