驚いた。昨日部長と話していた自部門の問題点について、
土光敏夫さんは1970年に既に「それは、こういうことだよ」
と言ってくれていたのか。
企業人として経験を重ねた人は、きっとこの本の中に共感
する言葉をたくさん見出し、勇気をもらうことと思います。
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[新装版]土光敏夫 信念の言葉 単行本 – 2009/9/16
PHP研究所
(著, 編集)
1950年、大赤字・給料遅配・スト続きで苦しむ石川島重工業(現IHI)の社長に就任した
土光氏は、「ミスター合理化」と呼ばれるほどの経営合理化で再建を果たす。
その後、東京芝浦電気(現東芝)の社長に就任、
さらに長年にわたり経済団体連合会会長などを務め、日本経済の発展に尽くした。
また、81年、会長に就任した第二次臨時行政調査会では、
国鉄の分割民営化や三公社の民営化で日本の構造改革を実現させ、
「行革の鬼」との異名をとっている。しかし、その生活ぶりは質素で、
潔い人生観もうかがえる。何ごとがあろうとも信念を貫き、
大願を成就させた強い意志と行動力の源泉を、200篇の言葉で探る。
政治や経済の仕組みが大きく変わろうとしているいま、土光氏の考え、発言は、
これからの日本を考える上でも、大きな意味を持ってくるに違いない。
土光氏は、「ミスター合理化」と呼ばれるほどの経営合理化で再建を果たす。
その後、東京芝浦電気(現東芝)の社長に就任、
さらに長年にわたり経済団体連合会会長などを務め、日本経済の発展に尽くした。
また、81年、会長に就任した第二次臨時行政調査会では、
国鉄の分割民営化や三公社の民営化で日本の構造改革を実現させ、
「行革の鬼」との異名をとっている。しかし、その生活ぶりは質素で、
潔い人生観もうかがえる。何ごとがあろうとも信念を貫き、
大願を成就させた強い意志と行動力の源泉を、200篇の言葉で探る。
政治や経済の仕組みが大きく変わろうとしているいま、土光氏の考え、発言は、
これからの日本を考える上でも、大きな意味を持ってくるに違いない。
- 本の長さ220ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2009/9/16
- ISBN-104569771769
- ISBN-13978-4569771762
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所; 新装版 (2009/9/16)
- 発売日 : 2009/9/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 220ページ
- ISBN-10 : 4569771769
- ISBN-13 : 978-4569771762
- Amazon 売れ筋ランキング: - 275,688位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2014年3月27日に日本でレビュー済み
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会社の社長が、座右の銘にしているそうで…。社員にもぜひ読んで感想文を出してほしいと言われたので、購入。 でも、座右の銘は、その人それぞれのものですね。とてもすてきな言葉がたくさんあるのですが、私好みではありませんでした…。
2018年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
土光敏夫(1896年生まれ)は、石川島重工業(現・IHI)や東京芝浦電気(現・東芝)を経営者として再建した後に、経団連会長、臨調会長などとなり、行政改革を推進した人物。1988年に亡くなっている。
