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2022年の次世代自動車産業 異業種戦争の攻防と日本の活路 (PHPビジネス新書) 新書 – 2018/5/18
購入オプションとあわせ買い
★4刷1.9万部突破!
★ベストセラー『アマゾンが描く2022年の世界』の著者最新作! ★
★480ページの決定版! いま知っておくべき情報を1冊に凝縮! ★
クルマ、IT、電機・電子、通信、電力・エネルギー…
全産業の秩序を激変させる戦い。
覇権を握るのは誰か?
自動運転、EV、ライドシェア……「次世代自動車産業」をめぐるニュースが連日メディアを賑わせている。その覇権を巡る戦いは、自動車メーカーのみならず、IT、電機・電子、通信、電力・エネルギーなどのトップ企業がしのぎを削る“異業種戦争"といっても過言ではない。日本勢はどうすれば勝ち残れるのか。大学教授、上場企業の取締役、コンサルタントという3つの顔を持つ著者が、膨大な資料と独自の視点で「戦いの構図」を整理し、日本の活路を探る。
[目次]
■序 章 次世代自動車産業をめぐる戦国時代の幕開け
・三つの「戦いの構図」
・テクノロジー企業の攻勢
・ルールの再整理が進められるドイツ
・「自動車強国」をもくろむ中国
・GMとフォードの逆襲
・電力・エネルギーや通信とのフュージョン
・いざ決戦。そのとき日本はどうなるのか
・経営者の哲学・想いから各社の戦略を読み解く
・自動車は人の命を預かる特別な製品
・「日本の活路」を探ること
■第1章 自動車産業の「創造的破壊」と次世代自動車産業の「破壊的創造」
・そもそも自動車とは何であったか
・業界構造の崩壊を示す証拠は枚挙にいとまがない
・自動車産業を取り巻く環境の変化を概観する
・「CASE」:次世代自動車産業の四つの潮流
・CASEそれぞれの勝負のポイント
・サービスがソフトを定義し、ソフトがハードを定義する
・「クルマ×IT×電機・電子」で考える次世代自動車産業のレイヤー構造
・次世代自動車産業における「10の選択肢」
■第2章 EVの先駆者・テスラとイーロン・マスクの「大構想」
・「モデル3」量産化や資金繰りに苦闘中のテスラ
・「人類を救済する」イーロン・マスクの大いなる使命感
・天才か、鬼才か、独裁者か
・クリーンエネルギー企業としての戦略構造
・「EV車はダサい」イメージを刷新するテスラ車の衝撃
・バリューチェーンで比較する従来の自動車産業とテスラ
・テスラは「ダーウィンの海」を越えられるか
・大手自動車メーカーによる「テスラ包囲網」
・「テスラに経営危機勃発」、そのとき支援する会社はどこか
・「世界のグランドデザイン」はイーロン・マスクが描く
■第3章 「メガテック企業」の次世代自動車戦略─グーグル、アップル、アマゾン
・メガテック企業、その強さの秘密
・メガテック企業の弱みと死角
・2009年には自動運転に着手していたグーグル
・モバイルファーストからAIファーストへ」変革進めるピチャイCEO
・グーグルのミッションからひも解く自動運転へのこだわり
・グーグルの自動運転子会社ウェイモの英文レポートを読み解く
・故スティーブ・ジョブズ以来の秘密主義を貫くアップル
・iPhoneと同じくOSからハードまでの垂直統合を狙うか
・アマゾンはまず自動運転車による物流事業の強化を狙う
・無人コンビニ「アマゾン・ゴー」と完全自動運転のテクノロジーは同じ
・究極のユーザー・エクスペリエンスとしての「アマゾン・カー」
■第4章 GMとフォードの逆襲
・「グーグルやテスラには負けられない」:二社の逆襲が始まった
・GM「2019年に完全自動運転実用化」のインパクト
・GM再生を主導する凄腕女性経営者メアリー・バーラCEO
・EVの黒字転換も「2021年までに」と公約
・ディスラプション(破壊的改革)に挑むフォード
・「自動車産業の経験なし」で就任したハケットCEO
・IDEO式デザイン思考によるフォードの破壊的改革
・ビジョンは「スマートシティを牽引する存在へ」
■第5章 新たな自動車産業の覇権はドイツが握る?─ドイツビッグ3の競争戦略
・「ディーゼルからEVへ」苦難をチャンスに変えようとするドイツ
・経営改革を進めるフォルクスワーゲン
・「三社連合」で次世代自動車に臨むBMW
・「CASE」で次世代自動車のあり方を示したダイムラー
・「カーツーゴー」でMaaSでも先行
・「MBUX」でユーザー・エクスペリエンス重視の姿勢が鮮明に
■第6章 「中国ブランド」が「自動車先進国」に輸出される日
・中国が、自動車「大国」から自動車「強国」へ
・国策プロジェクト、バイドゥの「アポロ計画」は
・世界最大最強の自動運転プラットフォームを目指す
・「中国のグーグル」、バイドゥとは何をしている会社なのか
・バイドゥの「アポロ計画」、徹底分析!
