何年待ったでしょうか。忘れるほどです。
このシリーズは、日本でマイナーなのが不思議なほどの傑作ぞろいです。
続刊は、あまり待たされないで出版されることを期待します。
(アメリカでは続刊がすでに何冊も出ています)
今刊は、まだ上巻しか読んでいませんが、いままでの軍事的な部分が消え
政治的なサスペンスになっています。シリーズの中では小粒な感じも受けますが、
やはり十分おもしろいです。
サスペンスゆえに内容には触れませんが
聞くところによれば、主人公が属するバラヤ−は、敗戦前の日本帝国
今刊の舞台であるコマールは、日本帝国の植民地であった朝鮮
をモデルにしているという意見があります
仮に、第二次世界大戦が起きず、日本帝国がそのまま植民地を維持していたら?
宥和を望む若い皇帝が植民地出身の女性を皇后に選んだら、愛国主義者たちはどう動くか?
そのように読み替えて、楽しませてもらっています
その意味では、本国であるアメリカ人より日本人の方々のほうが理解しやすいかもしれません
SFでこれほど良質な政治サスペンスを読ませるシリーズは稀だと思います
ただし、初めてこのシリーズに触れる方は、「戦士志願」からお読みになることをお勧めします。お気に召されれば、実に長い時間楽しめると思いますよ。

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ミラー衛星衝突 上 (創元SF文庫) 文庫 – 2012/3/22
ロイス・マクマスター・ビジョルド
(著),
小木曽 絢子
(翻訳)
惑星コマールのミラー衛星に貨物船が衝突。調査に来た皇帝直属聴聞卿のひとり、マイルズ・ヴォルコシガンのミューティーのような姿がエカテリンを驚かせた。大人気シリーズ。
- 本の長さ334ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2012/3/22
- ISBN-10448869814X
- ISBN-13978-4488698140
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2012/3/22)
- 発売日 : 2012/3/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 334ページ
- ISBN-10 : 448869814X
- ISBN-13 : 978-4488698140
- Amazon 売れ筋ランキング: - 909,985位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,205位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 186,606位文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月26日に日本でレビュー済み
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聴聞卿になったマイルズ、新たなロマンスの予感といった上巻でした。個人的にはあまり好きでない、マイルズシリーズの謎解きものですが、それなりに楽しみつつ。宇宙を股にかける傭兵隊を懐かしみながらも下巻へ。
2012年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
やっと帰ってきたマイルズ! あきらめずに待ち続けて良かった(笑)。
ファン待望の、ヴォルコシガン・サーガの続きがついに翻訳されました!
惑星コマールの軌道上に浮かぶ巨大なミラー衛星と宇宙貨物船の衝突の原因は?
惑星植民地と帝国。政治的陰謀とロマンス。五空間物理学と宇宙ステーション。
脇役の一人一人に至るまで魅力的な登場人物がビジョルドの作品の特徴ですが、
本作のヒロインは、シリーズの過去の作品に登場した神経破壊銃や宇宙船や
手術用メスを操る女性達とは対極のタイプであるにも関わらず、圧倒的な存在感が。
この後、二人はどうなるの?? 早く次作も翻訳して!
ファン待望の、ヴォルコシガン・サーガの続きがついに翻訳されました!
惑星コマールの軌道上に浮かぶ巨大なミラー衛星と宇宙貨物船の衝突の原因は?
惑星植民地と帝国。政治的陰謀とロマンス。五空間物理学と宇宙ステーション。
脇役の一人一人に至るまで魅力的な登場人物がビジョルドの作品の特徴ですが、
本作のヒロインは、シリーズの過去の作品に登場した神経破壊銃や宇宙船や
手術用メスを操る女性達とは対極のタイプであるにも関わらず、圧倒的な存在感が。
この後、二人はどうなるの?? 早く次作も翻訳して!
