日本の憲政史家から見て9つの法則(「何があっても外交で生き残る」「とにかく自分を強く大きく見せる」「絶対に(大国相手の)二正面作戦はしない」「戦争の財源はどうにかしてひねりだす」「弱いヤツはつぶす」「受けた恩は必ず仇で返す」「約束を破ったときこそ自己正当化する」「どうにもならなくなったらキレイごとでごまかす」)を元にして行動するロシアの歴史について書かれた本です。
9の法則からロシアについて「いついかなるとも経済状態よりも安全保障を優先し、戦争に勝つために国民が飢餓で死ぬことが日常茶飯事なほど人の命が軽い」「その時の力関係がすべてで、自分より強い相手とは絶対に喧嘩をせず、自分よりも弱い相手の話は絶対に聞かない」「財政難で戦争が起こると対応できないので、国際法という道具でキレイごとをいって人をだまそうとする」「あからさまな国際法違反でも、必ず相手の過失を見つけ出して非を鳴らす面の皮が厚い」国であると分析しています。そのうえで著者はロシアという国について「日本人にとって憎むべき相手ですか、尊敬すべき強敵でもある」と論評しています。
この本ではロシアのルーツについて「ロシア=ノウゴルド+キエフ+モスクワ」という3つの国にたどり着くとした上で、ロシアの歴史の起点についてノウゴルドは862年、キエフは882年、モスクワは1147年とそれぞれした上で2012年ぐらいまでのロシアの歴史について書かれています。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥836¥836 税込
ポイント: 51pt
(6%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥836¥836 税込
ポイント: 51pt
(6%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥187
中古品:
¥187

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
嘘だらけの日露近現代史 (扶桑社新書) 新書 – 2015/3/2
倉山 満
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥836","priceAmount":836.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"836","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"Aj2xlxI2uirGiXTIoad8v9MYNzCsYduRi0XOMS6DD3t3wKR3667I7lbb%2BecYUGoogH3LxRAUNPE2WQt0X2YpYKBO4EXXzkPzrfgW6TK1EPA9m%2FjT9RGYRwqZnRTYkMuKkscLUd1Gv04%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥187","priceAmount":187.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"187","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"Aj2xlxI2uirGiXTIoad8v9MYNzCsYduRW2w0Rh%2F%2BxZ5YTYWLcqoLK%2BR2eyYJOjKRVpt0%2Frg0nXhRIfBtjQ%2B0SQ2ihF%2FqOVb51USs5PqLn%2BmRPFFgg1oVyqj8N1KWY53QQNZ1Wj%2FiS2ijDveSyneR%2FobYOQwOPmFAwLKVFPmmgL2IxWa7qVqy8g%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
■著者待望の書き下ろし
■ロシアを知れば世界がわかる
ベストセラーとなった「嘘だらけシリーズ」三部作が帰ってきた!
著者はまずロシアについて、これまで扱ってきたアメリカ、中国、韓国とは「本質が異なる」と告げる。
そして、「米中韓は『文明』を理解できない国でしたが、ロシアは『文明』を理解したうえで破る国です! 」と喝破する。
モンゴル人のパシリ時代から約600年後、ナポレオン戦争に勝ち、大国となったロシア。
それから130年、ロシアを乗っ取ったソ連は第二次世界大戦後には地球の半分を支配する超大国になっていた。
いかにして彼らは興り、滅び、何度叩きのめされても這い上がることができたのか?
殺戮、粛清、謀略――血塗られたヨーロッパ史をひもとくことで見えてきたロシアのサバイバル術とは?
