事件を通じて、虐待の連鎖と病理か書かれている本。いろいろ思うことはあるが、亡くなった子供にも容疑者となった母親にも、誰も親身になってやらず、家族も親族も向き合ってもやらず、結果一番弱いものが酷く死んでいくという結果に、本当に胸を痛める。
結局、この母親に本当の反省は訪れないだろう。それがわかるくらい、母親の成育歴と心理を丁寧に書いている。
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ルポ 虐待: 大阪二児置き去り死事件 (ちくま新書) 単行本 – 2013/9/4
杉山 春
(著)
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購入オプションとあわせ買い
2010年夏、3歳の女児と1歳9カ月の男児の死体が、大阪市内のマンションで発見された。子どもたちは猛暑の中、服を脱ぎ、重なるようにして死んでいた。母親は、風俗店のマットヘルス嬢。子どもを放置して男と遊び回り、その様子をSNSで紹介していた……。なぜ幼い二人は命を落とさなければならなかったのか。それは母親一人の罪なのか。事件の経緯を追いかけ、母親の人生をたどることから、幼児虐待のメカニズムを分析する。現代の奈落に落ちた母子の悲劇をとおして、女性の貧困を問う渾身のルポルタージュ。
信田さよ子氏、國分功一郎氏、森達也氏、水無田気流氏ら推薦。
信田さよ子氏、國分功一郎氏、森達也氏、水無田気流氏ら推薦。
- 本の長さ265ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2013/9/4
- 寸法10.9 x 1.3 x 17.3 cm
- ISBN-104480067353
- ISBN-13978-4480067357
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商品の説明
著者について
杉山春(すぎやま・はる)
1958年生まれ。雑誌記者を経て、現在、フリーのルポライター。生活保護家庭で育った青年たちの支援にも携わる。著書には、『ネグレクト』(小学館、小学館ノンフィクション賞受賞)、『移民環流』『満州女塾』(いずれも新潮社)がある。
1958年生まれ。雑誌記者を経て、現在、フリーのルポライター。生活保護家庭で育った青年たちの支援にも携わる。著書には、『ネグレクト』(小学館、小学館ノンフィクション賞受賞)、『移民環流』『満州女塾』(いずれも新潮社)がある。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2013/9/4)
- 発売日 : 2013/9/4
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 265ページ
- ISBN-10 : 4480067353
- ISBN-13 : 978-4480067357
- 寸法 : 10.9 x 1.3 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 124,493位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 437位ちくま新書
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
海外在住なもので、毎日ネットで日本のニュースをざっとチェックします。
この事件が起きたときは、大変ショックを受けました。しばらく立ち直れなかったくらい・・・・。
自身の息子が、加害者女性が死なせてしまった子どもさんのひとりと同年齢だったせいもあるかも知れません。
ですので、ネット上ではありますが、裁判の記録など、ずっと見守ってきました。
その過程でどうしても見えてこなかったのが「加害者の元・夫」についての情報でした。
子どもさんたちにとっては「父親」です。それを知りたいと思ったので、この本を購入しました。
ありえない、と思いました。
まず、離婚後、母親が子どもを引き取って育てるにあたり、収入のある父親が養育費を払わない、
ということは私の住む国ではありえません。場合によっては公的機関が介入し、所得から一定の金額を差っ引きます。
