在日米軍情報アナリスト・葉山隆は、聞き取り調査の中から北朝鮮に関する有力な人物“ヨハン”について調べていた。
同じころ、スパイ対策の法案についてのテレビ討論があり、その番組に映し出されたスパイと思われる女性の殺人事件が起こる。
有望な政治家涌井は、かつて自分に教示を与えた男が誰なのか中華文化思想研究所所長 仲上孔兵に調査を依頼した。それが自身の悲劇を生むとは知らずに。
殺されたスパイの事件を調べるうち、葉山は、伝説のスパイ・アマリリスや火蛇に接触し、やがて仲上の――涌井の探し人に行き当たる。
全てを知るエディ。真実を告げない洪。葉山を影から支える坂下とJD。そして、火蛇の口にのぼった葉山の因縁の相手“サーシャ”…。
小説という虚構の中に、現実に封印された真実が潜む――。読む者の心に、一石を投じる鉱物シリーズ第3作が文庫版になって登場。
書き下ろし掌編「偽りの友人」あり。果たして偽りの友人とは? 葉山に投げかけるエディの言葉の真意とは?
読まないという選択肢はない。傑作です。
なお、この本読後、五條瑛先生個人出版『Perfect Quartz: 完璧なる水晶』をぜひ読んでほしい。ヨハン(もはやそれが誰かあなたはきっと知っている)のその後が描かれている。

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スパイは楽園に戯れる 単行本 – 2016/6/21
五條 瑛
(著)
突然、目の前に現れた見知らぬ男は少年に言った。
「世の中のためになる人間──誰かの役に立つ人間になれ。
大切なのは何のためにそれが必要か、ということだ」と。
そして月日が流れ、少年は政治家になった。情報分析員の葉山隆は、
HUMINTとして、ある男の調査を始める。真実に近づくことは、
前途有望な若き政治家の人生を翻弄することにもなるとも知らず……。
大藪春彦賞受賞作家が放つ、本格スパイ小説!
「世の中のためになる人間──誰かの役に立つ人間になれ。
大切なのは何のためにそれが必要か、ということだ」と。
そして月日が流れ、少年は政治家になった。情報分析員の葉山隆は、
HUMINTとして、ある男の調査を始める。真実に近づくことは、
前途有望な若き政治家の人生を翻弄することにもなるとも知らず……。
大藪春彦賞受賞作家が放つ、本格スパイ小説!
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2016/6/21
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104575239682
- ISBN-13978-4575239683
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登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2016/6/21)
- 発売日 : 2016/6/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 360ページ
- ISBN-10 : 4575239682
- ISBN-13 : 978-4575239683
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 750,839位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,450位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年3月14日に日本でレビュー済み
レビューを書かれている皆さんはきっと鉱物ファンの方が多いと思うので、評価も甘めなのではないかと思いますが。
『プラチナ・ビーズ』『スリー・アゲーツ』に続く、待って待って待ちくたびれた鉱物シリーズの最新刊、『パーフェクト・クォーツ』、だったはずの本書。
何だか安っぽい2時間ドラマみたいなタイトルになって単行本化されてしまったのだけど、『パーフェクト・クォーツ』はどこに行ってしまったのか? というのが正直な感想。
懐かしい面々がそれこそオールスターで出演してくれているのは嬉しいが(サーシャの葉山評には笑えた)、あまりに入れ代わり立ち代わり登場し、それぞれのストーリーが同時進行で場面が切り替わってゆくので、筋を追い辛い。それぞれの人物の背景を熟知している昔からの読者でさえそうなのだから、初めて読む人に、この流れがわかるのだろうか。
