20代後半女性です。
読書家ではない私。
本は完読せず、しまってしまうこともよくある。
空港へ行くと移動時間にと、スマホより本を手に取る程度。荷物が増え重いのに。
ただ、辛い時は本を読んでいる。
理由は分からなかった。
今回もまたそんな気分で、表紙の『道が拓かれる本の読み方』に惹かれ手に取った。
本書は『本という最高の学びのツールのトリセツ』と表紙にあるが、読書法や取説だけを謳っているわけではない。
まず、目次を見るとわかるようにキャッチフレーズやインパクトのある単語が多い。気になる言葉から読んでみるで問題ない。
その中でも3点レビューさせていただく。
1
『全体像を教えてはならない』
私の仕事の一つに教育が関わっている。
クライアントのCSの向上の一環として勉強会など行つ。他職ではありますが、これまでも後輩への教育でも、全体像を理解してもらうことを意識し、説明してきま。全体像を教えることを疑っていなかった。しかし、本書では全体像を教えることは考えることを奪い『教える人の劣化コピー』にしかならないと。
では、全体像はどの場面で話すべきなのか考えた。それこそ報連相ではないかと私は思う。
2
『本の最大の魅力は魅力的ではないこと』
とてもインパクトのある言葉。
ここでの魅力とは効率的、合理的ということ。
現代、YouTubeやオンラインサロンなど、本以上に短時間にインプットする方法があるが、それらは脳のリソースにいっぱいになり、自分の頭で考えることが疎かになる。
それに比べて本は考える余白があり、その余白が魅力であると。
そこで、人を思い浮かべた。魅力的な人は皆、余白がある。効率的、合理的という社会で必要とされる能力はビジネスというフィールドだけで必要とされるものではないかと。
その余白を読者が塗りつぶしていくこという表現は個人的には結果的に黒色になってしまうので、好みではないが、本の魅力をインプットの概念以外から得ることができた。
3
『つらいときほど、最高の読書タイミング』
満たされない感情があり、それを自分で満たすことができないからこそ、他者の力を使って満たしていく。その他者の力が本であった。
これは個人的な感想だが、自分の辛い感情と本が繋がる瞬間であった。
友人には『問いの発見』として
尊敬する先輩や上司には『既知のリマインド』としてシェアしたいと思える一冊。
どんな世代の人ともこの一冊をもとに読書についてだけでなく、人生を考えることのできる本である。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥2,000以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥1,650¥1,650 税込
ポイント: 99pt
(6%)
無料お届け日:
3月30日 土曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥1,650¥1,650 税込
ポイント: 99pt
(6%)
無料お届け日:
3月30日 土曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥830
中古品:
¥830

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
自分の頭で考える読書 変化の時代に、道が拓かれる「本の読み方」 単行本(ソフトカバー) – 2022/1/28
荒木 博行
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,650","priceAmount":1650.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,650","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"JJFPk0nBcAfuSEx2VG7gqtwyxWBTjMIZ7H0LdWOOb0I85i8x0wt7XOyWlaPt1H%2Bqo%2FED2UDbQJ9sgEoTVOWSSetKtXIm3KFPU4Vv9k6n9JXBXyrdcLOBfqUhrWgLncKRIIOHV9vYitM%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥830","priceAmount":830.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"830","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"JJFPk0nBcAfuSEx2VG7gqtwyxWBTjMIZXRMJB6DMf6sM8PE%2FWWt197ITbd5S65KC9N9KC77rR7qUxHq64sM2czWRE21nFbKpmjpf6Tw9Y8cjF1C7xwVSYuMHV5yn6zSQN1T3XzoPLDYGMQLoGUt7v05d1w0FTtno4uyVrq3Yymxg5lG5lZUQnnoX3sf2D%2F4s","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
Voicy人気チャンネル「荒木博行のBook Cafe」マスターによる、「本」という最高の学びのツールのトリセツ
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社日本実業出版社
- 発売日2022/1/28
- 寸法13.1 x 1.8 x 18.8 cm
- ISBN-104534059019
- ISBN-13978-4534059017
よく一緒に購入されている商品

対象商品: 自分の頭で考える読書 変化の時代に、道が拓かれる「本の読み方」
¥1,650¥1,650
最短で3月30日 土曜日のお届け予定です
在庫あり。
¥1,760¥1,760
最短で3月30日 土曜日のお届け予定です
在庫あり。
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
出版社より


商品の説明
出版社からのコメント
◎さまざまな学ぶツールがあるなか、なぜ今、「本」なのか?