シングル・ペアレントに対するサポートもかなり手厚く、このケースの加害者のように就学前の子どもを抱えた場合は
就職して収入を得ずとも、チャイルド・ケア・ベネフィットだけで十分に生活出来る仕組みになっています。
それから、母親だけに親権が渡ることも珍しいです。夫婦関係は破綻しても、子どもとの親子関係は継続するわけですから、
両親ともに子育てに対する責任を負うのが当然、という考えがありますので。
でも日本では、養育費をまともに受け取ることが出来ることのほうが珍しいんですよね・・・・私も母子家庭で育ったので、
その辺の事情はよく分かります。
このケースは妻の不貞・借金による離婚だったようですが、
それにしても幼い子どもたちに対する父親の思いやりや愛情が感じられないのでした。
だいたい、精神的に不安定な(家出や浮気などの軽薄な行動を見ると気付くはず)、
若く手に職も無い母親が、どうやったら2人の幼い子どもを育てながら真っ当に生活出来るというのでしょう。
著者の言うところの「(不貞や借金などの裏切りがあった妻・嫁に対する)懲罰的な意味で」加害者に子どもたちを渡した、
というのもあながち大げさではないような、そんな気もしました。そこには自分の子に対する愛情や責任感は無かったのか、と。
少し譲って、離婚がどうしても避けられないことであったのだとしても、
どうして加害者と幼い2人の子達のその後についてもう少し関心を持ってやれなかったのか・・・・。
元・夫の家族は常識的な一家のように見受けられたので、そこがとても残念です。
「遺族」として法廷に臨んだ元・夫と姑は加害者に対して極刑を望んだようですが・・・・それにも違和感を覚えました。
たとえ何があったとしても、お腹を痛めて産んだわが子たちを悲惨な状態で死なせてしまった加害者が悪いのは当然なのですが、
罪を負って罰を受けるべきなのは彼女ひとりだけではないと思いました。
ギリギリの状態でも行政サービスを頼ろうとはしなかった無知な加害者に大いなる非がありますが、
それ以外の周囲(家族)もあまりにも彼女たちに大して無関心過ぎました。
本書を読む限りですが、私も加害者に殺意は無かった、と思いますし、加害者は解離性の精神疾患(あるいは人格障害)傾向がある、
と感じました。だからといって犯した罪に対する罰をまぬかれ得る、とは思いませんが。
もう懲役30年は確定してしまったのですね・・・・。
この事件が起きたときは、大変ショックを受けました。しばらく立ち直れなかったくらい・・・・。
自身の息子が、加害者女性が死なせてしまった子どもさんのひとりと同年齢だったせいもあるかも知れません。
ですので、ネット上ではありますが、裁判の記録など、ずっと見守ってきました。
その過程でどうしても見えてこなかったのが「加害者の元・夫」についての情報でした。
子どもさんたちにとっては「父親」です。それを知りたいと思ったので、この本を購入しました。
ありえない、と思いました。
まず、離婚後、母親が子どもを引き取って育てるにあたり、収入のある父親が養育費を払わない、
ということは私の住む国ではありえません。場合によっては公的機関が介入し、所得から一定の金額を差っ引きます。
シングル・ペアレントに対するサポートもかなり手厚く、このケースの加害者のように就学前の子どもを抱えた場合は
就職して収入を得ずとも、チャイルド・ケア・ベネフィットだけで十分に生活出来る仕組みになっています。
それから、母親だけに親権が渡ることも珍しいです。夫婦関係は破綻しても、子どもとの親子関係は継続するわけですから、
両親ともに子育てに対する責任を負うのが当然、という考えがありますので。
でも日本では、養育費をまともに受け取ることが出来ることのほうが珍しいんですよね・・・・私も母子家庭で育ったので、
その辺の事情はよく分かります。
このケースは妻の不貞・借金による離婚だったようですが、
それにしても幼い子どもたちに対する父親の思いやりや愛情が感じられないのでした。
だいたい、精神的に不安定な(家出や浮気などの軽薄な行動を見ると気付くはず)、
若く手に職も無い母親が、どうやったら2人の幼い子どもを育てながら真っ当に生活出来るというのでしょう。
