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食糧と人類 飢餓を克服した大増産の文明史 文庫 – 2021/4/2
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【内容紹介】
2016年1月に刊行された同名書の文庫化。
○都市の夜景を彩るライト、地平線まで広がる穀物畑……空から眺めれば、人類の活動の痕跡は至るところにみられる。人間は生息数を何倍にも増やし、生息分布を拡大したという意味において、生物界における極端な成功例である。何十億人もの人々のための食料生産と住宅供給は、地球を変える巨大な力になっている。
数万年前までは他の動物と同様に野生動植物の狩猟と採取にだけ頼っていた人類が、なぜ食料生産に成功し、爆発的に生息数を増やすことができたのか? 本書は、コロンビア大学教授でマッカーサー・フェローでもある著者が、人類が自然をコントロールし、食料生産を増やしていった過程を歴史的観点から描くもの。
○これまで人類は、大河の恵み、焼畑、鶏糞や屎尿など肥料の工夫、そして近代以降は種や品種の改良と化学肥料、農薬の発明によって、食料危機を何度となく乗り越えてきた。一方でこの100年の急激な食料増産は記録的なペースだった。その結果、人口急増、肉食の横行、土壌の疲弊、水不足、食料供給の不平等といった数々の問題が起きている。私たちはこうした難問をどう解決していくのか? 本書はSDGSの半分以上の項目に関係する内容であり、人類史レベルで持続可能な未来を考えていくうえで必須の本といえる。
【目次】
プロローグ 人類が歩んできた道
1 鳥瞰図――人類の旅路のとらえかた
2 地球の始まり
3 創意工夫の能力を発揮する
4 定住生活につきものの難題
5 海を越えてきた貴重な資源
6 何千年来の難題の解消
7 モノカルチャーが農業を変える
8 実りの争奪戦
9 飢餓の撲滅をめざして――グローバル規模の革命
10 農耕生活から都市生活へ
- 本の長さ392ページ
- 言語日本語
- 出版社日本経済新聞出版
- 発売日2021/4/2
- 寸法10.6 x 1.5 x 15 cm
- ISBN-104532240026
- ISBN-13978-4532240028
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対象商品: 食糧と人類 飢餓を克服した大増産の文明史
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商品の説明
著者について
ルース・ドフリース
コロンビア大学教授
地理学者として、地球表面が農業やそのほかの人間の土地利用によっていかに変化してきたかを衛星写真を用いて研究。研究は高く評価されており、2006年には米国科学アカデミー会員に、2007年にはマッカーサー・フェローシップに選出(各分野で年1名だけ選出される)。セントルイスのワシントン大学を優等学位で卒業後、ジョンズ・ホプキンス大学で博士号を取得。コロンビア大学では持続可能な開発を教えている。
コロンビア大学教授
地理学者として、地球表面が農業やそのほかの人間の土地利用によっていかに変化してきたかを衛星写真を用いて研究。研究は高く評価されており、2006年には米国科学アカデミー会員に、2007年にはマッカーサー・フェローシップに選出(各分野で年1名だけ選出される)。セントルイスのワシントン大学を優等学位で卒業後、ジョンズ・ホプキンス大学で博士号を取得。コロンビア大学では持続可能な開発を教えている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どうやって人々は大量に食糧を作れるようになったのか、という技術史のようなもの。
2016年2月4日に日本でレビュー済み
今日の世界の巨大人口を支えているのは、それをまかなう食糧の大量生産である。しかし、それは簡単に実現できた物ではない。歴史時代の大半で飢餓の問題は重要であり続けた。食糧問題のネックを解決すれば、解決策自体が新たな問題をもたらし、それをさらに解決すると言う段階をへて現在の安定した食糧生産は実現できた。
