本書は、教育現場をよく観察した社会学者が、教育における不可解な問題を新たなキーワードを提示して整理していく語り口で進んでいく。
「事柄志向」「人柄志向」また「共通基盤」「先生のプロデュース領域」などが、そのキーワードだ。なかなか、するどい洞察力だなと思った。
私には小・中学生の子どもが3人いるが、学校では相変わらず「心の教育」をうたっている。
「心の教育」・・・すてきな言葉ではあるが、あまりにも曖昧すぎるし、よく考えると何をどうしたらよいか、いま一つよくわからない言葉だ。筆者のいうとおり、今のような時代だからこそ、「行いの教育」の方を重視することが、あらためて大事なことになると思う。
一見すると常識的なことを言っているようにも思えるが、現場で起こっている現実の事象を、丁寧に分析、整理している手法は見事だ。
また、筆者の温かな文体とかわいいイラストの効果で、複雑な教育問題を、変に深刻にならない形で考えることができたのもよかった。教育・子どもに関心のある人なら是非読んでほしい、おすすめの一冊!
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教育幻想 クールティーチャー宣言 (ちくまプリマー新書 134) 新書 – 2010/3/10
菅野 仁
(著)
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- ISBN-104480688358
- ISBN-13978-4480688354
- 出版社筑摩書房
- 発売日2010/3/10
- 言語日本語
- 寸法10.8 x 1.2 x 17.3 cm
- 本の長さ191ページ
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2010/3/10)
- 発売日 : 2010/3/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 191ページ
- ISBN-10 : 4480688358
- ISBN-13 : 978-4480688354
- 寸法 : 10.8 x 1.2 x 17.3 cm
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- - 442位ちくまプリマー新書
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2010年3月26日に日本でレビュー済み
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2017年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読んで思い出したのは、
少し極端ですが一昔前にテレビドラマで放送された「女王の教室」です。
いつの世も年長者が若年者に対して「教え導く」という気概は必要だと思います。
「クールティーチャー」とありますが、「生徒」の側がこの本を読んで
社会や学校を客観視できるようになるのも必要かなと思います。
少し極端ですが一昔前にテレビドラマで放送された「女王の教室」です。
いつの世も年長者が若年者に対して「教え導く」という気概は必要だと思います。
「クールティーチャー」とありますが、「生徒」の側がこの本を読んで
社会や学校を客観視できるようになるのも必要かなと思います。
2020年11月23日に日本でレビュー済み
今のサヨク教育界が出来もしない理想を宣うて教師・学童を混乱させている。このままでは先生は身動き取れず、結果学童がちゃんとした教育を受けられない現状が変わらない。そういう思いから書かれた本である。
学童各人の個性の育成も大事だが、規律の教育だって大切なのだと説く。著者を支持する。
さすが、岩波と違ってちくまは良い本を出す。
学童各人の個性の育成も大事だが、規律の教育だって大切なのだと説く。著者を支持する。
さすが、岩波と違ってちくまは良い本を出す。
2012年3月7日に日本でレビュー済み
本書は、社会学をご専門にする著者が、教育や学校をめぐる問題に
ついて、社会学的な視点やコミュニケーション論的な視点から考察
した本である。
本書が扱っている内容は、人間を分けて考えること、学校の様々な
制度、ルールの徹底の重要性、友達先生の実態、しつけについて等、
教育に関する問題が広く扱われている。
教育問題を考える時、「自由か規律か」等に代表される二元論的な
議論にとかく入りやすい中で、著者のスタンスは、冷静に両者の
長所を認め、中庸的に問題を捉える姿勢が印象的である。
また、起こった事柄とそれを起こした人の人柄を混同して捉えるこ
との危険性を指摘し、両者を分けて考える「クールティーチャー」
であることの重要性を繰り返し主張していることも、本書の大きな
特徴である。
ゆとり教育や個性を育てる教育という標榜のもとで混迷を深めている
感のある現在の教育に対しては、ルールを守ることの大切さや物事
の厳しさを、非対称の人間関係の中で妥協せずに対峙していく強い
姿勢が教育に求められていると述べている。
総じていえば、現在の教育問題を著者の観点から捉えなおした本
