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一揆の原理 (ちくま学芸文庫 コ 44-1) 文庫 – 2015/12/9

4.2 5つ星のうち4.2 137個の評価
すべての形式と版を表示
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虐げられた民衆たちの決死の抵抗として語られてきた一揆。だがそれは戦後歴史学が生んだ幻想にすぎない。これまでの通俗的理解を…
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  1. 本の長さ
    256ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    筑摩書房
  4. 発売日
    2015/12/9
  5. 寸法
    10.7 x 1.1 x 14.9 cm
  6. ISBN-10
    4480096973
  7. ISBN-13
    978-4480096975
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2015/12/9)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/12/9
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480096973
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480096975
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.7 x 1.1 x 14.9 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 137個の評価

著者について

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呉座 勇一

呉座 勇一

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1980年８月、東京に生まれる。

1999年４月、東京大学教養学部(前期課程)文科Ⅲ類入学。

2001年４月、東京大学文学部歴史文化学科日本史学専修課程進学。

2003年３月、東京大学文学部（歴史文化学科日本史学専修課程）卒業。

2003年４月、東京大学大学院人文社会系研究科（日本文化研究専攻日本史学専門分野）修士課程入学。

2005年３月、東京大学大学院人文社会系研究科（日本文化研究専攻日本史学専門分野）修士課程修了（文学修士）。

2005年４月、東京大学大学院人文社会系研究科（日本文化研究専攻日本史学専門分野）博士課程進学。

2008年３月、東京大学大学院人文社会系研究科（日本文化研究専攻日本史学専門分野）博士課程単位取得満期退学。

2011年６月、東京大学より博士（文学）を授与される。

2005年４月より2008年３月まで、日本学術振興会特別研究員DC。

2008年４月より2011年３月まで、日本学術振興会特別研究員PD。

現在、東京大学大学院人文社会系研究科研究員。

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上位レビュー、対象国： 日本

k.misawa
5つ星のうち5.0 一揆は、革命ではなく、契約と言うこと
2020年11月26日に日本でレビュー済み
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　一揆というと、貧しい人々が上の階級を潰し、自分たちの社会を作るなんてこの本を読むまで考えていました。この本を読んで、一揆は要求を通すための手段・方法である事が分かりました。そのためには、大人数（極端な場合二人でも）が同じ方向で行動するための契約を書いた起請文、それを破ると、誓いを立てた神からの罰があるという人々を結び付けるー絆ーである。その一揆において、参加した人は平等である。一揆の基本原理を様々な一揆（強訴・逃散・国一揆・一向一揆・大名一揆・土一揆）をわかりやすく説明されていて、一揆のイメージが私の中で変わりました。特に中世のいろいろな階層が一揆をしている事はとても興味深かったです。江戸時代の一揆、明治時代の一揆と比較されていることで中世の一揆像がより鮮明なり,中世という時代を理解する時にとても役に立ちました。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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Kindleのお客様
5つ星のうち4.0 よかった
2023年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本自体に現代をタイムカプセル化する歴史的な資料価値がある
役に立った
 レポート
ほえほえ
5つ星のうち5.0 学術書なのに一般人にも読みやすい
2019年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
呉座先生の本はどれも、学術書なのに一般人にも読みやすくて素晴らしいです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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ec
5つ星のうち3.0 一揆のイメージをとらえ直す機会に
2020年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いわゆる「一揆」にもつ教科書的なイメージをとらえ直すよい機会になる一冊です。
「一揆」と「契約」という教科書的には結び付けにくい内容を、自分のなかでつなぐことに役立ちました。
日本人の本質を考える一助になるかもしれません。

惜しむらくは、後半の著者の意見、考えがやや駆け足だったことでしょうか。
あくまで書物であることを考えると、後半にもう少しボリュームがあってもよかったようにも感じました。

お勧めできる方：
・日本人に連綿と受け継がれている「契約」の感覚に興味のある方
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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tomoka
5つ星のうち4.0 興味を引かない題名の興味を引く内容
2022年10月1日に日本でレビュー済み
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つまらない題の本です。売れている『応仁の乱』を読むべきかの参考に買いました。
　映画や小説に登場する「一揆」は、竹槍で武装して先頭にムシロ旗を掲げます。一揆は百姓という弱者でも竹槍で代官や領主と戦う勇気ある行為と映画や小説に描かれます。
　ただし脇役です。つまり面白くない。
　面白くない一揆を題名に、著者は何を言いたいのだろう。
　著者の言い分（叫びに近い）を知るには、この本を第三部終章「一揆の時代ふたたび」から読み始めるのが正解です。終章のあと第一部から読みましょう。
　一揆の実態と終章との関わりが分かり易く理解できます。
　かって「一揆」という形で秩序を作り上げた時代、知恵の結集としての「原理」が日本にあった。混迷し自信を喪失した日本人が明日への自信を持つ参考にして欲しい。これが著者の言い分です。
　日本の現状に不満があり、歴史には興味がない人に読んで欲しい本です。読んで欲しいが、売れるのだろか。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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yamatatu
5つ星のうち5.0 中世の世界がよく分かる
2018年5月18日に日本でレビュー済み
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この本は中世の一揆を取り上げていますが、それにだけにとどまらす、中世の人々のものの考え方や、社会常識が書かれています。
本郷教授の「怪しいものたちの中世」も併用して読むと、よりよく、日本の中世の世界がわかるでしょう。
本郷教授は奥さんの方です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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junotk
5つ星のうち4.0 一揆の概念がガラッと変わる一冊
2020年5月9日に日本でレビュー済み
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農民が竹槍を持って代官屋敷を襲うというのはほとんど無く、実際のところは労使交渉のようなものだったという衝撃の事実を知ることができました。

内容は面白いのですが、一般の人には専門的過ぎる部分があるので、もっと内容を簡略化にすれば多くの人に読まれる一冊となると思います。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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馬場伸一
5つ星のうち5.0 自力救済手段としての一揆も進歩した
2018年3月18日に日本でレビュー済み
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愛媛県内子町は、江戸時代に木蝋の産地として栄えた町並を今に残す美しい町ですが、そこの資料館に江戸期の一揆の記録があり、要求が「蝋の買い上げ値段」とか「専売商人の横暴の停止」などの経済的項目ばかりであったのに軽く驚いたことがあります。本書によれば近世の一揆は非暴力で行われていたそうですから、内子町の一揆も数は多いものの、ほとんど労使交渉のようなものであったことがうかがえます。
中世とは政府が個人の権利を守ってくれない社会ですから、在宅領主は武装して武士とならざるを得ませんでした。武士や農民が団結すること（＝一揆すること）で、自らを守ろうとしたのは、ごく自然のことだったのだと思います。中世から近世に向かうにつれ、一揆が暴力的でなくなっていくのは、日本の社会の進歩だったんでしょうねー。
43人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート