最近の報道で目にするホワイトカラーエグゼンプションの本質をつく書籍として、複数の有識者が推薦していたことから手にとってみました。本書により思ったことは、日本の介護、育児にかかる問題解決は、日本型雇用に終止符をうつことにあるということです。タイトルの『いっしょうけんめい「働かない」社会をつくる』は、介護等に要する時間の確保(ワーク・ライフ・バランス)を可能にする社会を意味しているのだなと思いました。欧米の雇用制度の歴史や現状についても初めて知ることも多く、これらの知識があれば、ホワイトカラーエグゼンプションの議論が有意義なものになると思いました。例えば、アメリカの労働法の趣旨は、「新規雇用の創出」にあり、残業代割増率アップは、新規雇用を増やすためのものである等、雇用制度の在り方の議論に不可欠な知識が次々と紹介されています。
人事・労務に関与する方はもちろん、経営者、政治家等にお勧めしたい書籍です。

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いっしょうけんめい「働かない」社会をつくる 残業代ゼロとセットで考える本物の「エグゼンプション」 (PHP新書) 新書 – 2014/9/12
海老原 嗣生
(著)
テレビ報道でにわかに脚光を浴びつつある「ホワイトカラーエグゼンプション」だが、残業代の不支給と、その対象となる年収のみが議論の的になっているようだ。今回のエグゼンプション論議は、経営都合で「定期昇給・残業代」という日本型の変更のみが、念頭に置かれている。もうひとつの日本型の問題、働く人のキャリアや家庭生活の面においてマイナス寄与している部分への視点が欠如している。雇用のカリスマが制度の本質を分かりやすく解説し、日本人としての新しい働き方を問う一冊。
内容例を挙げると、◎経営側が隠しているエグゼンプション導入の本音 ◎なぜエグゼンプションは必要になったのか ◎なぜ欧米人は、しっかりと働かないのか ◎労働者都合でのエグゼンプション設計 ◎どこまで日本型を変えるべきか ◎みんなで歌う、日本型雇用へのレクイエム 等々
「残業代ゼロ」をいかに、ビジネスパーソンのライフプランに組み込んでいくかを明らかにする一冊。
内容例を挙げると、◎経営側が隠しているエグゼンプション導入の本音 ◎なぜエグゼンプションは必要になったのか ◎なぜ欧米人は、しっかりと働かないのか ◎労働者都合でのエグゼンプション設計 ◎どこまで日本型を変えるべきか ◎みんなで歌う、日本型雇用へのレクイエム 等々
「残業代ゼロ」をいかに、ビジネスパーソンのライフプランに組み込んでいくかを明らかにする一冊。
- 本の長さ229ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2014/9/12
- ISBN-104569821049
- ISBN-13978-4569821047
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商品の説明
著者について
株式会社ニッチモ代表取締役
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2014/9/12)
- 発売日 : 2014/9/12
- 言語 : 日本語
- 新書 : 229ページ
- ISBN-10 : 4569821049
- ISBN-13 : 978-4569821047
- Amazon 売れ筋ランキング: - 704,329位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,732位PHP新書
- - 28,008位投資・金融・会社経営 (本)
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トップレビュー
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2015年6月5日に日本でレビュー済み
以下、読破した感想:
1.「企業・組織・等は存続すべき」 だと云う信念が感じられて不愉快だ。又、日本社会の伝統・文化・等の徹底的破壊・無視の論点が 欠如していて不愉快だ。
2.企業も国民も、何もかも、存在するべき必然性は (純理論的には、全く) 無い。
3.それ故、「どうすれば良くなる」 と云う類の視点からの議論を すべきでない。
4.逆に、「全く働かなくても、(一切の希望も無く!) 生きていけるような世の中にする方策」 を論じれば良い。この場合、人類社会の伝統・文化・等の視点は (全く) 不要で、これらの徹底的破壊・無視が絶対条件。
5.と云う事で、「人類から、食欲・性欲以外の全ての要望を除去する方策」 の議論をベースにして、種々の論を展開すれば良い。
6.それが出来ないのならば、「現在の政治家・企業家・官僚・有識者・マスコミ関係者・等々 と同様に、自分以外の他は (全く) どうでも良くて、自分だけが良ければ良い」 と云う事に、日本国民の一人ひとりが徹する為の方策 (洗脳教育も含む) を、詳細に 記述すれば良い。
7.その結果、国が破滅しても、日本人が消滅しても、そんな事はどうでも良い。
[蛇足-1]
書籍のタイトルが 意味不明瞭なので、正しく表現すると、多分、
「働かない」社会を、一生懸命つくる
と云う事になるか?
