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日本文学史序説 (上) (ちくま学芸文庫 カ 13-1) 文庫 – 1999/4/1
加藤 周一
(著)
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- ISBN-104480084878
- ISBN-13978-4480084873
- 出版社筑摩書房
- 発売日1999/4/1
- 言語日本語
- 本の長さ550ページ
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対象商品: 日本文学史序説 (上) (ちくま学芸文庫 カ 13-1)
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (1999/4/1)
- 発売日 : 1999/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 550ページ
- ISBN-10 : 4480084878
- ISBN-13 : 978-4480084873
- Amazon 売れ筋ランキング: - 53,753位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1919‐2008年。東京生まれ。東京大学医学部卒。戦後、多彩な執筆活動を展開。中村真一郎・福永武彦と『1946・文学的考察』『マチネ・ポエティク詩集』などを刊行。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学をはじめ、ドイツ、イギリス、アメリカ、スイス、イタリアの大学や、上智大学、立命館大学などで教鞭をとる。2004年、平和憲法擁護の「九条の会」の呼び掛け人となる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 三題噺 (ちくま文庫) (ISBN-13: 978-4480426710 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
切り口観点が素晴らしい、何にでも役立つ
2016年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦後日本の偉大な知識人・加藤周一さんによる日本文学史。加藤さんの著書すべてに共通する二次大戦への反省と「日本人とは何か」という問題意識はここでも通奏低音を奏でており、そうした著者自身の主体的な探求心が本書に無味乾燥な文学史にはない肉感を与えています。他のレヴュアーさんも書かれているように質量ともにそれなりの読書筋を要求してくる本だとは思いますが、これは本当に日本人として読んでおきたい一冊です。
目次
日本文学の特徴について
第一章 『万葉集』の時代
第二章 最初の転換期
第三章 『源氏物語』と『今昔物語』の時代
第四章 再び転換期
第五章 能と狂言の時代
第六章 第三の転換期
第七章 元禄文化
加藤さんのほかの著作でも確認されてきたことなのですが、加藤さんの洞察によれば日本人という人たちは概して、即物的、現実的、感覚的、刹那的、此岸的、集団主義的で、哲学などの現実を超えた抽象的な思考やイデオロギーの扱いは不得手であり、集団内の平和と生活の安定を最優先する性質をもつ人たちです。本書では、鎌倉仏教の時代が例外的に宗教家たちの思想に土着の集団主義や現世主義とは異なる「超越性」が見られるとの見解に立っています(論者によっては異論のあることですが・・)。しかしどこまでも現実的で老成しており、物事は水に流すのを美徳とするような日本人の精神土壌に堅牢な超越性の柱を立てることは糠に釘を打つように困難な行為です。日本人は外来のものを日本の土着思想に取り込んで自分たちに使いやすいようにしますが、キリスト教も仏教などにみられる集団、水平、世間を超える論理や「超越性」は大概飲み込まれて変質していきます。真理や個性や論理、純粋な情熱よりも、常識や協調性や情実、実際的な妥協を好みます。
本書を読んで痛感させられたのは、文化なり思想なりが「どの地域で」「どのような階層の人を主人公とし」「どういう人たちを対象に」「どのくらいの時間で」「どの程度の範囲に影響を及ぼし」たのか、というような視点の大切さでした。例えば平安時代には和歌をはじめとした貴族文化が華やかでしたが、その文化は都の外には共有されませんでしたし、主役は貴族であり、台頭前の武士や農民たちはかかわりを持たず、その存在を和歌の中に歌われることさえまれでした。ある共通した知識や教養をもつ人たちの数というのは、いつの時代もそんなに多くはないのだなと思わされます。江戸時代の階級社会では、階級により道徳に違いがありましたが、四民平等の現代とて、例えば読書人と非読書人では思考基盤が違うでしょう。地方と都会でも違いますし、性別や年齢によってもそうでしょう。文化の浸透というのは複雑な問題だと思います。
ともあれ、本書を通読すれば日本人が知っておくべき自分たちの歴史や民族性の基礎知識がつけられますので、高校生以上ぐらいの読書力が必要かとは思いますがーあらゆる日本人に非常に非常におすすめです。
目次
日本文学の特徴について
第一章 『万葉集』の時代
第二章 最初の転換期
第三章 『源氏物語』と『今昔物語』の時代
第四章 再び転換期
第五章 能と狂言の時代
第六章 第三の転換期
第七章 元禄文化