2014年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
SFではあるが、設定が比較的丁寧に描かれているので
結果としてはSFでよくあるような混乱(私だけ・・かも)
を起こさないですんでおります。
ストーリーもいたずらにいろいろな事象を輻輳していないのが
読んでいて好感がもてます。
現在、下巻を読んでる最中です。
結果としてはSFでよくあるような混乱(私だけ・・かも)
を起こさないですんでおります。
ストーリーもいたずらにいろいろな事象を輻輳していないのが
読んでいて好感がもてます。
現在、下巻を読んでる最中です。
2012年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
待ち焦がれたヴォルコシガン・サーガの新刊です。冒頭、本編ととくに繋がり難そうな惑星コマール軌道上のミラー衛星と貨物船の衝突事件から、主人公の祖父らの世代からの因縁による巨大な陰謀事件になだれこんでゆきます。その筋運びは流れるようで、いったん読み始めると、仕事は上の空、通勤中は本の虫。帰宅後は化粧も落とさず寝食を忘れて読書に没頭させられてしまいます。
残念ながら、『名誉の欠片』以降、翻訳を担当する小木曽さんの健康状態が悪化し、刊行速度がとても遅くなってしまい、いったん読み終わってしまうと、次の新刊までの飢餓感は度し難いものがありました。そのため、読み終わるのが恐ろしく、前々作の『ミラーダンス』は(我慢できずに読み始めて)読み終わるまでに4年以上の月日を費やし、『メモリー』は購入してから6年も経っても恐ろしくて読めないでおりました。やっと読むことができました(現在のところ、原作はこの後の話として『シビルキャンペーン』と『外交特使』の2冊が出ておりますが、この巻『コマール』以前でマイルズの出世街道には一区切りつくのがはっきりしたため、実質的な最終話と理解して読み終えることができました)。
ビジョルト女史の諸作品の主人公は、けっして神に主人公(=救世主)たるべく選ばれたエリートの美男・美女ではありません。いずれも、何らかの大きな、押しつぶされてしまいそうなハンディキャップをかかえながら、自分や家族、仲間たちの幸福のために、彼らの助けを借りて人生を切り開いてゆきます。主人公はその渾身の努力の果てに、彼が大切に思う人々の救世主になります。しかし、彼自身はけっして、自分がそのように思われていることに気付きませんし、気付いたとしてもそれを否定し、救世主から最も遠い取るに足らない存在だと思っているのです。そのストイックなこと(渡辺和子さんの 置かれた場所で咲きなさい の教えをを地で云っているような人ですね)。その丁寧で愛情にあふれた力強い描写は、何度読み返しても、読む者に新鮮な感動と余韻を与えてくれるものです。すべての人に、全力でお勧めします。
最後に、このシリーズのレビューの中には誤訳、悪訳を批判されている方がおります。しかし、わたしはむしろ、このシリーズは小木曽さんの朗読をきいているつもりで読むものだと思っています。それらの点も小木曽さんの特徴と思えばよく、これからこのシリーズに入っていらっしゃる方々はとくに気にすることはないと思います。
いずれにしても、TBSテレビの日曜午後5時ころに活躍している自称救世主の与太話を書いているゲーム作家の方にも、ぜひとも読んで勉強してほしい作品です!!
残念ながら、『名誉の欠片』以降、翻訳を担当する小木曽さんの健康状態が悪化し、刊行速度がとても遅くなってしまい、いったん読み終わってしまうと、次の新刊までの飢餓感は度し難いものがありました。そのため、読み終わるのが恐ろしく、前々作の『ミラーダンス』は(我慢できずに読み始めて)読み終わるまでに4年以上の月日を費やし、『メモリー』は購入してから6年も経っても恐ろしくて読めないでおりました。やっと読むことができました(現在のところ、原作はこの後の話として『シビルキャンペーン』と『外交特使』の2冊が出ておりますが、この巻『コマール』以前でマイルズの出世街道には一区切りつくのがはっきりしたため、実質的な最終話と理解して読み終えることができました)。
ビジョルト女史の諸作品の主人公は、けっして神に主人公(=救世主)たるべく選ばれたエリートの美男・美女ではありません。いずれも、何らかの大きな、押しつぶされてしまいそうなハンディキャップをかかえながら、自分や家族、仲間たちの幸福のために、彼らの助けを借りて人生を切り開いてゆきます。主人公はその渾身の努力の果てに、彼が大切に思う人々の救世主になります。しかし、彼自身はけっして、自分がそのように思われていることに気付きませんし、気付いたとしてもそれを否定し、救世主から最も遠い取るに足らない存在だと思っているのです。そのストイックなこと(渡辺和子さんの 置かれた場所で咲きなさい の教えをを地で云っているような人ですね)。その丁寧で愛情にあふれた力強い描写は、何度読み返しても、読む者に新鮮な感動と余韻を与えてくれるものです。すべての人に、全力でお勧めします。
最後に、このシリーズのレビューの中には誤訳、悪訳を批判されている方がおります。しかし、わたしはむしろ、このシリーズは小木曽さんの朗読をきいているつもりで読むものだと思っています。それらの点も小木曽さんの特徴と思えばよく、これからこのシリーズに入っていらっしゃる方々はとくに気にすることはないと思います。
いずれにしても、TBSテレビの日曜午後5時ころに活躍している自称救世主の与太話を書いているゲーム作家の方にも、ぜひとも読んで勉強してほしい作品です!!
