何かにこだわるとどうしても、他者の否定になるので
いいものは作れるが、人との軋轢が生じてしまうジレンマ。
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春夏秋冬料理王国 (ちくま文庫 き 29-1) 文庫 – 2010/1/6
北大路 魯山人
(著)
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- 本の長さ285ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2010/1/6
- 寸法10.8 x 1.1 x 14.8 cm
- ISBN-104480426728
- ISBN-13978-4480426727
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2010/1/6)
- 発売日 : 2010/1/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 285ページ
- ISBN-10 : 4480426728
- ISBN-13 : 978-4480426727
- 寸法 : 10.8 x 1.1 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 307,585位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,271位ちくま文庫
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2018年5月3日に日本でレビュー済み
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レシピではなく人と食との
かかわりを、幅広く知りことの出来る本です。ちなみに私は魯山人さんの本2冊目です、待合室で少しずつ読むために買いました。
かかわりを、幅広く知りことの出来る本です。ちなみに私は魯山人さんの本2冊目です、待合室で少しずつ読むために買いました。
2013年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Kindleのコストパフォーマンスを支える本だ。この価格でこの内容は文句無し。
2019年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
魯山人先生が「実際に話したこと、感じたこと、日ごろの習慣など」がまとめられているなんて感動です。しかも口語、時に俗語で表現力豊かに力強く語ってきます。
料理哲学にとどまらず芸術観、人生観にまで及び魯山人先生の創造力の根底にある思想に触れることが出来る聖典。1960年に刊行されたものですが、よくぞ残してくれたと感謝。傑作です。
料理哲学にとどまらず芸術観、人生観にまで及び魯山人先生の創造力の根底にある思想に触れることが出来る聖典。1960年に刊行されたものですが、よくぞ残してくれたと感謝。傑作です。
2014年7月12日に日本でレビュー済み
人生を美食に賭け、忠実に実行し生き抜いた硬骨漢の、すがすがしい論述が魅力。
読み返すたびに 新たな発見があり、繰り返して楽しめる随筆集。
そもそも魯山人自身が、
1.確かな味覚を持つ gourmet かつ、 gourmand であること
2.優れた料理家 (作り手)であること
3.料亭 「 星ヶ岡茶寮 」 経営の 実践経験を有すること
4.文筆の才能に恵まれていること
5.陶芸家として、「 食器 」への美意識が旺盛であること 等々、
「 美食を語りうる条件 」を十分に満たしている。
.
本書中では、食材・食味などに関する随筆に加えて、
「 身銭を切って食べてみなければ、味は身に付かない 」
「 飽きるまで食べ続けてみて、初めてその物の味がハッキリと分かる 」
「 料理とは悟ることだ、拵えることではない 」
「 料理の要諦の第一は、人間の真心である 」
「 一番親切な料理は、母親や女房が作った料理である 」
など、味道の悟境に達した金言が語られる。
参考として、以下。
・「 私の食べ歩き 」( 獅子文六・中公文庫 )
・「 味覚法楽 」 ( 魚谷常吉、平野雅章編・中公文庫 )
.
読み返すたびに 新たな発見があり、繰り返して楽しめる随筆集。
そもそも魯山人自身が、
1.確かな味覚を持つ gourmet かつ、 gourmand であること
2.優れた料理家 (作り手)であること
3.料亭 「 星ヶ岡茶寮 」 経営の 実践経験を有すること
4.文筆の才能に恵まれていること
5.陶芸家として、「 食器 」への美意識が旺盛であること 等々、
「 美食を語りうる条件 」を十分に満たしている。
.
本書中では、食材・食味などに関する随筆に加えて、
「 身銭を切って食べてみなければ、味は身に付かない 」
「 飽きるまで食べ続けてみて、初めてその物の味がハッキリと分かる 」
「 料理とは悟ることだ、拵えることではない 」
「 料理の要諦の第一は、人間の真心である 」
「 一番親切な料理は、母親や女房が作った料理である 」
など、味道の悟境に達した金言が語られる。
参考として、以下。
・「 私の食べ歩き 」( 獅子文六・中公文庫 )
・「 味覚法楽 」 ( 魚谷常吉、平野雅章編・中公文庫 )
.
