大学を変えて、大学教育や運営をよくしてやろうという意気込みが合ったのでしょうか,論文数の減少、博士課程進学者の激減、科学の世界での日本のプレゼンスのすさまじい低下など、日本の大学改革は失敗したと言わざるを得ない。分限者の家の門に生えていた立派な門被りの黒松を素人が雑な手入れで枯らしたという所でしょう。
江戸から明治大正昭和と先人が作り上げてきた大学環境が壊れて、この先、この国に何が生み出されるのでしょうね。
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ルポ 大学崩壊 (ちくま新書 1708) 新書 – 2023/2/9
田中 圭太郎
(著)
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購入オプションとあわせ買い
独裁、私物化、雇用破壊、ハラスメント、天下り……
教職員に罵声を浴びせて退職強要。寮に住む学生45人を提訴。突然の総長解任。パワハラ捏造。全国の大学で起きた信じ難い事件を取材し、大学崩壊の背景を探る。
目次
はじめに
第一章 破壊される国公立大学
1 崩れ落ちた京都大学の「自由」と「自治」
大学が学生四五人を訴える/突然打ち切られた老朽化対策交渉/吉田寮を否定していた「監査報告書」/京都大学の自由と自治を破壊するのは誰か/相次ぐ学生の処分と「タテカン訴訟」
2 北海道大学総長「理由なき解任」の謎
前代未聞の国立大学総長の解任/解任でなければ「文科省は納得しない」/パワハラの公益通報は存在しなかった/解任決議の旭川医科大学学長は辞任で幕引き/一日だけの総長復帰を打診
3 国立大学学長選考の闇
トップの「独裁化」が進む国立大学/学長任期撤廃で「独裁化」の筑波大学/学部長も教授も学長が決める大分大学/東京大学総長選考のブラックボックス/監事の権限強化と国の間接支配
4 市長と取り巻きが破壊する下関市立大学
始まりは下関市長の強引な縁故採用/市がルールを変更し大学を思い通りに/着任前に理事に就任、二年で学長に/司法の場では教員側勝訴/労働委員会は執行部の違法性指摘
5 強まる政府による大学支配
国立大学を狂わせた法人化/国立大学に対する「国家統制」/「稼げる大学」とは誰のための大学か
第二章 私物化される私立大学
1 「教育より収入」変質した山梨学院大学
まるでベンチャー企業の経営者/労基署からの勧告を無視して大量雇い止め/妻の会社に発注も金額は明かさず/給与支払い遅延の裏で理事長らの自宅に謎の会社/理事長の「暴走」は許されるのか
2 留学生の不適切入試の疑いで混乱する札幌国際大学
不適切入試を学長が告発、理事長は反論/記者会見に同席していた教授を懲戒解雇/玉虫色の結論と文科省OBの存在
3 「教授会に自治掲げる権利ない」追手門学院のガバナンス
理事長と学長・教授らの対立/不当配転無効訴訟の判決が出る直前に懲戒解雇/高裁の和解勧告では異例の「前文」/根底にあるのは大学や教授会の自治の否定
4 音楽の名門「上野学園大学」募集停止の顚末
突然発表された翌年度からの学生募集停止/石橋家の経営をめぐる問題が噴出/前理事長は一旦職を辞するも要職に戻る/理事会が守ろうとしているものは
5 混迷する私立大学のガバナンス改革
相次いだ日本大学の不祥事/独裁と私物化を進めた前理事長の逮捕/迷走する国の「ガバナンス改革」の方針
第三章 ハラスメントが止まらない
1 「まるで拷問」追手門学院の退職強要研修
追手門学院などを元職員ら三人が提訴/光を遮断した部屋で怒鳴る講師/一人退職で一〇〇万円の成功報酬/学内や他大学でも経営トップ主導で「パワハラ研修」
2 パワハラに甘い山形大学の混乱
パワハラ教授の処分は「減給一万円」/キャンパス内で起きた火災とスタッフの死/センターで起きていた集団パワハラ/研究費三〇〇〇万円を不正使用/山形大学は「パワハラに該当しない」
3 院生の「八人に一人がハラスメント被害」の東北大学
相次ぐハラスメント/八人に一人の割合でハラスメントを経験/学生がハラスメントから守られていない
4 最高裁が「セクハラ捏造」を認定した宮崎大学
身に覚えがない理由で懲戒解雇される/「パワハラ・セクハラで解雇」と報道/亡くなった女子学生との関係を捏造/裁判資料で明らかになった驚きの事実/勝訴の決め手/ハラスメント「捏造」は検証されたのか
5 後を絶たない大学内でのハラスメント
あらゆる人間関係でハラスメントは起きる/機能しないハラスメント相談窓口/文科省も指針を持たず