・バイドゥ版「アマゾン・アレクサ」、音声アシスタント「デュアーOS」は
スマートカー、スマートホーム、スマートシティーのOSを狙う
・群雄割拠の中国EVメーカー
・中国政府の自動車産業政策
・中国市場の重要性
・「中国ブランド」が日米欧メーカーを超える日
・競争こそが優位性の源泉─「バイドゥのアポロ計画に負けない」:アリババ、テンセントの自動車産業戦略
・中国3大自動車メーカーが合併!?─さらに規模の経済を拡大し、ASEAN、欧米、日本市場を狙う中国
■第7章 「ライドシェア」が描く近未来の都市デザイン─ウーバー、リフト、滴滴出行
・ライドシェア=白タクという「作られた」誤解
・シェアリングが世界にもたらしたインパクト
・クレジット・テックとしてのライドシェア
・白タクやタクシーとの違いはここにある
・2020年までに3兆円市場に成長する見通し
・ウーバー、ユニコーン企業ランキング首位に
・「野蛮」な創業者と「優れた」ビジネスモデルのウーバー
・ウーバーの正体は「ビッグデータ×AI企業」
・都市デザイン変革の使命感に燃えるリフト
・ 中国市場からウーバーを追い出してみせた滴滴出行
・中国メガテック企業の主導権争い
・「トランスポーテーション・ネットワーク・カンパニー」としてのライドシェア会社
■第8章 自動運転テクノロジー、〝影の支配者〟は誰だ?─エヌビディア、インテル……
・自動運転実用化がスピードアップしている理由
・AIの「学習」と「推論」に不可欠なGPU
・自動運転の牽引者グーグルは誕生時点からAIの会社
・自動運転技術の三つのプロセス
・「察する」テクノロジー、センサー「3点セット」
・次世代自動車の「デジタルインフラ」、高精度3次元地図
・次世代自動車産業の「頭脳」、AI用半導体の覇権をめぐる戦い
・すでに〝影の支配者〟の存在感を示すエヌビディア
・インテル&モービルアイの猛追
■第9章 モビリティと融合するエネルギーと通信─再生可能エネルギーと5Gが拓く未来
・次世代自動車は、次世代通信と次世代エネルギーなしには成立しない
・再生可能エネルギーで進展する価格破壊─もはや石油・ガスより安い!
・限界費用ゼロ社会のドイツ─本業を切り離し、再生可能エネルギーに注力するドイツの電力会社
・EV車の燃料代がゼロになる社会
・EV化への対応をいち早く進めるエネルギー業界─エネルギー業界で進展する「三つのD」
・攻める再生可能エネルギーのプレイヤー
・守りから攻めへ、次の一手を打つ産油国と石油メジャー:脱石油・脱炭素に舵を切る
・次世代原発も再生可能エネルギーも強力に推進する中国
・日本では進まぬ再生可能エネルギーのコストダウン
・トヨタ×ソフトバンク×東電がフュージョンする⁉─モビリティとエネルギーの融合
・次世代自動車産業は通信消費の大きい産業となる
・次世代通信5Gの導入スケジュールが前倒しになる
■第10章 トヨタとソフトバンクから占う日本勢の勝算
・「生きるか、死ぬか」トヨタの危機感の正体
・トヨタの大改革、始まる
・ダイムラーとの比較から探るトヨタの現在地
・それでもトヨタが勝ち残る理由
・EV追撃へオールジャパン体制で臨む
・トヨタ生産方式の競争優位は次世代自動車産業でも活かされる
・「人や社会を幸せにする」トヨタのロボット戦略
・CASEから占う「あしたのトヨタ」
・ソフトバンクの次世代自動車産業への投資全容
・事業家、投資家としての孫正義社長
・孫正義社長は何を目論んでいるのか
・日本でガラパゴス化が進む理由
■最終章 日本と日本企業の活路
・「ポスト東京オリンピック2020」の日本のグランドデザインをどのように描くのか
・東京オリンピック1964の検証
・ロンドンオリンピック2012の検証
・東京オリンピック2020で計画されていること
・東京オリンピック2020で起きると予想されること
・小国の戦略から学ぶ
・小国の戦略からの示唆
・日本の活路:10のポイント
・日本企業の戦い方
- 本の長さ480ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2018/5/18
- 寸法10.8 x 2.4 x 17.3 cm
- ISBN-104569840590
- ISBN-13978-4569840598
