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曼陀羅の人 上: 空海求法伝 単行本 – 1994/3/1

3.9 5つ星のうち3.9 22個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

唐の徳宗帝二十年、福建に漂着した遣唐船の中に密教招来の野望に燃える留学生、空海がいた。長安での密教継承から、日本へ帰国するまでを描く。上・中・下全三巻。空海が胸に抱きつづけた大きな希望とは…。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 毎日新聞出版 (1994/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1994/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 265ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4620104930
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4620104935
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 22個の評価

著者について

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陳 舜臣
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1924(大正13)年、神戸に生まれる。大阪外語大学印度語部卒業。同校西南亜細亜語研究所助手を勤めるが終戦によって辞職し、家業の貿易に従事。 1961年、『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。69年、『青玉獅子香炉』により直木賞、70年、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』に より日本推理作家協会賞、71年、『実録アヘン戦争』により毎日出版文化賞、76年、『敦煌の旅』により大佛次郎賞、89年、『茶事遍路』により読売文学 賞(随筆・紀行賞)、92年、『諸葛孔明』により吉川英治文学賞、93年、朝日賞、さらに95年、「作家としての業績」により日本芸術院賞をそれぞれ受賞 する。日本芸術院会員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『秘本三国志(六) 』(ISBN-10:4122052157)が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2020年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説だけれど、空海の伝記として読んだ。とても読みやすい。
空海が天才で、なお当たり前の人間として描かれている。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 菊地寛は「即身成仏という言葉ほど、大きな自尊心を人間に与えるものはない。仏教を最も偉大にしている」(大意)と書いて空海を高く評価したが、そんなものより私は、その謎の多い生涯にこそ関心がわく。とくに帰国するまでの少年・青年期。史料が少ないのだから、これは無いものねだりに近い要求になってしまうのだが、本作は、唐を主要舞台としながら、シュッとしぼんでしまった空海を膨潤にしてくれる。『御遺告』が度々引かれたり不空三蔵の再誕という伝承の類いの自己理解が示されたりするので、できれば敢えて自由に書いてます的なメタな視点を入れてほしかったとは思ったが、歴史小説の面白みは、学問上の正しさだけでは測れない。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年7月31日に日本でレビュー済み
 2003年の本。
 平安期、唐の揚州に日本から遣唐使がたどり着く。日本は国書を持参しない。国書を持参すれば、属国の書式に則らねばならなくなる。日本の使節は国書を携行しないという習慣は認められていた。安禄山の乱からすでに50年。この遣唐使一行の中に若き空海がいる。
 空海は自らを不空三蔵の生まれ変わりであると信じている。不空三蔵は、天竺の人であり、唐に密教を広めた金剛智の弟子。不空の死んだ日に空海が生まれる。不空は、三代の皇帝にも私淑され、安禄山の乱のときには逆賊平定に呪術によって大功を立てたともいわれる。空海もまた、あらゆることに通じる存在になりたいし、そのために日本に生まれたと思っている。万人を助けるには皇帝を動かさねばならず、そのためには「正しい知識」が必要。空海は、不空の弟子である阿闍梨恵果の弟子になることを考える。
 学問として、仏教は巨大な体系を作り上げた。仏教は高く高く上昇し、衆生とのあいだに大きな距離ができたため、玄奘が去った後に仏法は天竺では急速に衰えた。世界宗教となることで仏教は土着性を失ってしまった。仏教衰微期に土着性を取り戻す動きが起こり、その作業を行っていたのが密教である。民間信仰と妥協するのではなく、その手をとるようにして引き上げる姿勢としての教え。
 唐では、徳宗から皇太子の順宗に代替わりする。順宗は脳溢血のためしゃべることはできないが頭脳はしっかりしている。
 密教には二つの流れがある。精神原理を説く金剛頂経と金剛界曼陀羅、物質原理を説く大日経と胎蔵界曼荼羅。金剛頂経は不空によって訳され、大日経は善無畏によって訳された。恵果は不空の弟子であり、善無畏の孫弟子にあたる。
 唐にはゾロアスター教も入っている。ゾロアスターはキリスト誕生の650年ほど前に生まれたという。若くして出家し、天啓を得て、新しい宗教思想体系を作ったのはゾロアスターが30歳のころであったという。ゾロアスターはバクトリアの首長ヴィシュタスパを帰依させることに成功した。いかなる天啓もこの世の権力者の帰依を得なければ人びとの胸には届かない。ゾロアスター教によれば、霊魂は死の三日後まで遺骸のそばにとどまり、風に運ばれて、三人の裁判官により善悪判定される。大部分の人は善悪同じくらいで決着がつかず、ハメースタカーンで救世主を待つ。ハメースタカーンとは浄罪世界と訳されているが、あるいは、この世のことか。ゾロアスター教信者は火を崇めるが、火だけではなく、自然を汚すことを畏れ、敬虔に、おそるおそる生きていく。ゾロアスター教の守護者であったササン朝がアラブに滅ぼされると、人びとはイスラム教への改宗を強いられ、ゾロアスター教はあっという間に衰える。
 さまざまな宗教があったが、唐では宗教弾圧があり、仏教は立ち直ったが、ゾロアスター教やキリスト教は中国の宗教としては消え去ったという。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
空海が中国に入国して、長安に行く前までが描かれているが、あまりドラマらしいものがなく、
単調でつまらない。
この当時、イスラム教が、すでに中国に入っていたというのが驚き。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知人からの紹介で購入。作者は以前から好きだったし空海さんや中国の歴史も分かりやすくて非常に面白かった。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
空海の唐における活動を主力に書かれている貴重な小説です。国内での空海の活動においては色々な参考文献図書がありますが、小説として遣唐使による空海の様子がしのばれる歴史小説においては貴重な本です。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年8月18日に日本でレビュー済み
空海を主人公にした小説は夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」、司馬遼太郎の「空海の風景」について本作品が3作目で、いずれも非常に面白かったが、本書が一番丁寧に空海の軌跡を辿った作品と言えると思う。