である。中庸的な姿勢をとりながらも、伝統的な教育方法を蔑ろに
しない著者の姿勢からピリッとした厳しさも感じられる本である。
ついて、社会学的な視点やコミュニケーション論的な視点から考察
した本である。
本書が扱っている内容は、人間を分けて考えること、学校の様々な
制度、ルールの徹底の重要性、友達先生の実態、しつけについて等、
教育に関する問題が広く扱われている。
教育問題を考える時、「自由か規律か」等に代表される二元論的な
議論にとかく入りやすい中で、著者のスタンスは、冷静に両者の
長所を認め、中庸的に問題を捉える姿勢が印象的である。
また、起こった事柄とそれを起こした人の人柄を混同して捉えるこ
との危険性を指摘し、両者を分けて考える「クールティーチャー」
であることの重要性を繰り返し主張していることも、本書の大きな
特徴である。
ゆとり教育や個性を育てる教育という標榜のもとで混迷を深めている
感のある現在の教育に対しては、ルールを守ることの大切さや物事
の厳しさを、非対称の人間関係の中で妥協せずに対峙していく強い
姿勢が教育に求められていると述べている。
総じていえば、現在の教育問題を著者の観点から捉えなおした本
である。中庸的な姿勢をとりながらも、伝統的な教育方法を蔑ろに
しない著者の姿勢からピリッとした厳しさも感じられる本である。
2014年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小学生時代の理不尽な思いは、今でも思い出すと腹が立ち、時間が経つのを忘れてしまうほど。
担任教諭による、作文や感想文の改ざんなど、日常茶飯事。
算数が苦手だった担任教諭は、クラスの多数決で算数のテストの答え合わせをしていた。
誤答者が多いと、多数決で誤答が「正解」になるのである。
そして、「先生、多摩川の河原でクジラの骨が見つかったんだね」と読書の報告をしたときの担任教諭の冷笑。
「あら、あなたでもそういう夢みたいな話をするのね。クジラって海に棲んでいるのよ。おっかしい」。
すこし私憤が溢れてしまいました。
この本は、良い本です。
担任教諭による、作文や感想文の改ざんなど、日常茶飯事。
算数が苦手だった担任教諭は、クラスの多数決で算数のテストの答え合わせをしていた。
誤答者が多いと、多数決で誤答が「正解」になるのである。
そして、「先生、多摩川の河原でクジラの骨が見つかったんだね」と読書の報告をしたときの担任教諭の冷笑。
「あら、あなたでもそういう夢みたいな話をするのね。クジラって海に棲んでいるのよ。おっかしい」。
すこし私憤が溢れてしまいました。
この本は、良い本です。
2017年1月7日に日本でレビュー済み
「ルーティンの繰り返しに耐える場でもある」という学校に対する見方は非常に新鮮でした。アクティブラーニングに代表されるような新しい試みがなされる中で、今までの教育方法の大切さに気がつかされます。そういう意味で「地に足がついた」考え方の本だと思わされます。
2011年6月24日に日本でレビュー済み
一番の名言は、「自己責任」論がまかり通る中、実は、すべてを自己責任で負えないうちは、誰でもどんな境遇の人でも実は「修行の身」であり、たとえ他人に迷惑をかけないとしても、すべての欲望を解放できる存在ではないのだ、ということです。これは、様々な実例に当てはめるとピンとくる感覚で、しかし上記のような自己責任論が幅をきかせる中では忘れがち、見えにくいことだと思いました。
学校教育についても、近年の暗黙の「教育万能/完璧論」について警鐘をならしています。学校教育に過度の期待を抱いてもしょうがないということで(広田照幸氏なども論じているところです)、そこから何を目指すか、ということに結びつけてるところが参考になりました。教育関係者だけでなく、物心ついた学生の方々、保護者の方々にもおすすめです。論じ方が説教的ではないので、とても素直に読めます。
学校教育についても、近年の暗黙の「教育万能/完璧論」について警鐘をならしています。学校教育に過度の期待を抱いてもしょうがないということで(広田照幸氏なども論じているところです)、そこから何を目指すか、ということに結びつけてるところが参考になりました。教育関係者だけでなく、物心ついた学生の方々、保護者の方々にもおすすめです。論じ方が説教的ではないので、とても素直に読めます。
2015年3月25日に日本でレビュー済み
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無事に商品が届き、大変感謝したいところですが、開封した商品を見て落胆しました。
古本は個体差がありすぎます。
自分ではこれはゴミレベルというものが売りに出されています。
1円でも良かったんじゃないでしょうか?
送料で儲けは出るでしょう。
新本を買えば良かったなあと思うものでした。
ほとんどレビューというものを書かないのですが、今回はさすがに堪えました。
古本は個体差がありすぎます。
自分ではこれはゴミレベルというものが売りに出されています。
1円でも良かったんじゃないでしょうか?
送料で儲けは出るでしょう。
新本を買えば良かったなあと思うものでした。
ほとんどレビューというものを書かないのですが、今回はさすがに堪えました。