著者によれば、このaこそがナラティブだという。
ナラティブは人間の条件なのだ、
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人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか 単行本 – 2023/6/26
大治 朋子
(著)
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購入オプションとあわせ買い
各メディアで紹介され、話題沸騰!
【新聞】
毎日新聞「今週の本棚」(2023年8月19日)評者:永江朗氏
読売新聞「本よみうり堂」(2023年9月3日)評者:堀川惠子氏
週刊読書人(2023年8月19日)評者:辻隆太朗氏
ジャーナリスト(2023年10月25日)評者:城倉由光氏
日刊ゲンダイ(2023年10月26日)著者インタビュー
【雑誌】
WILL9月号(2023年7月26日)書評:野口均氏
ガバナンス8月号(2023年8月1日)書評
サンデー毎日(2023年8月20-27日)著者インタビュー(取材執筆:石戸諭氏)
週刊ポスト(2023年9月29日号)評者:精神科医・香山リカ氏
文藝春秋10月号(2023年9月8日)評者:ノンフィクション作家・梯久美子氏
外交10月号(2023年9月30日)書評
【Web】
J-CAST BOOKウォッチ(2023年9月2日)評者:渡辺淳悦氏
WEB第三文明「本の楽園」(2023年9月20日)評者:作家・村上政彦氏
あなたの「物語(ナラティブ)」が狙われている!
不安や怒りを煽り、社会を分断する「情報兵器」のメカニズム。
新聞協会賞2年連続受賞&ボーン・上田記念国際記者賞受賞の ジャーナリスト、待望の最新刊!
「ナラティブ」という英語の表現がある。
日本語では「物語」「語り」「ストーリー」「言説」などと訳されることが多い。
物語性を示す言葉で、これほど広い意味を持つ単語は日本語にはない。
だが、英語圏では日常的に使われている言葉でもある。
私たちは頭の中で、無意識的にナラティブを語り続けている。
学校や職場に向かう道すがら、「今日はどんな一日にしよう」とか、家路につく電車や車の中で、「明日はどんな一日になるだろう」と思い浮かべながら、いつの間にかストーリーを創っている。ハッピーな物語になる時もあれば、自己嫌悪の物語に終始する時もある。
頭の中に浮かぶナラティブは私たちの感情をかき立て、個人を、そして社会を突き動かす。
私たちはナラティブに囲まれて生きているにもかかわらず、ナラティブがいかなる力を持ち、なぜ人間を虜にするのか、そのメカニズムをほとんど知らない。
本書では、近年国内外で起きたさまざまな事件や現象の背後に潜むナラティブのメカニズムとその影響力を解き明かす。
【本書のおもな内容(一部抜粋)】
第1章 SNSで暴れるナラティブ
●養老孟司さん「(ナラティブは)脳が持っているほとんど唯一の形式」
●安倍晋三元首相銃撃件と小田急・京王線襲撃事件
●インセルがはまる陰謀論ナラティブ
●「ローンオフェンダー(単独の攻撃者)」「無敵の人」「強い犯罪者」の時代
●岸田文雄首相襲撃未遂事件と現代型テロ
●最強の被害者ナラティブ
第2章 ナラティブが持つ無限の力
●AIで「潜在的テロリスト」をあぶり出す
●人間が生まれながらにして持つ「人生物語産生機能」
●思考のハイジャック――ペテン師からアルゴリズムへ
●WBC栗山英樹監督が語った「物語」
第3章 ナラティブ下克上時代
●伊藤詩織さんが破った沈黙
●五ノ井里奈さんが突き崩した組織防衛の物語
●元2世信者、小川さゆりさんの語り
●「選挙はストーリー」と語った安倍元首相の1人称政治
第4章 SNS+ナラティブ=世界最大規模の心理操作
●ケンブリッジ・アナリティカ事件の告発者に聞く
●狙われる「神経症的な傾向のある人」
●情報戦を制す先制と繰り返し
●トランプ現象という怒りのポピュリズム
●ナゾのイスラエル・情報工作企業
●「日本は特に危ない」
●米国防総省の「ナラティブ洗脳ツール」開発
●SNSを舞台とする「認知戦」へ
●イスラエルのSNS監視システム
●中国の「制脳権」をめぐる闘いとティックトック
第5章 脳神経科学から読み解くナラティブ
●幼少期の集中教育は何をもたらすのか
●向社会性が低いとカモにされやすい?
