物理の北山に恥じぬトリックと幻想的な世界観にぴったりな新キャラクター、ユユに魅了されました。
聞くところによると3話までの構想があるということなので、気が早いですが続編を早くお願いします(`・ω・')

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オルゴーリェンヌ (ミステリ・フロンティア) 単行本 – 2014/11/21
北山 猛邦
(著)
再会した英国人少年クリスと検閲官エノを待っていたのは、オルゴールを作り続ける孤島の洋館で勃発した連続不可能殺人だった! 著者渾身の巨編、〈少年検閲官〉連作第2弾。
- 本の長さ381ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2014/11/21
- ISBN-104488017797
- ISBN-13978-4488017798
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2014/11/21)
- 発売日 : 2014/11/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 381ページ
- ISBN-10 : 4488017797
- ISBN-13 : 978-4488017798
- Amazon 売れ筋ランキング: - 892,623位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,051位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年7月21日に日本でレビュー済み
作品の紹介でもあるように新しい検閲官が登場します。そのことから分かるように多重解決に重点を置いているように思えます。
前作同様世界観が舞台装置として遺憾なく発揮されトリックのできも上々です。
また某作品へのオマージュ?がミステリとしても物語としても良いアプローチになっていたと思います。
前作同様世界観が舞台装置として遺憾なく発揮されトリックのできも上々です。
また某作品へのオマージュ?がミステリとしても物語としても良いアプローチになっていたと思います。
2015年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界観が幻想的というよりは少年向け漫画のような軽さのある文体・ノリで私にはあまり合いませんでした。
トリックそのものは程々に面白いといった感じでしょうか。
ただ死ぬ直前の病弱の人間がやるにしてはいささか違和感を覚える…
「人間をオルゴールにする」という発想・イメージ自体は良いのですがそこで止まっているというか
具体的にどこまでやるのか、もう少し生々しさが感じられるような描写が欲しかった。
トリックそのものは程々に面白いといった感じでしょうか。
ただ死ぬ直前の病弱の人間がやるにしてはいささか違和感を覚える…
「人間をオルゴールにする」という発想・イメージ自体は良いのですがそこで止まっているというか
具体的にどこまでやるのか、もう少し生々しさが感じられるような描写が欲しかった。
2015年12月26日に日本でレビュー済み
ブラッドベリ「華氏四五一度」のミステリ版。
少年検閲官エノは焚書官モンターグよりもはるかに冷徹で、カルテはさらに心がない。
地球温暖化がすすみ、陸地の十パーセントが海になかに沈み、「海墟」とよばれる孤島が生まれた。
そのひとつが舞台となる。終末観や諦念が「カリヨン邸」の主クラウリに凝集されてる。
殺人は三件。いずれも物理トリック(著者の北山さんは機械トリックと称しているが)により遂行される。
第一の殺人、いわゆる、百舌のハヤニエは、がっかりするほど単純(カルテがすぐに解明する)。
第二、第三も、やはり陳腐だが、ガチガチの本格ものとして、見るべきところはあると思う。
焚書の対象になっている書物を、処分の対象になっている「ガジェット」を犯行に悪用するのが皮肉である。
とくにめずらしい密室殺害方法ではないにせよ、とくに意外な犯人ではないにせよ、
水準はこえていると思った。殺人が重なるごとに難易度がアップしているのも見逃せない。
推理はカルテ、クラウリ、エノの順で披瀝され、真相に近づくにつれ、意外性も増していく仕組みになっている。