たった一度の敗戦で70年も敗戦国のままにされている日本にとって、学ぶべきヒントはロシアにあった。ロシアを知れば世界がわかる。
そして日本の問題点が明らかとなる。
【殺戮、粛清、謀略―ロシアのサバイバル術八大法則―】
一、何があっても外交で生き残る
二、とにかく自分を強く大きく見せる
三、絶対に(大国相手の)二正面作戦はしない
四、戦争の財源はどうにかしてひねりだす
五、弱いヤツはつぶす
六、受けた恩は必ず仇で返す
七、約束を破ったときこそ自己正当化する
八、どうにもならなくなったらキレイごとでごまかす
■[本書の内容]
●第一章 ロシアの正体
●第二章 ロシア帝国の誕生
●第三章 アジアに優越する欧州五大国
●第四章 地球規模のグレートゲーム
●第五章 ロシアから見た幕末明治
●第六章 ロシアをつぶしたソビエト連邦
●第七章 悪の論理はスターリンに学べ
●第八章 ソ連はなぜ冷戦に負けたのか?
●第九章 ロシアの苦悩とプーチンの野望
■ロシアを知れば世界がわかる
ベストセラーとなった「嘘だらけシリーズ」三部作が帰ってきた!
著者はまずロシアについて、これまで扱ってきたアメリカ、中国、韓国とは「本質が異なる」と告げる。
そして、「米中韓は『文明』を理解できない国でしたが、ロシアは『文明』を理解したうえで破る国です! 」と喝破する。
モンゴル人のパシリ時代から約600年後、ナポレオン戦争に勝ち、大国となったロシア。
それから130年、ロシアを乗っ取ったソ連は第二次世界大戦後には地球の半分を支配する超大国になっていた。
いかにして彼らは興り、滅び、何度叩きのめされても這い上がることができたのか?
殺戮、粛清、謀略――血塗られたヨーロッパ史をひもとくことで見えてきたロシアのサバイバル術とは?
たった一度の敗戦で70年も敗戦国のままにされている日本にとって、学ぶべきヒントはロシアにあった。ロシアを知れば世界がわかる。
そして日本の問題点が明らかとなる。
【殺戮、粛清、謀略―ロシアのサバイバル術八大法則―】
一、何があっても外交で生き残る
二、とにかく自分を強く大きく見せる
三、絶対に(大国相手の)二正面作戦はしない
四、戦争の財源はどうにかしてひねりだす
五、弱いヤツはつぶす
六、受けた恩は必ず仇で返す
七、約束を破ったときこそ自己正当化する
八、どうにもならなくなったらキレイごとでごまかす
■[本書の内容]
●第一章 ロシアの正体
●第二章 ロシア帝国の誕生
●第三章 アジアに優越する欧州五大国
●第四章 地球規模のグレートゲーム
●第五章 ロシアから見た幕末明治
●第六章 ロシアをつぶしたソビエト連邦
●第七章 悪の論理はスターリンに学べ
●第八章 ソ連はなぜ冷戦に負けたのか?
●第九章 ロシアの苦悩とプーチンの野望
- 本の長さ280ページ
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日2015/3/2
- ISBN-104594072275
- ISBN-13978-4594072278
よく一緒に購入されている商品

対象商品: 嘘だらけの日露近現代史 (扶桑社新書)
¥836¥836
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り6点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。1996年、中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程を修了。
日本近現代史の泰斗でもある鳥海靖教授に師事し、教授の退任に伴って中央大学大学院を退学。
在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。
2012年、希望日本研究所所長を務める。著書にベストセラーになった「嘘だらけシリーズ」三部作(『嘘だらけの日米近現代史』『嘘だらけの日中近現代史』
『嘘だらけの日韓近現代史』)をはじめ『帝国憲法の真実』など。現在、ブログ「倉山満の砦」やコンテンツ配信サービス「倉山塾」、ネット番組「チャンネルくらら」
でも積極的に言論活動を行っている