第四章 大学は雇用破壊の最先端
1 「学部再編失敗で大量リストラ」奈良学園大学の暴挙
教員四〇人をリストラ/学部再編を申請も文科省から「警告」/大学や学部新設で二度にわたる虚偽申請/一審で解雇無効と一億円超の支払い命じる
2 視覚障害がある准教授を教員から外した岡山短大
障害者差別解消法を無視/退職勧奨ののち、強引な職務変更/職務変更命令は「不法行為」の判決に応じず/岡山労働局による調停も教職復帰は果たせず
3 「五年でクビ」早稲田大学、東京大学の二〇一八年問題
非常勤教職員の雇い止め「二〇一八年問題」/度重なる違法行為が発覚/「東大ルール」は五年でクビ/違法な就業規則作成と女性差別
4 「一〇年でクビ」研究者の二〇二三年問題
改正労働契約法の特例が審議不足のまま成立/改正労働契約法も特例も無視する東北大学/「限定正職員」に合格しても解雇される/全国に広がる可能性がある二〇二三年問題
5 大学で広がる教職員の「使い捨て」
労働法制を無視する大学執行部/不条理な解雇・雇い止めにどう対抗するか/非常勤教職員でも交渉する方法はある/個人で雇い止めに対抗するには
第五章 大学に巣食う天下り
1 文科省職員の「現役出向」と「天下り」
文科省の違法な天下りあっせんで大量処分/文科省から国立大学への「現役出向」/汚職事件も起きた文科省
2 文科省事務次官の「天下り」と大学
国家公務員法改正前の事務次官たち/事務次官経験者で唯一の国立大学学長/天下りあっせん問題で処分された元事務次官たち
3 天下りと出向者が教育を破壊する福岡教育大学
教員を大幅に減らして、役職者を増やす/学長や文科省関係者による「改革」の結果/「不当労働行為認定を不服」で提訴も最高裁で敗訴/最高裁で敗訴しても誰も責任とらず
4 天下りが支配する目白大学
天下りが次々と幹部に就任/給料を大幅に削減する「ライフプラン」/文科省からの指導と理事たちの闇
5 文科省にとっての大学とは
国立大学にも私立大学にも天下り/拙速な改正をした大学設置基準/大学は誰のためにあるのか
おわりに
主要参考文献
教職員に罵声を浴びせて退職強要。寮に住む学生45人を提訴。突然の総長解任。パワハラ捏造。全国の大学で起きた信じ難い事件を取材し、大学崩壊の背景を探る。
目次
はじめに
第一章 破壊される国公立大学
1 崩れ落ちた京都大学の「自由」と「自治」
大学が学生四五人を訴える/突然打ち切られた老朽化対策交渉/吉田寮を否定していた「監査報告書」/京都大学の自由と自治を破壊するのは誰か/相次ぐ学生の処分と「タテカン訴訟」
2 北海道大学総長「理由なき解任」の謎
前代未聞の国立大学総長の解任/解任でなければ「文科省は納得しない」/パワハラの公益通報は存在しなかった/解任決議の旭川医科大学学長は辞任で幕引き/一日だけの総長復帰を打診
3 国立大学学長選考の闇
トップの「独裁化」が進む国立大学/学長任期撤廃で「独裁化」の筑波大学/学部長も教授も学長が決める大分大学/東京大学総長選考のブラックボックス/監事の権限強化と国の間接支配
4 市長と取り巻きが破壊する下関市立大学
始まりは下関市長の強引な縁故採用/市がルールを変更し大学を思い通りに/着任前に理事に就任、二年で学長に/司法の場では教員側勝訴/労働委員会は執行部の違法性指摘
5 強まる政府による大学支配
国立大学を狂わせた法人化/国立大学に対する「国家統制」/「稼げる大学」とは誰のための大学か
第二章 私物化される私立大学
1 「教育より収入」変質した山梨学院大学
まるでベンチャー企業の経営者/労基署からの勧告を無視して大量雇い止め/妻の会社に発注も金額は明かさず/給与支払い遅延の裏で理事長らの自宅に謎の会社/理事長の「暴走」は許されるのか
2 留学生の不適切入試の疑いで混乱する札幌国際大学
不適切入試を学長が告発、理事長は反論/記者会見に同席していた教授を懲戒解雇/玉虫色の結論と文科省OBの存在
3 「教授会に自治掲げる権利ない」追手門学院のガバナンス
理事長と学長・教授らの対立/不当配転無効訴訟の判決が出る直前に懲戒解雇/高裁の和解勧告では異例の「前文」/根底にあるのは大学や教授会の自治の否定
4 音楽の名門「上野学園大学」募集停止の顚末
突然発表された翌年度からの学生募集停止/石橋家の経営をめぐる問題が噴出/前理事長は一旦職を辞するも要職に戻る/理事会が守ろうとしているものは
5 混迷する私立大学のガバナンス改革
相次いだ日本大学の不祥事/独裁と私物化を進めた前理事長の逮捕/迷走する国の「ガバナンス改革」の方針
