とにかく敵の設定がスゴイ。
人類誕生以前から生き続ける、数百万歳の超ヴァンパイア。
数千の人格を持ちながら、あまりにも長く生きつづけたために、精神はすでに死んだも同然。
それでいて、肉体は圧倒的なパワーを持ち、地上最強の生物として君臨中。
この敵だけで、すばらしいシリーズがいくつも作れそう。
もちろん主人公たちもグッドなキャラなんだけど、
敵があまりに魅力的だった。
バンパイア物の面白さは敵で全て決まる!
弱点が知れ渡っているバンパイアは、いまや3流モンスターだけど、この小説のパワフルボスによって1流に蘇った!

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フィーヴァードリーム 上 (創元ノヴェルズ マ 2-1) 文庫 – 1990/10/1
ジョシュア・ヨークは謎めいていた。事故で持ち船を失った船長のアブナーに莫大な資金を提供し、壮麗な蒸気船フィーヴァードリーム号を建造させた男。ミシシッピ川での船旅がしたいと言うくせに、昼間は船室に閉じこもって夜しか姿を見せない。そう、アブナーはまだ知らない。ジョシュアが仲間の吸血鬼を率いた血の支配者であることを!
- 本の長さ310ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1990/10/1
- ISBN-104488800459
- ISBN-13978-4488800451
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
妖しい客、ヨークから発注された「客船フィーヴァードリーム号」のアブナー船長の
日常が、前半は延々と続きます。
大食漢であばた顔で肥満体のアブナ―は、激高しやすい男気のある船長なのですが、
決して善人ではありません。
もう一人の主人公のヨークは妖しい美男子の吸血鬼なのです。幾万の人間を
殺めることに疑問をもち「血の渇き」に効果のある特効薬のお酒を造ります。
そして、アブナ―が船長を務める客船フィーヴァードリーム号でミシシッピ川を
彷徨い、宿敵の吸血鬼の親玉と死闘を繰り広げます。
と大雑把にはこんな話なんですが、回りくどい表現が多くてスピード感が無く、
ヨークは理屈っぽくて女々しくて脆弱で、アブナ―が決して善人ではない点がどうも
好きになれませんでした。
「タフの方舟」のほうが10倍面白いです( -_-)
日常が、前半は延々と続きます。
大食漢であばた顔で肥満体のアブナ―は、激高しやすい男気のある船長なのですが、
決して善人ではありません。
もう一人の主人公のヨークは妖しい美男子の吸血鬼なのです。幾万の人間を
殺めることに疑問をもち「血の渇き」に効果のある特効薬のお酒を造ります。
そして、アブナ―が船長を務める客船フィーヴァードリーム号でミシシッピ川を
彷徨い、宿敵の吸血鬼の親玉と死闘を繰り広げます。
と大雑把にはこんな話なんですが、回りくどい表現が多くてスピード感が無く、
ヨークは理屈っぽくて女々しくて脆弱で、アブナ―が決して善人ではない点がどうも
好きになれませんでした。
「タフの方舟」のほうが10倍面白いです( -_-)
2015年10月7日に日本でレビュー済み
私が始めて目にするタイプのバンパイヤーストーリー。
時は1800年なかば、まだ奴隷制度が行われていたころのアメリカ。
フィーバードリームとは船の名前である。
ミシシッピー川を運行するこのフィーバードリーム号が物語のほとんどの舞台となる。
簡単にいうと、人間とバンパイヤーの友情物語である。
一言、秀作である。
後半ややトーンダウンしてなければ私的にはほぼ完璧な作品であった。
惜しい。
時は1800年なかば、まだ奴隷制度が行われていたころのアメリカ。
フィーバードリームとは船の名前である。
ミシシッピー川を運行するこのフィーバードリーム号が物語のほとんどの舞台となる。
簡単にいうと、人間とバンパイヤーの友情物語である。
一言、秀作である。
後半ややトーンダウンしてなければ私的にはほぼ完璧な作品であった。
惜しい。
2007年8月14日に日本でレビュー済み
この本は吸血鬼もののホラーです。
しかし、ストレートなホラー物ではなくてちょっと以外な変化球で、吸血鬼物語での感動ものです。この小説を書いたのはジョージ・R・R・マーティンという人で、この人はどうしたわけかすごくいい小説を書いて評判を取るわりには、日本でその本が出版されている期間がすごく短くて、すぐに品切れや絶版になってしまいます。巡り合わせなのか、一部熱狂マニア受けする人なのかが微妙ですが、個人的にはとても買っている作家さんで、その彼の作品の中でも、今日紹介するこの本は、イチオシの感動作品です。
