なんという面白さ!なんという驚き!
「外国人慣れ」していなくて、「障害者慣れ」もしていない、
わたしも含めた一般の日本人には、もう衝撃の連続です。
本書と出会ったのが去年秋なんですが、
読み終わるのがもったいなくて、
ちびちびと、まさに嘗めるように読み続けて来ました。
しかしついに、読了の日を向かえてしまいました。
続・わが盲想! 続々わが盲想! ぜひぜひ発刊を続けてほしい。
もっともっと知りたいんです。もっともっと読みたいんです。
文庫本の対談読んだら、今やなんと、もう三人もお子さんがいるとは。
盲人だから本が読めないのではなく、点字に訳された本がないから読めかっただけで、
そもそも、点訳も、パソコンも持たない盲人たちが、
世界にはきっとたくさんいるはず。
アブディンさんは、天才的な頭脳の持ち主なんでしょうけど、
機会さえ与えられれば、
第二第三のアブディンさんが、続々と世の中に出てくる気もします。
「おもてなしの国」を自画自賛するならば、
もっと外国人を受け入れてほしいし、
もっと障害者を受け入れるべきだと、改めておもいました。
本書は、私にとっての宝物になりました。
みなさん!中古じゃなくて、定価で新刊を買って応援しましょう!

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([も]4-1)わが盲想 (ポプラ文庫 も 4-1) 文庫 – 2015/2/5
モハメド・オマル アブディン
(著),
Mohamed・Omer Abdin
(原名)
19歳で来日した盲目のスーダン人・アブディンが、未知の環境で奮闘する様を、音声読み上げソフトで自ら綴った異色の青春記。
- 本の長さ297ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2015/2/5
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104591143082
- ISBN-13978-4591143087
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登録情報
- 出版社 : ポプラ社 (2015/2/5)
- 発売日 : 2015/2/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 297ページ
- ISBN-10 : 4591143082
- ISBN-13 : 978-4591143087
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 408,153位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 359位ポプラ文庫
- - 61,033位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白く、楽しく読めます。
マスコミがつくりあげるステレオタイプな「障害者」像に
疑問を感じる方に、とってもおすすめです。
続編は、アブディンの奥様が半分書いてくださることを
期待しています。
マスコミがつくりあげるステレオタイプな「障害者」像に
疑問を感じる方に、とってもおすすめです。
続編は、アブディンの奥様が半分書いてくださることを
期待しています。
2018年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白くて一気に読みました。日本語の表現に不自然なところがほとんど無く、語彙や表現の豊かさに感心しました。
本人の一生懸命頑張るところと、怠け者のところと、頭や性格はとても良いけど、やはり同じ人間、弱い面も持っているのだなと感じました。
本人の人柄の良さや明るさが、多くの友人、協力者を生んだのだろうと思いますが、一方で、海外からの日本語が話せない、理解できない若者を受け入れて、教育の機会を与え、生活の場を与えた日本の受入れ制度に感心し、関係者に尊敬と感謝の気持ちが沸きました。
海外との交流にはいろいろな方法がありますが、まだまだ少ないのかもしれませんが障害者(この言葉が適切かどうか分かりませんが)が、日本で教育や文化を経験する受入れ態勢がもっと拡大し、充実することを望みます。もっと、国の予算を増やしてもらえればの思います。
時々遠慮勝ちに出てくる、彼の日本人論、日本文化論と、明るく前向きな生き方に、日本人の今後の生き方、あり方について考えさせられました。
いつもは、エコの考えから古本を購入する私ですが、今回は、彼の印税収入に協力するために新品を買いました。
本人の一生懸命頑張るところと、怠け者のところと、頭や性格はとても良いけど、やはり同じ人間、弱い面も持っているのだなと感じました。
本人の人柄の良さや明るさが、多くの友人、協力者を生んだのだろうと思いますが、一方で、海外からの日本語が話せない、理解できない若者を受け入れて、教育の機会を与え、生活の場を与えた日本の受入れ制度に感心し、関係者に尊敬と感謝の気持ちが沸きました。