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ソフトバンクで占う2025年の世界 ――全産業に大再編を巻き起こす「孫正義の大戦略」 | アマゾンが描く2022年の世界 ――すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」 | |
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5つ星のうち3.9
100
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5つ星のうち3.8
421
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価格 | ¥1,067¥1,067 | ¥1,001¥1,001 |
発売日 | 2019年12月13日 | 2017年11月17日 |
内容紹介 | 国内だけでなく世界からも注目を集めるソフトバンクグループの「大戦略」を徹底解剖。この1社だけでビジネスの最先端がすべて学べる! | 流通・小売りの巨人と呼ばれるアマゾンは、ビッグデータ時代にどこへ向かうのか。ジェフ・ベゾスの類い稀なる戦術・思想を読み解く。 |
商品の説明
著者について
「 大学教授×上場企業取締役×経営コンサルタント」立教大学ビジネススクール(大学院ビジネスデザイン研究科)教授。シカゴ大学経営大学院MBA。専門は企業戦略&マーケティング戦略及びミッション・マネジメント&リーダーシップ。三菱東京UFJ銀行投資銀行部門調査役、シティバンク資産証券部トランザクター(バイスプレジデント)、バンクオブアメリカ証券会社ストラクチャードファイナンス部長(プリンシパル)、ABNアムロ証券会社オリジネーション本部長(マネージングディレクター)等を歴任し、現在は株式会社マージングポイント代表取締役社長。小売り、流通、製造業、サービス業、医療・介護、金融、証券、保険、テクノロジーなど多業種に対するコンサルティング経験をもとに、雑誌やウェブメディアにも執筆中。NHK WORLD 経済番組『Biz Stream』のコメンテーターも務める。
主な著書に『アマゾンが描く2022 年の世界』(PHPビジネス新書)、『ミッションの経営学』『人と組織 リーダーシップの経営学』(以上、すばる舎リンケージ)、『あしたの履歴書 目標をもつ勇気は、進化する力となる』(共著、ダイヤモンド社)、近刊に『「ミッション」は武器になる あなたの働き方を変える5つのレッスン』(NHK出版新書)がある。
著者について

★立教大学ビジネススクール(大学院ビジネスデザイン研究科)教授。シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスMBA。 専門は企業戦略&マーケティング戦略及びミッション・マネジメント&リーダーシップ。上場企業取締役や経営コンサルタントも務めている。 ★ テレビ東京WBSコメンテーター。 ★主な著書に『GAFA×BATH』(日本経済新聞出版社)、『アマゾン銀行が誕生する日』『世界最先端8社の大戦略』(日経BP社)、『アマゾンが描く2022 年の世界』『2022年の次世代自動車産業』『ソフトバンクで占う2025年の世界』(PHPビジネス新書)、『2025年のデジタル資本主義』『「ミッション」は武器になる あなたの働き方を変える5つのレッスン』(NHK出版新書)、『ミッションの経営学』『人・組織・リーダーシップの経営学』(すばる舎)がある。 ★三菱東京UFJ銀行投資銀行部門調査役、シティバンク資産証券部トランザクター(バイスプレジデント)、バンクオブアメリカ証券会社ストラクチャードファイナンス部長(プリンシパル)、ABNアムロ証券会社オリジネーション本部長(マネージングディレクター)等を歴任。 ★『GAFA研究』や『デジタルプラットフォーマー研究』については、2019年度「日本マネジメント学会」年次全国大会統一論題基調発表(及び同学会誌への論文掲載)、2020年度「日本流通学会」年次全国大会統一論題基調発表(及び同学会誌への論文掲載)、「研究・イノベーション学会」今年度学会誌(『研究技術計画Vol.36』)への論文掲載等の実績も有している。2021年度も10月に開催される「日本広報学会」年次全国大会において同研究について基調講演を実施予定。 ★ニッセイ基礎研究所客員研究員。 公正取引委員会独禁法懇話会メンバー。デジタル市場における競争政策に関する研究会委員。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