狩猟から定住農耕生活への転換は、維持できる人口を多大に増やしたが、デンプンでカロリーをまかなうことにより、むしろ人々の体格は低下した。その転換はメソポタミアや中国で同時に約1万1700年前から始まったが、その時期は氷河期の終わりと安定した温暖な気候の始まりと重なっているのは偶然ではない。植物生産にはリンと窒素が必須だが、その土壌における量は足りなかった。そのため、まだ規模の小さかった都市からの排泄物を農村に戻しリンと窒素を農村に循環させていた。しかし、都市が巨大化し、公衆衛生の観点から下水道によりその循環が絶たれた時、問題が発生した。運良く鳥の糞の堆積物グアノが新大陸から手に入った事で、問題は解決した。グアノは窒素とリンに富む。グアノが枯渇してくると、人類は科学により空中の窒素を固定するハーバー・ボッシュ法を開発し窒素の問題を解決した。リンはリン鉱石から化学的に得ることで解決した。これらの製法に必要なエネルギー供給問題は石炭・石油が解決した。古代の太陽エネルギーを現在利用している訳だ。しかし、リンや窒素を土壌に肥料として撒くことで、富栄養化という害を自然環境にもたらしてしまった。
さらに、遺伝学の進歩で栽培植物の品種改良が飛躍的に進み、機械化や灌漑の進展で途上国でも食糧大増産が可能になった。しかし同時に単一種を同じ場所で栽培することで病害虫の脅威に直面する。この問題は、DTTの殺虫剤としての利用で当初は解決できたかに見えた。しかし、ここでも問題が発生した、環境汚染と耐性発現の問題である。この問題は、環境を汚染し難い薬剤開発や新たな物質の開発でやり過ごしつつある。
食糧大増産で人口が維持できるようになったのだが、今は飢餓人口よりも肥満人口が多いくらいになってしまった。肥満は糖尿病などの病気を将来招き寄せてしまう。もうひとつの問題は、現在の農業システムが持続可能であるかどうかだ。都市が拡大している中で大量のエネルギーを使い、農地を拡大して行くと品種改良の元になる知られざる野生種も絶滅してしまうだろう。また、人類の活動による気候変動のリスクも憂慮されている。今が再び訪れた転換の時代で、それが解決できるかどうかは未定なのだ。
リンや窒素の地球化学的循環を説明し、その過程に人類が介入することで農業を維持している、さらにその全てにエネルギーが必要であるという視点を一貫して持つことで、現在の食糧生産に関する状況を理解することができることに気づかされた。
狩猟から定住農耕生活への転換は、維持できる人口を多大に増やしたが、デンプンでカロリーをまかなうことにより、むしろ人々の体格は低下した。その転換はメソポタミアや中国で同時に約1万1700年前から始まったが、その時期は氷河期の終わりと安定した温暖な気候の始まりと重なっているのは偶然ではない。植物生産にはリンと窒素が必須だが、その土壌における量は足りなかった。そのため、まだ規模の小さかった都市からの排泄物を農村に戻しリンと窒素を農村に循環させていた。しかし、都市が巨大化し、公衆衛生の観点から下水道によりその循環が絶たれた時、問題が発生した。運良く鳥の糞の堆積物グアノが新大陸から手に入った事で、問題は解決した。グアノは窒素とリンに富む。グアノが枯渇してくると、人類は科学により空中の窒素を固定するハーバー・ボッシュ法を開発し窒素の問題を解決した。リンはリン鉱石から化学的に得ることで解決した。これらの製法に必要なエネルギー供給問題は石炭・石油が解決した。古代の太陽エネルギーを現在利用している訳だ。しかし、リンや窒素を土壌に肥料として撒くことで、富栄養化という害を自然環境にもたらしてしまった。
さらに、遺伝学の進歩で栽培植物の品種改良が飛躍的に進み、機械化や灌漑の進展で途上国でも食糧大増産が可能になった。しかし同時に単一種を同じ場所で栽培することで病害虫の脅威に直面する。この問題は、DTTの殺虫剤としての利用で当初は解決できたかに見えた。しかし、ここでも問題が発生した、環境汚染と耐性発現の問題である。この問題は、環境を汚染し難い薬剤開発や新たな物質の開発でやり過ごしつつある。