第三章 ハラスメントが止まらない
1 「まるで拷問」追手門学院の退職強要研修
追手門学院などを元職員ら三人が提訴/光を遮断した部屋で怒鳴る講師/一人退職で一〇〇万円の成功報酬/学内や他大学でも経営トップ主導で「パワハラ研修」
2 パワハラに甘い山形大学の混乱
パワハラ教授の処分は「減給一万円」/キャンパス内で起きた火災とスタッフの死/センターで起きていた集団パワハラ/研究費三〇〇〇万円を不正使用/山形大学は「パワハラに該当しない」
3 院生の「八人に一人がハラスメント被害」の東北大学
相次ぐハラスメント/八人に一人の割合でハラスメントを経験/学生がハラスメントから守られていない
4 最高裁が「セクハラ捏造」を認定した宮崎大学
身に覚えがない理由で懲戒解雇される/「パワハラ・セクハラで解雇」と報道/亡くなった女子学生との関係を捏造/裁判資料で明らかになった驚きの事実/勝訴の決め手/ハラスメント「捏造」は検証されたのか
5 後を絶たない大学内でのハラスメント
あらゆる人間関係でハラスメントは起きる/機能しないハラスメント相談窓口/文科省も指針を持たず
第四章 大学は雇用破壊の最先端
1 「学部再編失敗で大量リストラ」奈良学園大学の暴挙
教員四〇人をリストラ/学部再編を申請も文科省から「警告」/大学や学部新設で二度にわたる虚偽申請/一審で解雇無効と一億円超の支払い命じる
2 視覚障害がある准教授を教員から外した岡山短大
障害者差別解消法を無視/退職勧奨ののち、強引な職務変更/職務変更命令は「不法行為」の判決に応じず/岡山労働局による調停も教職復帰は果たせず
3 「五年でクビ」早稲田大学、東京大学の二〇一八年問題
非常勤教職員の雇い止め「二〇一八年問題」/度重なる違法行為が発覚/「東大ルール」は五年でクビ/違法な就業規則作成と女性差別
4 「一〇年でクビ」研究者の二〇二三年問題
改正労働契約法の特例が審議不足のまま成立/改正労働契約法も特例も無視する東北大学/「限定正職員」に合格しても解雇される/全国に広がる可能性がある二〇二三年問題
5 大学で広がる教職員の「使い捨て」
労働法制を無視する大学執行部/不条理な解雇・雇い止めにどう対抗するか/非常勤教職員でも交渉する方法はある/個人で雇い止めに対抗するには
第五章 大学に巣食う天下り
1 文科省職員の「現役出向」と「天下り」
文科省の違法な天下りあっせんで大量処分/文科省から国立大学への「現役出向」/汚職事件も起きた文科省
2 文科省事務次官の「天下り」と大学
国家公務員法改正前の事務次官たち/事務次官経験者で唯一の国立大学学長/天下りあっせん問題で処分された元事務次官たち
3 天下りと出向者が教育を破壊する福岡教育大学
教員を大幅に減らして、役職者を増やす/学長や文科省関係者による「改革」の結果/「不当労働行為認定を不服」で提訴も最高裁で敗訴/最高裁で敗訴しても誰も責任とらず
4 天下りが支配する目白大学
天下りが次々と幹部に就任/給料を大幅に削減する「ライフプラン」/文科省からの指導と理事たちの闇
5 文科省にとっての大学とは
国立大学にも私立大学にも天下り/拙速な改正をした大学設置基準/大学は誰のためにあるのか
おわりに
主要参考文献
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2023/2/9
- 寸法17.3 x 10.6 x 1.4 cm
- ISBN-104480075399
- ISBN-13978-4480075390
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商品の説明
著者について
田中 圭太郎(たなか・けいたろう):1973年生まれ、大分県出身。ジャーナリスト、ライター。1997年、早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒。大分放送を経て2016年からフリーランスとして独立。雑誌やWebメディアで大学の雇用崩壊、ガバナンス問題、アカハラ・パワハラなどの原稿を多数執筆する。著書に『パラリンピックと日本――知られざる60年史』(集英社)がある。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2023/2/9)
- 発売日 : 2023/2/9
- 言語 : 日本語
- 新書 : 288ページ
- ISBN-10 : 4480075399