本書は、土光が口述したものをゴーストライターがまとめたものと見られる。一説には、土光自身はそれらに納得していなかったそうだが、私はよくまとまっていると思う。「(社員に対して)壁を破れ(壁がないというのは問題意識の欠如のため)」、「今日のうちに済まそう」、「何が何でもやり抜く」、「火種のある人が職場を牽引」、「長所を見る人事」、「相手の提案に対する肯定的態度」、「経験が自信を生む」、「社会的なサービスをやりたい」、「相手のミスを積極的にカバーする」、「完璧を追っている間に時期を失する」、「研究開発こそ企業の命(予算を減らすことによる社員の士気低下を危惧)」、「現場を見る」、「実力主義」、「教える立場になる」、「企業のビジョンを社員に認識させる」、「私生活の時間中の自己啓発が重要」、「失敗の原因の探求」、「必要に応じた変化」などである。
(付記)土光は1965年〜1972年まで経営難に陥っていた東京芝浦電気の社長を務めた。2015年に発覚した不正会計の責任は土光にはないと思うが、組織は経営者が変わると落ちぶれるものであると感じた(アップルのように復活することもあるが)。
本書は、土光が口述したものをゴーストライターがまとめたものと見られる。一説には、土光自身はそれらに納得していなかったそうだが、私はよくまとまっていると思う。「(社員に対して)壁を破れ(壁がないというのは問題意識の欠如のため)」、「今日のうちに済まそう」、「何が何でもやり抜く」、「火種のある人が職場を牽引」、「長所を見る人事」、「相手の提案に対する肯定的態度」、「経験が自信を生む」、「社会的なサービスをやりたい」、「相手のミスを積極的にカバーする」、「完璧を追っている間に時期を失する」、「研究開発こそ企業の命(予算を減らすことによる社員の士気低下を危惧)」、「現場を見る」、「実力主義」、「教える立場になる」、「企業のビジョンを社員に認識させる」、「私生活の時間中の自己啓発が重要」、「失敗の原因の探求」、「必要に応じた変化」などである。
(付記)土光は1965年〜1972年まで経営難に陥っていた東京芝浦電気の社長を務めた。2015年に発覚した不正会計の責任は土光にはないと思うが、組織は経営者が変わると落ちぶれるものであると感じた(アップルのように復活することもあるが)。
2011年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日経新聞の細川首相の「私の履歴書」の中で土光敏夫が出てきたことが、この本を読むきっかけになりました。
彼は、IHIや東芝の社長として両社の再建を図った後、経団連会長を経て、臨調や行革審にて「増税なき財政再建」「国鉄、電電公社、専売公社の民営化」をまとめあげた人です。
しかし、惹かれたのは、その生き方の姿勢です。
超VIPで高齢なのに、送迎の黒塗りの車を断り、着古した背広で、バスと電車を乗り継いで出勤。家には廊下まで本が高く積まれ、食事はメザシと家庭菜園で採れた野菜という質素な生活。造船疑獄事件で彼を調査していた検事は、その生活ぶりを知り、彼の無罪を確信したという.....
ぶれることのない、徹底したあるべき姿を追求する姿勢。それに強く惹かれたのです。
そんな彼の残した言葉を集めたのが、本書でした。
読んでよかったと思いました。
特に心に残った言葉をいくつか抜粋します。
「問題とは何か。それは決して、日々解決を迫られている目前の問題をさすのではない。真にわれわれが取り組むべき問題とは、現状にとらわれずに、”かくあるべき姿”の中に見いだす不足部分をさすのである。問題認識をもつことは、このギャップを意識することをいう。したがって、問題は”かくあるべき姿”を求めて、日々真剣に自己の任務を掘り下げ追求し続ける意欲ある人の目にのみ、その真姿を現すのである。問題とは発見され創造されるものなのだ。」
「個人の能力には、確かに高低の差がある。しかし、それはしれたものだ。むしろ能力の型(タイプ)の違いの方が大きい。型の違いは、どちらが上とも下とも言えるものではない。計画能力に優れている人が、執行能力にたけている人よりも上だとか、設計能力に優れている人が、製作能力にたけている人より上だとかという考えは、間違いだと知るべきだ。要は、物事をとことんまで押し詰めることである。そういう経験が自信を生むのである。能力とは「自力の高さと幅」だといえる。自信を1つ1つ積み上げることが、能力を獲得する過程である。だから、それぞれの型の中で、執念を持ってそれを押し詰めることが肝心なのだ。」
