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国際法で読み解く戦後史の真実 文明の近代、野蛮な現代 (PHP新書) 新書 – 2017/10/13

4.5 5つ星のうち4.5 48個の評価

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国際法を理解しているのか怪しい、アメリカ。
国際法を理解したうえで破る、ロシア。
そもそも法を理解できない、中国。
そもそも人の道を理解できない、北朝鮮。

そうした国々が核兵器を手に激しく火花を散らす中、日本は右往左往するばかり。にもかかわらず、日本人の多くが、第二次世界大戦前よりも、戦後のほうが人類は進歩し、文明的になったと考えているのではなかろうか?

だが、第二次世界大戦後、国連をつくり戦争をなくそうとした世界で、嫌というほど、残虐な殺戮が続いてきたことは、少し考えればわかることだ。東西冷戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、中国の暴虐、中東の動乱……。実は、「人類史は進歩している」と考えるのは大間違い。冷戦と革命と地域紛争と虐殺に明け暮れた戦後期は、むしろ「野蛮に退化した時代」だったのである。

なぜか。それは文明のルールだった「国際法」をアメリカとソ連(ロシア)が破壊してしまったからだ。戦争根絶、民族自決、共産主義などの理想が、いかに残虐な世界を作ったか。日本は、残虐になってしまったこの世界で、いかに生きていけばいいのか。

国際法を切り口として現代史を見ていくと、その大きな流れと各国の思惑が驚くほどによくわかる! 戦後から現代までの世界情勢の謎と闇を一刀両断に解明する斬新な現代史。

第1章 「文明の近代」はなぜ野蛮化したのか
第2章 戦後日本の「諸問題の根源」を国際法で解く
第3章 国際法を理解できない者 VS 理解して破る者の「仁義なき冷戦」
第4章 キューバ危機・ベトナム戦争・文化大革命
第5章 冷戦が終結し、世界はさらに野蛮になった
終 章 あらためて、なぜいま国際法を学ばねばならないか
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国際法 戦後史 読み解く 倉山満 
国際法で読み解く戦後史の真実9784569836942 野蛮な現代社会を日本はどう生き抜くか
国際法で読み解く戦後史の真実9784569836942 野蛮な現代社会を日本はどう生き抜くか
国際法で読み解く戦後史の真実9784569836942 野蛮な現代社会を日本はどう生き抜くか
国際法で読み解く戦後史の真実9784569836942 野蛮な現代社会を日本はどう生き抜くか

商品の説明

出版社からのコメント

はじめに

第1章 「文明の近代」はなぜ野蛮化したのか
「現代のほうが文明的」は単なる勘違い
国際法とは積み重ねられた慣習の集大成
「無法で残忍な人殺し」から「ルールに基づいた決闘へ」

第2章 戦後日本の「諸問題の根源」を国際法で解く
日本はアメリカに宣戦布告する必要はなかった
当然、アメリカの無差別通商破壊は国際法違反
二発の原爆投下に至っては二重の国際法違反

第3章 国際法を理解できない者VS理解して破る者の「仁義なき冷戦」
「辺境の野蛮人のどす黒い嫌らしさ」に満ちた世界
「諸悪の根源」としてのウィルソン主義
共産主義を扶け、国家間の恨みを増進し、帝政を破壊する

第4章 キューバ危機・ベトナム戦争・文化大革命
スターリンを批判しつつ東欧の自由化運動は鎮圧
サンフランシスコ平和条約は「片面講話」
日ソ国交復活交渉と売国奴
安保条約改定、せめてなりたや満州国

第5章 冷戦が終結し、世界はさらに野蛮になった
カセットテープでイスラム革命を起こしたホメイニ
「国際法などキリスト教国の野蛮なルール」
アフガニスタンの地獄の戦場に突っ込んだソ連

終章 あらためて、なぜいま国際法を学ばねばならないか
二〇一六年十二月のプーチン訪日に見る「ヤクザの仁義」
ルールの範囲で「話があるなら聞いてやる」
プーチンの政敵には原因不明のヘリコプター事故死が多い

おわりに―日本が進むべきは「徳川家康の道」か「今川氏真の道」か

著者について

1973年、香川県生まれ。憲政史研究家。1996年、中央大学文学部史学科を卒業後、同大学大学院文学研究科日本史学専攻博士後期課程単位取得満期退学。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。2012年、コンテンツ配信サービス「倉山塾」を開講、翌年には「チャンネルくらら」を開局し、大日本帝国憲法や日本近現代史、政治外交について積極的に言論活動を展開している。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ PHP研究所 (2017/10/13)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/10/13
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 269ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4569836941
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4569836942
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.5 x 17.2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 48個の評価

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倉山 満
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜ、「近代」よりも「現代」の方が「野蛮」なのか?

