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サイバークライム悪意のファネル 単行本 – 2013/2/1
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- 本の長さ306ページ
- 言語日本語
- 出版社原書房
- 発売日2013/2/1
- ISBN-104562048905
- ISBN-13978-4562048908
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登録情報
- 出版社 : 原書房 (2013/2/1)
- 発売日 : 2013/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 306ページ
- ISBN-10 : 4562048905
- ISBN-13 : 978-4562048908
- Amazon 売れ筋ランキング: - 867,986位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

11月6日東京生まれ。バンクーバー在住。
「一田和樹」と「いちだ かづき」のふたつペンネームを持つ。「一田和樹」名義ではサイバーセキュリティミステリ、「いちだ かづき」名義ではファンタジー小説を中心に執筆している。
小説の取材で得た知識や人脈を活かしてサイバー軍需産業やネット世論操作に関する記事を寄稿することもある。
コンサルタント会社社長、プロバイダ常務取締役などを歴任後、日本初のサイバーセキュリティ情報サービスを開始。
2006年に退任し、2009年1月より小説の執筆を始める。
2010年、長編サイバーセキュリティミステリ「檻の中の少女」で島田荘司選第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。
2011年4月、「檻の中の少女」(原書房)刊行
2011年6月、「ジャーロ」(2011、SUMMER、光文社) 変則ミステリ短編「預り地蔵」寄稿
2012年2月、「サイバーテロ 漂流少女」(原書房)刊行
2012年4月、「キリストゲーム CIT内閣官房サイバーインテリジェンスチーム」(講談社ノベルス)刊行
2012年6月、「式霊の杜」(講談社ホワイトハート文庫)刊行。(いちだ かづき名義)
2013年2月、「サイバークライム 悪意のファネル」(原書房)刊行
2013年3月、「式霊の杜 愚者の約束」(講談社ホワイトハート文庫)刊行。(いちだ かづき名義)
2013年7月、「サイバーセキュリティ読本」(原書房)刊行。
2013年10月、「もしも遠隔操作で家族が犯罪者に仕立てられたら ネットが生み出すあたらしい冤罪の物語」(技術評論社)刊行。
2014年1月、「ノモフォビア」(キリック)刊行。
2014年2月、「『電網恢々疎にして漏らさず網界辞典』準備室!1」(技術評論社)刊行。
2014年3月、「個人情報ロンダリングツール=パスワードリスト攻撃シミュレータの罠」(技術評論社)刊行。
2014年3月、「アンダーグラウンドセキュリティ 1」(KADOKAWA)刊行。
2014年11月、「絶望トレジャー」(原書房)刊行。
2015年 1月、「天才ハッカー安部響子と五分間の相棒」(集英社)刊行。
2015年 3月、「ファミリー・セキュリティ読本」(原書房)刊行。
2015年 3月、「オーブンレンジは振り向かない」(原書房)刊行。
2015年 6月、「サイバーミステリ宣言!」(角川書店)刊行。
2015年 6月、「ジャーロ」(2015、SUMMER、光文社) サイバーミステリ短編「サイバー空間はミステリを殺す」寄稿
2016年 3月、「サイバーミステリ宣言!」が本格ミステリ大賞の候補となる。
2016年 6月、「ベスト本格ミステリ2016」に「サイバー空間はミステリを殺す」が収録される。
2016年 7月、「女子高生ハッカー鈴木沙穂梨と0.02ミリの冒険」(集英社)刊行。
2016年 8月、「原発サイバートラップ リアンクール・ランデブー」(原書房)刊行。
2016年 11月、「サイバー戦争の犬たち」(祥伝社)刊行。
2017年 5月、「サイバーセキュリティ読本【完全版】」(星海社)刊行。
2017年 6月、「御社のデータが流出しています」(早川書房)刊行。
2017年 7月、「ウルトラハッピーディストピアジャパン 人工知能ハビタのやさしい侵略」(星海社)刊行。
2017年 8月、「犯罪「事前」捜査」(角川新書)刊行。