食糧大増産で人口が維持できるようになったのだが、今は飢餓人口よりも肥満人口が多いくらいになってしまった。肥満は糖尿病などの病気を将来招き寄せてしまう。もうひとつの問題は、現在の農業システムが持続可能であるかどうかだ。都市が拡大している中で大量のエネルギーを使い、農地を拡大して行くと品種改良の元になる知られざる野生種も絶滅してしまうだろう。また、人類の活動による気候変動のリスクも憂慮されている。今が再び訪れた転換の時代で、それが解決できるかどうかは未定なのだ。
リンや窒素の地球化学的循環を説明し、その過程に人類が介入することで農業を維持している、さらにその全てにエネルギーが必要であるという視点を一貫して持つことで、現在の食糧生産に関する状況を理解することができることに気づかされた。
2023年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生き物が生きるために食べるという当たり前のことについて、欲望にまかせた現代人の食文化は原点からかけ離れ過ぎてしまったのかも知れない。現在の食生活があくまで文明や都市生活の環境で維持されていることを認識し、これから起きる食糧や環境問題に一個人として向き合うために本書には役立つ知識が豊富に含まれていると考えます。
2023年3月8日に日本でレビュー済み
内容は非常に興味深い。しかし,翻訳に間違いも見られる。訳書を読んでいて,首を捻るところがあったので,原著と照らし併せてみた。たとえば,
p.42-p.43 翻訳では四季の変化を「北極と南極が交互に太陽に近づく。」と距離で説明してしまっているが,原著では地軸の傾きしか扱っていない。
p.133 「インカの皇女の息子とスペインの征服者ガルシアラソ・デ・ラ・ベガがインカのグアノ利用に関する規定を発表している。」も翻訳ミス。原著によると,インカの皇女とスペインの征服者の間にできた息子がガルシアラソ・デ・ラ・ベガ。また「規定を発表している」も上の間違いによって,二人が規定を結んで発表したように読めてしまう。実際には,ベガが「インカでグアノの利用がどのように規制されたかを公表した」という意味。
以上,現時点で気付いた点だが,このようにほんのわずかなミスがあると,他の部分についても不安になってしまう。翻訳は大変な仕事と思うが,可能な限り細心の注意をお願いしたい。
p.42-p.43 翻訳では四季の変化を「北極と南極が交互に太陽に近づく。」と距離で説明してしまっているが,原著では地軸の傾きしか扱っていない。
p.133 「インカの皇女の息子とスペインの征服者ガルシアラソ・デ・ラ・ベガがインカのグアノ利用に関する規定を発表している。」も翻訳ミス。原著によると,インカの皇女とスペインの征服者の間にできた息子がガルシアラソ・デ・ラ・ベガ。また「規定を発表している」も上の間違いによって,二人が規定を結んで発表したように読めてしまう。実際には,ベガが「インカでグアノの利用がどのように規制されたかを公表した」という意味。
以上,現時点で気付いた点だが,このようにほんのわずかなミスがあると,他の部分についても不安になってしまう。翻訳は大変な仕事と思うが,可能な限り細心の注意をお願いしたい。
2021年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的には面白かった。
先史時代から遺伝子改良までの人口と農業生産性について語った本。ひとつの事柄の光と闇の両面から照らし続ける書き方。例えば、DDTは健康問題を引き起こしたがマラリアで死ぬ人を救済した。
食事の持続可能性を考えるときの一冊としてオススメ。
論文の出展もしっかりしているので大学生が論文を書くときもいいかも?
先史時代から遺伝子改良までの人口と農業生産性について語った本。ひとつの事柄の光と闇の両面から照らし続ける書き方。例えば、DDTは健康問題を引き起こしたがマラリアで死ぬ人を救済した。
食事の持続可能性を考えるときの一冊としてオススメ。
論文の出展もしっかりしているので大学生が論文を書くときもいいかも?