ネタばらしになるから詳しくは書かないが
その答えの一つは、「国連憲章」にある。

本書を読んで感じたことは、「悔しさ」だ。

大東亜戦争に敗戦した後
日本は、国際社会の「列強 (パワーズ)」には返り咲けなくても
「アクター」になら、なれる機会がたくさんあった。

しかも、あることを実践すれば
あの悪名高い「日韓合意」を結び
10億円を支払う必要もなかった可能性があった。

本書では
このような「アクターになれていた機会」に関する史実を
いくつも紹介している。

「アクターになるための武器が国際法である」
ということを本書から学んだ。

「アクター」までの道のりは、まだまだ長いと思うが
諦めたら、北朝鮮以下の国になっちゃうよ。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年10月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前著『国際法で読み解く世界史の真実』において、ウェスト
ファリア条約以降の世界史を、国際法という観点から見事に
展開してみせた著者が、今度は同じ観点にて戦後史を斬って
行きます。

そこにおいての著者のスタンスは、ウェストファリア体制派、
文明側、軍国主義、国家主義、戦争、目的限定戦争、独裁に
与し、連合国派、野蛮側、ファシズム、紛争、総力戦思考、
無政府状態を叩きます。

その対象は、宣戦布告、無条件降伏、終戦記念日、文書学、
国連信仰、東京裁判、中華人民共和国の成立、朝鮮戦争、ス
ターリン批判、サンフランシスコ平和条約、日ソ国交回復交
渉、安保条約改定、キューバ危機、ベトナム戦争、文化大革
命、ベトナムのカンボジア侵攻、イスラム革命、ソ連のアフ
ガニスタン侵攻、イラン・イラク戦争、冷戦終結、湾岸戦争、
コソボ紛争、クリントン・ブッシュ・オバマの外交政策、ト
ランプ大統領によるシリア空爆、中東情勢、日露首脳会談等
々、戦後史のトピックを押さえつつ、要所に現在の問題を挟
み込み、時世を駆け巡ります。

其々に、著者の独特の鋭い見解が示され、知的刺激度満点で
した。

「おわりに」における、今後の日本は今川氏真ではなく、徳
川家康の道をとるべし、との力説が心に残りました。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
難しいことを難しくではなく、難しい国際法を簡単に学べる一冊。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年10月29日に日本でレビュー済み
『嘘らだけシリーズ』でおなじみ倉山満先生の『国際法で読み解く世界史の真実』の続編!
前作『~世界史の真実』は国際法の成立から崩壊までをローマ帝国から第二次世界大戦の始まりまでを描いたものでした。
その姉妹本にあたる本書は、第二次世界大戦以降から現代に至るまでの現代史をつぶさに書き上げることで、
 
・アメリカ、ロシア、中国という、”国際法の何たるかを理解しない国”よって、
 いかにして国際法は踏みにじられ、世界は野蛮化していったのか。
・野蛮化した国際社会の中で戦後日本はどのような道を歩んできたのか。
 
を論じた一冊であり、特に戦後の国際社会を読み解く上でも、日本の姿を語る上での欠くことのできない要素として国際法の概念が随所に用いられています。

■『戦争と平和』でグロチウスが目指したもの
本書『国際法で読み解く戦後史の真実』や倉山先生の多くの著書では『戦争と平和』を著し、国際法の礎を築いたグロチウスは「戦争とは、国家と国家による決闘であると考えていた」と述べられています。
戦争も人殺しもなくならない。だからこそ不必要な残虐行為をやめさせようという発想が生まれたのだと。
 
ここで改めて強調しておきたいのはグロチウスは決して「戦争は神の命令による」とは考えておらず、「自力救済としての戦争」という点にのみ主眼を置いているということです。グロチウスは戦争の正当原因を防衛、物の回復、刑罰の3つとし、宗教的な意味での聖戦的要素を重要とはみなさず、その論拠に自然法を置いたのです。
 