日本近現代史の泰斗でもある鳥海靖教授に師事し、教授の退任に伴って中央大学大学院を退学。
在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。
2012年、希望日本研究所所長を務める。著書にベストセラーになった「嘘だらけシリーズ」三部作(『嘘だらけの日米近現代史』『嘘だらけの日中近現代史』
『嘘だらけの日韓近現代史』)をはじめ『帝国憲法の真実』など。現在、ブログ「倉山満の砦」やコンテンツ配信サービス「倉山塾」、ネット番組「チャンネルくらら」
でも積極的に言論活動を行っている
登録情報
- 出版社 : 扶桑社 (2015/3/2)
- 発売日 : 2015/3/2
- 言語 : 日本語
- 新書 : 280ページ
- ISBN-10 : 4594072275
- ISBN-13 : 978-4594072278
- Amazon 売れ筋ランキング: - 183,496位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
イメージ付きのレビュー

5 星
現代までのロシア通史です。
第4弾。タタールの軛から抜け出した時代から現代までのロシア通史。ロシアが取った戦略と性格性質を歴史事件を通して解説。付随して強大な頃のスウェーデンの解説もあり余談を楽しめるけど、フィンランドについての解説はほぼゼロでバルカン情勢が大部分を占め、加えてドイツ欧州情勢がこの国の動向を左右した。近代史はロシア史でありロシアが主人公に思えてくる。絡みで日本も登場しますが少ない。けどシベリア出兵の理由などを更っと知ることができ大枠を知るには良本。ネット上ではプーチン人気高いですが実は彼がロシアの民主化を阻んでいる。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前購入したものを再読しています。
このシリーズ、基本は眉唾で読んでいます。
このシリーズすべてで一つ参考となることは、昭和に入っての日本国の情けなさです。
これからも、同様な状態が持続するなら、他国にやられ放題でしょうね。
このシリーズ、基本は眉唾で読んでいます。
このシリーズすべてで一つ参考となることは、昭和に入っての日本国の情けなさです。
これからも、同様な状態が持続するなら、他国にやられ放題でしょうね。
2021年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
倉山氏の著書は堅苦しさがないどころか、逆に思い切り砕けた表現のオンパレードなので歴史の知識のあまりない人にとって取っ付き易く入門書としては最適である。但し、このレベルだけで全てだと思うと偏った知識にとどまる危険性があるためこれをきっかけに色々な専門書を読んで自分なりの歴史観を築きあげていくよう努力することを勧めたい。
2017年5月3日に日本でレビュー済み
倉山満氏の「嘘だらけシリーズ」を、時系列で読むことを止め興味のる本書『嘘だらけの日露近現代史』を読むことにした。
あいかわらず倉山節全開で自論を展開しているから「ふむふむ、なるほど」と、納得する歴史認識を読むこともあった。
が、なんとなく根拠が希薄な氏ならではの推論もあるように思いながら読み進むページも多々あったのです。
後藤田正晴が親ソの政治家だったとか、佐藤優が日本のラスプーチン(たんなる綽名なのに)だとか、非難するような記述には違和感を覚えてしまった。
それなら金丸信は、北朝鮮のスパイだったのではないか、などとも言及してみてはどうかと、つい突っ込みを入れたくなってしまった。
プーチン政権が北方四島を日本に返換することなどないだろうとの著者の言及に、評者もまったく同感しながら巻末のページを読み進んでしまった。
著者は、「何度叩きのめされても這い上がってくる強敵のロシアから学べるものはないかと考え筆を置きます。」と本書を締めくくっていました。
著者は安倍政権に望みをかけているようですが、すくなくとも安部政権にはロシアから学ぶ能力さえないだろうと愚考しながら本書を読み終えたのです。
あいかわらず倉山節全開で自論を展開しているから「ふむふむ、なるほど」と、納得する歴史認識を読むこともあった。