- ISBN-13 : 978-4480075390
- 寸法 : 17.3 x 10.6 x 1.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 70,467位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 240位ちくま新書
- - 1,194位その他の語学・教育関連書籍
- - 2,472位教育学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月3日に日本でレビュー済み
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経営の問題やハラスメントなど大学の抱える問題を決め細かく解説している。ただし、研究面での大学崩壊についてはあまり記載がなくそちらを期待していたらもの足らないかもしれません。
2023年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「一部の人間による……『独裁化』と『私物化』が進んでいる(p.9)」「大学で起きている問題について取材したルポルタージュ(p.14)」。
「特に、大学執行部や文科省からの理不尽な扱いに苦しむ人たちの声を、現場から伝えることを大きな目的としている(p.14)」から、“客観・中立”ではない。大学執行部や文科省にも言い分はあろう。
だが、それにしても本書に紹介されている事例はほとんど「冗談としか思えない非常識さ」を超えて「ホラー」に近い(例えば地方労働委員会、中央労働委員会で不利な結果が出ると、国(中労委)を相手に最高裁まで戦う福岡教育大学の執行部とか)。肌に粟を生じさせるレベルである。大学に夢をもって進学する人や、研究に人生をかけようとしている研究者の卵は読むとショックだろう。
「特に、大学執行部や文科省からの理不尽な扱いに苦しむ人たちの声を、現場から伝えることを大きな目的としている(p.14)」から、“客観・中立”ではない。大学執行部や文科省にも言い分はあろう。
だが、それにしても本書に紹介されている事例はほとんど「冗談としか思えない非常識さ」を超えて「ホラー」に近い(例えば地方労働委員会、中央労働委員会で不利な結果が出ると、国(中労委)を相手に最高裁まで戦う福岡教育大学の執行部とか)。肌に粟を生じさせるレベルである。大学に夢をもって進学する人や、研究に人生をかけようとしている研究者の卵は読むとショックだろう。
2023年7月2日に日本でレビュー済み
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大学は悪いことばかりではないという前提はあるけど、法人化してからの様子を中心に、どの様な問題が起きているか、記載されている。大学に勤める人だけでなく、子どもを預ける親の立場からも考えることができると思う。
2023年2月16日に日本でレビュー済み
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過去10年に大学内部で起きた事件、トラブルの取材と解析。著者はフリーのジャーナリスト、ライター。
○一章は国立大学の破壊、二章が私立大学の私物化、三章がパワハラ、四章が雇用破壊、五章が天下りである。
○二章から五章までは題を見ただけで内容の見当がつくが、一章は一つの題にまとめるのが難しく、こういう題になったと思われる。
○一章の内容は
☆京大の吉田寮の自治否定と立ち退き要求及びタテカン撤去問題、北大総長の理由なき解任と解任決議された旭川医科学長が辞任で終わった問題、学長・総長の独裁化の進む国立大学、下関市立大学問題、強まる政府による大学支配である。
☆全体としては、政府・学長による国立大学支配が強まり、大学の自治は破壊されてきているということのようだ。
☆国立ではないが、読みものとして一番面白いのが下関市立大学問題。まことに申し訳ないが、公立大学でこんな無茶なことが起きるのかと、ちょっと笑えてきてしまう。
○二章は徹底した大学の私物化、利権獲得と維持に感心する。三章パワハラはどこでもある話のような。四章雇用破壊はリアル。五章天下りはまだこんなに続いているのか思う。
○一章は国立大学の破壊、二章が私立大学の私物化、三章がパワハラ、四章が雇用破壊、五章が天下りである。
○二章から五章までは題を見ただけで内容の見当がつくが、一章は一つの題にまとめるのが難しく、こういう題になったと思われる。