無神論者ではないため神の存在は否定しませんが、戦争を正しいとする論拠は自然法から導かれ、自然法と神の意志は理論的に完全に切断されたのだとされます。
 
「自然法は不変であり、神ですらこれを変えることはできない」というグロチウスの言葉はこの文脈で理解されるのだそうです。
 
そして時代は経て、国際法の概念の理論化はさらに推し進められ、エメリッヒ・ヴァッテルが主権国家の平等性を基軸とした理論を展開。
「対等な主権国家相互のもとでは、一方が正しく、他方が不正であると決めることは出来ない」との論(無差別戦争論)から、「刑罰として戦争」も否定され、戦争は単に紛争に決着をつける最終手段にすぎないもの、殲滅と支配ではなく、賠償と条約によって終結するものとなります。
 
この結果、法の意味における”正しさ”とは、戦争の正義、正当原因ではなく、フェア・プレイを意味することとなり、そのフェア・プレイを定める規則が交戦法規、つまり戦時国際法として成立していくのだそうです。
 
■日本が進むべき道 徳川家康と今川氏真
本書『国際法で読み解く戦後史の真実』において、倉山先生は「日本が進むべきは“徳川家康の道”か“今川氏真の道”か」と問いかけます。
 
戦後日本は今川氏真でした。
氏真は、父の今川義元が信長に討たれたことを受けて、家督を継ぎます。
しかし、蹴鞠や和歌に熱中した氏真は、国防努力をすることもなく、父の弔い合戦を行なう意思も見せません。要するに”自力救済”を放棄したのです。
今川氏真の描写を見るにつけ、倉山先生の「戦後日本と瓜二つではないか」との主張は、否定し得ない事実であるように思えます。
 
ならば、日本はこの先、未来永劫、今川氏真として生きる以外方法はないのでしょうか。
今からでも遅くはない、「徳川家康の道」に戻ることもできると倉山先生は指摘します。
 
確かにそれは、今川、武田、織田、そして豊臣秀吉など、常に大国相手の忍耐の日々です。あらゆる理不尽に耐え、知恵を絞り、黙々と働き、富を蓄え、したたかに生き抜く。何より、安全保障上の重要な同盟国の手伝い戦を命懸けで戦い抜くという、厳しい“茨の道”ではあります。
 
ですが、守るべき名誉も権利も自由も持たない”臆病者”との誹りを受けて、さらには現実の危機にも他人任せのままの国に何の意味があるのでしょうか?
 
「我々は恥ずかしい時代を生きている。」(倉山満著『帝国憲法物語』より)との言葉が改めて胸に突き刺さってくる思いです。
 
■日本が徳川家康になるための秘訣は三河武士団にあり!
最後に倉山先生は、日本が徳川家康になるための秘訣についても触れています。
それは、三河武士団です。
 
常に家康とともにあり、信長の手伝い戦でこき使われようが何をしようが、とにかく全力で戦い、獅子奮迅の働きをしてみせた三河武士団。
家康が”茨の道”を行くための最大の武器こそが他でもない、この三河武士団だったのです。
 
では三河武士団の強さの秘訣は何だったのか?
倉山先生は、その強さの秘訣は三河武士団が“訓令集団”であったことにあると述べます。
  
訓令集団の何が強いのか。
その詳細については倉山先生の別著『大間違いの織田信長』で述べられていますが、端的に言えば、「支店長クラスの人間が本社CEOである家康が何を考えているのか分かっている」ということです。
 
ビジネス書の類では、この手の「トップの立場になって考えよう」というフレーズをよく見かけますが、言うは易く行うは難し。現実には実践するのが如何に難しいことなのかということは、会社勤めしている方のみならず、組織に属している方ならご理解いただけるのではないでしょうか。
 
「トップが何を考えているのか」というのは、そうそう簡単にわかるものではないからです。そもそも単なる一支店長あるいは平社員と、企業トップとでは、集まってくる情報が質・量ともにまるで異なります。自分の手元にはない情報、知らない情報があることを前提に思考しなければならないのですから当然といえば当然です。
「トップの考えなんてすぐに分かる」と思う方がどうかしています。
 
それでも、一人一人が自らに与えられた役割をこなしつつも、トップの考えを共有し、一つの方向性力を合わせて突き進むことが出来たならば、これほど力強いものはありません。
だからこそ、倉山先生は「一人一人が賢くなることが大事なのだ」だと本書で説いているのではないでしょうか。
 
これからの日本が今川氏真のままなのか、徳川家康となることができるのか。それは、私たち一人一人の学びの中にあり、その先にこそ誰にも媚びることなく、卑屈になることなく生きていける国、”文明国”になる道が開けているのだということを教えてくれる一冊です。
 