2010年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
有名な北王路魯山人。
テレビの何でも鑑定団でよく聞く人だなくらいの知識しかありませんでした。
しかし、やはり名を残す人は違います。食べるものでも、ヒキガエルはともかくサンショウウオまで食べていたのにはびっくり。
うまい、まずい、は誰でも言えますが、自分で丸ごと下処理からやっていたとは・・
ただの食道楽ではできません。
本人曰くうまいもの食って健康なら、問題ないじゃないかと。偏屈で気難しいイメージでしたが、みんなにうまいものを食べさせたいと言う魯山人の気持ちは充分伝わってきました。
テレビの何でも鑑定団でよく聞く人だなくらいの知識しかありませんでした。
しかし、やはり名を残す人は違います。食べるものでも、ヒキガエルはともかくサンショウウオまで食べていたのにはびっくり。
うまい、まずい、は誰でも言えますが、自分で丸ごと下処理からやっていたとは・・
ただの食道楽ではできません。
本人曰くうまいもの食って健康なら、問題ないじゃないかと。偏屈で気難しいイメージでしたが、みんなにうまいものを食べさせたいと言う魯山人の気持ちは充分伝わってきました。
2013年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北大路魯山人の本を読むのは3冊目(全て文庫本)。数を書いている人ではないので重複掲載が多いのですが、大好きな先生の話は何回聞いても飽きず新たな発見があるのと同じで、「あー、似たような本買っちゃった」という感じはありません。
どこそこ産のこれこれは何月頃のものがうまいだとか、なになにしすぎるとこうなってまずくなるだとか、そういった自らの経験と理詰めの思考の結果としての素材選択や調理法にはとても説得力があって、読むたびに「オレも何か作ってみよ」と思ってしまいます。まぁ思うだけでキッチンに立つことはないのですが。「ああそのとおりだと思ったら、必ず実行していただきたい」と本書で魯山人(敬称略)が言っているにも関わらず。
「考えることも大切だ。聞くことも大切だ。それと同じように、実行することは、もっと大切なことだと私は思う。」そう魯山人は言っています。本書ではこれ以外にも料理や食への姿勢について述べられています。「様々な感覚を動員して」とか「誠実と親切心」とか「利用し得るもの総てを利用してこそ、料理」とか。
これらの姿勢や心持ちは料理や食に対してだけでなく、人として何かに対する時に必ず大切になってくる事柄だと思います。魯山人は何事に対してもここがぶれないので、書画や陶芸なども究めることができたのでしょう。
「ソレッと言うと、すべてに超スピードで活動する」魯山人の健康の秘訣は「うまいものを食って、寝たいだけ寝る。」だそうです。やりたいことだけを徹底してやりきるという強い意志を持っている人だけが言える科白と思います。なかなかそうは行かないよねと思いますが、そんなことばかり言っていては何事も成就できないのですよね。
ビジネス書やハウツー本なんかより、たくさんのことを気づかせてくれるとてもよい本と思います。
どこそこ産のこれこれは何月頃のものがうまいだとか、なになにしすぎるとこうなってまずくなるだとか、そういった自らの経験と理詰めの思考の結果としての素材選択や調理法にはとても説得力があって、読むたびに「オレも何か作ってみよ」と思ってしまいます。まぁ思うだけでキッチンに立つことはないのですが。「ああそのとおりだと思ったら、必ず実行していただきたい」と本書で魯山人(敬称略)が言っているにも関わらず。
「考えることも大切だ。聞くことも大切だ。それと同じように、実行することは、もっと大切なことだと私は思う。」そう魯山人は言っています。本書ではこれ以外にも料理や食への姿勢について述べられています。「様々な感覚を動員して」とか「誠実と親切心」とか「利用し得るもの総てを利用してこそ、料理」とか。
これらの姿勢や心持ちは料理や食に対してだけでなく、人として何かに対する時に必ず大切になってくる事柄だと思います。魯山人は何事に対してもここがぶれないので、書画や陶芸なども究めることができたのでしょう。
「ソレッと言うと、すべてに超スピードで活動する」魯山人の健康の秘訣は「うまいものを食って、寝たいだけ寝る。」だそうです。やりたいことだけを徹底してやりきるという強い意志を持っている人だけが言える科白と思います。なかなかそうは行かないよねと思いますが、そんなことばかり言っていては何事も成就できないのですよね。
ビジネス書やハウツー本なんかより、たくさんのことを気づかせてくれるとてもよい本と思います。