現在、テレビ、ラジオはもちろん、ネットメディア、YouTubeなど、さまざまな学びのツールがあるなか、なぜ今、「本」なのか?
かつて「安定」が大きな価値基準だった時代は、読書は多くの人にとって趣味や教養として嗜むものだった。だが、正解のない時代になり、「なぜ、本を読んだほうがいいのか?」をあらためて問い直し、読書を通して「自分なりの価値観」を見出す流れが生まれる。
そしてフェーズはさらに進み、現代のような変化の激しい先が読めない時代、「本」は未知なる道を切り拓くためのツールとなる。
そこで生まれたのが、Voicy「荒木博行のbook cafe」マスターで、書籍要約サービス「フライヤー」のエバンジェリストによる、「本」という最適な学びのツールのトリセツとしての本書。
◎「消費するだけの読書」「他人の頭で考える読書」から抜け出そう
私たちは、読んだ冊数の多さばかりに意識が向かう「消費するだけの読書」になりがちである。そして、本に書いてある内容を無批判でそのまま受け入れがちでもある。
その状態のことを、「他人の頭で考える読書」だとすれば、この本が目指すのはタイトルにもある「自分の頭で考える読書」。そのために、本書では次のようなテーマを掘り下げていく。
・さまざまな学びのツールがあるなか、本の最大の魅力は「魅力的ではないこと」 →本は「余白」があるからこそ、自分からつかまえにいく~
・どんな本を選ぶか?
→「問いの発見」「答えの発見」「既知のリマインド」の3種類の本
・「具体と抽象の三角跳び」で、本のエッセンスを自分事化する
→ 本に書かれてある「具体」的なコンテンツを、知恵や法則として「抽象」化して、さらに自分自身に当てはまるように「具体」化して落とし込む(具体→抽象→具体)
・5つの読書の病を治療する
~「完読の病」「コミットメントの病」「積読の病」「実践の病」「読書時間不足の病」~
・本は読んでも読まれるな
~本を読むときは「狂7割・懐疑3割」~
本は、「読み手」によってはじめて命を与えられる。
現在、テレビ、ラジオはもちろん、ネットメディア、YouTubeなど、さまざまな学びのツールがあるなか、なぜ今、「本」なのか?
かつて「安定」が大きな価値基準だった時代は、読書は多くの人にとって趣味や教養として嗜むものだった。だが、正解のない時代になり、「なぜ、本を読んだほうがいいのか?」をあらためて問い直し、読書を通して「自分なりの価値観」を見出す流れが生まれる。
そしてフェーズはさらに進み、現代のような変化の激しい先が読めない時代、「本」は未知なる道を切り拓くためのツールとなる。
そこで生まれたのが、Voicy「荒木博行のbook cafe」マスターで、書籍要約サービス「フライヤー」のエバンジェリストによる、「本」という最適な学びのツールのトリセツとしての本書。
◎「消費するだけの読書」「他人の頭で考える読書」から抜け出そう
私たちは、読んだ冊数の多さばかりに意識が向かう「消費するだけの読書」になりがちである。そして、本に書いてある内容を無批判でそのまま受け入れがちでもある。
その状態のことを、「他人の頭で考える読書」だとすれば、この本が目指すのはタイトルにもある「自分の頭で考える読書」。そのために、本書では次のようなテーマを掘り下げていく。
・さまざまな学びのツールがあるなか、本の最大の魅力は「魅力的ではないこと」 →本は「余白」があるからこそ、自分からつかまえにいく~
・どんな本を選ぶか?