海外との交流にはいろいろな方法がありますが、まだまだ少ないのかもしれませんが障害者(この言葉が適切かどうか分かりませんが)が、日本で教育や文化を経験する受入れ態勢がもっと拡大し、充実することを望みます。もっと、国の予算を増やしてもらえればの思います。
時々遠慮勝ちに出てくる、彼の日本人論、日本文化論と、明るく前向きな生き方に、日本人の今後の生き方、あり方について考えさせられました。
いつもは、エコの考えから古本を購入する私ですが、今回は、彼の印税収入に協力するために新品を買いました。
2018年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
モハメド・オマル・アブディンの顔が表紙に載っているけど、いい顔してる(仲良くなれそうな、親しみのある顔だ)。
盲目なスーダン出身の彼が見ている世界が描かれているけど、取り立ててそれを感じることなく読み進めることができる小説でもある。こう書くと、私がこの本を手にしたときの期待が報われなかったような表現になってしまうが、文章がこなれている(言葉はヘンな選択をしているけど)から読み易かったために、外人がしかも盲目で19歳で日本に来てから日本語を学んだ人が書いたとは思えなかったからだ。
では私が期待していたのは、何かというと『盲目の人が描いている』、『感じ取っている』世界を表現してる言葉や、感覚を伝えようとする言葉だった。何故そんなことを考えてたかというと、目が見える私が見ている世界は、私が見が見えなくなっても存在している。そしてこの世界は、目が見える人にとっても一様ではない。私自身にとってさえも若いときに見ていた世界とは大きく変化している。
そんな視覚という最強の感覚器官にとらわれずに、世界を感じている人が描く世界を少しの間味わってみたかったのだ。数年前に観た『イマジン』という映画での感覚やダイアローグ・イン・ザ・ダークで味わったの感覚の記憶を呼び戻したかったのだろう。
アブディンは、そんな世界に導いてくれるタイプの人ではなかった。それは、彼が盲目であるにもかかわらず、健常者と変わらないコミュニケーション能力を有していたために、私が描いている世界とかなり似た世界に住んでいたからか、私たちに近づいてこの本を仕上げたせいなのだろう。
それでも、ときどき彼の言葉の隙間から垣間見られた、普段の私たちにはなかなか気がつかないことを抜粋して、この本の紹介とします。
・日本語は子音が少ないから同音異義語が多い。
・野球中継のアナウンサー民放のアナウンサーは合間を埋めるために話題を繰り出す。平凡なフライでも、あわやホームランにでもなるかのように興奮しながら、そのシーンを水増しして放送する。NHKのアナウンサーは正直かつ客観的に実況するので退屈。
・「日本人は第一印象で相手との距離を決める傾向があるから、その入り口でちゃんと相手の心を掴むといいよ」
・(東日本大震災に遭遇したときの表現)周辺の建物の窓ガラスや電線などが揺れの大きさに比例して大きな音を立て続けた。地面が大きく右へ、左へと穏やかに万物をスローダンスさせていてる。
盲目なスーダン出身の彼が見ている世界が描かれているけど、取り立ててそれを感じることなく読み進めることができる小説でもある。こう書くと、私がこの本を手にしたときの期待が報われなかったような表現になってしまうが、文章がこなれている(言葉はヘンな選択をしているけど)から読み易かったために、外人がしかも盲目で19歳で日本に来てから日本語を学んだ人が書いたとは思えなかったからだ。
では私が期待していたのは、何かというと『盲目の人が描いている』、『感じ取っている』世界を表現してる言葉や、感覚を伝えようとする言葉だった。何故そんなことを考えてたかというと、目が見える私が見ている世界は、私が見が見えなくなっても存在している。そしてこの世界は、目が見える人にとっても一様ではない。私自身にとってさえも若いときに見ていた世界とは大きく変化している。
そんな視覚という最強の感覚器官にとらわれずに、世界を感じている人が描く世界を少しの間味わってみたかったのだ。数年前に観た『イマジン』という映画での感覚やダイアローグ・イン・ザ・ダークで味わったの感覚の記憶を呼び戻したかったのだろう。
アブディンは、そんな世界に導いてくれるタイプの人ではなかった。それは、彼が盲目であるにもかかわらず、健常者と変わらないコミュニケーション能力を有していたために、私が描いている世界とかなり似た世界に住んでいたからか、私たちに近づいてこの本を仕上げたせいなのだろう。
それでも、ときどき彼の言葉の隙間から垣間見られた、普段の私たちにはなかなか気がつかないことを抜粋して、この本の紹介とします。
・日本語は子音が少ないから同音異義語が多い。
・野球中継のアナウンサー民放のアナウンサーは合間を埋めるために話題を繰り出す。平凡なフライでも、あわやホームランにでもなるかのように興奮しながら、そのシーンを水増しして放送する。NHKのアナウンサーは正直かつ客観的に実況するので退屈。
・「日本人は第一印象で相手との距離を決める傾向があるから、その入り口でちゃんと相手の心を掴むといいよ」
・(東日本大震災に遭遇したときの表現)周辺の建物の窓ガラスや電線などが揺れの大きさに比例して大きな音を立て続けた。地面が大きく右へ、左へと穏やかに万物をスローダンスさせていてる。