が、なんとなく根拠が希薄な氏ならではの推論もあるように思いながら読み進むページも多々あったのです。
後藤田正晴が親ソの政治家だったとか、佐藤優が日本のラスプーチン(たんなる綽名なのに)だとか、非難するような記述には違和感を覚えてしまった。
それなら金丸信は、北朝鮮のスパイだったのではないか、などとも言及してみてはどうかと、つい突っ込みを入れたくなってしまった。
プーチン政権が北方四島を日本に返換することなどないだろうとの著者の言及に、評者もまったく同感しながら巻末のページを読み進んでしまった。
著者は、「何度叩きのめされても這い上がってくる強敵のロシアから学べるものはないかと考え筆を置きます。」と本書を締めくくっていました。
著者は安倍政権に望みをかけているようですが、すくなくとも安部政権にはロシアから学ぶ能力さえないだろうと愚考しながら本書を読み終えたのです。
2015年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
格闘漫画でもないのに、紛れもない歴史の本にも拘らず、ここまで続編を心待ちにした本というのも珍しすぎです。
そして読み始めて僅か11ページ、まさか命を狙われていたとわっっ!!!しかもそれを軽く笑い飛ばしているん
ですから、あまりにも強者、いや超者すぎます。護衛のSPが霞んでしまいます。
本書は例によって爆笑必至の大著なのですが、今回は前巻までとちょっぴり構成が違っていて、各章の頭に
登場人物紹介が付いています。そしてこれがまた ( ^ω^)ワクワク してしまいます。例えば・・・
クリスチーナ女王(1626~1689年) グスタフ・アドルフの娘。難しく言えば、近代主義者。当時の評価は「不思議ちゃん」。
ヘンリー・パーマストン(1784~1865年) 英国外相。ネッセルローデの天敵。その生きざまは「艦砲射撃は男のロマン」。
ウラジミール・レーニン(1870~1924年) ソ連の独裁者。共産主義を本当に実現してしまった殺人鬼。
カール・マルクス(1818~1883年) 思想家。共産主義などという幼稚極まりない思想を世界中に振りまいた。
北一輝(1883~1937年) 職業革命家。右翼だと思われているが、言動は不敬罪の塊。2・26事件の黒幕。
片山潜(1859~1933年) 革命家。教科書では小物扱いだが、実は大悪党。
・・・などなど。中には銀河英雄伝説の皇帝ラインハルトまで紹介されていて大爆笑です。 (^Д^)
加えて本書では主役がロシアなので、我が国にとって不倶戴天の怨敵である共産主義とその信奉者を、クララ先生が
ボッコボコにするサマはカッコイイを通り過ぎて壮絶ですらあります。 カコ(・∀・)イイ!!
以下に目次を列記しつつクララ先生の獅子吼をほんの一部だけ抜粋しておきます。
購入の際の参考にしてネ♡
はじめに 帰ってきた「嘘だらけシリーズ」
「脅迫状が三通も来ました。(中略)もはや笑うしかありません。」
第一章 ロシアの正体
「ロシアがすごいのは、あからさまな国際法違反をしておきながらも、必ず相手の過失を見つけだして非を鳴らすことです。
(中略)これを真に受ける日本史学者が大量発生しているので頭が痛いのですが(後略)」
第二章 ロシア帝国の誕生
「昔、宇野某という『ユダヤの陰謀論』でぼろ儲けしたトンデモ評論家がいたのですが、(中略)宇野某は『世界は政治も
経済もすべてユダヤの陰謀によって動いている!その黒幕はロックフェラーだ!』と大バカなことを言っていましたが、
ロックフェラーはWASPです。(中略)いまだに(中略)陰謀論でものを語る人がいるのですが、その人たちに、『あなたの
おっしゃるユダヤとは誰のことですか。まさかロックフェラーとか言い出しませんよね』と問い詰めると、涙目になられて
困ったことが一度や二度ではありません。」
第三章 アジアに優越する欧洲五大国
「(前略)ピョートル三世は、(中略)ドヘタレでした。世界史を見渡してもここまでのヘタレは、朝倉義景か加藤紘一くらい
しか見当たりません。」
第四章 地球規模のグレートゲーム
「なんだか(スウェーデンは)、一回戦争に負けたくらいで、大陸国家とその手下の半島国家にペコペコしている