→「問いの発見」「答えの発見」「既知のリマインド」の3種類の本
・「具体と抽象の三角跳び」で、本のエッセンスを自分事化する
→ 本に書かれてある「具体」的なコンテンツを、知恵や法則として「抽象」化して、さらに自分自身に当てはまるように「具体」化して落とし込む(具体→抽象→具体)
・5つの読書の病を治療する
~「完読の病」「コミットメントの病」「積読の病」「実践の病」「読書時間不足の病」~
・本は読んでも読まれるな
~本を読むときは「狂7割・懐疑3割」~
本は、「読み手」によってはじめて命を与えられる。
著者について
荒木 博行(あらき・ひろゆき)
株式会社学びデザイン代表取締役社長。住友商事、グロービス(経営大学院副研究科長)を経て、株式会社学びデザインを設立。書籍要約サービスのフライヤーやNOKIOOなどスタートアップ企業のアドバイザーとして関わるほか、絵本ナビの社外監査役、武蔵野大学で教員なども務める。音声メディアVoicyの「荒木博行のbook cafe」やPodcast「超相対性理論」も好評を博している。著書に『藁を手に旅に出よう』(文藝春秋)、『見るだけでわかる! ビジネス書図鑑』シリーズ(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『世界「倒産」図鑑』『世界「失敗」製品図鑑』(ともに、日経BP)など多数。
株式会社学びデザイン代表取締役社長。住友商事、グロービス(経営大学院副研究科長)を経て、株式会社学びデザインを設立。書籍要約サービスのフライヤーやNOKIOOなどスタートアップ企業のアドバイザーとして関わるほか、絵本ナビの社外監査役、武蔵野大学で教員なども務める。音声メディアVoicyの「荒木博行のbook cafe」やPodcast「超相対性理論」も好評を博している。著書に『藁を手に旅に出よう』(文藝春秋)、『見るだけでわかる! ビジネス書図鑑』シリーズ(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『世界「倒産」図鑑』『世界「失敗」製品図鑑』(ともに、日経BP)など多数。
登録情報
- 出版社 : 日本実業出版社 (2022/1/28)
- 発売日 : 2022/1/28
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 245ページ
- ISBN-10 : 4534059019
- ISBN-13 : 978-4534059017
- 寸法 : 13.1 x 1.8 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 83,178位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 410位ビジネスライフ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

株式会社学びデザイン代表取締役。
住友商事、グロービス(経営大学院副研究科長)を経て、株式会社学びデザインを設立。フライヤーやNOKIOOなどの企業のアドバイザーとして関わる他、絵本ナビの社外監査役、武蔵野大学で教員なども努める。
著書に『自分の頭で考える読書』、『藁を手に旅に出よう』、『見るだけでわかる! ビジネス書図鑑』、『世界「倒産」図鑑』『世界「失敗」製品図鑑』など多数。
Voicy「荒木博行のbook cafe」毎朝放送中。Podcast「超相対性理論」でパーソナリティを務める。
イメージ付きのレビュー

5 星
これは読書本ではなく。ポスト資本主義時代の生き方の本だと思います。
とにかく「効率」を追求する資本主義。そこでは、どれだけ効率良く価値(≒お金)を得られるかが重視されるので、手っ取り早く役に立つ、分かりやすい本が重宝される。資本主義社会では、読書は価値を得るための手段である。しかし、本書が勧める読書は、そのような手段としての読書ではなく、本を読むこと、それ自体を目的とする読書法(というかマインドセット)だ。本書での学びを活かし、純粋に本を楽しむことができれば、結果的に、人生が豊かになり、仕事にも役に立つのではないか。そして、本書の主張を抽象度を上げて解釈すれば、それは、読書だけでなく、芸術や音楽、学校教育、対人関係にも同じことが言えるのではないか。すなわち、効率や役に立つかどうかではなく、ただやっていて楽しい、夢中になれる、そのような活動に能動的に取り組むことが結果的には人生を豊かにし、より多くの学びを得られるのではないだろうか。資本主義、過度の競争、劣等感を喚起するビジネス書、 等々に居心地の悪さを感じている人に、是非読んでもらいたい一冊です。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2022年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まるでドラゴンボール孫悟空の必殺技「元気玉」を巻き戻す映像のような、荒木さんが読書してきた沢山の本のパワーを集めた元気玉から、地球の人々つまり私達に元気を本の紹介として戻してくれている感覚を覚えました。