自分にとって本書の魅力は以下の3点。
・まず、空海が唐にいた2年間で、どのような行動をとったのか、何を書いたのかという軌跡が、実際に彼が残した原文を引用しながらきちんと書かれていること。人によってはそれをまどろこっしく感じるかも知れないが、じっくり読みたい自分にとってはよかった。
・次に、何故空海が2年間という短期間で多くを学び、多くの資料を収集するなど多大な業績を残すことができたかを、著者なりの想像を働かして、空海の個人としての飛び抜けた魅力・能力に加えて、当時の唐の政治情勢を絡めてうまく説明したこと。当時の唐で試みられ短期間で挫折した政治改革は、現代中国の共産党政権にも通じる凄まじい政権抗争の顛末であり、非常に興味深いものであった。
・最後に、空海が学んだ密教のみならず、当時世界帝国であった唐に到来したゾロアスター教、キリスト教、イスラム教など様々な宗教に関しても結構詳しく描かれていたこと。

司馬遼太郎の「空海の風景」を読んで面白いと思った人に、是非本書も手に取られることをお勧めしたい。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年3月10日に日本でレビュー済み
レビュー等読んで、事前の期待が大きすぎたのでしょうか?私はこの作品の中で描かれている空海の人物像に少し物足りなさを感じました。
物語としては、中国史における空海として、綿密な史実とともに、ラストまで飽きることなく引き込まれ楽しめました。
しかし、私の中で空海とは、異能の天才であると同時に、かなりしたたかな策士であったという感じがあります。ここでの空海は、天才には違いないが、常識人の域を出ていない、なんとなく小さくまとまっている感があります。もう少しはみ出したところというか、灰汁というか、空海の人間的にダークな部分が描かれていたら、もっと作品のインパクトが強かったかなと思いました。
私の中で空海とは、摩訶不思議な宇宙的スケールと、とてつもない運を持ち合わせた怪物というイメージなのです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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