そして何より、前2作があまりに重厚・壮大な人間ドラマだったものだから、今回はどうも番外編のような軽少さが否めない。やはり、今作のメインキャストである涌井の造形と彼をめぐるメインテーマが物足りないからではないだろうか。現実に起きる事件が小説の上をいくような昨今、中途半端なままのヨハンをめぐる顛末も、最後の方で結末が予想できた涌井の未来も。
結局のところ、葉山のファミリー・ヒストリーが未だ明かされていないので、それが完結編になるのではなないかとは思うが、いったい本当にそこまで行きつくのだろうか? 何年後ですかね? 葉山の関わる情報戦、仲上の垣間見る過去など、どれもパッチワークのようで深くならないまま。いろいろ納得がいかず、消化不良のまま読了しました。
『プラチナ・ビーズ』『スリー・アゲーツ』に続く、待って待って待ちくたびれた鉱物シリーズの最新刊、『パーフェクト・クォーツ』、だったはずの本書。
何だか安っぽい2時間ドラマみたいなタイトルになって単行本化されてしまったのだけど、『パーフェクト・クォーツ』はどこに行ってしまったのか? というのが正直な感想。
懐かしい面々がそれこそオールスターで出演してくれているのは嬉しいが(サーシャの葉山評には笑えた)、あまりに入れ代わり立ち代わり登場し、それぞれのストーリーが同時進行で場面が切り替わってゆくので、筋を追い辛い。それぞれの人物の背景を熟知している昔からの読者でさえそうなのだから、初めて読む人に、この流れがわかるのだろうか。
そして何より、前2作があまりに重厚・壮大な人間ドラマだったものだから、今回はどうも番外編のような軽少さが否めない。やはり、今作のメインキャストである涌井の造形と彼をめぐるメインテーマが物足りないからではないだろうか。現実に起きる事件が小説の上をいくような昨今、中途半端なままのヨハンをめぐる顛末も、最後の方で結末が予想できた涌井の未来も。
結局のところ、葉山のファミリー・ヒストリーが未だ明かされていないので、それが完結編になるのではなないかとは思うが、いったい本当にそこまで行きつくのだろうか? 何年後ですかね? 葉山の関わる情報戦、仲上の垣間見る過去など、どれもパッチワークのようで深くならないまま。いろいろ納得がいかず、消化不良のまま読了しました。
2016年7月3日に日本でレビュー済み
かなりご無沙汰だった、葉山が帰ってきます。エディや洪などのキャラクターも当然登場します。
プラチナビーズからのファンには嬉しい作品です。
話は、昔ある男から言葉をかけられた少年が大きくなり政治家の中で頭角を現す。一方、葉山はとある信憑性の低い調査を命じられるが、その背後には、数々の人生が絡んだ数奇な運命が、というような話。
アクション等はないものの、良質なスパイものに仕上がっています。また、キャラクターも立っているし、思わず笑いが漏れる遣り取りが楽しい。
この本は鉱物シリーズの「パーフェクト・クォーツ」の改題だそうです。ちょっとびっくり。
最後はソウルキャッツアイで完結みたいです。
プラチナビーズからのファンには嬉しい作品です。
話は、昔ある男から言葉をかけられた少年が大きくなり政治家の中で頭角を現す。一方、葉山はとある信憑性の低い調査を命じられるが、その背後には、数々の人生が絡んだ数奇な運命が、というような話。
アクション等はないものの、良質なスパイものに仕上がっています。また、キャラクターも立っているし、思わず笑いが漏れる遣り取りが楽しい。
この本は鉱物シリーズの「パーフェクト・クォーツ」の改題だそうです。ちょっとびっくり。
最後はソウルキャッツアイで完結みたいです。
2016年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても良い状態でした。またぜひ購入したいと思います。良かったです。
2019年6月24日に日本でレビュー済み
書き下ろし掌編を楽しみに、文庫版の発売日を待ち望んでいました。
五條作品における掌編は単なるおまけではなく、読後の余韻をさらに深め気付きを与えてくれる内容となっています。
今回もエディの一言で読後の印象が変わりました。
陰険な上司と部下からは陰口を叩かれているエディですが、
複雑に入り組んだ人の心を読み取り、理解し、心を寄せることができるのは、