著者の言うところの「(不貞や借金などの裏切りがあった妻・嫁に対する)懲罰的な意味で」加害者に子どもたちを渡した、
というのもあながち大げさではないような、そんな気もしました。そこには自分の子に対する愛情や責任感は無かったのか、と。
少し譲って、離婚がどうしても避けられないことであったのだとしても、
どうして加害者と幼い2人の子達のその後についてもう少し関心を持ってやれなかったのか・・・・。
元・夫の家族は常識的な一家のように見受けられたので、そこがとても残念です。
「遺族」として法廷に臨んだ元・夫と姑は加害者に対して極刑を望んだようですが・・・・それにも違和感を覚えました。
たとえ何があったとしても、お腹を痛めて産んだわが子たちを悲惨な状態で死なせてしまった加害者が悪いのは当然なのですが、
罪を負って罰を受けるべきなのは彼女ひとりだけではないと思いました。
ギリギリの状態でも行政サービスを頼ろうとはしなかった無知な加害者に大いなる非がありますが、
それ以外の周囲(家族)もあまりにも彼女たちに大して無関心過ぎました。
本書を読む限りですが、私も加害者に殺意は無かった、と思いますし、加害者は解離性の精神疾患(あるいは人格障害)傾向がある、
と感じました。だからといって犯した罪に対する罰をまぬかれ得る、とは思いませんが。
もう懲役30年は確定してしまったのですね・・・・。
2024年2月23日に日本でレビュー済み
狭い部屋に子供2人を50日以上置き去りにし、男友達などと遊びまわり、餓死させた事件のルポ。
冒頭で事件の概略の説明があり、その後関係者の視点から見た事件の解釈が試みられている。
衝撃の内容だし、不遇な環境、本人はおそらく病的なものもあったのだろうがそれにしても理解しがたい行動。周囲の親族などの対応も理解しがたい。
冒頭で事件の概略の説明があり、その後関係者の視点から見た事件の解釈が試みられている。
衝撃の内容だし、不遇な環境、本人はおそらく病的なものもあったのだろうがそれにしても理解しがたい行動。周囲の親族などの対応も理解しがたい。
2021年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の取り組み方に敬意を表する。
2019年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
加害者の下村早苗氏の周囲も含めた多角的な視点で書かれています。
「虐待死させる親は死刑にしろ!地獄に落ちろ!」等の短絡的な意見は論外だと私は思いますが、それでも残念な事にそのようなコメントがしばしば見られます。
地獄を見続けたから、虐待死となってしまったと言う事なのではないでしょうか。
では誰がこの家族を地獄から救うべきだったのでしょうか。
行政の課長は言います。
「SOSを出さない親には関わりようがないのです」
社会を、行政を憎み、あるいは恐れ、世間と壁を作り、本当は苦痛で脂汗が出ているのに、差し伸べられた手を睨み返さざるを得ない人たちに対して、誰が寄り添って助ける事ができるでしょうか。
このようなアングラ化した人たちの方が、本当に手を差し伸べければならない人たちなのではないでしょうか。
このような人たちが、死刑になって地獄に落ちれば、社会は本当に良くなるでしょうか。
ましてや現在の日本は20年以上も新自由主義(=自己責任社会)やデフレーション(=貧富の差が拡大しながら多くの人が貧しくなる現象)が続いているのですから、こうしたアングラ化する人々が増えているのは想像に難くありません。
ここで更に死刑とまではいかなくとも、仮に厳罰化する事が問題の対策になるとはとても思えないです。
「虐待死させる親は死刑にしろ!地獄に落ちろ!」等の短絡的な意見は論外だと私は思いますが、それでも残念な事にそのようなコメントがしばしば見られます。
地獄を見続けたから、虐待死となってしまったと言う事なのではないでしょうか。
では誰がこの家族を地獄から救うべきだったのでしょうか。
行政の課長は言います。
「SOSを出さない親には関わりようがないのです」
社会を、行政を憎み、あるいは恐れ、世間と壁を作り、本当は苦痛で脂汗が出ているのに、差し伸べられた手を睨み返さざるを得ない人たちに対して、誰が寄り添って助ける事ができるでしょうか。