●孤独な脳は人間への感受性を鈍化させる
●陰謀論やフェイクニュースにだまされない「気づきの脳」
第6章 ナラティブをめぐる営み
●保阪正康さんがつむぐ元日本兵の語り
●柳田邦男さん「人は物語を生きている」
●ナラティブ・ジャーナリズムとは
●SNS時代の社会情動(非認知的)スキル
【新聞】
毎日新聞「今週の本棚」(2023年8月19日)評者:永江朗氏
読売新聞「本よみうり堂」(2023年9月3日)評者:堀川惠子氏
週刊読書人(2023年8月19日)評者:辻隆太朗氏
ジャーナリスト(2023年10月25日)評者:城倉由光氏
日刊ゲンダイ(2023年10月26日)著者インタビュー
【雑誌】
WILL9月号(2023年7月26日)書評:野口均氏
ガバナンス8月号(2023年8月1日)書評
サンデー毎日(2023年8月20-27日)著者インタビュー(取材執筆:石戸諭氏)
週刊ポスト(2023年9月29日号)評者:精神科医・香山リカ氏
文藝春秋10月号(2023年9月8日)評者:ノンフィクション作家・梯久美子氏
外交10月号(2023年9月30日)書評
【Web】
J-CAST BOOKウォッチ(2023年9月2日)評者:渡辺淳悦氏
WEB第三文明「本の楽園」(2023年9月20日)評者:作家・村上政彦氏
あなたの「物語(ナラティブ)」が狙われている!
不安や怒りを煽り、社会を分断する「情報兵器」のメカニズム。
新聞協会賞2年連続受賞&ボーン・上田記念国際記者賞受賞の ジャーナリスト、待望の最新刊!
「ナラティブ」という英語の表現がある。
日本語では「物語」「語り」「ストーリー」「言説」などと訳されることが多い。
物語性を示す言葉で、これほど広い意味を持つ単語は日本語にはない。
だが、英語圏では日常的に使われている言葉でもある。
私たちは頭の中で、無意識的にナラティブを語り続けている。
学校や職場に向かう道すがら、「今日はどんな一日にしよう」とか、家路につく電車や車の中で、「明日はどんな一日になるだろう」と思い浮かべながら、いつの間にかストーリーを創っている。ハッピーな物語になる時もあれば、自己嫌悪の物語に終始する時もある。
頭の中に浮かぶナラティブは私たちの感情をかき立て、個人を、そして社会を突き動かす。
私たちはナラティブに囲まれて生きているにもかかわらず、ナラティブがいかなる力を持ち、なぜ人間を虜にするのか、そのメカニズムをほとんど知らない。
本書では、近年国内外で起きたさまざまな事件や現象の背後に潜むナラティブのメカニズムとその影響力を解き明かす。
【本書のおもな内容(一部抜粋)】
第1章 SNSで暴れるナラティブ
●養老孟司さん「(ナラティブは)脳が持っているほとんど唯一の形式」
●安倍晋三元首相銃撃件と小田急・京王線襲撃事件
●インセルがはまる陰謀論ナラティブ
●「ローンオフェンダー(単独の攻撃者)」「無敵の人」「強い犯罪者」の時代
●岸田文雄首相襲撃未遂事件と現代型テロ
●最強の被害者ナラティブ
第2章 ナラティブが持つ無限の力
●AIで「潜在的テロリスト」をあぶり出す
●人間が生まれながらにして持つ「人生物語産生機能」
●思考のハイジャック――ペテン師からアルゴリズムへ
●WBC栗山英樹監督が語った「物語」
第3章 ナラティブ下克上時代
●伊藤詩織さんが破った沈黙
●五ノ井里奈さんが突き崩した組織防衛の物語
●元2世信者、小川さゆりさんの語り
●「選挙はストーリー」と語った安倍元首相の1人称政治
第4章 SNS+ナラティブ=世界最大規模の心理操作
●ケンブリッジ・アナリティカ事件の告発者に聞く
●狙われる「神経症的な傾向のある人」
●情報戦を制す先制と繰り返し
●トランプ現象という怒りのポピュリズム
●ナゾのイスラエル・情報工作企業
●「日本は特に危ない」
●米国防総省の「ナラティブ洗脳ツール」開発
●SNSを舞台とする「認知戦」へ
●イスラエルのSNS監視システム
●中国の「制脳権」をめぐる闘いとティックトック
第5章 脳神経科学から読み解くナラティブ
●幼少期の集中教育は何をもたらすのか
●向社会性が低いとカモにされやすい?