生まれもった有能さだけではなく、悲しみの経験がそうさせるのではないかと想像します。
魅力的な登場人物達の今後の活躍に期待し、壮大な鉱物シリーズの完結を願わずにはいられません。
スパイ小説という位置づけにはなっていますが、日本を取り巻く昨今の世界情勢に目を向けるきっかけにもなり、
迷える主人公とは対照的に強い意志と夢を持ち続けた一人の政治家の熱い気持ちに胸を打たれます。
五條作品の根底にあるのは人の弱さと強さ、そして優しさなんですよね。
五條作品における掌編は単なるおまけではなく、読後の余韻をさらに深め気付きを与えてくれる内容となっています。
今回もエディの一言で読後の印象が変わりました。
陰険な上司と部下からは陰口を叩かれているエディですが、
複雑に入り組んだ人の心を読み取り、理解し、心を寄せることができるのは、
生まれもった有能さだけではなく、悲しみの経験がそうさせるのではないかと想像します。
魅力的な登場人物達の今後の活躍に期待し、壮大な鉱物シリーズの完結を願わずにはいられません。
スパイ小説という位置づけにはなっていますが、日本を取り巻く昨今の世界情勢に目を向けるきっかけにもなり、
迷える主人公とは対照的に強い意志と夢を持ち続けた一人の政治家の熱い気持ちに胸を打たれます。
五條作品の根底にあるのは人の弱さと強さ、そして優しさなんですよね。
2019年12月16日に日本でレビュー済み
彼女の後輩ですが、そこまで話すか位に近づきますね。
実際に起きたことも、随所に散りばめていますが、
あんまり関係者を冷や冷やさせないで下さいという感じです。
守秘義務もありますので、手加減をお願いします。
元インテリジェンス関係者という小説家は、何人かおりますが、近づいた方の作品は、とてもおもしろいですね。
私たち民間人が、そのスパイの世界に触れたければ、危機管理産業展や川口のあれに行ってみましょう。
あの世界に触れられます。五條さんの作品おもしろすぎて、今夜も眠れません。
実際に起きたことも、随所に散りばめていますが、
あんまり関係者を冷や冷やさせないで下さいという感じです。
守秘義務もありますので、手加減をお願いします。
元インテリジェンス関係者という小説家は、何人かおりますが、近づいた方の作品は、とてもおもしろいですね。
私たち民間人が、そのスパイの世界に触れたければ、危機管理産業展や川口のあれに行ってみましょう。
あの世界に触れられます。五條さんの作品おもしろすぎて、今夜も眠れません。
2020年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビュー評価が高かったので、著者の作品としては初めて読んでみた。
しかし、場面が変わる際の繋がり感がいまいちなので、スパイ物なのにページを
めくる手が止まらないというのとは程遠かった。
また、登場人物名が平凡な名前なので、一気読みすれば別だがインターバルを
空けて読むとこれは何者だったかわかりにくく、巻頭に登場人物一覧が欲しかった。
それもリズムに乗れない原因だと思う。
しかし、場面が変わる際の繋がり感がいまいちなので、スパイ物なのにページを
めくる手が止まらないというのとは程遠かった。
また、登場人物名が平凡な名前なので、一気読みすれば別だがインターバルを
空けて読むとこれは何者だったかわかりにくく、巻頭に登場人物一覧が欲しかった。
それもリズムに乗れない原因だと思う。
2016年8月28日に日本でレビュー済み
本当にお久しぶりの鉱石シリーズ!
待ちすぎ感が半端ない感じでした。
オールメンバーが総出演で、エディとの絡みあり、サーシャの近況ありで大満足な一冊です。
サーシャの革命シリーズとの時間軸がいまいちわかりませんが…。
ただプラチナ、瑪瑙、の前二冊の重厚感より軽い感じで、『動物園で~』的な位置付けなのかなというように思います。だから題名も変わったのかしら?
また五條作品を読み直してみたくなりました。もっと頻繁にこのシリーズ出たら良いのに‼
待ちすぎ感が半端ない感じでした。
オールメンバーが総出演で、エディとの絡みあり、サーシャの近況ありで大満足な一冊です。
サーシャの革命シリーズとの時間軸がいまいちわかりませんが…。
ただプラチナ、瑪瑙、の前二冊の重厚感より軽い感じで、『動物園で~』的な位置付けなのかなというように思います。だから題名も変わったのかしら?
また五條作品を読み直してみたくなりました。もっと頻繁にこのシリーズ出たら良いのに‼