友人に強烈におすすめされて購入。歴史ものから文芸、ラノベまで小説好きですがラグビー知識全くなしのオタク寄り主婦です。ラグビー物の他の小説・漫画やアニメ等もひとつも見たことがありません。
大学ラグビー部出身の新卒主人公が就職浪人になるところを救ってもらった私立高校でラグビー部を新設するお話。「ス〇ール・〇ォーズ」的な王道スポーツものではありますが、やはり時代が全然違います。
体罰は論外。熱血はウザがられる。自分全開で協調性なし。
それでも様々な事情から(積極的に、あるいはしぶしぶ、無理やり)部員となった生徒たちはラグビーという競技に惹かれ、この三重の枷があってもちゃんと熱闘しています。ここがこの作者さんの力量だと思います。
「素人だらけの新設ラグビー部が花園をめざす!」のはいかにも荒唐無稽に思えますが、丁寧な取材の上に書かれているため、物語の展開にはそれだけの気迫が伝わってきます。読後は本当に彼らの今後を追いたくなります。部員となるメインキャラだけでも何人いるんだという登場数ですが全然埋もれてません。「司馬さんステキ!」「プーがんば!」「浪岡押せ!」「ボルトォオオオオオオオオオオオオオオ!」等と叫びたくなること請け合いです。
大学時代にレギュラーにはなれなかった酒田、亡き祖父からいきなり学院を任され反発するギャル理事長美日子はじめ大人側も様々な事情を抱えています。新任教員としての悩み、部活の悩み、家庭事情、経済事情の悩み、スポーツと教育という要素もすごく巧みに盛り込まれているので部活や学校、進路に悩む中高生や若い教師の方なんかも読んでみると何か得られるものがあるかもしれません。
部員全員ほぼ素人のため読者の私目線に近く、主人公の酒田先生が無理に猫撫で声を出してやさしく教えてくれるので中盤までにラグビーのルールは一通り理解できました(笑)。菅平の合宿場やラグビーの試合に足を運んでみたくなりました。日本開催の2019年ワールドカップに向けて、こういった良作が盛り上げていってくれるといいと思います。ただ500ページ弱と長いこと、価格が高めなこと、あまり読書をしない人にとっては少々難しく感じられる文章かもしれないということで、やはり漫画化、アニメ化を希望します!
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お届け日 (配送料: ¥350
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4月13日 - 15日
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Go Forward!: 櫻木学院高校ラグビー部の熱闘 (ポプラ文庫ピュアフル は 3-2) 文庫 – 2019/9/5
花形 みつる
(著)
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購入オプションとあわせ買い
一気読み必至!最高のドラマチック青春スポーツ小説!
監督の酒田以外、初心者だらけの高校ラグビー部が、
ゼロから鍛えて花園を目指す!?
* * * *
【STORY】
名門大ラグビー部出身の酒田公男は、就職が決まらず、恩師の伝手で神奈川県にある私立櫻木学院高校の臨任体育講師の枠にもぐりこむ。そこで若い新理事長から、ラグビー部の立ち上げと花園出場を命じられ、背水の陣で挑むことに。
なんとか集めた部員は個性的かつ素人ばかり。しかし酒田の粘りやクレバーな主将、トンガからの留学生などのおかげで、チームの力はアップしていく。7人制セブンズの大会、菅平の合宿を経、少しずつ変化する部員たち。そしていよいよ花園予選が始まる──
【著者メッセージ】
「えっ。雨なのにグラウンドで練習するの」「そこに選手が倒れてるのに試合続行なんすか」
2007年。横須賀高校ラグビー部で取材を始めた頃、超のつくラグビー素人だった私には驚くことばかりで、これはかなり本気出さないとまずい、と普段は気の抜けている人間が珍しく気を引き締めたものでした。(中略)
それからは大学ラグビーやトップリーグのシーズン中は毎週末の秩父宮通い。
(中略)取材のおかげで試合の流れもそれなりにわかるようになっていたし、「ナイストライ!」とか「とめろー!」とか普段は出したことのないような大声で応援するのも楽しかったし、なによりラグビーマンたちはカッコよかったし、ラグビーっておもしろーい。こうして私は、まんまとラグビーにはまってしまったのです。
私のラグビー観戦熱狂時代は2015年のワールドカップ、日本代表が南アフリカに勝利したあの試合でピークを迎えました。
(中略)
『Go Forward!』が世に出たとき、十年とはずいぶん時間をかけたのですね、という言葉をよくかけられましたが、実は、十年のうちの半分はただただラグビーを楽しむだけの時間だったのです。でも、楽しむって、大事ですよね。
あれから四年。再びワールドカップの年が巡ってきました。しかも、場所は日本。
僭越ながら、この本がラグビーを知らない方たちにワールドカップに興味をもっていただけるきっかけに、ラグビーを楽しむきっかけになってくれたら、と願っております。
(文庫版あとがきより)
イラスト:alma
監督の酒田以外、初心者だらけの高校ラグビー部が、
ゼロから鍛えて花園を目指す!?