2022年1月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読書の大家といえば荒木さん。「荒木博行のbook cafe」(voicey)等で様々な本を勧めていたり、「世界『失敗』製品図鑑」を始めとする数々の本を出したりする経営戦略の先生。
本のコンセプトはこんな感じ。
---------------------------------
この本のタイトルは「自分の頭で考える読書」です。(中略)「他人の頭で考える読書」をしてしまうことに対する警句です(p7)
---------------------------------
他人の頭で考えるとはどういうことか・・
---------------------------------
手とり足取り丁寧に示せば、受け手は無批判でそのナレッジを受け止めてしまう..(中略)..出来上がるのは「教える人の劣化コピー」..(p6)
---------------------------------
では、どうすればいいのか・・
---------------------------------
本には余白があるからこそ、その余白を読者がいろいろな色で塗りつぶしていき、塗りぶされた色によって新たな命を与えていく..(p56)
行間を読むからこそ、そこには解釈の余地が生まれ、そこ解釈はその人のオリジナルとなる(p57)
---------------------------------
なるほど..。
読書の大家はこんな書き方で僕ら本の世界に引きずり込ませます。
---------------------------------
本の中には、自分では経験しえない他者の知見が詰まっています。(p35)
---------------------------------
ただ読むことをここでは(一旦)否定し、自分の血肉となる「自分の頭で考える」読書法。
そのためには文脈を捉え自分でその本に「解釈を加える」ことが大切と著者は教えてくれます。
では、どのようなやり方があるのか..「問をたてること・育てること」が一つのこたえだとしてその手法が書かれています。
1章 なぜ今本なのか?
2章 どんな本を選ぶのか
3章 本を通じて「問い」を育てる
4章 読書の病を治療しよう
5章 「読書が役立つ」とはどんなことか
6章 「本を読む」とは自らを生きること
付録 自分をつくる読書
本は人生を変えるぐらいのちからを持っています。そのやり方の人がここに記されているのではないでしょうか。。
本のコンセプトはこんな感じ。
---------------------------------
この本のタイトルは「自分の頭で考える読書」です。(中略)「他人の頭で考える読書」をしてしまうことに対する警句です(p7)
---------------------------------
他人の頭で考えるとはどういうことか・・
---------------------------------
手とり足取り丁寧に示せば、受け手は無批判でそのナレッジを受け止めてしまう..(中略)..出来上がるのは「教える人の劣化コピー」..(p6)
---------------------------------
では、どうすればいいのか・・
---------------------------------
本には余白があるからこそ、その余白を読者がいろいろな色で塗りつぶしていき、塗りぶされた色によって新たな命を与えていく..(p56)
行間を読むからこそ、そこには解釈の余地が生まれ、そこ解釈はその人のオリジナルとなる(p57)
---------------------------------
なるほど..。
読書の大家はこんな書き方で僕ら本の世界に引きずり込ませます。
---------------------------------
本の中には、自分では経験しえない他者の知見が詰まっています。(p35)
---------------------------------
ただ読むことをここでは(一旦)否定し、自分の血肉となる「自分の頭で考える」読書法。
そのためには文脈を捉え自分でその本に「解釈を加える」ことが大切と著者は教えてくれます。
では、どのようなやり方があるのか..「問をたてること・育てること」が一つのこたえだとしてその手法が書かれています。
1章 なぜ今本なのか?
