『議論は知の格闘技だ。』と作中でも記されている。
タイトルにある喧嘩とは、自身の直感から生み出された示唆を相手にぶつける際の実践的テクニックの総括だ。
フェミニスト(社会学を学ぶ人々)は、学ぶことで積み上げてきた無数の引き出しの中から言葉を選び言語化する。
そこで私たちは学術的な裏付けのある概念や枠組みをもって言説の強度を補強しようとする。だがしかし、それは初学者が陥る最初の落とし穴だ。
正しさで人は動かない。
怒りだけでは人は聞かない。
悲しさだけで真の理解を得ることはできない。
不条理で不平等な世の中がまかり通っていることを知り、初めて私たちは戦う姿勢をとれる。知識そのものは私たちを助けないし、幸せにもしない。なら、知った先でどうするか?
『救える人は、救われる準備のある人だけだ。』という言葉が好きだ。
私は私自身を救うために、今日も知を集積したい。
とても素晴らしい書籍でした。遥洋子さんがこのエッセイを書いてから20年。あなたのおかげで、20年先の若者が指針を得られたことをここに残したいです。ありがとうございました。
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東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ 単行本 – 2000/1/1
遥 洋子
(著)
- 本の長さ250ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2000/1/1
- ISBN-104480818154
- ISBN-13978-4480818157
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
関西タレント遥洋子が,ケンカを学ぶために東大の上野千鶴子ゼミに参加。格闘技としての学問とは?
著者は関西で活躍するタレント。どうやら彼女はいつも議論に負けることをコンプレックスに感じているらしい。本書は,著者が「議論の構成の枠組み」を学ぶために,1997年より3年間,東大・上野ゼミに参加した際のレポートをまとめたドキュメンタリー風エッセイ。
著者は関西で活躍するタレント。どうやら彼女はいつも議論に負けることをコンプレックスに感じているらしい。本書は,著者が「議論の構成の枠組み」を学ぶために,1997年より3年間,東大・上野ゼミに参加した際のレポートをまとめたドキュメンタリー風エッセイ。
しかし著者が本当に学びたいのはケンカの勝ち方。女であるがゆえの中傷に耐え,それを逆手にとって,ケンカに勝ちたい!というのが彼女が本当にゼミに参加した理由だろう。上野千鶴子は言う。ケンカに勝つには「相手をもてあそぶこと」と。
「学問のプロを育てる」東大で,「日本を代表するフェミニスト」であり,「日本で一番恐い女」といわれる上野千鶴子との3年間をまとめた一冊。上野千鶴子を知らない人も,上野千鶴子を知っているけど彼女の著書は難しくて読めないという人も楽しめる一冊。 (編集者 富岡 翠 )
(Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
-- ブックレビュー社
内容(「MARC」データベースより)
知る人ぞ知るケンカの達人・遥洋子が、そのケンカ道にさらに磨きをかけようと、東大・上野ゼミに入門。今、明かされる究極のケンカ道とは? フェミニズムの真髄とは? 格闘技としての学問に分けいる。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2000/1/1)
- 発売日 : 2000/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 250ページ
- ISBN-10 : 4480818154
- ISBN-13 : 978-4480818157
- Amazon 売れ筋ランキング: - 33,591位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 121位家族問題
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書でも最期に指摘されているが、フェミニズム運動は学問的な話と、一般的な話で解離を起こしている。いわゆる大学で学ぶフェミニズムと、Twitterやにちゃんねる掲示板などで語られるフェミニズムは同じ名前を冠していながらその実態はほとんど別物になりつつある。
一般的なフェミニストたちを、「けんか」という馴染み深い言葉で集めたあとに、上野千鶴子という日本フェミニズム代表のような人物から直伝した学問のフェミニズムを強制的に教え込む こうした形で、フェミニズムに興味がある人たちを、学者に仕立て上げる そういった役割を持つ本であると思う。