* * * *
【STORY】
名門大ラグビー部出身の酒田公男は、就職が決まらず、恩師の伝手で神奈川県にある私立櫻木学院高校の臨任体育講師の枠にもぐりこむ。そこで若い新理事長から、ラグビー部の立ち上げと花園出場を命じられ、背水の陣で挑むことに。
なんとか集めた部員は個性的かつ素人ばかり。しかし酒田の粘りやクレバーな主将、トンガからの留学生などのおかげで、チームの力はアップしていく。7人制セブンズの大会、菅平の合宿を経、少しずつ変化する部員たち。そしていよいよ花園予選が始まる──
【著者メッセージ】
「えっ。雨なのにグラウンドで練習するの」「そこに選手が倒れてるのに試合続行なんすか」
2007年。横須賀高校ラグビー部で取材を始めた頃、超のつくラグビー素人だった私には驚くことばかりで、これはかなり本気出さないとまずい、と普段は気の抜けている人間が珍しく気を引き締めたものでした。(中略)
それからは大学ラグビーやトップリーグのシーズン中は毎週末の秩父宮通い。
(中略)取材のおかげで試合の流れもそれなりにわかるようになっていたし、「ナイストライ!」とか「とめろー!」とか普段は出したことのないような大声で応援するのも楽しかったし、なによりラグビーマンたちはカッコよかったし、ラグビーっておもしろーい。こうして私は、まんまとラグビーにはまってしまったのです。
私のラグビー観戦熱狂時代は2015年のワールドカップ、日本代表が南アフリカに勝利したあの試合でピークを迎えました。
(中略)
『Go Forward!』が世に出たとき、十年とはずいぶん時間をかけたのですね、という言葉をよくかけられましたが、実は、十年のうちの半分はただただラグビーを楽しむだけの時間だったのです。でも、楽しむって、大事ですよね。
あれから四年。再びワールドカップの年が巡ってきました。しかも、場所は日本。
僭越ながら、この本がラグビーを知らない方たちにワールドカップに興味をもっていただけるきっかけに、ラグビーを楽しむきっかけになってくれたら、と願っております。
(文庫版あとがきより)
イラスト:alma
- 本の長さ569ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2019/9/5
- 寸法10.8 x 2.5 x 15 cm
- ISBN-104591163970
- ISBN-13978-4591163979
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登録情報
- 出版社 : ポプラ社 (2019/9/5)
- 発売日 : 2019/9/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 569ページ
- ISBN-10 : 4591163970
- ISBN-13 : 978-4591163979
- 寸法 : 10.8 x 2.5 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 862,616位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 195位ポプラ文庫ピュアフル
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年6月29日に日本でレビュー済み
綿密な取材に基づいているとのことだけあって、地に足がついています。
特に指導方法などは読んでいてもうなずけることばかり。
現代の高校生のラグビー離れが深刻化している状況もリアル。熱気も伝わってきます。
ただ、前半の部の設立から試合ができる状態にこぎつけるまでの過程が非常におもしろかったですが、後半になるにつれて失速していく印象も。
競技の性質上やむをえませんが、登場人物が多いせいか、部員一人一人の造形がぼけてしまったようにも感じられます。
ラグビー創作の難しさを感じました。
特に指導方法などは読んでいてもうなずけることばかり。
現代の高校生のラグビー離れが深刻化している状況もリアル。熱気も伝わってきます。
ただ、前半の部の設立から試合ができる状態にこぎつけるまでの過程が非常におもしろかったですが、後半になるにつれて失速していく印象も。
競技の性質上やむをえませんが、登場人物が多いせいか、部員一人一人の造形がぼけてしまったようにも感じられます。
ラグビー創作の難しさを感じました。
2018年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一気に読める本。
若いコーチが老コーチに挑む。
その過程で、それぞれの登場人物の苦悩、悩み、恋、優しさなどが
ちりばめられており人間ドラマな本。
そして、ラグビーチームを運営する監督の気持ちが伝わる良書です。
若いコーチが老コーチに挑む。
その過程で、それぞれの登場人物の苦悩、悩み、恋、優しさなどが