2章 どんな本を選ぶのか
3章 本を通じて「問い」を育てる
4章 読書の病を治療しよう
5章 「読書が役立つ」とはどんなことか
6章 「本を読む」とは自らを生きること
付録 自分をつくる読書
本は人生を変えるぐらいのちからを持っています。そのやり方の人がここに記されているのではないでしょうか。。
2022年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ここ最近、読書に関する本を数冊読んでいたのですが、その中でも異色な本でした。
読書法というと、読書にはどのようなメリットがあるのか、時間がない中でどれだけ効率良く読むか、どのメソッドを使えば要約して記憶しやすいか、などなど。
分かりやすくて情報を得やすい、すぐに実生活に応用できるものだと思っていました。
こちらの本は、そのように情報を求めて読むとしたら、手のひらから水がこぼれるように掴みどころがなく、サラッと読み終わってしまいます。
でも、本の中に散りばめられている問いに向き合おうとすると、どれだけでも時間がかかる、そもそも時間を気にして読むような本ではなさそうです。
私たちは日々の中でどうしても情報処理に忙しく、何かに追われるようにして過ごしがちですが、この本を読むことで時間の流れが少し変わるような、気持ちが緩むような感覚がありました。
キリキリと煮詰まって辛いときほど、頭をリラックスさせるために、これから何度も読み返そうと思います。
本編でご紹介されている64冊のリストが巻末にあるのですが、書名だけではなく、カラーの表紙まで掲載されているのが嬉しい!
荒木さんの一言コメントも読んでいて楽しいです。
後ろから読むのも良いかもしれません。
個人的には、NewsPicks の昨年末の記事『【必読】脱炭素、AI、資本主義…世界5大イシューがわかる16冊』の最後に荒木さんがご紹介されていた、「問いと答え」の視点による3つのカテゴリーが気になっていたので、本書で詳しく知ることができて嬉しかったです。
私は荒木さんのイラストが大好きなのですが、表紙は文字だけだったので一抹の不安が…。
でも、中にはしっかりと入っていましたので、イラストファンの方々も心配ご無用です!
読書法というと、読書にはどのようなメリットがあるのか、時間がない中でどれだけ効率良く読むか、どのメソッドを使えば要約して記憶しやすいか、などなど。
分かりやすくて情報を得やすい、すぐに実生活に応用できるものだと思っていました。
こちらの本は、そのように情報を求めて読むとしたら、手のひらから水がこぼれるように掴みどころがなく、サラッと読み終わってしまいます。
でも、本の中に散りばめられている問いに向き合おうとすると、どれだけでも時間がかかる、そもそも時間を気にして読むような本ではなさそうです。
私たちは日々の中でどうしても情報処理に忙しく、何かに追われるようにして過ごしがちですが、この本を読むことで時間の流れが少し変わるような、気持ちが緩むような感覚がありました。
キリキリと煮詰まって辛いときほど、頭をリラックスさせるために、これから何度も読み返そうと思います。
本編でご紹介されている64冊のリストが巻末にあるのですが、書名だけではなく、カラーの表紙まで掲載されているのが嬉しい!
荒木さんの一言コメントも読んでいて楽しいです。
後ろから読むのも良いかもしれません。
個人的には、NewsPicks の昨年末の記事『【必読】脱炭素、AI、資本主義…世界5大イシューがわかる16冊』の最後に荒木さんがご紹介されていた、「問いと答え」の視点による3つのカテゴリーが気になっていたので、本書で詳しく知ることができて嬉しかったです。
私は荒木さんのイラストが大好きなのですが、表紙は文字だけだったので一抹の不安が…。
でも、中にはしっかりと入っていましたので、イラストファンの方々も心配ご無用です!
