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1940年体制(増補版) ―さらば戦時経済 単行本 – 2010/12/10
野口 悠紀雄
(著)
1995年刊の『1940年体制』の増補改訂版です。今日の情勢を踏まえた書き下ろしを追加しています。
◆日本型経済システムの形成
日本型経済システムは日本の長い歴史と文化に根差したものであるがゆえに「変えられない」という運命論を排し、「日本的」と言われているものの多くが「1940年体制的」なものであることを示します。
◆現状把握に有益
40年体制の確立として、「企業と金融」「官僚体制」「土地改革」から、高度成長、バブルを経て現在に至る日本の戦後システムの淵源を明らかにすることで、現在の危機状況を示します。
◆新たに書き下ろした章
増補改訂版にあたり、経済危機後の今日の情勢を踏まえて書き下ろした追加の第11章「経済危機後の1940年体制」では、企業の戦時経済的体質について論じています。
今なお説得力を増している「1940年体制」の特性や構造をあぶりだし、その諸問題を歴史的洞察力豊かに分析・考察していきます。
◆日本型経済システムの形成
日本型経済システムは日本の長い歴史と文化に根差したものであるがゆえに「変えられない」という運命論を排し、「日本的」と言われているものの多くが「1940年体制的」なものであることを示します。
◆現状把握に有益
40年体制の確立として、「企業と金融」「官僚体制」「土地改革」から、高度成長、バブルを経て現在に至る日本の戦後システムの淵源を明らかにすることで、現在の危機状況を示します。
◆新たに書き下ろした章
増補改訂版にあたり、経済危機後の今日の情勢を踏まえて書き下ろした追加の第11章「経済危機後の1940年体制」では、企業の戦時経済的体質について論じています。
今なお説得力を増している「1940年体制」の特性や構造をあぶりだし、その諸問題を歴史的洞察力豊かに分析・考察していきます。
- 本の長さ247ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2010/12/10
- 寸法13.5 x 2 x 18.9 cm
- ISBN-104492395466
- ISBN-13978-4492395462
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登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社; 増補版 (2010/12/10)
- 発売日 : 2010/12/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 247ページ
- ISBN-10 : 4492395466
- ISBN-13 : 978-4492395462
- 寸法 : 13.5 x 2 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 307,456位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 90位日本の経済事情(一般)関連書籍
- - 182位経済史 (本)
- - 1,433位経済学 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。
一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。
〈主要著書〉
『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)、『1940年体制(新版)』(東洋経済新報社、2002年)、『資本開国論』(ダイヤモンド社、2007年)、『世界経済危機 日本の罪と罰』(ダイヤモンド社、2008年)、『未曾有の経済危機 克服の処方箋』(ダイヤモンド社、2009年)、『経済危機のルーツ』(東洋経済新報社、2010年)、『世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか』(ダイヤモンド社、2010年)等多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本社会はいまだに軍隊的と思っていましたが、やっとその具体的な理由が分かってスッキリしました。これからを生きていく上でこのような時代背景を知っておくことは大変ためになると思いました。この本を社会に提示していただいたことに感謝します。ありがとうございます。
2019年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
慧眼の書。戦後書かれた経済書、政策書の中で必読書トップテンを上げるならば上位に入ると思う。知の巨人とはこういう方のことを言うと思う。
2017年5月30日に日本でレビュー済み
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20年ほど前に書かれた本は、日本の問題点の核心を突いていた。それにも拘わらず、改めることなく、今日の凋落を招いた。
ただ、財源を大都市にもっと集中せよ、
という意見には注意するべきである。1940年体制が意図的に東北地方や北海道道南地方が後進的な産業構造になる様に政策を行ったため、これらの地域が疲弊し、逆に太平洋ベルト地帯では自業自得と云うべき都市問題が発生したのである。
ただ、財源を大都市にもっと集中せよ、
という意見には注意するべきである。1940年体制が意図的に東北地方や北海道道南地方が後進的な産業構造になる様に政策を行ったため、これらの地域が疲弊し、逆に太平洋ベルト地帯では自業自得と云うべき都市問題が発生したのである。
2017年7月23日に日本でレビュー済み
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このままでは貧富の差が広がりすぎる。
ピケティの論理と共通点があると思った。
ピケティの論理と共通点があると思った。
2016年3月21日に日本でレビュー済み
