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いと高き貧しさ――修道院規則と生の形式 単行本 – 2014/10/25
もしもふるまいや言葉において、生と規則が区別できないとしたら。そして物の使用が所有と無関係で、
法の外にある生活が可能だとしたら、どうだろう。
神的なものと人間的なものが織りなす修道院の規則は、教義や掟ではなく、
生の次元に位置する体験であった。それは西洋の政治と倫理に影響を与えつづけてきたが、
現代はその遺産を考察さえできないでいる。
砂漠の聖者アントニオス。東西教会の代表的教父・バシレイオスとアウグスティヌス。
アッシジのフランチェスコと後継の理論家たち。神秘家オリヴィ。イエスの〈貧しさ〉に従う修道者たちは、
異端の疑いと背中合わせの中で、清貧の思想を鍛えぬいてきた。
とりわけフランシスコ会の兄弟たちは、所有権を拒否するだけでなく、「いかなる権利ももたない権利」を掲げて、
法の外で生きようとした。アガンベンは彼らの言論に、大量消費社会を超える可能性を見る。
生きることがたんなる事実ではなく、生の可能性であるような生。国家という形態をとらない
政治の可能性を考えるべく、アガンベンがかねて予告していた〈生のかたち〉、すなわち
分離できないほど形式と固く結びつき、「生政治」に回収されない生を構築する探求が、
ここに手がけられた。「ホモ・サケル」シリーズの一冊。
法の外にある生活が可能だとしたら、どうだろう。
神的なものと人間的なものが織りなす修道院の規則は、教義や掟ではなく、
生の次元に位置する体験であった。それは西洋の政治と倫理に影響を与えつづけてきたが、
現代はその遺産を考察さえできないでいる。
砂漠の聖者アントニオス。東西教会の代表的教父・バシレイオスとアウグスティヌス。
アッシジのフランチェスコと後継の理論家たち。神秘家オリヴィ。イエスの〈貧しさ〉に従う修道者たちは、
異端の疑いと背中合わせの中で、清貧の思想を鍛えぬいてきた。
とりわけフランシスコ会の兄弟たちは、所有権を拒否するだけでなく、「いかなる権利ももたない権利」を掲げて、
法の外で生きようとした。アガンベンは彼らの言論に、大量消費社会を超える可能性を見る。
生きることがたんなる事実ではなく、生の可能性であるような生。国家という形態をとらない
政治の可能性を考えるべく、アガンベンがかねて予告していた〈生のかたち〉、すなわち
分離できないほど形式と固く結びつき、「生政治」に回収されない生を構築する探求が、
ここに手がけられた。「ホモ・サケル」シリーズの一冊。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日2014/10/25
- ISBN-104622078538
- ISBN-13978-4622078531
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商品の説明
著者について
Giorgio Agamben
1942年ローマ生まれ.ヴェネツィア建築大学教授を務めたのち,現在はズヴィッツェラ・イタリアーナ大学メンドリジオ建築アカデミーで教えている.
主要著書に《ホモ・サケル》シリーズのほか,『中味のない人間』(1970)『スタンツェ』(1977)『幼児期と歴史』(1980)『言葉と死』(1982)『到来する共同体』(1990)『目的なき手段』(邦訳『人権のかなたに』1995)『残りの時』(2000)『瀆神』(2005)『イタリア的カテゴリー』(2010)など.
上村忠男〈うえむら・ただお〉
1941年兵庫県尼崎市生まれ.東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了.東京外国語大学名誉教授.学問論・思想史専攻.
著書に『ヴィーコの懐疑』(みすず書房,1988)『ヘテロトピア通信』(同,2012)『歴史家と母たち──カルロ・ギンズブルグ論』(未來社,1994)『歴史的理性の批判のために』(岩波書店,2002)『グラムシ 獄舎の思想』(青土社,2005)など.訳書にヴィーコ『新しい学』全3冊(法政大学出版局,2007-08)ギンズブルグ『糸と痕跡』(みすず書房,2008)カッチャーリ『死後に生きる者たち』(同,2013)グラムシ『知識人と権力』(同,1999)アガンベン『残りの時』(岩波書店,2005)など多数.
太田綾子〈おおた・あやこ〉
1947年東京生まれ.フィレンツェ大学教育学部イタリア語・イタリア文学科卒業,教皇庁立ウルバノ大学マーテル・エクレシエ短期大学(宣教カテケーシス専攻)卒業.教皇庁グレゴリアン大学聖書学院でヘブライ語・ギリシア語を学ぶ.滞伊26年,1991年に帰国.日伊協会講師(1989-97).1993年イタリア語通訳翻訳会社「アド・イタリア」設立.
1942年ローマ生まれ.ヴェネツィア建築大学教授を務めたのち,現在はズヴィッツェラ・イタリアーナ大学メンドリジオ建築アカデミーで教えている.
主要著書に《ホモ・サケル》シリーズのほか,『中味のない人間』(1970)『スタンツェ』(1977)『幼児期と歴史』(1980)『言葉と死』(1982)『到来する共同体』(1990)『目的なき手段』(邦訳『人権のかなたに』1995)『残りの時』(2000)『瀆神』(2005)『イタリア的カテゴリー』(2010)など.
上村忠男〈うえむら・ただお〉
1941年兵庫県尼崎市生まれ.東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了.東京外国語大学名誉教授.学問論・思想史専攻.
著書に『ヴィーコの懐疑』(みすず書房,1988)『ヘテロトピア通信』(同,2012)『歴史家と母たち──カルロ・ギンズブルグ論』(未來社,1994)『歴史的理性の批判のために』(岩波書店,2002)『グラムシ 獄舎の思想』(青土社,2005)など.訳書にヴィーコ『新しい学』全3冊(法政大学出版局,2007-08)ギンズブルグ『糸と痕跡』(みすず書房,2008)カッチャーリ『死後に生きる者たち』(同,2013)グラムシ『知識人と権力』(同,1999)アガンベン『残りの時』(岩波書店,2005)など多数.
太田綾子〈おおた・あやこ〉
1947年東京生まれ.フィレンツェ大学教育学部イタリア語・イタリア文学科卒業,教皇庁立ウルバノ大学マーテル・エクレシエ短期大学(宣教カテケーシス専攻)卒業.教皇庁グレゴリアン大学聖書学院でヘブライ語・ギリシア語を学ぶ.滞伊26年,1991年に帰国.日伊協会講師(1989-97).1993年イタリア語通訳翻訳会社「アド・イタリア」設立.
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (2014/10/25)
- 発売日 : 2014/10/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4622078538
- ISBN-13 : 978-4622078531
- Amazon 売れ筋ランキング: - 676,579位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 34位イタリアの思想
- カスタマーレビュー:
著者について
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