ただ、なんで検閲官が少年でなければならないのか。
※ 写真・自己紹介は無視して下さい
少年検閲官エノは焚書官モンターグよりもはるかに冷徹で、カルテはさらに心がない。
地球温暖化がすすみ、陸地の十パーセントが海になかに沈み、「海墟」とよばれる孤島が生まれた。
そのひとつが舞台となる。終末観や諦念が「カリヨン邸」の主クラウリに凝集されてる。
殺人は三件。いずれも物理トリック(著者の北山さんは機械トリックと称しているが)により遂行される。
第一の殺人、いわゆる、百舌のハヤニエは、がっかりするほど単純(カルテがすぐに解明する)。
第二、第三も、やはり陳腐だが、ガチガチの本格ものとして、見るべきところはあると思う。
焚書の対象になっている書物を、処分の対象になっている「ガジェット」を犯行に悪用するのが皮肉である。
とくにめずらしい密室殺害方法ではないにせよ、とくに意外な犯人ではないにせよ、
水準はこえていると思った。殺人が重なるごとに難易度がアップしているのも見逃せない。
推理はカルテ、クラウリ、エノの順で披瀝され、真相に近づくにつれ、意外性も増していく仕組みになっている。
ただ、なんで検閲官が少年でなければならないのか。
※ 写真・自己紹介は無視して下さい
2018年5月9日に日本でレビュー済み
2015年ミステリーベストテンの10位。微妙なランクですが、一応読んでみました。
ファンタジーっぽいお話だけど、結局は本格ミステリーの謎解きです。前半部分は必要ないじゃんと思いながら読んでいたら・・・。
最後にガツーンと来ました。こりゃ、犯人当たらないです。なるほど、そう来ましたか。
それでも、380ページは長い。冗長な表現、本筋に関係ないサイドストーリーを削れば、この半分くらいにはなるのではと思います。
ファンタジーっぽいお話だけど、結局は本格ミステリーの謎解きです。前半部分は必要ないじゃんと思いながら読んでいたら・・・。
最後にガツーンと来ました。こりゃ、犯人当たらないです。なるほど、そう来ましたか。
それでも、380ページは長い。冗長な表現、本筋に関係ないサイドストーリーを削れば、この半分くらいにはなるのではと思います。
2014年12月21日に日本でレビュー済み
狂気すら感じられる冒頭の悲恋の物語は,これだけで一つの物語として完成されており,
そのインパクトは,続く本篇に始めのうちはいささか物足りなさを覚えてしまうほどです.
とはいえ,冬の孤島で鉛色の空の下,終わりを待つだけとなった閉塞感の漂う世界は,
その凍えた空気と同じく,静かに,それでいてじわじわと締め付けてくるような感覚で,
また,ある少女の愛くるしさと背負う運命には,温もりと何とも言えない思いを抱きます.
ミステリとしては,著者の代名詞とも言える大掛かりな物理トリックが展開される中,
『答え』を提示しつつも違和感を与え,それを繰り返して真相へと向かっていく流れで,
そこには動機となる復讐だけでなく,愛情や人の業まで,人の人生や運命が垣間見えます.
そうしてたどり着いた結末は,決して明るいものではなく,苦々しさすら残しますが,
少年がここからどう進み,どういう物語を紡ぐのか,先へと続く光も差している印象で,
相反する立場でありながら,どこか惹かれる二人の少年は,交じり合うことができるのか,
もう一人の少年の心の揺れも気になるところで,願わくば次の巻はもう少し短いスパンで….
そのインパクトは,続く本篇に始めのうちはいささか物足りなさを覚えてしまうほどです.
とはいえ,冬の孤島で鉛色の空の下,終わりを待つだけとなった閉塞感の漂う世界は,
その凍えた空気と同じく,静かに,それでいてじわじわと締め付けてくるような感覚で,
また,ある少女の愛くるしさと背負う運命には,温もりと何とも言えない思いを抱きます.
ミステリとしては,著者の代名詞とも言える大掛かりな物理トリックが展開される中,
『答え』を提示しつつも違和感を与え,それを繰り返して真相へと向かっていく流れで,
そこには動機となる復讐だけでなく,愛情や人の業まで,人の人生や運命が垣間見えます.
そうしてたどり着いた結末は,決して明るいものではなく,苦々しさすら残しますが,
少年がここからどう進み,どういう物語を紡ぐのか,先へと続く光も差している印象で,
相反する立場でありながら,どこか惹かれる二人の少年は,交じり合うことができるのか,
もう一人の少年の心の揺れも気になるところで,願わくば次の巻はもう少し短いスパンで….