加藤さんのほかの著作でも確認されてきたことなのですが、加藤さんの洞察によれば日本人という人たちは概して、即物的、現実的、感覚的、刹那的、此岸的、集団主義的で、哲学などの現実を超えた抽象的な思考やイデオロギーの扱いは不得手であり、集団内の平和と生活の安定を最優先する性質をもつ人たちです。本書では、鎌倉仏教の時代が例外的に宗教家たちの思想に土着の集団主義や現世主義とは異なる「超越性」が見られるとの見解に立っています(論者によっては異論のあることですが・・)。しかしどこまでも現実的で老成しており、物事は水に流すのを美徳とするような日本人の精神土壌に堅牢な超越性の柱を立てることは糠に釘を打つように困難な行為です。日本人は外来のものを日本の土着思想に取り込んで自分たちに使いやすいようにしますが、キリスト教も仏教などにみられる集団、水平、世間を超える論理や「超越性」は大概飲み込まれて変質していきます。真理や個性や論理、純粋な情熱よりも、常識や協調性や情実、実際的な妥協を好みます。
本書を読んで痛感させられたのは、文化なり思想なりが「どの地域で」「どのような階層の人を主人公とし」「どういう人たちを対象に」「どのくらいの時間で」「どの程度の範囲に影響を及ぼし」たのか、というような視点の大切さでした。例えば平安時代には和歌をはじめとした貴族文化が華やかでしたが、その文化は都の外には共有されませんでしたし、主役は貴族であり、台頭前の武士や農民たちはかかわりを持たず、その存在を和歌の中に歌われることさえまれでした。ある共通した知識や教養をもつ人たちの数というのは、いつの時代もそんなに多くはないのだなと思わされます。江戸時代の階級社会では、階級により道徳に違いがありましたが、四民平等の現代とて、例えば読書人と非読書人では思考基盤が違うでしょう。地方と都会でも違いますし、性別や年齢によってもそうでしょう。文化の浸透というのは複雑な問題だと思います。
ともあれ、本書を通読すれば日本人が知っておくべき自分たちの歴史や民族性の基礎知識がつけられますので、高校生以上ぐらいの読書力が必要かとは思いますがーあらゆる日本人に非常に非常におすすめです。
2017年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
体系づけられた構成で、必要な知識をわかりやすく得られています。
2013年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文学史といういうには余りにももったいない壮大な世界がこの本にはある。
時代背景から、個人が執筆した書物の話に移り、書物の集まりがまたその時代と人の思想を語る。
本書を読むと、文章というものがその人の考えを反映するだけでなく、その時代の思考形態、文化を映し、また思想や文化に映されることがわかる。
著者の知識量と論理展開の広がりと深みに、ただただ驚きながら読み進めるのみである。
本書を読みながら、出てくる書物を読めば、文学を読むということが、時代を読むというにつながるということが、楽しめるに違いない。
私が加藤周一を知ったのは、晩年に死去する前のNHKのインタビューだった。
彼自身の思いを酌みながら、本書を読むとまた行間からにじみ出る我々へのメッセージが見えてくるかもしれない。
名著である。
上巻は元禄文化の時代までを扱う。
時代背景から、個人が執筆した書物の話に移り、書物の集まりがまたその時代と人の思想を語る。
本書を読むと、文章というものがその人の考えを反映するだけでなく、その時代の思考形態、文化を映し、また思想や文化に映されることがわかる。
著者の知識量と論理展開の広がりと深みに、ただただ驚きながら読み進めるのみである。
本書を読みながら、出てくる書物を読めば、文学を読むということが、時代を読むというにつながるということが、楽しめるに違いない。
私が加藤周一を知ったのは、晩年に死去する前のNHKのインタビューだった。
彼自身の思いを酌みながら、本書を読むとまた行間からにじみ出る我々へのメッセージが見えてくるかもしれない。
名著である。
上巻は元禄文化の時代までを扱う。
2022年11月3日に日本でレビュー済み
冒頭の日本文学の特徴点から引き込まれてしまいました。
読んだきっかけは、折口信夫の日本文学発生論を加藤が
どういう視点で考察するのか、これを知りたかったから。
結果、折口信夫のことはどうでもよくなって、加藤の日本
文学史と文学論に興味をもち、時間をかけて取り組みまし
た。良い本です。
読んだきっかけは、折口信夫の日本文学発生論を加藤が
どういう視点で考察するのか、これを知りたかったから。
結果、折口信夫のことはどうでもよくなって、加藤の日本
文学史と文学論に興味をもち、時間をかけて取り組みまし
た。良い本です。
2015年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知性の巨大さに脱帽。一つの明確な理解が得られた。著者は、理数系の素養があり、他の追随を許さない。日本の教育では、このような人間を生み出すのは困難ではないか。多数の言語に翻訳されているそうだが、外国の人は、翻訳に値するものかどうかの見極めが確かであると感じた。
2018年10月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書き込み無しとあり注文しましたが、文字の書き込みは無かったけど、消しゴムでは消えない傍線が30数ページにあり、
煩わされました。下巻も注文しますが、傍線も書き込みありではないでしょうか?
