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たとえ明日世界が滅びようとも 単行本 – 2013/8/31
藤原 新也
(著)
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社東京書籍
- 発売日2013/8/31
- ISBN-104487802156
- ISBN-13978-4487802159
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登録情報
- 出版社 : 東京書籍 (2013/8/31)
- 発売日 : 2013/8/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 304ページ
- ISBN-10 : 4487802156
- ISBN-13 : 978-4487802159
- Amazon 売れ筋ランキング: - 467,598位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 14,054位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白く読ませていただきました。本当にありがとうございました。
2018年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を購入したのは3年ほど前だが、一人の女性の生と死を描いた冒頭の文章「無限寛容」が心に残り、時々読み返していた。この度再読して、ふと大昔に読んだ太宰治の文章を思い出したので書いておきたい。うろ覚えで恐縮だが、こんな話。
難破した船の乗組員が命からがら岬の灯台の下に辿り着いた。助けを呼ぼうと窓の中を覗くと、今しも夕餉の団欒が始まろうとしている。
「いけねぇ。ここで声をかけたら台無しだ」
次の瞬間、波がざぶんと押し寄せて男は海に呑み込まれてしまった。目撃者のいない夢想じみた奇跡のような話。太宰はこの男の振る舞いを描くことが文学なのだと断言した。
文学はフィクションであり、「無限寛容」は事実に基づいたノンフィクションだろう。しかし団地の一室で人知れず亡くなった無名の女性の孤独死という、世間的には否定的なニュアンスが強い「寂しい死」を「まっとうな死」と救い上げた藤原の深い洞察に満ちたこの文章も、私には奇跡のように思われる。
難破した船の乗組員が命からがら岬の灯台の下に辿り着いた。助けを呼ぼうと窓の中を覗くと、今しも夕餉の団欒が始まろうとしている。
「いけねぇ。ここで声をかけたら台無しだ」
次の瞬間、波がざぶんと押し寄せて男は海に呑み込まれてしまった。目撃者のいない夢想じみた奇跡のような話。太宰はこの男の振る舞いを描くことが文学なのだと断言した。
文学はフィクションであり、「無限寛容」は事実に基づいたノンフィクションだろう。しかし団地の一室で人知れず亡くなった無名の女性の孤独死という、世間的には否定的なニュアンスが強い「寂しい死」を「まっとうな死」と救い上げた藤原の深い洞察に満ちたこの文章も、私には奇跡のように思われる。
2017年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本の著者には長編小説もあるが、断片のエッセイや写真集など多様な形式で見解が発表される。本書のタイトルは、マルティン・ルターの言葉とされる「たとえ明日世界が滅びようと私は今日林檎の木を植える」に由来するという。この言葉の趣旨を背景に、様々な事象が連綿と綴られて一書を成しているのだが、まさしくこれは一貫した意図に立つ「断片の長編」と言えよう。それも、3・11前後の我が国に起きた物心両面の状況を如実に表明している。この間の状況は多様な断片でしか表現できないし、また、今後も永続するであろう事象に満ちているからである。本書の内容・形式は一つの規範と言えなくもない。
2014年11月8日に日本でレビュー済み
写真家にして作家の藤原新也(1944年~)が、自ら立ち上げたウェブ・マガジン『CAT WALK』と日本野鳥の会のフリーマガジン『Toriino』に2011~2013年に掲載したコラム、エッセイを中心に集めた作品集である。
知り合いが団地で孤独死した現場に立ち会った著者は、「こうして団地の一室で人知れず腐乱して死ぬ人もいる。人はそれを孤独死と呼ぶ。・・・しかし、私にはそれは単純には悲惨とは思えなかった。人はみな孤独の中で死ぬのだ。たとえ家族にとり囲まれた死であろうとひとりだけのの死であろうと、死に捉えられた人間はみな孤独である。」と語る。
『メメント・モリ』、『印度放浪』の著者らしい、人生に対する深い洞察に基づく、しみじみと考えさせられるコラム、エッセイが多数。
(2013年12月了)
知り合いが団地で孤独死した現場に立ち会った著者は、「こうして団地の一室で人知れず腐乱して死ぬ人もいる。人はそれを孤独死と呼ぶ。・・・しかし、私にはそれは単純には悲惨とは思えなかった。人はみな孤独の中で死ぬのだ。たとえ家族にとり囲まれた死であろうとひとりだけのの死であろうと、死に捉えられた人間はみな孤独である。」と語る。
『メメント・モリ』、『印度放浪』の著者らしい、人生に対する深い洞察に基づく、しみじみと考えさせられるコラム、エッセイが多数。
(2013年12月了)
2013年9月17日に日本でレビュー済み
ひさしぶりに、素敵なタイトルと美しい写真を見て、藤原新也の新刊を買いましたが、期待以上に心にしみる本でした。お薦めです。