極東のどこかの国に似ているようで腹が立ちますね。」
「『民主主義』とは、『王族を皆殺しにする』と同じ意味です。少なくとも、当時のヨーロッパ人はそう解釈しました。
アメリカ人ですら『うちは共和主義であって民主主義とは違う』と言いわけしたほどです。さすがのアメリカ人も
ギロチンで片っ端から人を殺していく連中と一緒にされたくなかったのです。」
第五章 ロシアから見た幕末明治
「最近の学界では(中略)明治政府を批判しなければなりません。私が大学院に入ったのは、平成八年ですが、
そのときにはもう『国民国家を批判する自由はあるが、国民国家を批判しない議論は許されない』という掟が
完成していました。歴史学界というのは、そういう全体主義と呼ぶのもおこがましい知的病人のたまり場なのです。
だから大学院は『入学ではなく入院』などと小バカにされるのです。」
「やたらと肩書きだけは偉い教授殿が、皇帝(ニコライ二世)の回顧録とかを持ち出して、『ほら、先に仕掛けて戦争を
起こした侵略者は日本だ。ロシアの側は平和を望んでいたのだ。ニコライ二世こそ憲法九条の精神を体現していたのだ』
などとのたまう話が実在するのですが、修行時代に『住む世界を間違えたかな』と激しく絶望したものです。」
第六章 ロシアをつぶしたソビエト連邦
「私は大学院の修士課程に入った年に、一九五〇年代以降の『回顧と展望』の日本近代史のコーナーは全部読みましたが、
左翼のアジビラと見間違えるようなイデオロギー全開の記述でした。共産主義者のことを彼らの使う赤旗にちなんで『アカ』と
呼びますが、本当に目の前が真っ赤になりました。」
第七章 悪の論理はスターリンに学べ
「あえて名指しします。秦郁彦という慰安婦問題で(中略)右派の歴史学者だと勘違いされている人がいます。その秦氏が
『陰謀史観』(新潮新書、2012年)で、『コミンテルンの陰謀など証拠がない。大体、陰謀などまともな歴史学の対象では
ない』と言いながら、『日本の陰謀』について延々と語るという、冗談のような説明をしています。この人、(中略)『南京事件
<虐殺>の構造』(中公新書、1986年)では国際法の基礎的な知識もないのに『虐殺』について延々と語ったあげくに『南京
虐殺はまぼろし説も三十万人説も嘘だ。四万人だ』という中国に媚びたつもりの説を唱えて、逆に当の中国共産党を怒らせる
という人でもあります。」
「日本共産党は、ヤクザでいえばフロント企業です。」
「真顔で『ソ連崩壊は悲しくなかった。スターリンが死んだときに比べれば』といった歴史学者が実在します。」
第八章 ソ連はなぜ冷戦に負けたのか?
「ソ連は典型的なファシズム国家です。日本の学界や論壇ではファシズムのことを『悪いヤツ』という、およそ
学問的厳密性のかけらもない定義がまかり通っていますが、違います。ファシズムとは、党が国家の上位に
ある体制のことです。『一国一党』とも言います。ナチスもそうでした。(中略)日本の学界や論壇でファシズムの
本当の定義を言わないのは、人類の理想郷であるソ連邦が悪の権化であるナチスと同じ体制であると言いたく
なかったからです。こういう議論にも値しないデマは、東京大学法学部教授の肩書きはあるけれど言っている
中身は今のネトウヨ以下という丸山眞男なる人物が広めました。」
終章 ロシアの苦悩とプーチンの野望
「(私を)脅迫してきた人は(本の)中身を読んでいないか、読んでも読解力がなかったのでしょう。」
おわりに 今さらながらの自己紹介
「(前略)私には人生で三度、『生きていたくない』と思ったことがありました。」
・・・以上です。読み手をグイグイと引き込ませる手腕はいつもながら圧倒的です。数時間で読破してしまうほどの
面白さも相変わらずです。そして既に本書を読んだ人ならば、クララ先生の次回作以降には大いに期待したはずです。
「もし『嘘だらけシリーズ』があと三冊くらい続いて、『日仏』までいけるようでしたら、ルイ十六世の名誉回復を
これでもかとばかりに行いたいのですが(後略)・・・」
今すぐ書いてください!!! (((o(*゚▽゚*)o))) クララ先生のフランスネタ(特にフランス革命モノ)、面白すぎですっっ!!!