煩わされました。下巻も注文しますが、傍線も書き込みありではないでしょうか?
2014年10月31日に日本でレビュー済み
加藤周一の代表的な著作であり、日本文学を記紀・万葉集から現代にいたるまで論じつくす。
上下合わせて1000p近い分量からは、筆者の博覧強記ぶりがうかがえる。
タイトルは「日本文学」となっているが、能や歌舞伎はおろか、親鸞などの宗教、荻生徂徠や荒井白石などの思想面まで幅広く取り扱われている。
日本文学の特徴として筆者が挙げるのは
・全体の構造を考えて作品を作るのではなく、部分の美や完成を追求し、その繋ぎ合わせとして全体が作られる
・(上の性質とも一部重なるが)政治や社会をあまり論じず、芸術性や自然の美などが独立に追及される
・此岸性(現世への関心)が強く、彼岸性はあまり語られない
などである。
そして各時代の流れの中に膨大な作品、作家を位置づけ、原典を引きながら解説していく。
各作品のどこが新規的で、どこがこれまでの流れと同じなのか、どこに着目して読むべきものなのか、などが丹念に描かれている。
中高の古文の授業の際に、ドライな便覧ではなくこういう解説を受けてたら、もう少し古典読解に乗り込めたのに、とも思わされる。
留意すべき点としては、当然と言えば当然だが筆者の思想、特に政治的な立場(加藤周一はかなりリベラル寄りである)が色濃く出ている点であろう。
政治的なもの、特に体制批判が文学に現れないことは、文章の端々で残念がるような感情が滲み出ている。
神道関連の著作は批判的な観点からの言及がほとんどである。
特に近現代については言及する作家や作品の選択に筆者の立場が色濃く反映されていて、丸山真男、鶴見俊輔などの筆者の思想的な仲間への言及が長い一方で、保田與重郎は反動的の一言で終わらせ、福田恒存や江藤淳への言及は勿論ない。
あと、文学以外のところの記述はしばしば通俗的理解をなぞるもので、しばしば学術的見地からは否定されていたりする。
例えば鎌倉新仏教を宗教改革となぞらえるのは無理がある(そもそも浄土真宗や日蓮宗は鎌倉時代にはあまり広まっていない)とされるし、明治維新期の「攘夷/開国」という図式も最近は批判されている。
あえて批判的なことをいくつか挙げたが、しかしそれによって本書の圧倒的な価値が損なわれるものではないであろう。
これだけの内容を一つの本にまとめ上げ筋を通した筆者の力量には恐れ入るしかない。
上下合わせて1000p近い分量からは、筆者の博覧強記ぶりがうかがえる。
タイトルは「日本文学」となっているが、能や歌舞伎はおろか、親鸞などの宗教、荻生徂徠や荒井白石などの思想面まで幅広く取り扱われている。
日本文学の特徴として筆者が挙げるのは
・全体の構造を考えて作品を作るのではなく、部分の美や完成を追求し、その繋ぎ合わせとして全体が作られる
・(上の性質とも一部重なるが)政治や社会をあまり論じず、芸術性や自然の美などが独立に追及される
・此岸性(現世への関心)が強く、彼岸性はあまり語られない
などである。
そして各時代の流れの中に膨大な作品、作家を位置づけ、原典を引きながら解説していく。
各作品のどこが新規的で、どこがこれまでの流れと同じなのか、どこに着目して読むべきものなのか、などが丹念に描かれている。
中高の古文の授業の際に、ドライな便覧ではなくこういう解説を受けてたら、もう少し古典読解に乗り込めたのに、とも思わされる。
留意すべき点としては、当然と言えば当然だが筆者の思想、特に政治的な立場(加藤周一はかなりリベラル寄りである)が色濃く出ている点であろう。
政治的なもの、特に体制批判が文学に現れないことは、文章の端々で残念がるような感情が滲み出ている。
神道関連の著作は批判的な観点からの言及がほとんどである。
特に近現代については言及する作家や作品の選択に筆者の立場が色濃く反映されていて、丸山真男、鶴見俊輔などの筆者の思想的な仲間への言及が長い一方で、保田與重郎は反動的の一言で終わらせ、福田恒存や江藤淳への言及は勿論ない。
あと、文学以外のところの記述はしばしば通俗的理解をなぞるもので、しばしば学術的見地からは否定されていたりする。
例えば鎌倉新仏教を宗教改革となぞらえるのは無理がある(そもそも浄土真宗や日蓮宗は鎌倉時代にはあまり広まっていない)とされるし、明治維新期の「攘夷/開国」という図式も最近は批判されている。
あえて批判的なことをいくつか挙げたが、しかしそれによって本書の圧倒的な価値が損なわれるものではないであろう。
これだけの内容を一つの本にまとめ上げ筋を通した筆者の力量には恐れ入るしかない。