何年か前に再販されていたので、今なら手に入ると思います。
舞台は蒸気船がまだ船旅の花形だった時代のミシシッピ川流域。
このミシシッピ川は複雑にいくつもの川や砂州が入り組んだ、船乗り泣かせの難所が続くが実入りも多い貿易航路になっていて、そこにははさまざまな汽船が運行しています。人を運ぶ船もあれば、貨物で上流と下流をたえず行き来する船もあります。どちらも莫大な利益をうみますが、それだけに船同士の衝突やだしぬきをはかっての事故や沈没などもよくおこる、ある意味、あらあらしいこの航路て長い年月を生き抜いて行く為にはなにより力がいりました。特に船長としてやっていくには、キャリアや腕っぷしにプラスして、能力、運、商才、それらがいずれも必要でした。逆にそのすべてに恵まれた船長はある意味ヒーローともいえました。
ここに登場するマシュー・アブナーという船長も容貌こそ魁偉ながら、ずばぬけた実力でそのうちの一人でしたが、運悪く持ち船を沈没させてしまい破産、今では飲んだくれとなっていました。そこに現れたのが主人公のジョシュア・ヨーク。彼は、とてつもない大金持ちであり、この航路でいくつかの事がなしたいからと素晴らしく優美で力強い船であるフィーヴァードリーム号を携えてこの流域にやってきました。そして,その彼が船長として共同経営者にアブナーを指名したのです。
アブナーは半信半疑でしたが、船のあまり美しさと力に惚れ込み、再び船長となりました。しかし、舵をとりながら毎日を送る中で徐々にオーナーであるヨシュアを不信に思うようになります。なんとなればヨシュアは滅多に人前にでないし、決して日のあたる時間に起きてこないのです。しかも、彼らの航海には奇妙な出来事がつきまといます。ひょっとして彼は吸血鬼なのではないだろうか。そう不安に思うようになります。そして、そんなある日、珍しくジョシュアが陸地に上陸した夜、その町で変死体が発見されます。アブナーの疑惑通り、ジョシュアは吸血鬼だったのです。
しかし、話はここから急展開を見せます。
ただ一つ言えることはアブナーが人類の危機をまもるため、ジョシュアと戦うとかそういった展開には決してなりません。後半になればますます登場人物は増えるとともに、込み入った話に事態は展開していきます。混沌と破滅。その行き着く先でアブナーは、何を知り、何を聞く事になるのか。
吸血鬼ものというジャンル脇によけても、血湧き肉踊る冒険物語の要素と、最初に述べた感動小説の要素を含むこの小説。非常に力強くおすすめする一冊です。
また、違う風に読めば、BL系の話としても読めるのでそちらが好きな方にも大きな声では言えませんがおすすめですよ。
しかし、ストレートなホラー物ではなくてちょっと以外な変化球で、吸血鬼物語での感動ものです。この小説を書いたのはジョージ・R・R・マーティンという人で、この人はどうしたわけかすごくいい小説を書いて評判を取るわりには、日本でその本が出版されている期間がすごく短くて、すぐに品切れや絶版になってしまいます。巡り合わせなのか、一部熱狂マニア受けする人なのかが微妙ですが、個人的にはとても買っている作家さんで、その彼の作品の中でも、今日紹介するこの本は、イチオシの感動作品です。
何年か前に再販されていたので、今なら手に入ると思います。
舞台は蒸気船がまだ船旅の花形だった時代のミシシッピ川流域。
このミシシッピ川は複雑にいくつもの川や砂州が入り組んだ、船乗り泣かせの難所が続くが実入りも多い貿易航路になっていて、そこにははさまざまな汽船が運行しています。人を運ぶ船もあれば、貨物で上流と下流をたえず行き来する船もあります。どちらも莫大な利益をうみますが、それだけに船同士の衝突やだしぬきをはかっての事故や沈没などもよくおこる、ある意味、あらあらしいこの航路て長い年月を生き抜いて行く為にはなにより力がいりました。特に船長としてやっていくには、キャリアや腕っぷしにプラスして、能力、運、商才、それらがいずれも必要でした。逆にそのすべてに恵まれた船長はある意味ヒーローともいえました。
ここに登場するマシュー・アブナーという船長も容貌こそ魁偉ながら、ずばぬけた実力でそのうちの一人でしたが、運悪く持ち船を沈没させてしまい破産、今では飲んだくれとなっていました。そこに現れたのが主人公のジョシュア・ヨーク。彼は、とてつもない大金持ちであり、この航路でいくつかの事がなしたいからと素晴らしく優美で力強い船であるフィーヴァードリーム号を携えてこの流域にやってきました。そして,その彼が船長として共同経営者にアブナーを指名したのです。