「司馬遼太郎という『嘘だらけの司馬史観』とか『大間違いの<坂の上の雲>』とか、『間違いだらけの司馬遼太郎』という
本を書いてしまいたくなる小説家がいます。」
全部書いてください!!! O(≧▽≦)O クララ先生が国民的大作家の胡散臭さを、どうぶった斬るのか見たくてたまりませんっっ!!!
既に次回作の予約が始まっていますが、自分としてはそっちよりもこっちのほうが楽しみでなりません。 ( ^ω^)ワクワク
このレビューが参考になれば幸いです。 (ゝ。∂)
そして読み始めて僅か11ページ、まさか命を狙われていたとわっっ!!!しかもそれを軽く笑い飛ばしているん
ですから、あまりにも強者、いや超者すぎます。護衛のSPが霞んでしまいます。
本書は例によって爆笑必至の大著なのですが、今回は前巻までとちょっぴり構成が違っていて、各章の頭に
登場人物紹介が付いています。そしてこれがまた ( ^ω^)ワクワク してしまいます。例えば・・・
クリスチーナ女王(1626~1689年) グスタフ・アドルフの娘。難しく言えば、近代主義者。当時の評価は「不思議ちゃん」。
ヘンリー・パーマストン(1784~1865年) 英国外相。ネッセルローデの天敵。その生きざまは「艦砲射撃は男のロマン」。
ウラジミール・レーニン(1870~1924年) ソ連の独裁者。共産主義を本当に実現してしまった殺人鬼。
カール・マルクス(1818~1883年) 思想家。共産主義などという幼稚極まりない思想を世界中に振りまいた。
北一輝(1883~1937年) 職業革命家。右翼だと思われているが、言動は不敬罪の塊。2・26事件の黒幕。
片山潜(1859~1933年) 革命家。教科書では小物扱いだが、実は大悪党。
・・・などなど。中には銀河英雄伝説の皇帝ラインハルトまで紹介されていて大爆笑です。 (^Д^)
加えて本書では主役がロシアなので、我が国にとって不倶戴天の怨敵である共産主義とその信奉者を、クララ先生が
ボッコボコにするサマはカッコイイを通り過ぎて壮絶ですらあります。 カコ(・∀・)イイ!!
以下に目次を列記しつつクララ先生の獅子吼をほんの一部だけ抜粋しておきます。
購入の際の参考にしてネ♡
はじめに 帰ってきた「嘘だらけシリーズ」
「脅迫状が三通も来ました。(中略)もはや笑うしかありません。」
第一章 ロシアの正体
「ロシアがすごいのは、あからさまな国際法違反をしておきながらも、必ず相手の過失を見つけだして非を鳴らすことです。
(中略)これを真に受ける日本史学者が大量発生しているので頭が痛いのですが(後略)」
第二章 ロシア帝国の誕生
「昔、宇野某という『ユダヤの陰謀論』でぼろ儲けしたトンデモ評論家がいたのですが、(中略)宇野某は『世界は政治も
経済もすべてユダヤの陰謀によって動いている!その黒幕はロックフェラーだ!』と大バカなことを言っていましたが、
ロックフェラーはWASPです。(中略)いまだに(中略)陰謀論でものを語る人がいるのですが、その人たちに、『あなたの
おっしゃるユダヤとは誰のことですか。まさかロックフェラーとか言い出しませんよね』と問い詰めると、涙目になられて
困ったことが一度や二度ではありません。」
第三章 アジアに優越する欧洲五大国
「(前略)ピョートル三世は、(中略)ドヘタレでした。世界史を見渡してもここまでのヘタレは、朝倉義景か加藤紘一くらい
しか見当たりません。」
第四章 地球規模のグレートゲーム
「なんだか(スウェーデンは)、一回戦争に負けたくらいで、大陸国家とその手下の半島国家にペコペコしている
極東のどこかの国に似ているようで腹が立ちますね。」
「『民主主義』とは、『王族を皆殺しにする』と同じ意味です。少なくとも、当時のヨーロッパ人はそう解釈しました。
アメリカ人ですら『うちは共和主義であって民主主義とは違う』と言いわけしたほどです。さすがのアメリカ人も