この一冊で「次世代自動車産業」を見渡すことができます。これからのビジネス社会に向けての指針本・教養本として、また経営学のケーススタディの題材・教科書として、自動車業界関係者だけでなく、広くビジネスマンにとって必読書でしょう。
前半では、EVのテスラからはじまって、メガITのグーグル・アップル・アマゾン、伝統的自動車メーカーのアメリカのGMとフォード、ドイツのダイムラーなどビッグ3。中盤では、中国の政策やバイドゥ等の自動運転、ライドシェア、センサー技術やマップ技術やAIのディープラーニング、AI用半導体、さらには次世代自動車産業を支えるであろう再エネの電力と5Gの通信の話。重要な”結び”として、トヨタとソフトバンクと日本の立ち位置・活路、そして著者による日本への鼓舞。470ページ超えという大著、範囲の広さと論の体系から、著者の熱意がひしひしと伝わってきます。
著者は、①「テクノロジー企業 VS 既存自動車会社」、②「日本、米国、独、中国」の国の威信をかけた戦い、③全ての産業の秩序と領域を定義し直す戦い、という「三つの構図」で次世代自動車産業を整理・鳥瞰しています。経営戦略などの専門家である著者が「クルマ × IT × 電機・電子」の視座・視点から次世代自動車産業の新しくも冷静な定義を試みる、これが本書の最大の意義でしょう。
・次世代自動車産業のピラミッドの頂点に君臨するのは、やはり自動車メーカー。
・テスラのEVはむちゃくちゃ高くて一般消費者には買えない。
・アマゾンエコーやアマゾンゴーはすごいけど、次世代自動車産業にはさほど関係ない。
・「iPhone」や「iPad」じゃないんだから、「iCar」はない。
・中国製の自動車が先進国で売れるわけはない。
・バイドゥはグーグルのコピー会社。
・自動運転は安全面や法律面などでまだまだ先の話。
・ライドシェアって早い話が白タク事業。
・半導体メーカーは所詮一部品メーカー。
・日本の自動車産業はEVや自動運転でガラパゴス化される。
・とは言っても、いくらなんでもトヨタは安泰。
これらは、真かもしれないし、偽かもしれません。しかし、少なくとも、このように思っている方にこそ本書はお勧め。本書は、間違いなくこれら”命題”に対して新鮮な視座・視点を与えてくれます。
著者は、前著で”アマゾンに対抗する原理”を主張・提言していましたが、本著でも一貫して同じ趣旨の主張をしています。それは、世界観や事業観などから国家・社会・ビジネス・企業のあり方を描いて、それを商品・サービスの細部にまで哲学として行き渡らせるようなグランドデザインの重要性。日本の企業に対し、このグランドデザインを愚直に問い直し、真のイノベーションを通じて新しい価値を創造することをうったえかけています。そこに次世代自動車産業における日本や日本企業の活路がある、そういう主張です。なかなか奥深く一見難しそうですが、じっくりと考えをめぐらせがいがあるテーマです。
前著「アマゾンが描く2022年の世界」と本著「2022年の次世代自動車産業」を、著者による”迫りくるビジネス社会を分析・鳥瞰する一連の作業”として理解すれば、読む立場としては、さらにしっくりきます。テクノロジーで社会やビジネスが目まぐるしく変化する、そのような状況を読み解くヒントを与えてくれる作業です。次著も楽しみです。
・今後のキーワードはCASE:Connected、Autonomous、Shared、Electric
・主なプレーヤーは①EVメーカーテスラ、中国企業、②自動運転のプラットフォーマーを目指すGoggle,Amazon,apple、③自動運転に舵を切りまくったGM・フォード、④追随する独・中・日OEM、⑤ライドシェア企業、⑥ビッグサプライヤーを目指す独部品メーカー、⑦電力・通信のインフラ系企業。
・日本の電機産業は大ゴケ、まだコモディティ化していない自動車産業は瞬間風速的には元気だけど、これを読むと電気産業と同じ轍を踏む可能性も十分あり。
・中国の積極投資・政策と日本の遅れ、特に行政の遅れ(ライドシェア、自動運転への規制)が目立つ。
自動車道だけでなく人の暮らしも見えてきて面白い
キーワードは「CASE」ですね。
日本の自動車業界は、どれも一歩出遅れている感じが否めません。