もしも、
「一生懸命に働かない」社会を、つくる
と云う意味ならば、最悪!
[蛇足-2]
<日本の「労働」はなぜ違法がまかり通るのか>の方が、多少ですが、まあ、面白い。
1.「企業・組織・等は存続すべき」 だと云う信念が感じられて不愉快だ。又、日本社会の伝統・文化・等の徹底的破壊・無視の論点が 欠如していて不愉快だ。
2.企業も国民も、何もかも、存在するべき必然性は (純理論的には、全く) 無い。
3.それ故、「どうすれば良くなる」 と云う類の視点からの議論を すべきでない。
4.逆に、「全く働かなくても、(一切の希望も無く!) 生きていけるような世の中にする方策」 を論じれば良い。この場合、人類社会の伝統・文化・等の視点は (全く) 不要で、これらの徹底的破壊・無視が絶対条件。
5.と云う事で、「人類から、食欲・性欲以外の全ての要望を除去する方策」 の議論をベースにして、種々の論を展開すれば良い。
6.それが出来ないのならば、「現在の政治家・企業家・官僚・有識者・マスコミ関係者・等々 と同様に、自分以外の他は (全く) どうでも良くて、自分だけが良ければ良い」 と云う事に、日本国民の一人ひとりが徹する為の方策 (洗脳教育も含む) を、詳細に 記述すれば良い。
7.その結果、国が破滅しても、日本人が消滅しても、そんな事はどうでも良い。
[蛇足-1]
書籍のタイトルが 意味不明瞭なので、正しく表現すると、多分、
「働かない」社会を、一生懸命つくる
と云う事になるか?
もしも、
「一生懸命に働かない」社会を、つくる
と云う意味ならば、最悪!
[蛇足-2]
<日本の「労働」はなぜ違法がまかり通るのか>の方が、多少ですが、まあ、面白い。
2014年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
直ぐに注文しました
労働実態を他国と比較して、現在の日本の形態の良し悪しを詳しく分析してますね
そうですね、自分でどう噛み砕くか?宿題を与えてくれる本でした
政策への提言が?なされるのであれば、今後も動向を注視したいです
労働実態を他国と比較して、現在の日本の形態の良し悪しを詳しく分析してますね
そうですね、自分でどう噛み砕くか?宿題を与えてくれる本でした
政策への提言が?なされるのであれば、今後も動向を注視したいです
2015年1月24日に日本でレビュー済み
1964年生まれの雇用ジャーナリスト、海老原嗣生の本。誤解の多い欧米での働き方と日本の働き方の違いを分かり易く説明し、導入が検討されているホワイトカラー・エグゼンプションが日本の雇用制度をよりよいものに変えていく大きなチャンスだと説いている。
この本の前半で、多くのページを割いて解説してあるのが、欧米と日本の雇用形態の差だ。大体次のようにまとめることができる。
◎欧米はジョブ型雇用(まず仕事があって、そこに人を張り付ける)
①雇われ方
社員は会社のポストで雇われていて、社員と会社を繋ぐものはポストだけ。その仕事がなくなりポストがなくなれば解雇される。
②昇進
誰かが仕事を辞めてポストに空きがでると、公募が行われる。それに応募して合格すればそのポストに異動できる。ポストに空きが出るかどうかは運次第。一つのポストが空くと誰かがそのポストに応募し、合格すると、またポストが空く。そうしてドミノ倒しのようにポストの公募が発生するので、会社にとっては非常に面倒。
③人事
人事における会社の自由度は非常に低く、柔軟な人事計画が立てられない。社員教育もできない。されない。会社は社員に契約した業務しかさせることはできないので、会社のどこかで新たな仕事が発生したら、新たに人を雇うしかない。
④労働時間
社員が年をとって熟練すると、短時間で自分の業務をこなすことができるようになるので、労働時間が短くて済む。残業も生まれない。報酬は契約で決められているので、年を取るだけでは増えない。会社にとっては熟練した社員を安い賃金で雇うことができる。一般的にごく一部のエリートを除いて大多数の労働者は深夜の残業などしない。そこそこの給料をもらってさっさと家に帰る。