2021年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
翻訳本は読み難い。
ねっちりと文字数が多い本が多い。
いや、しかし、本書は読みやすい。
分厚い分量の一冊ですが最後まで読めてしまいます。
読み終えて、如何に、私がモノを知らずに生きていたか。
それを知った一冊でした。
永久保存本です。
マルサスの人口論は、マルクスの資本論と同様に、既に、古典の部類。
それを可能にしたのが本書に書かれた長大な食料増産の歴史です。
ねっちりと文字数が多い本が多い。
いや、しかし、本書は読みやすい。
分厚い分量の一冊ですが最後まで読めてしまいます。
読み終えて、如何に、私がモノを知らずに生きていたか。
それを知った一冊でした。
永久保存本です。
マルサスの人口論は、マルクスの資本論と同様に、既に、古典の部類。
それを可能にしたのが本書に書かれた長大な食料増産の歴史です。
2016年9月2日に日本でレビュー済み
1900年には15億人だった人口が現在70億人です。一人一日の取得カロリーを単純に世界平均すると、1960年には2200キロカロリーだったものが2000年には2700キロカロリーだそうです。平等に行き渡れば、飢えはないはずですが、現在の人口の内10億人が飢えを抱えているそうです。
こうした人口増・取得カロリー増を支えたのが、肥料と品種改良による単位面積当たりの収量の増加です。肥料は、糞尿から化学合成にシフトし、品種改良も掛け合わせから遺伝子工学にシフトしつつあります。食糧の増産は、科学の発達が人類を豊かにした、最も明らかな例なのでしょう。一方、食糧の偏在の問題は、未だに人類が解決しえない問題です。アメリカでは2030年には成人の肥満率が86%以上を占めると予測されているそうです。
全般的に、小麦に偏りすぎているきらいはありますが、これ一冊で世界の食糧問題の全体像を概観できる本です。
こうした人口増・取得カロリー増を支えたのが、肥料と品種改良による単位面積当たりの収量の増加です。肥料は、糞尿から化学合成にシフトし、品種改良も掛け合わせから遺伝子工学にシフトしつつあります。食糧の増産は、科学の発達が人類を豊かにした、最も明らかな例なのでしょう。一方、食糧の偏在の問題は、未だに人類が解決しえない問題です。アメリカでは2030年には成人の肥満率が86%以上を占めると予測されているそうです。
全般的に、小麦に偏りすぎているきらいはありますが、これ一冊で世界の食糧問題の全体像を概観できる本です。
2020年7月15日に日本でレビュー済み
農業生産の向上の歴史について、分かりやすく一冊にまとめている。
扱っている内容は、地球の誕生に始まり、農耕の開始、肥料分の確保、品種改良、殺虫剤の登場、遺伝子組換えまでと幅広い。それぞれの出来事や発明が、その時代のどのような問題を解決したのか、そしてその反作用でどのような問題を引き起こしたのかを明快に記している。
扱っている内容は広範だが、簡潔にまとめきっており、それでいて無機質な羅列ではなく興味深いストーリーとして読める点が素晴らしい。また、近代農業の失敗を見つめつつも、その近代農業の全否定や有機農業への盲信といった論理の飛躍もなく、冷静に農業生産の未来を論じるスタンスも素晴らしかった。
農学を学ぶ学生や、食糧生産と環境問題の関連に関心のある人間に広く勧めたい一冊。
扱っている内容は、地球の誕生に始まり、農耕の開始、肥料分の確保、品種改良、殺虫剤の登場、遺伝子組換えまでと幅広い。それぞれの出来事や発明が、その時代のどのような問題を解決したのか、そしてその反作用でどのような問題を引き起こしたのかを明快に記している。
扱っている内容は広範だが、簡潔にまとめきっており、それでいて無機質な羅列ではなく興味深いストーリーとして読める点が素晴らしい。また、近代農業の失敗を見つめつつも、その近代農業の全否定や有機農業への盲信といった論理の飛躍もなく、冷静に農業生産の未来を論じるスタンスも素晴らしかった。
農学を学ぶ学生や、食糧生産と環境問題の関連に関心のある人間に広く勧めたい一冊。