2017年10月、「公開法廷 一億人の陪審員」(原書房)刊行。
2017年11月、「内通と破滅と僕の恋人 珈琲店ブラックスノウのサイバー事件簿」(集英社)刊行。
2018年 8月、「大正地獄浪漫」(星海社)刊行。
2018年 8月、「原発サイバートラップ」(集英社)刊行(既刊本の文庫化)。
2018年11月、「フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器」(角川新書)刊行。
2018年12月、「大正地獄浪漫2」(星海社)刊行。
2019年 1月、「天才ハッカー安部響子と2,048人の犯罪者たち」(集英社)刊行。
2019年 8月、「大正地獄浪漫3」(星海社)刊行。
2020年 2月、「義眼堂 あなたの世界の半分をいただきます」(KADOKAWA)刊行。
2020年 3月、「大正地獄浪漫4」(星海社)刊行。
2020年 3月、「新しい世界を生きるためのサイバー社会用語集」(星海社)刊行。
2021年 7月、「ゆびさき怪談」(PHP研究所)アンソロジー参加。
2021年11月、「最新! 世界の常識検定」 (集英社文庫)刊行。
2022年7月、「ウクライナ侵攻と情報戦」
連載
「デジタル権威主義とネット世論操作」ニューズウィーク
「珈琲店マダムシルクのサイバー事件簿」集英社
「『電網恢々疎にして漏らさず網界辞典』準備室!」技術評論社
「オーブンレンジは振り向かない(マンガ)」ハッカージャパン誌、原作担当
「ネバーエンディング絶望ランドの夏(マンガ)」ハッカージャパン誌、原作担当
「工藤伸治のセキュリティ事件簿シリーズ」ScanNetSecurity
「アンダーグラウンドセキュリティ」アスキークラウド誌
「工藤伸治のセキュリティ事件簿 番外編 箱崎早希シリーズ」ジョーシス
その他
文學界新人賞、小松左京賞、創元SF短編賞、ダ・ヴィンチ文学賞、ホワイトハート新人賞、星新一賞の最終候補に残った実績を持つ。また、コバルト短編小説新人賞を受賞している。
また、2千本を超えるツイッター小説の書き手でもある。
ショートショートも得意で、小説現代「ショートショートコンテスト」の常連掲載者だった。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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デビュー作『檻の中の少女』『サイバーテロ 漂流少女』と続く君島悟シリーズの第3弾ですが、時系列としては最初に当たります。
君島悟はまだ独立しておらずある大企業の一社員として勤務しており、シリーズで重要な位置を占める和田ちゃんや吉沢警部との出会いも描かれています。
本作は文学賞に応募する為に書かれたそうですが、応募前にデビューが決定し、こうしてシリーズ物として楽しめることに喜びを感じます。
ストーリーは二本の軸が同時に進行し、それぞれが君島悟を通じて繋がるという特別な形態をとっています。サブとメインではなく、両方メインです。
ひとつの軸は、いままでと少し異なり、ある大企業内の話です。
業務上横領が疑われる事案を、主人公は一社員の身として調査を進めていきます。
もちろん、捜査にはシリーズの見せ場であるアンダーグラウンドの技も使います。ネット犯罪で犯人を特定するには、裏技を使わざるを得ないという実態が生々しく描かれます。そこには他の小説や映画で使用されるような荒唐無稽な技はなく、すべて技術的裏づけがあります。専門家たる著者の面目躍如というところです。
そうして、主人公は業務上横領の事実を突き止めていきます。
もうひとつの軸が、作者専門分野かつ唯一無二の力を持つネット空間での話です。
「ギデス」という殺人サイトが現れます。それは、十数人のひとが協力し合うことで完全犯罪を成功させるという恐ろしい取り組みです。
殺すための殺し。
そして、殺人事件は、ストーリーや裁判で必要となる物的証拠とともに販売される。購入者はだれかに殺人事件を被せることもできるし、自らが殺人者だと名乗り出て死刑判決を受けることもできる。
このサイトの行方は、ちょっと衝撃的かもしれません。
本作では、単なるミステリに留まらず、「破綻した司法」という重要な論点が示されています。その通りと思いつつ、具体的内容をここで書くのは憚れる部分がありますので、本書を読み、皆さんで考えて欲しいと思います。
今回も作者から購入者へのプレゼントがあります。
遥美が、殺人サイト「ギデス」を作り上げ、自首するまでの短編が、3月10日から4月末日までの期間限定でダウンロードできるのも嬉しいところです。
トラブルを解決するシリーズの第3作。