本書でも紹介していますが、トヨタが猛烈に巻き返している印象です。
しかし、電動化(E)や自動運転(A)だけでは、自動車メーカーはハードを供給する下請けになってしまう。
それで、トヨタは「モビリティ・カンパニーへの変革」という宣言をされたわけですね。
この本を読んで、自動車業界に起きている大きな波を知ることができました。
それにしても、この競争に日本の自動車メーカーが負けてしまうと、日本の経済界は大打撃を受けます。
リーマン後のトヨタショックどころではない感じで、オールジャパン体制で挑まなければならない事態です。
リアルに危機感を持たされた本でした。
1.c connected → クラウド、IOT,スマート化、通信の高速化・大容量化を背景として、自動車があらゆるものとつながる方向。
2.a autonomous → 自動運転化
3.s shared and service → ライドシェア、カーシェア化。駐車場面積の減少、例 アメリカのラッシュアワー、混雑現象の緩和。
4.e electric 電動化 EV、PHEVへのシフト 排気と騒音の激減と都市の変貌
昼間に発電する電力の車単位での蓄電と朝・夜間における使用
EVが社会全体における分散された蓄電池として機能する
基礎的既知の内容が大半をしめるがてっとり早く 基礎的知識の概観を得るにはよい。
FAANG については これを読んだあとに
それぞれについて 翻訳されたアメリカのしっかりした本
(the four gafa,the playtform revolution,jeff besos and the age of amazon,how google worksなど)
にあたるのがよいと思われる。
残念ながら、情報が尖っていない、取材も分析も浅い、だらだらと長い。ダメな本。MaaSについてわかりやすく解説されていることを期待して購入したが、たまたま同時に購入した同じ著者による「アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」 (PHPビジネス新書) 」が駄作だったため、本書はしばらく放置した。今回ようやく読んだが、やはりダメだった。
480ページもあって、情報量は豊富かと思いきや、ページ数が多いのは、ただ冗長でまとまりのない文章がひたすら続くから。たしかに、扱った産業や企業の数は多い。本書発行から数か月後に、本書で多くの紙幅を割いたトヨタとソフトバンクが提携を発表したことは注目できる。しかし、だれでも知っている巨大企業を多数扱った結果、両社も入っていた、それだけのこと、と思われる。本書の企業情報は巨大企業、特に巨大IT企業のものに限られ、それらはおおむねアニュアルレポートやウェブサイトなどからの公表情報を写してあるだけ。それが延々と続く。フィールドワークはいくつかの展覧会見学とソフトバンクの「孫正義の参謀」元社長室長嶋聡氏へのインタビューのみ。
筆者は元銀行員とのことで、自動車業界やIT業界の内部にいたことはなく、コンサルタントの経験があるとしてもやはり外部者としての情報しかもっていないようだ。それなら内部者からの取材を十分して、書籍や公開情報も十分調べて出版物を製作すべきだと思われるが、そんなことはしていない。参考文献のリストもない。それでも大学教員なのか?研究者なのか?著者の推測と事業者への期待が述べられているが、それら推測の直接で十分なエビデンスが提示されていることは少なく、おおむね間接的なことを述べて推測しているだけ。とても浅く、尖った分析のない駄本と言わざるを得ない。
こんな出版でいいのか?粗製乱造せず、まず、研究室とフィールドワークでしっかり産業調査をし、思考し、参考文献リストとともに、新しい知を創造し、それから発表したらどうか?
個別の文章が日本語としては正確なのは高く評価できる。しかし、見出しや 文章間、段落間のつながりが不十分なままダラダラと長く書き連ねてあり、とても読みにくく、プレゼン能力は低いと断じざるを得ない。読むのが苦痛な本。
学者の出版物として、野口悠紀男先生のものは、実証的であり、著者の経験と見識と洞察を反映させた新しい知を提供しており、読者の効率的な理解を促進するよう、目次や各章の見出しや導入に工夫が見られ、各章のまとめをつくることなど、気を配っていることと対照的である。著者は野口先生に倣って改善することを期待したい。