アブナーは半信半疑でしたが、船のあまり美しさと力に惚れ込み、再び船長となりました。しかし、舵をとりながら毎日を送る中で徐々にオーナーであるヨシュアを不信に思うようになります。なんとなればヨシュアは滅多に人前にでないし、決して日のあたる時間に起きてこないのです。しかも、彼らの航海には奇妙な出来事がつきまといます。ひょっとして彼は吸血鬼なのではないだろうか。そう不安に思うようになります。そして、そんなある日、珍しくジョシュアが陸地に上陸した夜、その町で変死体が発見されます。アブナーの疑惑通り、ジョシュアは吸血鬼だったのです。
しかし、話はここから急展開を見せます。
ただ一つ言えることはアブナーが人類の危機をまもるため、ジョシュアと戦うとかそういった展開には決してなりません。後半になればますます登場人物は増えるとともに、込み入った話に事態は展開していきます。混沌と破滅。その行き着く先でアブナーは、何を知り、何を聞く事になるのか。
吸血鬼ものというジャンル脇によけても、血湧き肉踊る冒険物語の要素と、最初に述べた感動小説の要素を含むこの小説。非常に力強くおすすめする一冊です。
また、違う風に読めば、BL系の話としても読めるのでそちらが好きな方にも大きな声では言えませんがおすすめですよ。
2008年6月25日に日本でレビュー済み
マーティンの「作家としての技術」の高さは定評のあるところだが、それは本作品で特に遺憾なく発揮されていると思う。
本書を読むと南北戦争前夜のアメリカでの蒸気外輪船の時代を体感することができる。そして、この時代に終焉を迎えた吸血鬼たちの迫真のドラマに身も凍る思いをさせられる。
七王国の玉座という大河戦記ファンタジーが登場し、マーティンと言えばそちらという人が今後は増えてくると思うが、個人的にはマーティンと言えば本書と「翼人の掟」の二作品を推したい。
本書を読むと南北戦争前夜のアメリカでの蒸気外輪船の時代を体感することができる。そして、この時代に終焉を迎えた吸血鬼たちの迫真のドラマに身も凍る思いをさせられる。
七王国の玉座という大河戦記ファンタジーが登場し、マーティンと言えばそちらという人が今後は増えてくると思うが、個人的にはマーティンと言えば本書と「翼人の掟」の二作品を推したい。
2003年2月23日に日本でレビュー済み
ホラーだからと読むのを敬遠してるのなら、それは間違い!確かに怖いけど、その奥には異種の間に芽生えていく友情と信頼の物語があります。なるべくたくさんの人に読んでもらいたい物語。もちろん、吸血鬼好きの人は、今すぐ手に取って。
2006年7月30日に日本でレビュー済み
氷と炎の歌シリーズ(これも傑作)を読んで衝撃を受け、Tuf Voyaging(「タフの方舟」)を読んで感動し、本書を読んだのだが、期待に違わぬ面白さであった。
吸血鬼は古典的かつ個人的にはそれほど好きな題材ではないので、読むかどうか実はためらっていたのだが、この作者は全く新しい設定と切り口でこの題材を料理している。まず設定がユニークだ。舞台は1800年台のアメリカのミシシッピ川を運行する蒸気船フィーバードリーム号で、主人公は船主のアブナーと吸血鬼のジョシュア・ヨークだ。
このユニークな設定で、昼の種族である人間と夜の種族である吸血鬼の歴史と、吸血鬼の歴史を変えようとするジョシュアとアブナーの友情が描かれる。2人に絡む悪役も千年以上生きている吸血鬼の王のジュリアンや彼に協力する人間のビリーと役者が揃っており、ホラーとスリルとアクションが満載だ。
読み出したら止まらないことは請け合いの、お勧めの一品です。
吸血鬼は古典的かつ個人的にはそれほど好きな題材ではないので、読むかどうか実はためらっていたのだが、この作者は全く新しい設定と切り口でこの題材を料理している。まず設定がユニークだ。舞台は1800年台のアメリカのミシシッピ川を運行する蒸気船フィーバードリーム号で、主人公は船主のアブナーと吸血鬼のジョシュア・ヨークだ。
このユニークな設定で、昼の種族である人間と夜の種族である吸血鬼の歴史と、吸血鬼の歴史を変えようとするジョシュアとアブナーの友情が描かれる。2人に絡む悪役も千年以上生きている吸血鬼の王のジュリアンや彼に協力する人間のビリーと役者が揃っており、ホラーとスリルとアクションが満載だ。
読み出したら止まらないことは請け合いの、お勧めの一品です。