近藤誠氏の場合もそうだが、この本の内容は医療不信を招き
かねないと納得出来ない医療従事者も多いとは思うが、医療
を外から見ている患者側の立場に立つと納得出来る部分が多
々あるのも確かである、医療という聖域化されたコミュニティで
生きる人達は、世間では非常識な事でも内部では常識になっ
てしまっているように感じる、医は仁術などと言う遠い昔に死語
となったような言葉を今更使うつもりは毛頭無いが、運転免許で
さえ更新があるのに人の命を預かる医師免許に更新試験も何
も無い異常な現実を内部の方々はどう考えているのだろか、医
師と言えど現実はピンからキリまで居るはずなのに、それすら患
者には一切わからない超隠蔽体質、黙って信用しろと言われて
も信用に値する根拠を示して貰わねば信用などしようがない、ア
メリカの患者と医師のジョークで 患者「先生、長生きする為には
どうすればいいでしょうか?」 医師「まず病院には近寄らない事
だね」 という冗談がデッドホスピタル群馬大学の事件を見ても現
実になりつつあるのではないだろうか。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥836¥836 税込
ポイント: 26pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥836¥836 税込
ポイント: 26pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥100
中古品:
¥100

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
医療幻想: 「思い込み」が患者を殺す (ちくま新書 998) 新書 – 2013/2/5
久坂部 羊
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥836","priceAmount":836.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"836","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"GLSRnWldLQwUqm9wzmTOyd6fUxXCRH%2BupD7bVGQQy2hHUCsAgJ40YCHABisYu%2FmUlQ9cPZAg2PwG7gD9yAq%2Bilw04tSHJewdiDP7uHiNOhxlE7p3ywlmVExnCot7aPrtqDZhJbDQimk%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥100","priceAmount":100.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"100","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"GLSRnWldLQwUqm9wzmTOyd6fUxXCRH%2BuN1k2ZbRM7fHuj%2B2P8kjLYEFQjvDuwX7mxI8oksKP4Y7HzxHuwG3xbrw6Uh3qEE%2BlQslhcwhA%2F33pYJJjmQJEIpQ3eTfmL9onIVoVrXc2tla65y%2FsibIsHR54fQrPi%2BoFZHzkp7GWkQwlZr14NrPcww%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2013/2/5
- 寸法11 x 1.1 x 17.6 cm
- ISBN-10448006706X
- ISBN-13978-4480067067
よく一緒に購入されている商品

対象商品: 医療幻想: 「思い込み」が患者を殺す (ちくま新書 998)
¥836¥836
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り5点(入荷予定あり)
¥858¥858
最短で4月5日 金曜日のお届け予定です
在庫あり。
¥792¥792
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り13点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2013/2/5)
- 発売日 : 2013/2/5
- 言語 : 日本語
- 新書 : 222ページ
- ISBN-10 : 448006706X
- ISBN-13 : 978-4480067067
- 寸法 : 11 x 1.1 x 17.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 45,925位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 133位ちくま新書
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは日本ばかりで無いと思いますが、特に日本人は西洋医療一辺倒できましたから、教育の成果もあるのでしょう。
じつに医療幻想の国民だと思います。
過大な期待と、そして無知というか、自分で考えようとしない、他人任せ。
その他人とは一種の「権威」ですが。
そこに自分の希望を託して夢を見る。
それが現代医療へのまぼろしですね。
現代医学は宗教だと言ったのはロバート・メンデルソン医博著「医者が患者をだますとき」ですが、その通り、日本人はアメリカ人よりも医療幻想が強いのかも知れません。ワクチンから癌治療まで、調べれば分かるのに未だにそれを止められない。
これは上層部の責任もあるでしょうが、国民ひとりひとりがあまりにも知ろうとしない意識、それこそ医療幻想を生み出す源だと思います。