2018年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おや!この人「異国トーキョー漂流記 (集英社文庫)」高野秀行の「トーキョードームの熱い夜」の章に出てきた、カープファンのアフリカ人じゃないか?巻末に高野氏との対談があり、この本出版の経緯がわかります。目に障害のある人を海外から留学生として招く協会がある、ということすら知らなかった私ですが、いろいろ初めて知ることが多く、目を開かれた思いです。
2013年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いやいやいや、とってもユニークなお話です。
19歳の時に、自らが応募して、はるばるアフリカのスーダンから日本にやってきた盲目の青年の14年間にわたる奮闘記です。
それにしても、日本語が巧みで、アッパレ。
しかもダジャレがきいていて、ネアカで痛快です。
ライオンおやじが強烈でパンチがきいています。
日本の生活をありのまま包み隠さず、正直にしっかりと書き綴っていて、好感がもてます。
日本びいきで日本が好きだということや、逆に日本文化などを批判したりすることなく、その暮らしぶりを素直に受け入れています。
温かく迎えられ、お世話になった人たちとの交流について、日本語表現を巧妙に使い、うまく伝わってきます。
読み進むうちに、盲目であることを忘れてしまうほど、外国人であることを忘れてしまうほどです。
盲目であることを特別扱いせず、外国人らしいところがない、ネアカで、アグレッシブで、とってもユニークな方です。
そしてラストは素晴らしい感動を提供してくれました。
19歳の時に、自らが応募して、はるばるアフリカのスーダンから日本にやってきた盲目の青年の14年間にわたる奮闘記です。
それにしても、日本語が巧みで、アッパレ。
しかもダジャレがきいていて、ネアカで痛快です。
ライオンおやじが強烈でパンチがきいています。
日本の生活をありのまま包み隠さず、正直にしっかりと書き綴っていて、好感がもてます。
日本びいきで日本が好きだということや、逆に日本文化などを批判したりすることなく、その暮らしぶりを素直に受け入れています。
温かく迎えられ、お世話になった人たちとの交流について、日本語表現を巧妙に使い、うまく伝わってきます。
読み進むうちに、盲目であることを忘れてしまうほど、外国人であることを忘れてしまうほどです。
盲目であることを特別扱いせず、外国人らしいところがない、ネアカで、アグレッシブで、とってもユニークな方です。
そしてラストは素晴らしい感動を提供してくれました。
2013年8月9日に日本でレビュー済み
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久しぶりに一気に読めた。
目が見えないハンデを不幸と思わない能天気さ。自分が自分であることの大事さを考えさせてくれた。
まわりに恵まれたということもあったと思うが。
目が見えないハンデを不幸と思わない能天気さ。自分が自分であることの大事さを考えさせてくれた。
まわりに恵まれたということもあったと思うが。
2013年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「日本語ペラペラで、カープの熱狂的ファンな盲目のスーダン人がいる。」
という情報を高野秀行氏の本で知って、なんて変わった人だと興味を持っていました。
その盲目のスーダン人のアブディンさんの半生の自伝がこの本でした。
スーダン出身の著者が19歳で日本に来てから、結婚して子供を授かる現在までの実話。
著者の経験を通して、日本での生活だけでなく、スーダンという国の習慣や考え方
を知ることができたのも勉強になりました。
流暢な日本語である意味、淡々と語られているのですが、
内容的には驚きと感動の連続です。
目が見えないだけでも大変なのに、日本語も分からない状態で、
多くの人に支えられながら、そして本人も努力を繰り返しながら、
よくここまで来れたなぁと素直に感嘆しました。
当初留学目的であった、鍼灸師としての道を進まなかった著者ですが、
違う活動を通して、目の不自由な人々、そして祖国の人々にこれからも
大きな貢献をしてくださることを応援しています。
という情報を高野秀行氏の本で知って、なんて変わった人だと興味を持っていました。
その盲目のスーダン人のアブディンさんの半生の自伝がこの本でした。
スーダン出身の著者が19歳で日本に来てから、結婚して子供を授かる現在までの実話。
著者の経験を通して、日本での生活だけでなく、スーダンという国の習慣や考え方
を知ることができたのも勉強になりました。
流暢な日本語である意味、淡々と語られているのですが、
内容的には驚きと感動の連続です。
目が見えないだけでも大変なのに、日本語も分からない状態で、
多くの人に支えられながら、そして本人も努力を繰り返しながら、
よくここまで来れたなぁと素直に感嘆しました。
当初留学目的であった、鍼灸師としての道を進まなかった著者ですが、
違う活動を通して、目の不自由な人々、そして祖国の人々にこれからも
大きな貢献をしてくださることを応援しています。