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文学の門 単行本 – 2009/12/11
荒川 洋治
(著)
「人間とはなんだろう。
人は苦しいときに、どんなことを思い、
何を残そうとするのか。
ことばは、作品は、
自分のためにあるだけのものでよいのか。
作家の目は、いま輝いているのか。」
「…「文学者」がいたことを、
今日の読者は知らない。
まわりにそういう人の姿をみかけることがなくなったからだ。
作品だけを書いて、
みちたりる作家しかいないからである。
興味の幅がせまくなった。
興味をひろげるための空気を
どのようにつくりだすかという心のはたらきもにぶる。」
「いま歌をつくる人たちは、
自分が歌をつくることだけに興味をもち、
歌をかえりみなくなったように思う。
これまでの名歌をそらんじたり、
しっかり文字に記すことのできる人は少ない。
歌の歴史への興味もうすい。
おそらく自分が「濃い」のだ。
自分を評価しすぎているのだ。」
詩、歌、小説、批評などの「ジャンル」は、いま、
どのような門をかまえるのか。
これからどんな力と役割にめざめるのか。
現状をなげくのではなく、
かつて書かれたものを読み返し、
「実学としての文学」を考える新エッセイ集。
「同時代に荒川洋治という書き手をもつのは、
この上なく幸せなことなのだ」(池内紀氏)
人は苦しいときに、どんなことを思い、
何を残そうとするのか。
ことばは、作品は、
自分のためにあるだけのものでよいのか。
作家の目は、いま輝いているのか。」
「…「文学者」がいたことを、
今日の読者は知らない。
まわりにそういう人の姿をみかけることがなくなったからだ。
作品だけを書いて、
みちたりる作家しかいないからである。
興味の幅がせまくなった。
興味をひろげるための空気を
どのようにつくりだすかという心のはたらきもにぶる。」
「いま歌をつくる人たちは、
自分が歌をつくることだけに興味をもち、
歌をかえりみなくなったように思う。
これまでの名歌をそらんじたり、
しっかり文字に記すことのできる人は少ない。
歌の歴史への興味もうすい。
おそらく自分が「濃い」のだ。
自分を評価しすぎているのだ。」
詩、歌、小説、批評などの「ジャンル」は、いま、
どのような門をかまえるのか。
これからどんな力と役割にめざめるのか。
現状をなげくのではなく、
かつて書かれたものを読み返し、
「実学としての文学」を考える新エッセイ集。
「同時代に荒川洋治という書き手をもつのは、
この上なく幸せなことなのだ」(池内紀氏)
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日2009/12/11
- ISBN-104622075016
- ISBN-13978-4622075011
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登録情報
- 出版社 : みすず書房 (2009/12/11)
- 発売日 : 2009/12/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 232ページ
- ISBN-10 : 4622075016
- ISBN-13 : 978-4622075011
- Amazon 売れ筋ランキング: - 821,878位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 134,030位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2023年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
値段、本の状態、配達日数、そして内容、どれも満足でした。
2010年2月4日に日本でレビュー済み
堅めの文学評論?かと思いきや
文字、言葉、文章、文学それぞれのレベルに対する著者独自の分析と
日本/世界文学紹介を交えてのエッセイ集です。
おおまかな文学史の流れが教養として身についたのと、
ところどころで引用されている詩歌が、どれもさりげなく心を動かすものばかりで
そばに書き写して、時々眺めていたいなぁと思うものが結構ありました。
この本でなければ出会えなかったと思います。
過去のいろんな時代・国に生きた人々が残した言葉を
知らないままにしておくのはもったいないと思わせてくれる、まさに
読者にとっての「文学の門」ではないかと思います。
著者は観察力があると思われ、行間を読んでいるような文章の分析や
最近のいわゆるネット世代に向けての若干、苦々しい視点も面白いです。
文字、言葉、文章、文学それぞれのレベルに対する著者独自の分析と
日本/世界文学紹介を交えてのエッセイ集です。
おおまかな文学史の流れが教養として身についたのと、
ところどころで引用されている詩歌が、どれもさりげなく心を動かすものばかりで
そばに書き写して、時々眺めていたいなぁと思うものが結構ありました。
この本でなければ出会えなかったと思います。
過去のいろんな時代・国に生きた人々が残した言葉を
知らないままにしておくのはもったいないと思わせてくれる、まさに
読者にとっての「文学の門」ではないかと思います。
著者は観察力があると思われ、行間を読んでいるような文章の分析や
最近のいわゆるネット世代に向けての若干、苦々しい視点も面白いです。