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現在の日本の体質の起源について、非常に的を得て、深く掘り下げられた本。現代日本を理解する上で必須の書。
2003年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、総選挙により新しい体制を作り出す前に、読む必要がある。
なぜなら、現在の経済体制の問題点を整理するために必読の1冊だからだ。
本書は、1995年に出版されたものの新版。
私は旧版を読んでおり、本書の重要性を認識していた。
新版での変更点は、最終章としてその後の経過が書き加えられただけだ。
しかし、古さを感じさせない内容になっており、
一読を薦めたい1冊に変わりはなかった。
問題は、内容に大幅な変更がなくても出版できるほど、
日本経済の現状は1995年から変わらなかったことにある。
著者は、戦後日本経済史を読み解く視座として、
「戦後経済の礎は、1940年前後に導入された制度にある」と喝破する。
我らが出生の秘密は、
戦時体制に必要とされた制度が戦後も生き残ったことであった。
そして、その制度は、高度成長を支える仕組みとなり、
日本の繁栄を築く原動力になったと指摘する。
翻って、現在の日本経済の低迷は、
戦時体制=1940年体制が時代に合わないためにもたらされていると言う。
著者は、構造改革とは1940年体制の打破にあると主張し、
書き加えられた最終章では、
小泉内閣の改革路線は紛い物だと警鐘を鳴らすのである。
旧版が出版された当時の日本の指導者は、社会党の村山富市氏であった。
戦後日本を体現する自民党と社会党の連立政権では、
1940年体制の打破は初めから目指されなかったであろうし、
実際に着手されなかった。
その後の日本には政権交代も起こらず、現状が維持されたままだった。
本書が最初に出版された1995年は、
戦後50年として終戦後の日本を回顧することが多かった。
それに加えて、1月の阪神大震災、3月の地下鉄サリン事件、
8月に立て続けに起きた信用組合の破綻など、
戦後日本が基本としていた安全神話や、
右肩上がりの経済に終わりを告げる象徴的な出来事が起こった。
あれから8年が過ぎたが、日本の新しい体制はまだ作られていない。
10月にも予定される総選挙は、その体制作りの序章に過ぎないであろう。
課題への処方箋は、現状の把握からしか生まれない。
なぜなら、現在の経済体制の問題点を整理するために必読の1冊だからだ。
本書は、1995年に出版されたものの新版。
私は旧版を読んでおり、本書の重要性を認識していた。
新版での変更点は、最終章としてその後の経過が書き加えられただけだ。
しかし、古さを感じさせない内容になっており、
一読を薦めたい1冊に変わりはなかった。
問題は、内容に大幅な変更がなくても出版できるほど、
日本経済の現状は1995年から変わらなかったことにある。
著者は、戦後日本経済史を読み解く視座として、
「戦後経済の礎は、1940年前後に導入された制度にある」と喝破する。
我らが出生の秘密は、
戦時体制に必要とされた制度が戦後も生き残ったことであった。
そして、その制度は、高度成長を支える仕組みとなり、
日本の繁栄を築く原動力になったと指摘する。
翻って、現在の日本経済の低迷は、
戦時体制=1940年体制が時代に合わないためにもたらされていると言う。
著者は、構造改革とは1940年体制の打破にあると主張し、
書き加えられた最終章では、
小泉内閣の改革路線は紛い物だと警鐘を鳴らすのである。
旧版が出版された当時の日本の指導者は、社会党の村山富市氏であった。
戦後日本を体現する自民党と社会党の連立政権では、
1940年体制の打破は初めから目指されなかったであろうし、
実際に着手されなかった。
その後の日本には政権交代も起こらず、現状が維持されたままだった。
本書が最初に出版された1995年は、
戦後50年として終戦後の日本を回顧することが多かった。
それに加えて、1月の阪神大震災、3月の地下鉄サリン事件、
8月に立て続けに起きた信用組合の破綻など、
戦後日本が基本としていた安全神話や、
右肩上がりの経済に終わりを告げる象徴的な出来事が起こった。
あれから8年が過ぎたが、日本の新しい体制はまだ作られていない。
10月にも予定される総選挙は、その体制作りの序章に過ぎないであろう。
課題への処方箋は、現状の把握からしか生まれない。
2013年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
金融緩和や産業構造の改革が目指すものが戦時経済の解体であるとしたら全くの見当違いである。格差社会の根元は非正規雇用者と正規雇用者との待遇や給与格差である。ドラッガーの理想とした企業の在り方が終身雇用を実現した日本企業であり日本の産業構造である。また、内需主体の日本において産業の空洞化は起こらない。自動車産業を主体とした輸出で日本経済が成り立っていないことを良く認識した上での議論が必要。とは言え、比較により、当時政府が行おうとしている意図が良く分かる。
2016年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本の評価を星4とすべきか3とすべきかは難しいところ...
本書はわかりやすい筆致で、日本の経済制度が戦時中に形成されたことを強調する。ここでも多少誇張が見られるがメッセージ自体は一読に値する。また個別の事例の論評に関しても面白いものが多い。
しかし、多くのレビューアーが述べているように現代経済の改革方法については少々短絡的で現在では限界や弊害の見えているものが多い。ただ現代の経済と政治の関係を論じた部分では気に留めておくべき記述も多いのではないか。
本書はわかりやすい筆致で、日本の経済制度が戦時中に形成されたことを強調する。ここでも多少誇張が見られるがメッセージ自体は一読に値する。また個別の事例の論評に関しても面白いものが多い。
しかし、多くのレビューアーが述べているように現代経済の改革方法については少々短絡的で現在では限界や弊害の見えているものが多い。ただ現代の経済と政治の関係を論じた部分では気に留めておくべき記述も多いのではないか。