このようなアングラ化した人たちの方が、本当に手を差し伸べければならない人たちなのではないでしょうか。
このような人たちが、死刑になって地獄に落ちれば、社会は本当に良くなるでしょうか。
ましてや現在の日本は20年以上も新自由主義(=自己責任社会)やデフレーション(=貧富の差が拡大しながら多くの人が貧しくなる現象)が続いているのですから、こうしたアングラ化する人々が増えているのは想像に難くありません。
ここで更に死刑とまではいかなくとも、仮に厳罰化する事が問題の対策になるとはとても思えないです。
2020年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この母親はなぜこんなことしたの??という疑問が解けるわけではないけれど、彼女の生い立ちや周囲の人々の発言・態度からその内面の真相に迫ろうとする真摯な姿勢がよかった。こじつけ・決めつけにならないよう警戒した、割と控えめな書き方も良い。
他人に対する警戒心が強く、自分を大きく見せることが習慣化しているが、稚拙なため、調子が良いのは最初だけですぐ失敗する。その度にその人間関係から黙ってフェイドアウトする。いつも表面的な格好をつけることに熱心で、自分の弱さ狡さがバレると逃げ出す。だからいざと言うときに頼りにできる長期的人間関係が一つも構築できない。望むセルフイメージで友達ゴッコはしたいが、リアルフレンドは持てない。かわいそうなほど臆病。
それでも、何の責任も負っていない「友達」という立場であれば、都合が悪くなったらフェイドアウトで済む。だが「親」はそうはいかない。結婚も育児もうまく行かなくなって、望むイメージと全然違ってしまった惨めな現実。ゴミ溜めにした部屋とそこに蹲る痩せ衰えた幼児2人を、他人に見られたくない、知られたくない。責められるのが怖い。かっこいいセルフイメージが壊れることをどうしても受け入れられない。だからとにかく隠ぺいしようとした。ドアにガムテープまで貼って、上の子が自力で外に出るか助けを呼ぶことができたかもしれない、その可能性さえ奪った。当然の結果として餓死して腐敗している2人の子供を見ても、なお隠した。その頃「友達」向けのSNSはフェイクだらけ。
子供が死ぬと分かっていて部屋に閉じ込めておいたことは間違いないし、未必の故意アリで殺人罪に問われても仕方がないと思う。けれど、この母親が若いうちから人生をこじらせて深く病んだ人なのだということは分かった。そういう自分がイヤで必死で隠すから周囲には分かりにくく、援助も得られない。この女性は親になるという非常に地味で非常に重い責任を負うには早過ぎたのだろう。まだ当分は大事な友達ゴッコをしていたほうがよかったのに・・・と考えた時、この人がその辺に普通にいる女性の1人なのだと思えた。そういう人なら今の世の中に沢山いるから。20代はもちろん、30代40代50代でも。
他人に対する警戒心が強く、自分を大きく見せることが習慣化しているが、稚拙なため、調子が良いのは最初だけですぐ失敗する。その度にその人間関係から黙ってフェイドアウトする。いつも表面的な格好をつけることに熱心で、自分の弱さ狡さがバレると逃げ出す。だからいざと言うときに頼りにできる長期的人間関係が一つも構築できない。望むセルフイメージで友達ゴッコはしたいが、リアルフレンドは持てない。かわいそうなほど臆病。
それでも、何の責任も負っていない「友達」という立場であれば、都合が悪くなったらフェイドアウトで済む。だが「親」はそうはいかない。結婚も育児もうまく行かなくなって、望むイメージと全然違ってしまった惨めな現実。ゴミ溜めにした部屋とそこに蹲る痩せ衰えた幼児2人を、他人に見られたくない、知られたくない。責められるのが怖い。かっこいいセルフイメージが壊れることをどうしても受け入れられない。だからとにかく隠ぺいしようとした。ドアにガムテープまで貼って、上の子が自力で外に出るか助けを呼ぶことができたかもしれない、その可能性さえ奪った。当然の結果として餓死して腐敗している2人の子供を見ても、なお隠した。その頃「友達」向けのSNSはフェイクだらけ。