主人公が技術系ハッカーというよりは、ソーシャル・エンジニアリングに長けている
プロということもあって、読み進めるのにたいした技術的な知識は必要としません。
他の作品同様、安定感のある面白さです。
このシリーズは全5作の構成で、
「檻の中の少女」
「サイバーテロ 漂流少女」
「サイバークライム 悪意のファネル」
「絶望トレジャー」
「掌の迷宮」(未刊)
と続いていて、現時点ではまだ完結していません。
前作と本作は、あのフラワシとの対決のない独立した物語になっています。
サイバーものが好きな人にはオススメのシリーズ作品です。
ちなみに、「サイバーテロ 漂流少女」「サイバークライム 悪意のファネル」
「絶望トレジャー」の3作には短編形式のアナザーストーリーがあって、
作者のホームページからパスワードつきPDFでダウンロードできるようになっています。
「サイバーもの」と「ミステリー」を兼ね備えた本作品は、今までのSF系とは違い「リアル感」が伝わってくる。
なぜ、この本が読者をそう思わせるのかを箇条書きにするとこうだ。(君島の真似をしてます)
■リアル感
・サイバー系のニュースが網羅されている。それだけでなく、ニュースの核心にある「だから何?」が理解できる。
・どこかでこんな会話があってもおかしくないセリフが多くて読みやすい。
・会社がどうやって成り立っているのか、客観的に知ることができる。(作者は社長経験者だからか)
■展開の巧みさ
・ある横領事件を追う話だが、意外な展開が何度もあって楽しめる。話の伏線を貼るのが上手く、つじつまが合っている。
・話の展開がスムーズ。例えば、「コーヒーです」だけで、シーンが変わって和田が話しているセリフなのだとわかる。
・ネットのテクニックだけで問題を解決するのではなく、人vs人で最終的に終わるところが納得感がある。
一方、改善して欲しかった点も見受けられる。
・社内の横領事件の話なので、スケール自体は大きくない。(「キリストゲーム」はスケールが大きかった)
・猟奇的表現がなくて安心したが、少し残念だった気もする。
・エピローグの終わり方は消化不良 (これは次回作への伏線なのでしょうが)
他の君島シリーズもリアルにありえそうな事件を取り扱っていた。
既にこの本の未来にあたる話の続きが2冊も出ていることは、読者にとって喜ばしいことだろう。
「マスコミに話題にされる事件や出来事は氷山の一角にすぎない。世の中、何があっても不思議ではない。」
そんな風に作者が僕らに語りかけてくれているような作品だ。
本作は、過去にさかのぼって、君島がそもそもサイバーセキュリティコンサルタントという仕事をすることになったきっかけを綴っています。
ハッカーが出てくるフィクションにありがちな、ありえないハッキング(60秒で国防総省をハッキングするとか、人工衛星を落とすとかそういう類いの荒唐無稽)が完全に排除されていて、技術的なリアリティをしっかり保ちながらミステリを成立させているところは、コンピュータプログラマでもあり、IT企業の経営者として活躍していたという、作者の経歴ならではだと思います。
また、本書は、徳丸浩氏(「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方」著者)、武田圭史氏(慶應SFC教授)、鵜飼裕司氏(フォティーンフォティ技術研究所 社長)という、情報セキュリティの錚々たる専門家が査読をしています。
インターネットは人間の良心ではなく「悪意」を集積させる、という作者のダークな世界観に基づいて、第一作「檻の中の少女」では「ミトラス」という自殺幇助のためのSNSサービスが出てきましたが、本作ではそれを一歩進めた「ギデス」という犯罪販売サイトが出てきます。ギデスは、インターネットで情報を集めて、行動力のある有志を募って、完全犯罪(主に放火や殺人)を実行し、犯人がいない完全犯罪の情報と証拠一式を、富裕層の死刑願望者などに高額で販売するというWebサービスです。
いつも通り、すかっとしたカタルシスは味わえませんが、インターネットの功罪について考えてみたい方にはおすすめします。
追伸
君島シリーズのヒロインである和田と、主人公の君島がはじめて出会うシーンが秀逸です。ここだけ笑えるようになっています
このアイディア自体は装いを除けば意外に古典的で、ドラマの『富豪刑事』や京極夏彦の某作品、古くは星新一のショートショートなどでその原型が見受けられる訳ですけども、こういう話でもっとも重要なのはリアリティの保持であり、その点、この作者の作品は安心して読むことができます。
個人的には前作のような大仕掛けの話が好きという理由で星4つです。