○一章の内容は
☆京大の吉田寮の自治否定と立ち退き要求及びタテカン撤去問題、北大総長の理由なき解任と解任決議された旭川医科学長が辞任で終わった問題、学長・総長の独裁化の進む国立大学、下関市立大学問題、強まる政府による大学支配である。
☆全体としては、政府・学長による国立大学支配が強まり、大学の自治は破壊されてきているということのようだ。
☆国立ではないが、読みものとして一番面白いのが下関市立大学問題。まことに申し訳ないが、公立大学でこんな無茶なことが起きるのかと、ちょっと笑えてきてしまう。
○二章は徹底した大学の私物化、利権獲得と維持に感心する。三章パワハラはどこでもある話のような。四章雇用破壊はリアル。五章天下りはまだこんなに続いているのか思う。
2023年4月15日に日本でレビュー済み
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大学がお金を獲得するために、学問の自由や大学の自治を手放していく姿は、とても残念に思いました。大学10兆円ファンドを獲得した大学には行きたくないと思いましたし、自分の子どもには勧めないと思います。大学の経営者が、そんなものに手を出すとしたら、魂を売ったことになりませんかね。残念です。
2023年2月18日に日本でレビュー済み
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大学や文科省がここまで深く病んでいるとは‼ 衝撃的な内容でした.
ニュースなどで目にした事件の真実はそうだったのかと知り,大学の闇の深さに驚きました.
ルポと言う名にふさわしく渾身の調査に裏打ちされた,名著だと思います.
パワハラやセクハラには社会の厳しい目を向けられているいまでも,大学ではパワハラが横行し、隠蔽も深刻です.ハラスメント相談室はあってもまったく機能していないとのことです.それどころか,相手も陥れるためにパワハラを捏造し,ヤクザまがいの追い出し工作が行われているようです.
これが真の大学の姿だと知り,絶句しました.恐ろしすぎます.
また東北大学や山形大学などで亡くなられた方,被害者のご心労を察すると,胸が締め付けられます.
高校生や高校教員,大学教員はもちろんのこと,大事なわが子を大学に殺されてないためにも受験生の親も必ず読むべき本だと思います.
ニュースなどで目にした事件の真実はそうだったのかと知り,大学の闇の深さに驚きました.
ルポと言う名にふさわしく渾身の調査に裏打ちされた,名著だと思います.
パワハラやセクハラには社会の厳しい目を向けられているいまでも,大学ではパワハラが横行し、隠蔽も深刻です.ハラスメント相談室はあってもまったく機能していないとのことです.それどころか,相手も陥れるためにパワハラを捏造し,ヤクザまがいの追い出し工作が行われているようです.
これが真の大学の姿だと知り,絶句しました.恐ろしすぎます.
また東北大学や山形大学などで亡くなられた方,被害者のご心労を察すると,胸が締め付けられます.
高校生や高校教員,大学教員はもちろんのこと,大事なわが子を大学に殺されてないためにも受験生の親も必ず読むべき本だと思います.
2023年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学長のガバナンスの強化という「御旗」のもと、大学を私物化する大学執行部の例が、それに起因するトラブルや訴訟とともに多数紹介されている。国立大学法人法の改正によって、筑波大学など、学長の任期を撤廃し、習近平かプーチン化してるらしい。学長選考では、教員らの投票結果は、単なる「意向投票」と格下げされ、結局は学長選考委員会なる密室で決まるケースが増えてきている。なぜ、そのような馬鹿なシステム変更をしたのか。大学の法人化を筆頭に、選択と集中の強化など、大学に関して国が、この20数年やってきたことはすべて裏目に。昔のようなゆるい感じの管理でよかったはずで、それによって、1980~1990年代の研究が今ノーベル賞になっているわけで、下手にシステムをいじるとその副作用が甚大な悪影響を生む。国が改革をやればやるほど大学は改悪され、奈落の底に落ちてゆくような絶望感しかない。国が悪いのか大学人が悪いのか。日本ではなぜこうも歯車が逆回転しかしなくなったのか。この本はあまりに悲惨な事例ばかりで、読後感が悪く、げんなりさせられる。まずい料理を我慢して食った後のよう。