2022年1月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにかく「効率」を追求する資本主義。
そこでは、どれだけ効率良く価値(≒お金)を得られるかが重視されるので、手っ取り早く役に立つ、分かりやすい本が重宝される。
資本主義社会では、読書は価値を得るための手段である。
しかし、本書が勧める読書は、そのような手段としての読書ではなく、本を読むこと、それ自体を目的とする読書法(というかマインドセット)だ。
本書での学びを活かし、純粋に本を楽しむことができれば、結果的に、人生が豊かになり、仕事にも役に立つのではないか。
そして、本書の主張を抽象度を上げて解釈すれば、
それは、読書だけでなく、芸術や音楽、学校教育、対人関係にも同じことが言えるのではないか。
すなわち、効率や役に立つかどうかではなく、ただやっていて楽しい、夢中になれる、そのような活動に能動的に取り組むことが結果的には人生を豊かにし、より多くの学びを得られるのではないだろうか。
資本主義、過度の競争、劣等感を喚起するビジネス書、 等々に
居心地の悪さを感じている人に、是非読んでもらいたい一冊です。
そこでは、どれだけ効率良く価値(≒お金)を得られるかが重視されるので、手っ取り早く役に立つ、分かりやすい本が重宝される。
資本主義社会では、読書は価値を得るための手段である。
しかし、本書が勧める読書は、そのような手段としての読書ではなく、本を読むこと、それ自体を目的とする読書法(というかマインドセット)だ。
本書での学びを活かし、純粋に本を楽しむことができれば、結果的に、人生が豊かになり、仕事にも役に立つのではないか。
そして、本書の主張を抽象度を上げて解釈すれば、
それは、読書だけでなく、芸術や音楽、学校教育、対人関係にも同じことが言えるのではないか。
すなわち、効率や役に立つかどうかではなく、ただやっていて楽しい、夢中になれる、そのような活動に能動的に取り組むことが結果的には人生を豊かにし、より多くの学びを得られるのではないだろうか。
資本主義、過度の競争、劣等感を喚起するビジネス書、 等々に
居心地の悪さを感じている人に、是非読んでもらいたい一冊です。

とにかく「効率」を追求する資本主義。
そこでは、どれだけ効率良く価値(≒お金)を得られるかが重視されるので、手っ取り早く役に立つ、分かりやすい本が重宝される。
資本主義社会では、読書は価値を得るための手段である。
しかし、本書が勧める読書は、そのような手段としての読書ではなく、本を読むこと、それ自体を目的とする読書法(というかマインドセット)だ。
本書での学びを活かし、純粋に本を楽しむことができれば、結果的に、人生が豊かになり、仕事にも役に立つのではないか。
そして、本書の主張を抽象度を上げて解釈すれば、
それは、読書だけでなく、芸術や音楽、学校教育、対人関係にも同じことが言えるのではないか。
すなわち、効率や役に立つかどうかではなく、ただやっていて楽しい、夢中になれる、そのような活動に能動的に取り組むことが結果的には人生を豊かにし、より多くの学びを得られるのではないだろうか。
資本主義、過度の競争、劣等感を喚起するビジネス書、 等々に
居心地の悪さを感じている人に、是非読んでもらいたい一冊です。
そこでは、どれだけ効率良く価値(≒お金)を得られるかが重視されるので、手っ取り早く役に立つ、分かりやすい本が重宝される。
資本主義社会では、読書は価値を得るための手段である。
しかし、本書が勧める読書は、そのような手段としての読書ではなく、本を読むこと、それ自体を目的とする読書法(というかマインドセット)だ。
本書での学びを活かし、純粋に本を楽しむことができれば、結果的に、人生が豊かになり、仕事にも役に立つのではないか。
そして、本書の主張を抽象度を上げて解釈すれば、
それは、読書だけでなく、芸術や音楽、学校教育、対人関係にも同じことが言えるのではないか。
すなわち、効率や役に立つかどうかではなく、ただやっていて楽しい、夢中になれる、そのような活動に能動的に取り組むことが結果的には人生を豊かにし、より多くの学びを得られるのではないだろうか。
資本主義、過度の競争、劣等感を喚起するビジネス書、 等々に
居心地の悪さを感じている人に、是非読んでもらいたい一冊です。
このレビューの画像

2023年8月16日に日本でレビュー済み
「読書法は究極的にはケースバイケース(2p)」と冒頭に読書への構え方が示されていました。その通りですね。読書へのかかわり方は人それぞれだと思っています。読書は極めて個人的な体験ですので、他者が読む本ついての論評は避けてきました。いろいろな読み取り方があってしかるべきでしょうから。