●孤独な脳は人間への感受性を鈍化させる
●陰謀論やフェイクニュースにだまされない「気づきの脳」
第6章 ナラティブをめぐる営み
●保阪正康さんがつむぐ元日本兵の語り
●柳田邦男さん「人は物語を生きている」
●ナラティブ・ジャーナリズムとは
●SNS時代の社会情動(非認知的)スキル
- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社毎日新聞出版
- 発売日2023/6/26
- 寸法18.8 x 12.7 x 2.5 cm
- ISBN-104620327794
- ISBN-13978-4620327792
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商品の説明
著者について
大治朋子(おおじ・ともこ)
毎日新聞編集委員。1965年生まれ。『サンデー毎日』記者時代に「最強芸能プロダクションの闇」「少女売春」などをテーマに調査報道。社会部では防衛庁(当時)による個人情報不正使用に関するスクープで2002、2003年の新聞協会賞を2年連続受賞。ワシントン特派員として米陸軍への従軍取材などで「対テロ戦争」の暗部をえぐり2010年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。エルサレム特派員時代は暴力的過激主義の実態を調査報道した。英オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所元客員研究員。イスラエル・ヘルツェリア学際研究所大学院(テロリズム・サイバーセキュリティ専攻)修了(Magna Cum Laude)。「国際テロ対策研究所(ICT)」研修生。テルアビブ大学大学院(危機・トラウマ学)修了(首席)。単著に『勝てないアメリカ─「対テロ戦争」の日常』(岩波新書)、『アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地』(講談社現代新書)、『歪んだ正義「普通の人」がなぜ過激化するのか』(小社)など。
毎日新聞編集委員。1965年生まれ。『サンデー毎日』記者時代に「最強芸能プロダクションの闇」「少女売春」などをテーマに調査報道。社会部では防衛庁(当時)による個人情報不正使用に関するスクープで2002、2003年の新聞協会賞を2年連続受賞。ワシントン特派員として米陸軍への従軍取材などで「対テロ戦争」の暗部をえぐり2010年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。エルサレム特派員時代は暴力的過激主義の実態を調査報道した。英オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所元客員研究員。イスラエル・ヘルツェリア学際研究所大学院(テロリズム・サイバーセキュリティ専攻)修了(Magna Cum Laude)。「国際テロ対策研究所(ICT)」研修生。テルアビブ大学大学院(危機・トラウマ学)修了(首席)。単著に『勝てないアメリカ─「対テロ戦争」の日常』(岩波新書)、『アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地』(講談社現代新書)、『歪んだ正義「普通の人」がなぜ過激化するのか』(小社)など。
登録情報
- 出版社 : 毎日新聞出版 (2023/6/26)
- 発売日 : 2023/6/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 400ページ
- ISBN-10 : 4620327794
- ISBN-13 : 978-4620327792
- 寸法 : 18.8 x 12.7 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 60,399位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 847位社会一般関連書籍
- - 1,315位その他の思想・社会の本
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月28日に日本でレビュー済み
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著者は毎日新聞の編集者で、脳科学や心理学の専門家ではないのですが、様々な事件や事柄を深堀りして、事件の原因となったであろう「正統派の脳科学」の部分の「ナラティブ(個々の物語)」を多数紹介しています。
情報過多の現代で、人々は何を信じて何故それを信じるのかを個々の人生と脳科学の面から語られています。