⑤若者問題
熟練した社員を安く使えるので、若手社員を雇う必要がなく、若者の失業が問題になる。また余程自分のキャリアを計画的に設計して、積極的にポストに応募し続ける人でないと能力を伸ばすことができない。
◎日本の正規雇用はメンバーシップ型雇用(まず人がいて、そこに仕事を与える)
①雇われ方
新入社員は一度入社すると一生その会社にいる。なので、会社はまず新入社員でもできる仕事をあてがい、その仕事ができるようになると、もうちょっと難しい仕事を割り振る。そうしているうちに新入社員は自分に合ったペースで仕事のノウハウを習得し、会社全体を見ることができるようになる。→若手社員の教育には優れている。
②人事
本人の意向とは無関係に仕事をさせることができるので、人事における会社の自由度は非常に大きく、社員は業務の範囲が不明確で、何でもさせられる。新たな仕事が発生したら、今いる社員で対応できる。社員は何でもしなくてはならず、仕事の範囲が不明確。
③キャリア
年功序列。年を取ると全員が難度の高い業務をこなすことを求められ、それに見合らた激務をこなし、高い給与を貰う。会社が大きくなり続けなければ人件費が高騰してしまう。
◎欧米と日本の雇用形態の長所を取り入れることで、日本の雇用形態をよりよくしていくことが可能だと著者は次のように提言している。
若いうちは日本型のメンバーシップ型雇用で社員教育を行い、一定年齢に達したらジョブ型に移行する。これによって程々の仕事と給料で満足する社員を作り、人件費の高騰を抑えられる。しかしいきなり欧米のジョブ型に移行すると時間外賃金を払わないだけの措置になり、若手社員の教育もできなくなって日本型のいい所も失われてしまう。
問題点として、猛烈に働く社員と程々に働く社員が同じ会社で一緒に働くと労働意欲が削がれてしまう点が挙げられる。また、日本の解雇規制は強くない。法的には解雇できるが、実際には判例が積み上がって解雇できなくなっている。よって法律を改正しても欧米のように解雇できるようにはならない事が指摘されていた。
この本の前半で、多くのページを割いて解説してあるのが、欧米と日本の雇用形態の差だ。大体次のようにまとめることができる。
◎欧米はジョブ型雇用(まず仕事があって、そこに人を張り付ける)
①雇われ方
社員は会社のポストで雇われていて、社員と会社を繋ぐものはポストだけ。その仕事がなくなりポストがなくなれば解雇される。
②昇進
誰かが仕事を辞めてポストに空きがでると、公募が行われる。それに応募して合格すればそのポストに異動できる。ポストに空きが出るかどうかは運次第。一つのポストが空くと誰かがそのポストに応募し、合格すると、またポストが空く。そうしてドミノ倒しのようにポストの公募が発生するので、会社にとっては非常に面倒。
③人事
人事における会社の自由度は非常に低く、柔軟な人事計画が立てられない。社員教育もできない。されない。会社は社員に契約した業務しかさせることはできないので、会社のどこかで新たな仕事が発生したら、新たに人を雇うしかない。
④労働時間
社員が年をとって熟練すると、短時間で自分の業務をこなすことができるようになるので、労働時間が短くて済む。残業も生まれない。報酬は契約で決められているので、年を取るだけでは増えない。会社にとっては熟練した社員を安い賃金で雇うことができる。一般的にごく一部のエリートを除いて大多数の労働者は深夜の残業などしない。そこそこの給料をもらってさっさと家に帰る。
⑤若者問題
熟練した社員を安く使えるので、若手社員を雇う必要がなく、若者の失業が問題になる。また余程自分のキャリアを計画的に設計して、積極的にポストに応募し続ける人でないと能力を伸ばすことができない。
◎日本の正規雇用はメンバーシップ型雇用(まず人がいて、そこに仕事を与える)
①雇われ方