「人は、自分の力を評価するときに、ともすれば他人と較べたがる。こういう人は、他人からの評判をひどく気にする。たとえば、ほめられると、おれもまんざらではないのだなと調子づく。けなされると、がっくりきてしまう。他人の顔色だけが評価のモノサシになっているのだ。自分のモノサシで自分を測る。それは口で言うほどなまやさしいものではないが、他人に頼らず、甘えないための、1つの試金石なのではないだろうか。」
「私たちは、ごくわずかだが、”火種のような人”がいることを知っている。自ら、カッカッと火を発し燃えている人だ。(中略)実は、職場や仕事をグイグイ引っ張っているのは、そんな人だ。そうして、まわりの人たちに、火をつけ燃え上がらせているのも、そんな人だ。しかし誰にも皆、火種はある。必ずある。他の人から、もらい火するようでは情けない。自分の火種には、自分で火をつけて燃え上がらせよう。」
「”仕事の報酬は仕事である”とは、藤原銀次郎さんの言葉である。賃金と仕事のかかわりあいについては、いろんな立場からの様々な議論があろう。けれども、それらを超えていることは、人間の喜びは金だけからは買えないという一事である。賃金は不満を減らすことはできても、満足を増やすことはできない。満足を増やすことのできるのは、仕事そのものだと言わねばならない。どんな仕事であろうと、それが自発的主体的に行動できるような仕事になってくれば、人々はそこから働きがいを感ずるようになるのだ。仕事の種類や程度よりも、仕事のやり方が問題にされなければならぬ。」
「私も八十何年人生をやってきてみて、経験したことは何かといえば、いろいろ障害があったが、それに背を向けて逃げずに前向きに戦って解決していけば、必ず1つの進歩があるということです。(中略)いくら頑張ったって、毎日毎日問題は出てくる。逃げる訳にはいかない。その都度解決しなきゃならない。」
実に含蓄ある言葉です。
問題を解決し世の中をよくしようという強い信念と、ひたすら追求する心と生活態度が、人をこれほどまでに素晴らしいものにするのかと、改めて勇気づけられます。
彼は、IHIや東芝の社長として両社の再建を図った後、経団連会長を経て、臨調や行革審にて「増税なき財政再建」「国鉄、電電公社、専売公社の民営化」をまとめあげた人です。
しかし、惹かれたのは、その生き方の姿勢です。
超VIPで高齢なのに、送迎の黒塗りの車を断り、着古した背広で、バスと電車を乗り継いで出勤。家には廊下まで本が高く積まれ、食事はメザシと家庭菜園で採れた野菜という質素な生活。造船疑獄事件で彼を調査していた検事は、その生活ぶりを知り、彼の無罪を確信したという.....
ぶれることのない、徹底したあるべき姿を追求する姿勢。それに強く惹かれたのです。
そんな彼の残した言葉を集めたのが、本書でした。
読んでよかったと思いました。
特に心に残った言葉をいくつか抜粋します。
「問題とは何か。それは決して、日々解決を迫られている目前の問題をさすのではない。真にわれわれが取り組むべき問題とは、現状にとらわれずに、”かくあるべき姿”の中に見いだす不足部分をさすのである。問題認識をもつことは、このギャップを意識することをいう。したがって、問題は”かくあるべき姿”を求めて、日々真剣に自己の任務を掘り下げ追求し続ける意欲ある人の目にのみ、その真姿を現すのである。問題とは発見され創造されるものなのだ。」
「個人の能力には、確かに高低の差がある。しかし、それはしれたものだ。むしろ能力の型(タイプ)の違いの方が大きい。型の違いは、どちらが上とも下とも言えるものではない。計画能力に優れている人が、執行能力にたけている人よりも上だとか、設計能力に優れている人が、製作能力にたけている人より上だとかという考えは、間違いだと知るべきだ。要は、物事をとことんまで押し詰めることである。そういう経験が自信を生むのである。能力とは「自力の高さと幅」だといえる。自信を1つ1つ積み上げることが、能力を獲得する過程である。だから、それぞれの型の中で、執念を持ってそれを押し詰めることが肝心なのだ。」
「人は、自分の力を評価するときに、ともすれば他人と較べたがる。こういう人は、他人からの評判をひどく気にする。たとえば、ほめられると、おれもまんざらではないのだなと調子づく。けなされると、がっくりきてしまう。他人の顔色だけが評価のモノサシになっているのだ。自分のモノサシで自分を測る。それは口で言うほどなまやさしいものではないが、他人に頼らず、甘えないための、1つの試金石なのではないだろうか。」