フェミニズム入門の入門としておすすめしたい。
一般的なフェミニストたちを、「けんか」という馴染み深い言葉で集めたあとに、上野千鶴子という日本フェミニズム代表のような人物から直伝した学問のフェミニズムを強制的に教え込む こうした形で、フェミニズムに興味がある人たちを、学者に仕立て上げる そういった役割を持つ本であると思う。
フェミニズム入門の入門としておすすめしたい。
2021年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白く、参考になります。
2019年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学問の世界で闘う教授と学生の姿が垣間見え、てとても面白いです。
良し悪しは別ですが、百戦錬磨の達人と未熟な学生が、知の戦場で対峙する様子は懐かしくて痛快。
著者の苦労からは教室や図書館の空気、書物の匂いが感じられ、大学で学び直すのもありかなと思います。
良し悪しは別ですが、百戦錬磨の達人と未熟な学生が、知の戦場で対峙する様子は懐かしくて痛快。
著者の苦労からは教室や図書館の空気、書物の匂いが感じられ、大学で学び直すのもありかなと思います。
2002年11月13日に日本でレビュー済み
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2017年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは読むのが疲れますが、議論についてなるほどと考えさせられる部分が多々あり勉強になりました。
2017年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学問の場の議論と現実での議論は違います。
話を聞かない相手や受け入れられない環境の中で
議論をすることをケンカと読んでいます。
ただタイトルが刺激的過ぎて、学問を求めて読む人、ケンカを求めて読む人どちらも肩透かしを食らう部分は
あるのかなと思いました。
フェミニズムのことは無知でしたが女性のおかれている過酷な状況を少し感じることができました。
私のいちばん得たものは学問への情熱です。
もっと学びたいと思いました。
ただちょっとずるいなと思ったのは、著者の遙さんを
昔のバラエティタレントとしか捉えていなかったので
バリバリ課題をこなしてしまうところに違和感が。
本当はそれまでにかなり学問をこなしてきていたのですね。
話を聞かない相手や受け入れられない環境の中で
議論をすることをケンカと読んでいます。
ただタイトルが刺激的過ぎて、学問を求めて読む人、ケンカを求めて読む人どちらも肩透かしを食らう部分は
あるのかなと思いました。
フェミニズムのことは無知でしたが女性のおかれている過酷な状況を少し感じることができました。
私のいちばん得たものは学問への情熱です。
もっと学びたいと思いました。
ただちょっとずるいなと思ったのは、著者の遙さんを
昔のバラエティタレントとしか捉えていなかったので
バリバリ課題をこなしてしまうところに違和感が。
本当はそれまでにかなり学問をこなしてきていたのですね。
2005年8月6日に日本でレビュー済み
本は面白いです。爽快な気分になります。
ただ、ご本人がいつもテレビで「ツッコミ」というよりは、
ただ話の流れの腰を折るような突拍子もない発言で、
せっかくの他の人の発言を掘り下げるというよりは、話を別の方向にそらせてしまうので、
果たして学んだことが正しかったのかどうか、不安です。
「朝まで生テレビ」で、自分だけの体験をまるで普遍的な事象であるかのように固執し続けて、
他の出演者全員から「でも、それは貴方の経験でしょ?」と言われ続けて
まわりから完全に浮いて「可哀相な存在」になっていたのが印象的でした。
このケンカの仕方って、どうなんでしょう???
でも、本は面白いです。
ただ、ご本人がいつもテレビで「ツッコミ」というよりは、
ただ話の流れの腰を折るような突拍子もない発言で、
せっかくの他の人の発言を掘り下げるというよりは、話を別の方向にそらせてしまうので、
果たして学んだことが正しかったのかどうか、不安です。
「朝まで生テレビ」で、自分だけの体験をまるで普遍的な事象であるかのように固執し続けて、
他の出演者全員から「でも、それは貴方の経験でしょ?」と言われ続けて
まわりから完全に浮いて「可哀相な存在」になっていたのが印象的でした。
このケンカの仕方って、どうなんでしょう???
でも、本は面白いです。