2012年5月11日に日本でレビュー済み
今回もまた夢中になってあっという間に最後まで読んでしまいました。
マイルズの成長(年齢的にも精神的にも)と合わせて、シリーズとして
どんどん成熟してきている印象を受けます。
このシリーズは毎回扱っているテーマが非常に深く考えさせられますが、
同時にエンターテイメント性も抜群で、本当にビジョルドはすばらしい
ストーリーテラーだと思います。SFというジャンルなのに、人妻かつ
子持ちのエカテリンの鬱々とした苦悩・葛藤・絶望をここまでリアルに
描いて、それでもどっぷりとのめりこんでしまう面白さを持てるって、
凄すぎますね。いまいち知名度が低いのが不思議で仕方ないです。
この作品で初めてシリーズを読み始める、という方は少ない
かと思いますが、念のため、シリーズ未読の方へのアドバイスを。
「なんかSFが読みたい」という人はちゃんとシリーズ最初の
「戦士志願」から読んだ方がいいと思います。
「なんか人間ドラマを読みたい」「最近夫婦関係に悩んでる・・・」
「とりあえず面白い本が読みたい」」という人は、この作品単体でも十分に
深い感動を得られると思いますので、ぜひお手にとってみてください。
マイルズの成長(年齢的にも精神的にも)と合わせて、シリーズとして
どんどん成熟してきている印象を受けます。
このシリーズは毎回扱っているテーマが非常に深く考えさせられますが、
同時にエンターテイメント性も抜群で、本当にビジョルドはすばらしい
ストーリーテラーだと思います。SFというジャンルなのに、人妻かつ
子持ちのエカテリンの鬱々とした苦悩・葛藤・絶望をここまでリアルに
描いて、それでもどっぷりとのめりこんでしまう面白さを持てるって、
凄すぎますね。いまいち知名度が低いのが不思議で仕方ないです。
この作品で初めてシリーズを読み始める、という方は少ない
かと思いますが、念のため、シリーズ未読の方へのアドバイスを。
「なんかSFが読みたい」という人はちゃんとシリーズ最初の
「戦士志願」から読んだ方がいいと思います。
「なんか人間ドラマを読みたい」「最近夫婦関係に悩んでる・・・」
「とりあえず面白い本が読みたい」」という人は、この作品単体でも十分に
深い感動を得られると思いますので、ぜひお手にとってみてください。
2012年4月1日に日本でレビュー済み
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ヴォルコシガン・サーガの最新刊がようやく刊行されました。
#レビュータイトルにあるようにあくまで日本での最新刊で、原作のほうはもっと進んでます・・・
訳者の方もあとがきで触れていますが、本作の主人公はマイルズともう一人、エカテリンというヴォルの女性。
マイルズの聴聞卿としての活躍とともに、エカテリンとのロマンス(の取っ掛かり?)が描かれます。
ロマンスの行方は次作で描かれるようですので、早く次作が刊行されるよう祈っています・・・・
#レビュータイトルにあるようにあくまで日本での最新刊で、原作のほうはもっと進んでます・・・
訳者の方もあとがきで触れていますが、本作の主人公はマイルズともう一人、エカテリンというヴォルの女性。
マイルズの聴聞卿としての活躍とともに、エカテリンとのロマンス(の取っ掛かり?)が描かれます。
ロマンスの行方は次作で描かれるようですので、早く次作が刊行されるよう祈っています・・・・
2012年5月5日に日本でレビュー済み
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やっと和訳文庫が出ました、長かったですね。かつてフィアメッタも読み、カザリルにイスタおっかさんの冒険も読み、フォーンとダグも楽しみました。でもマイルズに続編がある事は知っていましたので、早く読みたかった。