新入社員は一度入社すると一生その会社にいる。なので、会社はまず新入社員でもできる仕事をあてがい、その仕事ができるようになると、もうちょっと難しい仕事を割り振る。そうしているうちに新入社員は自分に合ったペースで仕事のノウハウを習得し、会社全体を見ることができるようになる。→若手社員の教育には優れている。
②人事
本人の意向とは無関係に仕事をさせることができるので、人事における会社の自由度は非常に大きく、社員は業務の範囲が不明確で、何でもさせられる。新たな仕事が発生したら、今いる社員で対応できる。社員は何でもしなくてはならず、仕事の範囲が不明確。
③キャリア
年功序列。年を取ると全員が難度の高い業務をこなすことを求められ、それに見合らた激務をこなし、高い給与を貰う。会社が大きくなり続けなければ人件費が高騰してしまう。
◎欧米と日本の雇用形態の長所を取り入れることで、日本の雇用形態をよりよくしていくことが可能だと著者は次のように提言している。
若いうちは日本型のメンバーシップ型雇用で社員教育を行い、一定年齢に達したらジョブ型に移行する。これによって程々の仕事と給料で満足する社員を作り、人件費の高騰を抑えられる。しかしいきなり欧米のジョブ型に移行すると時間外賃金を払わないだけの措置になり、若手社員の教育もできなくなって日本型のいい所も失われてしまう。
問題点として、猛烈に働く社員と程々に働く社員が同じ会社で一緒に働くと労働意欲が削がれてしまう点が挙げられる。また、日本の解雇規制は強くない。法的には解雇できるが、実際には判例が積み上がって解雇できなくなっている。よって法律を改正しても欧米のように解雇できるようにはならない事が指摘されていた。
2015年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
欧米型と従来及び今後の国内制度の在り方が記載されており、
多様な考え方のひとつとして参考になると思います。
多様な考え方のひとつとして参考になると思います。
2014年11月2日に日本でレビュー済み
『いっしょうけんめい「働かない」社会をつくる』とはなかなか刺激的なタイトルだ。
日本人は働きすぎなのだろうか?もし今の働き方を変えるとしたらどのような方
向性があるのだろうか?雇用ジャーナリストとして様々な雇用の実態を直視して
きた海老原嗣夫氏が、これらの問いに対しての提言を行っている。
入口は、このところ俄かに脚光を浴びる「ホワイトカラーエグゼンプション」を取り
上げている。しかし、現在のエグゼンプション議論は、本来の主旨から外れ、年
収の議論に終始しており、これに反論する識者も、サービス残業の増加から労
働強化につながるという極めて狭い範囲になっていると喝破している。
「エグゼンプション」が必要となっている本来の問題を直視せず、上っ面の議論
に終始する姿は、バブル崩壊後の(あくまで日本的な)成果主義導入の同様に
感じられる。ワークライフバランスを取りながら、総人件費を圧縮し、業績を高め
る。いびつな人員構成を打破し、高齢化の是正のためにシニアの活用をうたい
つつ、若年層の活性化を図りながら、女性の活躍推進を促す。これらの錯綜した
課題に、現状の人事制度や雇用制度、賃金制度といった「これまでの人事政策」
の考えで対応できるのか?豊富なデータと欧米との比較などからひも解く。
氏の考えにものすごく共感できるのは、日本式の良い所を認めつつ、欧米式を
無条件に賞賛することもなく、日本企業の現状を真摯に見据えたうえで、上記の
課題に対応する提案をされていることである。
本書を手ほどきに、政経、産学が今後あるべき方向を見出すことを期待して止ま
ない。
日本人は働きすぎなのだろうか?もし今の働き方を変えるとしたらどのような方
向性があるのだろうか?雇用ジャーナリストとして様々な雇用の実態を直視して
きた海老原嗣夫氏が、これらの問いに対しての提言を行っている。
入口は、このところ俄かに脚光を浴びる「ホワイトカラーエグゼンプション」を取り
上げている。しかし、現在のエグゼンプション議論は、本来の主旨から外れ、年
収の議論に終始しており、これに反論する識者も、サービス残業の増加から労