読書そのものの大切さには異論はありません。本書でも様々なことが書かれていますが、読書も重要な経験の一つです。それぞれの体験の積み重ねが、結果としてその人の人格形成につながるわけで、人の深みはそのことによっても生まれてきます。
巻末の付録に「自分をつくる読書」として64冊が推奨されていました。本書の中で登場していた本たちです。簡単なブックレビューも載っていました。
「自分の頭で考える読書」というタイトルの通り、読書によって、洞察力が育まれると思っています。将来、仕事上で物事を判断する時に、事態の本質をつかむ訓練は、読書によってかなり鍛えられると思っています。勿論、実務経験が必要なのは言うまでもありませんが。
大学生が本を読まなくなって久しいですが、本を読まずに何をどのように学習しているのか甚だ疑問です。
どうしても「読む」という行為に力点が置かれていて、「書く」という効用についての記述が少なかったのを感じました。それでも「インプット」と「アウトプット」の順番を逆転させる(109p)考え方は、とても大切な事柄だと実感しています。
インプットとアウトプットの両立と循環がさらなるインプットを必要とすると考えて実践してきた者ですので、筆者の「アウトプット」からはじめたエピソードは参考になるはずです。「読みっぱなしにせず、書く、もしくは話す(189p)」ことの大切さは筆者と同感ですので。
読書そのものの大切さには異論はありません。本書でも様々なことが書かれていますが、読書も重要な経験の一つです。それぞれの体験の積み重ねが、結果としてその人の人格形成につながるわけで、人の深みはそのことによっても生まれてきます。
巻末の付録に「自分をつくる読書」として64冊が推奨されていました。本書の中で登場していた本たちです。簡単なブックレビューも載っていました。
「自分の頭で考える読書」というタイトルの通り、読書によって、洞察力が育まれると思っています。将来、仕事上で物事を判断する時に、事態の本質をつかむ訓練は、読書によってかなり鍛えられると思っています。勿論、実務経験が必要なのは言うまでもありませんが。
大学生が本を読まなくなって久しいですが、本を読まずに何をどのように学習しているのか甚だ疑問です。
どうしても「読む」という行為に力点が置かれていて、「書く」という効用についての記述が少なかったのを感じました。それでも「インプット」と「アウトプット」の順番を逆転させる(109p)考え方は、とても大切な事柄だと実感しています。
インプットとアウトプットの両立と循環がさらなるインプットを必要とすると考えて実践してきた者ですので、筆者の「アウトプット」からはじめたエピソードは参考になるはずです。「読みっぱなしにせず、書く、もしくは話す(189p)」ことの大切さは筆者と同感ですので。
2023年4月21日に日本でレビュー済み
ラジオを聴いていたので、目新しい情報はありませんでしたが、復習にはなりました。
2022年1月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読書について言語化できることに驚きを覚えつつ、読書好きとしては、多くの勇気をいただきました。
例えば、思考において大切なプロセスである「抽象<->具象」の行き来。
適切な抽象化を行うには、自分の経験だけではあまりにも小さな枠に囚われてしまうので、他者の体験や思索を借りるのは必然だと思います。
そして、読書は音声や動画にはない優れた面があると感じました。
こうした、「答え」を得ることの他に、「問い」を得ることも読書の価値と伝えてくださっています。
本を読むことで、自分が持っていなかった「新たな問い」をもらうことはよくあります。
そうした問いが、自分の視野を広げ、モノの見方を変え、自己の成長につながっていくようにも思いますし、メタ認知力の向上にもなることが分かりました。
そして、この本で救われたのは、「積読本」と「読んだら実践しなきゃ」に対する著者の見解です。
これで安心して、本の購入と読書に励めそうです。
例えば、思考において大切なプロセスである「抽象<->具象」の行き来。
適切な抽象化を行うには、自分の経験だけではあまりにも小さな枠に囚われてしまうので、他者の体験や思索を借りるのは必然だと思います。
そして、読書は音声や動画にはない優れた面があると感じました。
こうした、「答え」を得ることの他に、「問い」を得ることも読書の価値と伝えてくださっています。
本を読むことで、自分が持っていなかった「新たな問い」をもらうことはよくあります。
そうした問いが、自分の視野を広げ、モノの見方を変え、自己の成長につながっていくようにも思いますし、メタ認知力の向上にもなることが分かりました。
そして、この本で救われたのは、「積読本」と「読んだら実践しなきゃ」に対する著者の見解です。
これで安心して、本の購入と読書に励めそうです。