本作は97年メタローグからの「外人術―佐藤亜紀の豪気で優雅な旅の手引き」を底本に
1.「陽気な黙示録」(96年岩波)から1編、「でも私は幽霊が怖い」(99年 四谷ラウンド)から30篇弱
2.03年小説現代、06年新潟日報、08年毎日新聞夕刊に掲載された7編
と、新たな前書きを加えた新バージョンである。
あらためて読んでみると、90年代のエッセイが全く古びておらず、
00年以降のものと並んでも違和感がないことに驚く。
質はもちろんだが、量的にもお買い得でありおすすめ。
でもここまでやるなら93年小説新潮「ブラチスラバのこと」も入れてほしかった。
次は「幽霊」「黙示録」の残りに「諸君」の連載等の未刊行モノを加えてリリースしてほしいな。
「検察側の論告」「ブーイングの作法」の復刻もよろしく。

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外人術: 大蟻食の生活と意見欧州指南編 (ちくま文庫 さ 33-1) 文庫 – 2009/7/8
佐藤 亜紀
(著)
- 本の長さ342ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2009/7/8
- ISBN-104480426116
- ISBN-13978-4480426116
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2009/7/8)
- 発売日 : 2009/7/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 342ページ
- ISBN-10 : 4480426116
- ISBN-13 : 978-4480426116
- Amazon 売れ筋ランキング: - 615,473位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,360位ちくま文庫
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年7月16日に日本でレビュー済み
ヨーロッパを中心に年に数度は海外、とくにウィーンに旅しておられる佐藤亜紀さんの海外での処世術と日常、および中堅レベルの旅行者にむけての旅行ガイド的な書物なんですが、、、どこをどうとっても佐藤亜紀。彼女の硬質で、ちょっとノーブルな、それでいて食べること飲む事に飽くなきまでに貪欲な姿勢、独自の徹底した審美眼に貫かれた世界がそこには見えていて、素晴らし過ぎます。
どうやら各地で連載をしていたもので、話によっては時期が今から20年ほども前のところもあるのですが、そういうところをさっぴいても瑕疵はほとんど見当たりません。
あくまで「外人」として身を処すことの覚悟と、その見返りの精神的肉体的自由と、帰属しないことの喜び。そういうものが読んでいると圧倒的な力で襲い掛かってきて、将来、あと十年以内には半年くらいあちらで過ごしたいなぁという強烈な想いにかられたりもしました。それくらい破壊力のある旅本です。
もっとも、文章のスタイル、流れ、佇まいが本当にスタイルとして完全に確立しておられる方なのであわない人には徹底的にあわないかも知れませんが、ヨーロッパのほうへ行く人には是非読んでみて欲しいし、そうでない人も是非。
どうやら各地で連載をしていたもので、話によっては時期が今から20年ほども前のところもあるのですが、そういうところをさっぴいても瑕疵はほとんど見当たりません。
あくまで「外人」として身を処すことの覚悟と、その見返りの精神的肉体的自由と、帰属しないことの喜び。そういうものが読んでいると圧倒的な力で襲い掛かってきて、将来、あと十年以内には半年くらいあちらで過ごしたいなぁという強烈な想いにかられたりもしました。それくらい破壊力のある旅本です。
もっとも、文章のスタイル、流れ、佇まいが本当にスタイルとして完全に確立しておられる方なのであわない人には徹底的にあわないかも知れませんが、ヨーロッパのほうへ行く人には是非読んでみて欲しいし、そうでない人も是非。
2009年11月11日に日本でレビュー済み
すばらしい小説を多く世に送り出している著者ですがエッセイは如何なものか。
「エッセイの名手」でもあるとの売りですが基本過激な意見が見られるくらい。
海外での体験モノとしては軽く流し読みできる程度のものでしょうか。
熱狂的なファンにはおすすめできます。
「エッセイの名手」でもあるとの売りですが基本過激な意見が見られるくらい。
海外での体験モノとしては軽く流し読みできる程度のものでしょうか。
熱狂的なファンにはおすすめできます。
2009年7月21日に日本でレビュー済み
佐藤亜紀の小説を読んで、おもしろかった、と思えるならこの外人術もおおいに楽しめるだろう。けど、それ以外の人は購入する前に立ち読みした方が無難だ。
どうにも、説教くさい。かつ、文体が硬すぎるのだ。つまり気楽に読めない。
海外を舞台にしたエッセイは数あれど、これは、書斎で読むのが合う本である。床に寝転がって読むには適さない。
どうにも、説教くさい。かつ、文体が硬すぎるのだ。つまり気楽に読めない。
海外を舞台にしたエッセイは数あれど、これは、書斎で読むのが合う本である。床に寝転がって読むには適さない。