子供が死ぬと分かっていて部屋に閉じ込めておいたことは間違いないし、未必の故意アリで殺人罪に問われても仕方がないと思う。けれど、この母親が若いうちから人生をこじらせて深く病んだ人なのだということは分かった。そういう自分がイヤで必死で隠すから周囲には分かりにくく、援助も得られない。この女性は親になるという非常に地味で非常に重い責任を負うには早過ぎたのだろう。まだ当分は大事な友達ゴッコをしていたほうがよかったのに・・・と考えた時、この人がその辺に普通にいる女性の1人なのだと思えた。そういう人なら今の世の中に沢山いるから。20代はもちろん、30代40代50代でも。
2020年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この事件発覚時、ベランダからレスキュー隊が部屋に入っていく様子をテレビで見ていました。
あの、ファーストフード店やコンビニ弁当の残骸とおぼしきゴミの山の映像が衝撃的で忘れられません。
ベランダに、ゴミが詰まったビニール袋が本当にうず高く積み上がっていて、それらを踏み潰して、レスキュー隊が窓を割って中に入っていきました。
放送された映像はここまでです。
これだけでも、物凄い衝撃映像でした。
食事時に見るのは無理なほど。
悪臭の通報だったと記憶しています。
中には幼児2人の遺体が、ゴミの山の中にあったと報道されました。
絶句しました。あのゴミの山が室内にもあり、そこに幼児2人の遺体。室内のゴミの山は、ベランダの比ではないと思います。
暑い季節だったと思います。
室内でゴミの山ということは、害虫もいることでしょう。
その室内に幼児2人を1ヶ月も置き去りにしていたと、発見された遺体は腐りきり、すでに干からびていたとの報道もありました。
母親は23歳のシングルマザー、キャバクラ店員。
何とも言えないため息が出ました。
色んな事件の報道を日々見るけれど、時間がたってもいつまでもあのベランダの映像が強烈で、いつまでも忘れられない事件です。
なぜ?
なぜこんなことができる?
なぜ1ヶ月も放置を?
ドアにガムテープで目張りしていたこと、壁に幼児たちの小さな手形がついていたこと、その手形は汚れた手でつけられたものだと続報を聞き、ますますなぜ?が膨らみました。
幼児たちの父親は?祖父母は?
泣き声に周囲は異変を感じなかったのか?
なぜ?の答えが欲しくて、この母親の心理やバックグラウンドが知りたくて、ルポである本書を読みましたが、がっかりな内容でした。
ルポなのに、中身が薄いです。
取材が足りないのか、筆者の筆力が足りないのか、内容の根幹がブレています。
同じ事件を題材にした、山田詠美氏の小説
「つみびと」のほうが良かったです。
あの、ファーストフード店やコンビニ弁当の残骸とおぼしきゴミの山の映像が衝撃的で忘れられません。
ベランダに、ゴミが詰まったビニール袋が本当にうず高く積み上がっていて、それらを踏み潰して、レスキュー隊が窓を割って中に入っていきました。
放送された映像はここまでです。
これだけでも、物凄い衝撃映像でした。
食事時に見るのは無理なほど。
悪臭の通報だったと記憶しています。
中には幼児2人の遺体が、ゴミの山の中にあったと報道されました。
絶句しました。あのゴミの山が室内にもあり、そこに幼児2人の遺体。室内のゴミの山は、ベランダの比ではないと思います。
暑い季節だったと思います。
室内でゴミの山ということは、害虫もいることでしょう。
その室内に幼児2人を1ヶ月も置き去りにしていたと、発見された遺体は腐りきり、すでに干からびていたとの報道もありました。
母親は23歳のシングルマザー、キャバクラ店員。
何とも言えないため息が出ました。
色んな事件の報道を日々見るけれど、時間がたってもいつまでもあのベランダの映像が強烈で、いつまでも忘れられない事件です。
なぜ?
なぜこんなことができる?
なぜ1ヶ月も放置を?
ドアにガムテープで目張りしていたこと、壁に幼児たちの小さな手形がついていたこと、その手形は汚れた手でつけられたものだと続報を聞き、ますますなぜ?が膨らみました。
幼児たちの父親は?祖父母は?
泣き声に周囲は異変を感じなかったのか?
なぜ?の答えが欲しくて、この母親の心理やバックグラウンドが知りたくて、ルポである本書を読みましたが、がっかりな内容でした。
ルポなのに、中身が薄いです。
取材が足りないのか、筆者の筆力が足りないのか、内容の根幹がブレています。
同じ事件を題材にした、山田詠美氏の小説
「つみびと」のほうが良かったです。