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芝浜謎噺 (神田紅梅亭寄席物帳) (創元推理文庫) 文庫 – 2011/5/21
愛川 晶
(著)
かつての弟弟子が初の独演会開催にあたり、「芝浜」の稽古をつけてほしいと泣いて頼んできた。大変技術のいる人情噺に、二つ目の彼がこだわるのは……。好評シリーズ第2弾。
- 本の長さ445ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2011/5/21
- ISBN-104488410138
- ISBN-13978-4488410131
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2011/5/21)
- 発売日 : 2011/5/21
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 445ページ
- ISBN-10 : 4488410138
- ISBN-13 : 978-4488410131
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,026,560位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,157位創元推理文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
師匠の馬春さんの後遺症が最初の作品集道具屋殺人事件ではもっと重いように感じていました。師弟愛が良いと思いました。
2016年1月5日に日本でレビュー済み
神田紅梅亭シリーズの第二弾。
第一弾の「道具屋殺人事件」も面白かったが、僕はこの「芝浜謎噺」の方がより面白かった。
前作でも思ったのだが、現実に起こった事件を古典落語によって解決してみせるというのは、神経を使う難しい作業だと思うが、本当によくできていると思う。
相当に練りこまれた労作だと思う。
落語好きの僕は表題作の「芝浜謎噺」がとても気に入った。
有名な古典落語の「芝浜」ではあるが、流派によって解釈が違う事も知らなかったし、ちょっとした動作一つ、表情一つで解釈が変わってくるというのも興味深かった。
あらためて落語という芸の深さを思い知り、それぞれの「芝浜」を聴き比べてみようと思った。
フィクションではあるが、現実に存在した立川談志、三遊亭圓生、桂三木助、桂文楽、古今亭志ん生、といった往年の名人たちのエピソードも数多く紹介されている。
こうした名人たちの名演もあらためて聴いてみようという気になる。
今回は、落語の改作、演出の仕方といった落語に関する話も面白かったが、師弟愛が泣かせてくれる。
病気で車イス生活をおくっている馬春師匠が可愛がっていた末っ子弟子に対する行動が感動的だった。
次作以降もとても楽しみなシリーズだ。
第一弾の「道具屋殺人事件」も面白かったが、僕はこの「芝浜謎噺」の方がより面白かった。
前作でも思ったのだが、現実に起こった事件を古典落語によって解決してみせるというのは、神経を使う難しい作業だと思うが、本当によくできていると思う。
相当に練りこまれた労作だと思う。
落語好きの僕は表題作の「芝浜謎噺」がとても気に入った。
有名な古典落語の「芝浜」ではあるが、流派によって解釈が違う事も知らなかったし、ちょっとした動作一つ、表情一つで解釈が変わってくるというのも興味深かった。
あらためて落語という芸の深さを思い知り、それぞれの「芝浜」を聴き比べてみようと思った。
フィクションではあるが、現実に存在した立川談志、三遊亭圓生、桂三木助、桂文楽、古今亭志ん生、といった往年の名人たちのエピソードも数多く紹介されている。
こうした名人たちの名演もあらためて聴いてみようという気になる。
今回は、落語の改作、演出の仕方といった落語に関する話も面白かったが、師弟愛が泣かせてくれる。
病気で車イス生活をおくっている馬春師匠が可愛がっていた末っ子弟子に対する行動が感動的だった。
次作以降もとても楽しみなシリーズだ。
2011年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
芝浜は好きな噺の一つ。大金を拾ったのは夢のなかの話で、町内の仲間を招いてドンちゃん騒ぎをしたのは現実だったという話。作者の謎解きは、煙管の向きがどうのこうのと細部を穿つが、3年もの間、女房と大家の間だけの秘密で、亭主にも知られず、町内の噂にもならなかったという話の無理には及んでいない。もっとも、たかが落語、面白ければいいのではとも思う。落語ミステリーという新境地に挑む作者の強い意欲には敬服。
2012年3月29日に日本でレビュー済み
落語ファンにはとてもうれしい内容です。
登場人物のキャラクターもしっかり立ち、この世界にずっと浸っていたいと思わされます。