ギロチンで片っ端から人を殺していく連中と一緒にされたくなかったのです。」
第五章 ロシアから見た幕末明治
「最近の学界では(中略)明治政府を批判しなければなりません。私が大学院に入ったのは、平成八年ですが、
そのときにはもう『国民国家を批判する自由はあるが、国民国家を批判しない議論は許されない』という掟が
完成していました。歴史学界というのは、そういう全体主義と呼ぶのもおこがましい知的病人のたまり場なのです。
だから大学院は『入学ではなく入院』などと小バカにされるのです。」
「やたらと肩書きだけは偉い教授殿が、皇帝(ニコライ二世)の回顧録とかを持ち出して、『ほら、先に仕掛けて戦争を
起こした侵略者は日本だ。ロシアの側は平和を望んでいたのだ。ニコライ二世こそ憲法九条の精神を体現していたのだ』
などとのたまう話が実在するのですが、修行時代に『住む世界を間違えたかな』と激しく絶望したものです。」
第六章 ロシアをつぶしたソビエト連邦
「私は大学院の修士課程に入った年に、一九五〇年代以降の『回顧と展望』の日本近代史のコーナーは全部読みましたが、
左翼のアジビラと見間違えるようなイデオロギー全開の記述でした。共産主義者のことを彼らの使う赤旗にちなんで『アカ』と
呼びますが、本当に目の前が真っ赤になりました。」
第七章 悪の論理はスターリンに学べ
「あえて名指しします。秦郁彦という慰安婦問題で(中略)右派の歴史学者だと勘違いされている人がいます。その秦氏が
『陰謀史観』(新潮新書、2012年)で、『コミンテルンの陰謀など証拠がない。大体、陰謀などまともな歴史学の対象では
ない』と言いながら、『日本の陰謀』について延々と語るという、冗談のような説明をしています。この人、(中略)『南京事件
<虐殺>の構造』(中公新書、1986年)では国際法の基礎的な知識もないのに『虐殺』について延々と語ったあげくに『南京
虐殺はまぼろし説も三十万人説も嘘だ。四万人だ』という中国に媚びたつもりの説を唱えて、逆に当の中国共産党を怒らせる
という人でもあります。」
「日本共産党は、ヤクザでいえばフロント企業です。」
「真顔で『ソ連崩壊は悲しくなかった。スターリンが死んだときに比べれば』といった歴史学者が実在します。」
第八章 ソ連はなぜ冷戦に負けたのか?
「ソ連は典型的なファシズム国家です。日本の学界や論壇ではファシズムのことを『悪いヤツ』という、およそ
学問的厳密性のかけらもない定義がまかり通っていますが、違います。ファシズムとは、党が国家の上位に
ある体制のことです。『一国一党』とも言います。ナチスもそうでした。(中略)日本の学界や論壇でファシズムの
本当の定義を言わないのは、人類の理想郷であるソ連邦が悪の権化であるナチスと同じ体制であると言いたく
なかったからです。こういう議論にも値しないデマは、東京大学法学部教授の肩書きはあるけれど言っている
中身は今のネトウヨ以下という丸山眞男なる人物が広めました。」
終章 ロシアの苦悩とプーチンの野望
「(私を)脅迫してきた人は(本の)中身を読んでいないか、読んでも読解力がなかったのでしょう。」
おわりに 今さらながらの自己紹介
「(前略)私には人生で三度、『生きていたくない』と思ったことがありました。」
・・・以上です。読み手をグイグイと引き込ませる手腕はいつもながら圧倒的です。数時間で読破してしまうほどの
面白さも相変わらずです。そして既に本書を読んだ人ならば、クララ先生の次回作以降には大いに期待したはずです。
「もし『嘘だらけシリーズ』があと三冊くらい続いて、『日仏』までいけるようでしたら、ルイ十六世の名誉回復を
これでもかとばかりに行いたいのですが(後略)・・・」
今すぐ書いてください!!! (((o(*゚▽゚*)o))) クララ先生のフランスネタ(特にフランス革命モノ)、面白すぎですっっ!!!