「私たちは、ごくわずかだが、”火種のような人”がいることを知っている。自ら、カッカッと火を発し燃えている人だ。(中略)実は、職場や仕事をグイグイ引っ張っているのは、そんな人だ。そうして、まわりの人たちに、火をつけ燃え上がらせているのも、そんな人だ。しかし誰にも皆、火種はある。必ずある。他の人から、もらい火するようでは情けない。自分の火種には、自分で火をつけて燃え上がらせよう。」
「”仕事の報酬は仕事である”とは、藤原銀次郎さんの言葉である。賃金と仕事のかかわりあいについては、いろんな立場からの様々な議論があろう。けれども、それらを超えていることは、人間の喜びは金だけからは買えないという一事である。賃金は不満を減らすことはできても、満足を増やすことはできない。満足を増やすことのできるのは、仕事そのものだと言わねばならない。どんな仕事であろうと、それが自発的主体的に行動できるような仕事になってくれば、人々はそこから働きがいを感ずるようになるのだ。仕事の種類や程度よりも、仕事のやり方が問題にされなければならぬ。」
「私も八十何年人生をやってきてみて、経験したことは何かといえば、いろいろ障害があったが、それに背を向けて逃げずに前向きに戦って解決していけば、必ず1つの進歩があるということです。(中略)いくら頑張ったって、毎日毎日問題は出てくる。逃げる訳にはいかない。その都度解決しなきゃならない。」
実に含蓄ある言葉です。
問題を解決し世の中をよくしようという強い信念と、ひたすら追求する心と生活態度が、人をこれほどまでに素晴らしいものにするのかと、改めて勇気づけられます。
2018年11月21日に日本でレビュー済み
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IHIや東芝、経団連会長を努めた元祖カリスマ経営者「メザシの土光さん」の一節です。
東芝の社長時代自宅に来た記者に「会社でエアコンを売っているのにどうして
自宅につけないんですか」と聞かれて「あれは売るものであり、我が家では必要ない」と答えた
「社会は豊かに、生活は質素に」という話は有名です。
本書は元祖カリスマ経営者であり、清貧の思想を地で行った土光敏夫の珠玉の名言集です。
その一文を紹介します。
「バブソンという人が、過去100年間に世界の実業界で活躍した人々を調べて
「その人が成功した要因は、彼らが例外なしに、会社が終ってからの時間がたいせつだと思っている点に求められる」
といっている。
つまり成功の要因は会社での時間中になく、私生活での時間中にあるというわけだ。午後6時から10時までの
4時間を漠然とレジャーに過すか、たとえ1時間でも勉強に当てるかが、長い間に大きく水をあけるのだ。
これは、自己啓発ということが、いかにたいせつかを教えるものだ。そうして、
時間を活用することのたいせつさを示すものだ。」
20世紀の名経営者の珠玉の言葉は、21世紀でもそのまま通用します。
東芝の社長時代自宅に来た記者に「会社でエアコンを売っているのにどうして
自宅につけないんですか」と聞かれて「あれは売るものであり、我が家では必要ない」と答えた
「社会は豊かに、生活は質素に」という話は有名です。
本書は元祖カリスマ経営者であり、清貧の思想を地で行った土光敏夫の珠玉の名言集です。
その一文を紹介します。
「バブソンという人が、過去100年間に世界の実業界で活躍した人々を調べて
「その人が成功した要因は、彼らが例外なしに、会社が終ってからの時間がたいせつだと思っている点に求められる」
といっている。
つまり成功の要因は会社での時間中になく、私生活での時間中にあるというわけだ。午後6時から10時までの
4時間を漠然とレジャーに過すか、たとえ1時間でも勉強に当てるかが、長い間に大きく水をあけるのだ。
これは、自己啓発ということが、いかにたいせつかを教えるものだ。そうして、
時間を活用することのたいせつさを示すものだ。」
20世紀の名経営者の珠玉の言葉は、21世紀でもそのまま通用します。