短編集(中編集?)かと思ったら、すべてリンクしているのですね。
「謎」といっても、陰惨なものではなく、そのあたりも個人的に良かったです。シリーズをすべて読んでみるつもりです。
登場人物のキャラクターもしっかり立ち、この世界にずっと浸っていたいと思わされます。
短編集(中編集?)かと思ったら、すべてリンクしているのですね。
「謎」といっても、陰惨なものではなく、そのあたりも個人的に良かったです。シリーズをすべて読んでみるつもりです。
2011年9月3日に日本でレビュー済み
落語がキーワードのミステリー小説。
おそらく著者は落語を書くことができるに違いない。そして、ただ落語を書くだけでなく、既存の落語の展開にもいくつもの提案したいことがあるに違いない。だったら噺家になればいいのにと思うが、それは何かしらの事情があるのだろう。
それにしても、練り込まれた構成で、一般の噺家たちもこんな工夫をしているのかと思うと感心する。
芝浜に矛盾が多いのは知っていたが、それが噺家の力量を表すバネになっているとは知らなかった。
ミステリー小説を楽しめるのはもちろん、落語についての豆知識が増えるものうれしい一冊だ。
おそらく著者は落語を書くことができるに違いない。そして、ただ落語を書くだけでなく、既存の落語の展開にもいくつもの提案したいことがあるに違いない。だったら噺家になればいいのにと思うが、それは何かしらの事情があるのだろう。
それにしても、練り込まれた構成で、一般の噺家たちもこんな工夫をしているのかと思うと感心する。
芝浜に矛盾が多いのは知っていたが、それが噺家の力量を表すバネになっているとは知らなかった。
ミステリー小説を楽しめるのはもちろん、落語についての豆知識が増えるものうれしい一冊だ。
2015年4月14日に日本でレビュー済み
2008年に原書房から出た単行本の文庫化。
『道具屋殺人事件』に続く「神田紅梅亭寄席物帳」シリーズの第2弾で、「野ざらし死体遺棄事件」「芝浜謎噺」「試酒試」の3本の中篇が収められている。
ミステリとしては、ふつうだと思う。ストーリーや結末に意外性はあるが、「謎がとけた!」というような感じのものではない。どちらかというと人情話に近いかも。
もうひとつ、素材となっている落語の扱い方がおもしろい。聞いていてすっきりしない点、疑問が残る点などを解明する趣向があり、落語ファンにも満足できる内容となっているのではないか。
『道具屋殺人事件』に続く「神田紅梅亭寄席物帳」シリーズの第2弾で、「野ざらし死体遺棄事件」「芝浜謎噺」「試酒試」の3本の中篇が収められている。
ミステリとしては、ふつうだと思う。ストーリーや結末に意外性はあるが、「謎がとけた!」というような感じのものではない。どちらかというと人情話に近いかも。
もうひとつ、素材となっている落語の扱い方がおもしろい。聞いていてすっきりしない点、疑問が残る点などを解明する趣向があり、落語ファンにも満足できる内容となっているのではないか。
2011年9月16日に日本でレビュー済み
落語にからめたミステリシリーズの第2弾。前作と同様、古典落語の噺を演る描写をベースに、日常の謎を一緒に解決してしまう趣向のお話。
本作はさらに作者の筆がさえている感じで、もう読んでいて登場人物の面々に感情移入しまくりである。3話目の「試酒試」なんか、もうドキドキの展開で、どんでん返しもあるし、読み応えたっぷりである。
さて、例によって落語に詳しくない読者でも楽しめるように工夫されているあたりは非常に助かる。とは言っても、自分としては、以前に読んだ「マンガ落語大全 まずはここから」が、より深く楽しむための助けになっている気もする。
本作で出てくる落語「抜け雀」「野ざらし」「芝浜」などは有名なものらしいので、上記マンガであらすじだけでも知っているとだいぶ入りこみがスムーズ。同様に、前作で出てきた「らくだ」「こい瓶」なんかも載っているし、これらはたぶんかなりの定番噺なのであろう、きっと。(笑)
なんにせよ、前作を読んで楽しかった読者なら、これもぜひ読むべきだ。楽しめること請け合いです。
本作はさらに作者の筆がさえている感じで、もう読んでいて登場人物の面々に感情移入しまくりである。3話目の「試酒試」なんか、もうドキドキの展開で、どんでん返しもあるし、読み応えたっぷりである。
さて、例によって落語に詳しくない読者でも楽しめるように工夫されているあたりは非常に助かる。とは言っても、自分としては、以前に読んだ「マンガ落語大全 まずはここから」が、より深く楽しむための助けになっている気もする。
本作で出てくる落語「抜け雀」「野ざらし」「芝浜」などは有名なものらしいので、上記マンガであらすじだけでも知っているとだいぶ入りこみがスムーズ。同様に、前作で出てきた「らくだ」「こい瓶」なんかも載っているし、これらはたぶんかなりの定番噺なのであろう、きっと。(笑)
なんにせよ、前作を読んで楽しかった読者なら、これもぜひ読むべきだ。楽しめること請け合いです。