働強化につながるという極めて狭い範囲になっていると喝破している。
「エグゼンプション」が必要となっている本来の問題を直視せず、上っ面の議論
に終始する姿は、バブル崩壊後の(あくまで日本的な)成果主義導入の同様に
感じられる。ワークライフバランスを取りながら、総人件費を圧縮し、業績を高め
る。いびつな人員構成を打破し、高齢化の是正のためにシニアの活用をうたい
つつ、若年層の活性化を図りながら、女性の活躍推進を促す。これらの錯綜した
課題に、現状の人事制度や雇用制度、賃金制度といった「これまでの人事政策」
の考えで対応できるのか?豊富なデータと欧米との比較などからひも解く。
氏の考えにものすごく共感できるのは、日本式の良い所を認めつつ、欧米式を
無条件に賞賛することもなく、日本企業の現状を真摯に見据えたうえで、上記の
課題に対応する提案をされていることである。
本書を手ほどきに、政経、産学が今後あるべき方向を見出すことを期待して止ま
ない。
2015年3月30日に日本でレビュー済み
経営者や政策提案をする人にはぜひよんで頂きたい一冊。
また、今後の働き方についても、海外との比較をしつつ整理出来る良書です。
盛んに話題にあがるエグゼンプションについて、経営側都合の給与面だけで議論するのは危険すぎると警鐘を鳴らしています。
また、残業時間を削減して働き方を変えるというエグゼンプションの目的が、現在の議論では達成されないとも主張します。
その原因を、欧米型のポスト雇用と日本型の人事を比較を交えて解説しているので非常にわかりやすいです。
しばしば欧米では昼食後の休憩があって、定時帰宅は当たり前で…
といった話を聞きますが、その割になぜあんなに競争力のある企業が多いのか謎でした。
本書で、欧米のポスト雇用の採用方式と、カードル制(エリート教育)について知ることで納得出来ました。
ポスト雇用では若年層にチャンスがいかに回ってこないか、も解説されているので日本の制度の良い点も理解出来ます。
それらを踏まえた上で、今後日本の社会がどういった雇用制度にしていくべきか提案があります。
あそこが悪い、ここが悪いと批判するなら誰でも出来ますが、ではどうすれば良くなるか、こそ考えるべき点でしょう。
ただ、近年の雇用政策はあくまで経営側の都合で行われて来ています。
一般労働者も、言われたままにするのではなく個々人の意識を高めて意見を出していくべきだと感じました。
また、今後の働き方についても、海外との比較をしつつ整理出来る良書です。
盛んに話題にあがるエグゼンプションについて、経営側都合の給与面だけで議論するのは危険すぎると警鐘を鳴らしています。
また、残業時間を削減して働き方を変えるというエグゼンプションの目的が、現在の議論では達成されないとも主張します。
その原因を、欧米型のポスト雇用と日本型の人事を比較を交えて解説しているので非常にわかりやすいです。
しばしば欧米では昼食後の休憩があって、定時帰宅は当たり前で…
といった話を聞きますが、その割になぜあんなに競争力のある企業が多いのか謎でした。
本書で、欧米のポスト雇用の採用方式と、カードル制(エリート教育)について知ることで納得出来ました。
ポスト雇用では若年層にチャンスがいかに回ってこないか、も解説されているので日本の制度の良い点も理解出来ます。
それらを踏まえた上で、今後日本の社会がどういった雇用制度にしていくべきか提案があります。
あそこが悪い、ここが悪いと批判するなら誰でも出来ますが、ではどうすれば良くなるか、こそ考えるべき点でしょう。
ただ、近年の雇用政策はあくまで経営側の都合で行われて来ています。
一般労働者も、言われたままにするのではなく個々人の意識を高めて意見を出していくべきだと感じました。
2014年9月17日に日本でレビュー済み
日本の人事制度や働き方を客観的に見つめ直す機会をあたえてくれる書物である。この視点が日本人のキャリア形成にとりいれられることを切にねがう。ぼくたちは、もうすこし、日本人の働き方の独自性を"客観的に"とらえなおす必要があるだろう。