情報過多の現代で、人々は何を信じて何故それを信じるのかを個々の人生と脳科学の面から語られています。
2023年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ナラティブというものは、人間も 本来的には入力器官と出力器官から構成され かつそれが 時間軸に沿って編み込まれていく以上 根源的な構造体であると感じた。
その上で 筆者はインターネットというメディアによって力を得た 個人の情報発信力及びそれを逆手にとって認識操作を行う勢力を対比しながら 双方のリスクとチャンスを描いている。
特に圧巻なのはネットを使って認識操作を行う勢力の状況分析であり、著者が目指す「報道と学術研究の融合」という姿勢が遺憾なく発揮されており 読み応えがある。
一方で、突き詰めるとネットや SNS も1つのツールであり それをどう使いこなすかは人間次第...著者はそこに一つの光明を見出しているようである。
ネットという情報メディアの質が問われている今、かつて 第4の権力と言われていた従来型メディアのあり方も改めて問われていくだろう。
コストをかけて情報の質を上げているからこそ伝える事ができ、それ故に信頼されていくメディアのあり方について 著者の次回のテーマとして取り組むことを期待したい。
その上で 筆者はインターネットというメディアによって力を得た 個人の情報発信力及びそれを逆手にとって認識操作を行う勢力を対比しながら 双方のリスクとチャンスを描いている。
特に圧巻なのはネットを使って認識操作を行う勢力の状況分析であり、著者が目指す「報道と学術研究の融合」という姿勢が遺憾なく発揮されており 読み応えがある。
一方で、突き詰めるとネットや SNS も1つのツールであり それをどう使いこなすかは人間次第...著者はそこに一つの光明を見出しているようである。
ネットという情報メディアの質が問われている今、かつて 第4の権力と言われていた従来型メディアのあり方も改めて問われていくだろう。
コストをかけて情報の質を上げているからこそ伝える事ができ、それ故に信頼されていくメディアのあり方について 著者の次回のテーマとして取り組むことを期待したい。
2023年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に良い視点から書かれた本で一気に読了した。筆者がイスラエルに留学していたせいか、ハラリの影響を思わせる部分もあり、そうした意味からも興味深かった。ここまで学術的でなくとも、ナラティブ的思考の重要性を説く動きにはもっと広がって欲しい。かつて知の誤謬とでもいうべき沼にはまり込んだ文学的思考が、本来立ち返るべきは、本書のようにナラティブを位置付ける視座だと思う。それが人間らしい思考を人間の手に取り戻すために必要な視座だということを、筆者同様に確信している。
2023年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心理学の素地がない技術屋である自分は、なぜたわいもない嘘や陰謀論を信じてしまう人がいるのかずっとわからなかったが、この本を読んで一気にクリアになりました。人間が感情で判断して論理を後付けすることは分かっていましたが、最初の思い込みがどう形づけられるのかわからなかったが、やっとわかってきました。相手は手強いが、戦い方もありそうだと希望が見えてきた。できれば著者ととことん会話して戦略を練ってみたい。この10年で読んだ本の中でベストかもしれない。素晴らしい本でした。
2023年11月30日に日本でレビュー済み
ナラティブというキーワードで人生観にも影響する大きな新しい視座をくれるような良書でした。
2023年7月6日に日本でレビュー済み
・久々に人に広く薦めたい本に出会った。
そう思ったのは本書の内容が豊富かつ本質的だからだ。
・本書の特徴は、下記2点であると感じた。
1つ目は、現代日本や世界の切実なエピソードや当事者の語りが豊富に取材・描写されている点である。
2つ目は、「ナラティブ」という人間の文明や文化に通底するテーマに問題意識をもち、広く分野横断している点である。
・自らの認識不足を恥じるほど勉強になったと同時に、私も数年来関心のあったテーマだけに知識や思考が整理されたと感じた。
・読んでいてまず「縦横無尽」という語が浮かんだ。
政治、教育、ジェンダー、紛争、ITなど、数々の社会問題を具体的なエピソードを例に引きながら、「ナラティブ」という視点から認知科学や心理学の多くの研究を用いて読み解いている。
・私も興味のある話題が多くあり、筆者の読み解きや主張に共感した。特に筆者がナラティブの功罪を見つめながら、他者に閉じられたナラティブから開かれたナラティブへ可能性を見出している点に強く同意した。