「司馬遼太郎という『嘘だらけの司馬史観』とか『大間違いの<坂の上の雲>』とか、『間違いだらけの司馬遼太郎』という
本を書いてしまいたくなる小説家がいます。」
全部書いてください!!! O(≧▽≦)O クララ先生が国民的大作家の胡散臭さを、どうぶった斬るのか見たくてたまりませんっっ!!!
既に次回作の予約が始まっていますが、自分としてはそっちよりもこっちのほうが楽しみでなりません。 ( ^ω^)ワクワク
このレビューが参考になれば幸いです。 (ゝ。∂)
2015年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これ1冊読んでおけば、日本から見たロシアの実態が見えて来る。
ただ、テーマがロシアと少しマニアックなので
慣れない方には、同著者の日米、日中、日韓近現代史辺りから
読んで頂いた方が良いと思う。
ただ、テーマがロシアと少しマニアックなので
慣れない方には、同著者の日米、日中、日韓近現代史辺りから
読んで頂いた方が良いと思う。
2020年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
隣国でありながらあまりなじみのないロシアの歴史をわかりやすく解説してくれる。
簡単にロシアの誕生から大国にいなるまでを語り、内容の大半は近現代史。
いわば日本の明治から現代までだ。
個人的にはソビエト連邦の崩壊時から現代までの記述が一番ためになり面白かった。
簡単にロシアの誕生から大国にいなるまでを語り、内容の大半は近現代史。
いわば日本の明治から現代までだ。
個人的にはソビエト連邦の崩壊時から現代までの記述が一番ためになり面白かった。
2016年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「嘘だらけシリーズ」の第四弾です。
いつもながらに快調に飛ばしますが、前半はいつも以上に軽妙
さが目立ち、絶好調です。
それは、SF小説の「銀河英雄伝説」を架空の大歴史書として紹
介した辺りに、顕著に現れています。
その軽妙さの中で、我々のよく知らない、ロシアの近現代史なら
ぬ全史が語られていきます。
ところが、コミンテルンが登場する後半に入ると、いつもながら
の毒舌が炸裂して行きます。
その毒舌ぶりも含め、著者の見解を独特なもの足らしめているの
は、大英帝国の帝国主義者的な視点による歴史観です。
その視点こそが、読者にとっての知的刺激そのものなのです。
その独自さは、著者の人物評に際立っています。
例えば、スターリンを評して、パーマストンやビスマルクに匹
敵する大政治家というのは、著者にとっての最大限の賛辞でし
ょう。
また、そのスターリンを出し抜いた毛沢東やチトーを評価する
のも、力と策略と実績を重んじるが故でしょう。
最終的に、その視点が現代の日本に突き刺さって来るのが、辛
い所ではありますが。
いつもながらに快調に飛ばしますが、前半はいつも以上に軽妙
さが目立ち、絶好調です。
それは、SF小説の「銀河英雄伝説」を架空の大歴史書として紹
介した辺りに、顕著に現れています。
その軽妙さの中で、我々のよく知らない、ロシアの近現代史なら
ぬ全史が語られていきます。
ところが、コミンテルンが登場する後半に入ると、いつもながら
の毒舌が炸裂して行きます。
その毒舌ぶりも含め、著者の見解を独特なもの足らしめているの
は、大英帝国の帝国主義者的な視点による歴史観です。
その視点こそが、読者にとっての知的刺激そのものなのです。
その独自さは、著者の人物評に際立っています。
例えば、スターリンを評して、パーマストンやビスマルクに匹
敵する大政治家というのは、著者にとっての最大限の賛辞でし
ょう。
また、そのスターリンを出し抜いた毛沢東やチトーを評価する
のも、力と策略と実績を重んじるが故でしょう。
最終的に、その視点が現代の日本に突き刺さって来るのが、辛
い所ではありますが。