ちりばめられており人間ドラマな本。
そして、ラグビーチームを運営する監督の気持ちが伝わる良書です。
2019年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初から最後まで、息もつかせずに読んでしまう作品。
私は、ラグビー経験者ですが、経験がなくても十分に理解できるし楽しめて、且つ又、ラグビーの魅力に気づかされる作品です。是非、映像化、また続編も期待したい。
私は、ラグビー経験者ですが、経験がなくても十分に理解できるし楽しめて、且つ又、ラグビーの魅力に気づかされる作品です。是非、映像化、また続編も期待したい。
2018年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ページボリュームはあるものの、数ヶ月間の日々を軽い筆致で一気に読ませてくれる。映像化を前提に書かれている印象を受けた。
今後の戦果を読み手に期待させており、続編も期待したい。
登場人物たちの成長がこの格言を思い起こさせてくれた。
『ラグビーは少年をいち早く男にし、男にいつまでも少年の魂を抱かせてくれる』
~ 元フランス代表主将 ジャン・ピエール・リヴ
今後の戦果を読み手に期待させており、続編も期待したい。
登場人物たちの成長がこの格言を思い起こさせてくれた。
『ラグビーは少年をいち早く男にし、男にいつまでも少年の魂を抱かせてくれる』
~ 元フランス代表主将 ジャン・ピエール・リヴ
2018年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ラグビーにはまったく興味がなかったけれど、読書仲間に勧められて読みました。……結果、すっごく面白かった。ラグビーのルールは若干読み飛ばしましたが、登場人物がみんなキャラが立っていて、本当に魅力的。ストーリーの先は読めてしまうかもしれないけれど、そんなことどうでもよく、先を読みたくて、彼らの物語が気になって、最後まで一気読みしました。それぞれの行く末がとても気になります。続編熱望。
2018年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ラグビーワールドカップ日本開催に、タイミング良く出版された本ですね。ラグビーのルールがわからなくても、新入部員達とともに学べました。ラグビーの観戦楽しみになりました。
2018年1月9日に日本でレビュー済み
東京中央大学ラグビー部の酒田は、就職も内定し楽勝のはずが、会社の不祥事で内定取り消しとなり、ラグビー部を作るという条件の下、私立櫻木学院高校に非常勤の職を得る。祖父の急死で理事長になってしまった実日子が、学校を支配している校長から主導権を奪い取るための作戦の一環だ。
というような、なんか動機不純な状態で始まる熱血スポーツ部活YA小説であるからして、集まってくる、いやほとんどが集められてしまった部員たちにとって、ラグビーはいかに嫌なスポーツか、いかに大変なスポーツかが語られ続ける。それでも部員になってしまったからには、部員数ぎりぎりなので、退部すると試合ができないなんて、よくわからない必然で続けさせられる。
酒田は指導者として、はなはだ頼りなく、ノックオンしまくりで、キャプテンなくしては部活が成り立たないかのよう。
なのに、物語は進んでいく。練習試合も公式戦も、戦いは続いていく。部をやめないのは、一人一人に理由があってのことだと、一人一人が気づいていく。
勝つと思わないことには勝てないことを知っていく。勝つと思っても負けることもわかってくる。
ラグビーボールは抱えて走りやすいけれど、手放すとどこに転がっていくかわからない。自分が抱えて走るか、後ろの誰かに託すしかない。
それぞれがそれぞれの事情を抱えながら、他の部員と繋がっていくしかないこと。
こんなに汗臭いのにすがすがしい物語。
というような、なんか動機不純な状態で始まる熱血スポーツ部活YA小説であるからして、集まってくる、いやほとんどが集められてしまった部員たちにとって、ラグビーはいかに嫌なスポーツか、いかに大変なスポーツかが語られ続ける。それでも部員になってしまったからには、部員数ぎりぎりなので、退部すると試合ができないなんて、よくわからない必然で続けさせられる。
酒田は指導者として、はなはだ頼りなく、ノックオンしまくりで、キャプテンなくしては部活が成り立たないかのよう。
なのに、物語は進んでいく。練習試合も公式戦も、戦いは続いていく。部をやめないのは、一人一人に理由があってのことだと、一人一人が気づいていく。
勝つと思わないことには勝てないことを知っていく。勝つと思っても負けることもわかってくる。
ラグビーボールは抱えて走りやすいけれど、手放すとどこに転がっていくかわからない。自分が抱えて走るか、後ろの誰かに託すしかない。
それぞれがそれぞれの事情を抱えながら、他の部員と繋がっていくしかないこと。
こんなに汗臭いのにすがすがしい物語。