・「ナラティブ」をテーマに展開された本書は、「ダイアローグ」の実践に開かれて終えられたと思う。
本書のテーマ「ナラティブ」「語り」という語だけを見ると一方的なコミュニケーションであるような印象を受ける。しかし、著者が本書で主張して、さらに本書で実践しているのは、(対面に限らない)人との対話、双方向のコミュニケーションである。
著者がそれを重視していることが分かる記述をあとがきから引用したい。
「本書に登場する語り手と私という書き手、そして読み手となる方々がともにつむぐ『共著の物語』が生まれることがあれば、これほど嬉しいことはない」
著者から「あなたはどんな『物語』をともにつむぐのか?」と宿題をもらった気がする。
きっと、物語をともにつむぐこと、つまり人との対話の必要性は現代においていやましているのだろう。
一方、その対話すらいまAIが代替している。しかも目の前で急速に進歩・拡大しながら。そんな現代の私たちには、大きく複雑な問いが突き付けられている。
私(たち)の物語が筆者のいう「共著の物語」となるべく、他者との対話を重ねていきたい。
本書は、現代の私たちに突き付けられる問いと、その解決の糸口を丹念に模索した好著である。
そう思ったのは本書の内容が豊富かつ本質的だからだ。
・本書の特徴は、下記2点であると感じた。
1つ目は、現代日本や世界の切実なエピソードや当事者の語りが豊富に取材・描写されている点である。
2つ目は、「ナラティブ」という人間の文明や文化に通底するテーマに問題意識をもち、広く分野横断している点である。
・自らの認識不足を恥じるほど勉強になったと同時に、私も数年来関心のあったテーマだけに知識や思考が整理されたと感じた。
・読んでいてまず「縦横無尽」という語が浮かんだ。
政治、教育、ジェンダー、紛争、ITなど、数々の社会問題を具体的なエピソードを例に引きながら、「ナラティブ」という視点から認知科学や心理学の多くの研究を用いて読み解いている。
・私も興味のある話題が多くあり、筆者の読み解きや主張に共感した。特に筆者がナラティブの功罪を見つめながら、他者に閉じられたナラティブから開かれたナラティブへ可能性を見出している点に強く同意した。
・「ナラティブ」をテーマに展開された本書は、「ダイアローグ」の実践に開かれて終えられたと思う。
本書のテーマ「ナラティブ」「語り」という語だけを見ると一方的なコミュニケーションであるような印象を受ける。しかし、著者が本書で主張して、さらに本書で実践しているのは、(対面に限らない)人との対話、双方向のコミュニケーションである。
著者がそれを重視していることが分かる記述をあとがきから引用したい。
「本書に登場する語り手と私という書き手、そして読み手となる方々がともにつむぐ『共著の物語』が生まれることがあれば、これほど嬉しいことはない」
著者から「あなたはどんな『物語』をともにつむぐのか?」と宿題をもらった気がする。
きっと、物語をともにつむぐこと、つまり人との対話の必要性は現代においていやましているのだろう。
一方、その対話すらいまAIが代替している。しかも目の前で急速に進歩・拡大しながら。そんな現代の私たちには、大きく複雑な問いが突き付けられている。
私(たち)の物語が筆者のいう「共著の物語」となるべく、他者との対話を重ねていきたい。
本書は、現代の私たちに突き付けられる問いと、その解決の糸口を丹念に模索した好著である。
2023年7月3日に日本でレビュー済み
ナラティブというワードにあまり聞き馴染みがありませんでしたが、新聞記者の視点でとてもわかりやすく書かれていて今年読んだ本の中でダントツに面白かったです。
ジョーカーのお話やウクライナの広報戦略、パレスチナのユダヤ人攻撃など、全く異なる事件もナラティブによって影響を与えたり影響されたりしているという共通点があって、自分にとって新しい考え方が頭に入ってきてとても新鮮でした。普段ニュースはニュースとしてしか見ないことが多いので、今後のニュースの見方が変わると確信しました。
また、章ごとに取り扱われているニュースが違っていたり、WBCや首相襲撃事件など最新のニュースも多く、一章ずつ集中できて読みやすかったです。
ジョーカーのお話やウクライナの広報戦略、パレスチナのユダヤ人攻撃など、全く異なる事件もナラティブによって影響を与えたり影響されたりしているという共通点があって、自分にとって新しい考え方が頭に入ってきてとても新鮮でした。普段ニュースはニュースとしてしか見ないことが多いので、今後のニュースの見方が変わると確信しました。
また、章ごとに取り扱われているニュースが違っていたり、WBCや首相襲撃事件など最新のニュースも多く、一章ずつ集中できて読みやすかったです。