野口さんは、経験を通したものをわかりやすく表現して下さいます。はっきりとものを言われるので、人によっては理解が出来ないこともあるかもしれません。言葉はわるいかもしれませんが、現代日本は気を抜けばすぐに平和ボケになり生かされていることすら気付きません。地球上の数パーセントの確立の先進国に我々はいるのです。日本人は、自ら経験を獲得しに行くか日常の中でなんらかの陰徳や修行を行わなければ、本当に自然の中で生かされていることに気付きにくい。そして、この日常や平和が「当たり前」と大きな勘違いをしてしまうと思います。本の中でも、山を下りてしばらく便利な生活をしていると、ふと気づくと当たり前に感じている・・・等の表現があったように思います。東日本大震災時の計画停電中に、東京の街頭インタビューで若い女子が、「エスカレーターも動かないんで困りますぅ~」と、おっしゃってみえました。感じ方はそれぞれでしょうが。
野口さんの本は、身代わり本だと私は感謝しています。私は、8000m級の山など登ったことはありませんし、野口さんのような活動もしていませんが、野口さんの目線からのお話を聞かせて頂けるという。本来、お金では買えないものを本を通じて1ミリくらいは感じ取れるかもしれません。
この本の題名のとおりです。お勧めは間違いないですが読んで感じ取って頂きたいです。

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自然と国家と人間と 新書 – 2009/2/1
野口 健
(著)
- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2009/2/1
- ISBN-104532260353
- ISBN-13978-4532260354
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年4月21日に日本でレビュー済み
野口健ははっきりとした物言いをするとか支持者の方はおっしゃりますが、彼自身で考えた言葉はほとんど無いように感じます。
この著書の中でも誰かの受け売り、誰かに影響された考え、人のまね、流されてゆく凡人といったようにしか感じませんでした。
むしろ、かれの偏見に満ちたその物言いの浅はかさに呆れ果てます。
全てを分かったふりをして、本当は何も分かっていない、それが野口健だなという印象を受けました。
実際には分かっていないのではなく、思考力も理解力も無いのでしょうが。
この著書の中でも誰かの受け売り、誰かに影響された考え、人のまね、流されてゆく凡人といったようにしか感じませんでした。
むしろ、かれの偏見に満ちたその物言いの浅はかさに呆れ果てます。
全てを分かったふりをして、本当は何も分かっていない、それが野口健だなという印象を受けました。
実際には分かっていないのではなく、思考力も理解力も無いのでしょうが。
2014年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、三十代半ばの社会派行動人・野口健の熱い行動の現場を伝へる報告レポートをまとめたものです。あとがきにあるやうに今までにない難産の作品だったと記されてゐますが、一つ一つの文章がオリジナルに書き起こされたもので毎週、毎週の締切に格闘しながら世界各地から書き綴ったものをまとめられたものです。今までの作品が自伝的なノンフィクション中心だったのですが、今回は野口健が取組む社会事業の現在報告の形のニュアンスがあり、個々の文章が濃度の濃い貴重なレポートになってゐます。章立ては六つに分かれてゐて、第一章が登山家として世界を歩いて来ての思ひを記し、第二章が白神山地やチベットで感じた思ひを、第三章がゴミ問題解決への実戦報告を、第四章が戦歿者の遺骨蒐集への思ひと行動を、第五章と第六章が地球温暖化対策に取組んだ水サミット、環境サミットでのヒマラヤ氷河湖融雪問題とツバルの海面上昇問題での実戦、報告を描いてゐます。現場を通して行動した結果、痛感した思ひが連続して語られます。どれも熱い正義の思ひが溢れて居り、何度も感動し、共感しました。チベットでの中共の横暴、理不尽さには北京オリンピックのボイコットにまで言及してゐてその覚悟は本当に凄いと感じました。また、チベット側からのエベレスト登頂の時に味はった戦歿者への死の共感の思ひを記し、祖父の戦歿者への思ひを自らの中に蘇らせて居り、一段と野口健の人間性の共感が深まった一冊でありました。これからも、野口健の活躍に注目し、応援し続けて行きたいと思ってゐます。
2009年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何故生死をかけて雪山へ登るのか
まったく理解できない人種の私にとって
それを俗っぽく語ってくれる稀有な人です。
読み進むうちに、自然への畏敬を持って山に神社を建ててきた、
日本人の心を感じました。
題名はかたいですが難解ではありません。
10代の頃こんな価値観を理解して知っていたら良かったな、と思います。
まったく理解できない人種の私にとって
それを俗っぽく語ってくれる稀有な人です。
読み進むうちに、自然への畏敬を持って山に神社を建ててきた、
日本人の心を感じました。
題名はかたいですが難解ではありません。
10代の頃こんな価値観を理解して知っていたら良かったな、と思います。
2011年3月10日に日本でレビュー済み
2006年から日本経済新聞に連載された「ガイア礼賛」を一冊にまとめたもの。かなり加筆修正されているという。
登山記ではなく、地球を守るための活動について書かれた本である。ヒマラヤや富士山でのゴミ回収活動、ネパールの氷河湖崩壊の危機、水没間際のツバルといった話だ。それから、第二次大戦の日本軍死者の遺骨収集の章も。
いずれもメッセージ性が強く、読んでいると焦燥感と義務感にさいなまされる。自分のできることをやらなければという気分になる。
登山記ではなく、地球を守るための活動について書かれた本である。ヒマラヤや富士山でのゴミ回収活動、ネパールの氷河湖崩壊の危機、水没間際のツバルといった話だ。それから、第二次大戦の日本軍死者の遺骨収集の章も。
いずれもメッセージ性が強く、読んでいると焦燥感と義務感にさいなまされる。自分のできることをやらなければという気分になる。