おススメです!
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年11月24日に日本でレビュー済み
本書は戦後日本に対する占領政策は国際法違反であると告発します。
「憲法の押しつけも含むアメリカの占領政策は、国際法違反といえるかどうか。
疑う余地もなく国際法違反です」p60

「地上唯一の超大国であるということは、決して謝罪する必要がないということである」とは米国の悪逆非道ぶりを列挙した『アメリカの国家犯罪全書』(ウィリアム・ブルム 作品社)の章題のひとつですが、本書によれば米国28代大統領ウッドロー・ウィルソンの考えがまさにそういうものだったといいます。
その思想が国際法のルールを地上からはぎ取り、やりたい放題の野蛮な世界に変えてしまったと本書は糾弾します。

本書によると日本国憲法も、どうやらその流儀で国際法を踏みにじって押し付けられたものとのことです。
本書は、日本国憲法と自衛隊は米国によって押しつけられたものだとします(自衛隊の前身、警察予備隊は、朝鮮戦争で手薄になった日本の治安維持と防共のため)
しかし、憲法が押しつけられたものであるなら、天皇の地位もまた押しつけられたものであることは自明としなくてはなりません(日本国憲法の第1章に規定されているから)

日本国憲法。天皇の地位。そして自衛隊。
日本に押しつけられたのは、この3つだということになります(ただし本書では天皇の地位については沈黙しています)

戦後の日本は、それらがもたらしたねじれの中で奮闘努力して生きてきました。朝鮮戦争では福岡県の基地から米軍機が直接、朝鮮へ飛び銃爆撃を行ないました。憲法9条にもかかわらず、日本は戦後一貫して戦争もしくは武力行使と無縁だったわけではありません。
それらのねじれを今さらチャラにできるとも思えません。そのねじれを生き抜くには、世界を考えるとき「みんな違って、みんな良い」ではなく、まして「みんな同じで、みんな良い」ではなく、「みんな違って、みんな悪い」と考えるしかないでしょう。

その際、「みんな」の中に日本が含まれることは言うまでもありません。良い悪いは相対的なものであって、こっちは良いつもりでも向こうからしたら悪いとなるものです。

本書は、日本は「アメリカの属国すらまともにやっていない」と断じます(p88)
そして、国際法を理解しない野蛮なアメリカを手伝うため海の向こうまで行って戦えと勧めます(虎の威を借る狐よろしく、せめてアメリカの属国にしてもらい、その力を後ろ盾にロシア・中国・北朝鮮と対等に話を付けたい?)

その考え方は退屈なまでに自虐的な感じがします。
自虐的なのはともかく、退屈さは受け入れることができかねます。
ドイツの戦後は、ナチの暴政を踏まえて罪責という普遍的な括りで思想のドラマを展開したというイメージがあります。(『憲法パトリオティズム』ヤン=ヴェルナー・ミュラー 法政大学出版局)
ドイツを参照するとえてして、日本はホロコーストなぞしなかったという反応がありがちです。
しかし罪状を云々するような皮相な話ではなく、体験を普遍的な言葉で語ることができるかどうかということです。
慰安婦や特攻隊の問題を、人間の尊厳が蹂躙された事実という観点から普遍的な道徳の問題として捉える視点へと高めるためには、日本にヤスパースのような知性が現われる必要があったと言えるでしょう。

もはや手遅れの観があります。キレイゴトを哲学的な言葉で語ることは当面、日本にはできそうにありません。
特攻隊や慰安婦を哲学すること、そして原爆被害の事実は、日本のアドバンテージとなる可能性があったはずです。
被爆を個人の損害としてではなく普遍的な言葉で語る人々も確かにいますが、しかしおおむね日本社会は被爆の事実に無関心であり続けていることから見ても、悲観的な予測しか持てません。

せいぜい国際法なる武器を巧みに使って自分の立場を正当化するスキルが何より大事ということになるのでしょう。
レトリックとプロパガンダの技に磨きをかけねばならないようです。

※みすゞファンに不快を与えかねないタイトルですが、一回限りの人生がつらかった彼女にとって平仮名表記の「みんなちがって~」というフレーズが実存的な意味を持っていたことは理解しています。せめて漢字を使った表記にしました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年11月4日に日本でレビュー済み
「目から鱗」って、このような本ですね。
俺のような人間だけでなくて、みんな、海外の人にも広めたいです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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