この時代に、調べればいくらでも真実は見付けられるのに、それをしない。
だから猛毒抗がん剤であろうが、有害無益な予防接種だろうが盲目的に信用して受け入れる。
ひとが夢から覚めるには、何かのショックが必要なのかも知れません。
それが医療界に起きるの福島原発ショックのようなもので無ければ良いのですが・・・
じつに医療幻想の国民だと思います。
過大な期待と、そして無知というか、自分で考えようとしない、他人任せ。
その他人とは一種の「権威」ですが。
そこに自分の希望を託して夢を見る。
それが現代医療へのまぼろしですね。
現代医学は宗教だと言ったのはロバート・メンデルソン医博著「医者が患者をだますとき」ですが、その通り、日本人はアメリカ人よりも医療幻想が強いのかも知れません。ワクチンから癌治療まで、調べれば分かるのに未だにそれを止められない。
これは上層部の責任もあるでしょうが、国民ひとりひとりがあまりにも知ろうとしない意識、それこそ医療幻想を生み出す源だと思います。
この時代に、調べればいくらでも真実は見付けられるのに、それをしない。
だから猛毒抗がん剤であろうが、有害無益な予防接種だろうが盲目的に信用して受け入れる。
ひとが夢から覚めるには、何かのショックが必要なのかも知れません。
それが医療界に起きるの福島原発ショックのようなもので無ければ良いのですが・・・
2015年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
定期的に通院しています。
医師、薬、医療費、医療制度等気になります。
医療の実態と自分の方向が再考できます。
医師、薬、医療費、医療制度等気になります。
医療の実態と自分の方向が再考できます。
2013年4月22日に日本でレビュー済み
医師からの、自らの利害関係を度外視して率直な意見を吐露した貴重な一冊である。その点で高く評価したい。仲間内擁護の見え透いたプロパガンダ垂れ流しが医療関連では幾つもあり、その醜態に同情を禁じ得ないことが多かった。当書のように身内への厳しい批判を公言すると著者自身が医療界で吊るし上げを受ける危険性があるため、その勇敢さに心から敬意を表したい。以下のような「不都合な事実」を堂々と指摘する医師は殆どいない。同意見でも黙って波風を立てない処世上手が殆どだ。
○患者への配慮と称して検査や薬を増やす「演技がうまい」医師は名医ではない
○苦労して勉強するのは患者のためではなく、自分の名誉や豊かな生活のため
○医師の中にはカネや女等の欲に塗れた人間もおり、一般国民の顰蹙を買っている
○日医は開業医の利害を代弁しており、改革を阻害する高齢の会員に内部からも批判がある
○医師は医療の限界をよく知っており、例えばがん検診率はかなり低い
○自らの収入より患者を優先する医師は少数派、激務に加えモラルまで求めるのは無理
○「医療幻想」の元凶は専門家たる医師の沈黙にある
ただ残念ながら著者が見落としている点もあり、ここで指摘させて頂きたい。
著者が必要性を唱える診療報酬の引き上げや「無過失補償制度」の財源確保など簡単である。補償制度は訴訟リスクの低い診療科を含め全医師で負担を分担すれば良い(そうすれば有権者も協力的になる)。また、医療予算を増やしたければエヴィデンスを明示した上で自ら所得税率の引き上げを主張すれば容易である。欧州並みの税負担なくして欧州並みの医療予算はあり得ないという「常識」が欠けている。
『消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし』
著者は医師免許の特権性も充分に認識していない。李啓充氏が何年も前から批判されているが、全く改善されていない。著者に限らず何かというと上場優良企業の社員の賃金との比較が多いが、彼らは学歴以外の面でも厳しい選抜を受けており、医師の安定性と全く状況が違う。また、問題無用のマクロ経済の荒波を受けて倒産・失業リスクもある。役員や年下の上役に痛罵されこき使われること、降格の憂き目に遭うことも少なくない。それを理解しているとは思えない。
『市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗』
実際には、医師は各種調査によって自らの職業に対する満足度が非常に高いことが分かっている。私立医大の学生の親に医師が著しく多いのも公然の事実である。「失われた20年」の間に、相対的に見て高い水準の安定収入が期待できる医学部人気は寧ろ高まっているのが現状だ。医師の知人と話しても、真面目で聡明な人物が多いのに、あたかも自分が貧乏籤を引いたかのような自己欺瞞的な愚痴をこぼしつつ(駄目な同僚をけなしつつ)何故かそれでも医師を続けるというケースが殆どである。
また、メディアへの辛辣な批判とは余りに対照的な、天下りへの非合理的な擁護論はナイーブに過ぎる。政治学や国際関係学は人の利害や動機に注目する。大学の粗製濫造や歪み切った電力政策の現状を見れば天下りの弊害は明白であり、経済成長率も税収も伸ばしていないのにリターンを得るのはモラルハザード以外の何ものでもなかろう。医療のプロの立場からもっと公正中立な情報を発信するメディア創設に挑んではどうか。
○患者への配慮と称して検査や薬を増やす「演技がうまい」医師は名医ではない
○苦労して勉強するのは患者のためではなく、自分の名誉や豊かな生活のため
○医師の中にはカネや女等の欲に塗れた人間もおり、一般国民の顰蹙を買っている
○日医は開業医の利害を代弁しており、改革を阻害する高齢の会員に内部からも批判がある
○医師は医療の限界をよく知っており、例えばがん検診率はかなり低い
○自らの収入より患者を優先する医師は少数派、激務に加えモラルまで求めるのは無理
○「医療幻想」の元凶は専門家たる医師の沈黙にある
ただ残念ながら著者が見落としている点もあり、ここで指摘させて頂きたい。
著者が必要性を唱える診療報酬の引き上げや「無過失補償制度」の財源確保など簡単である。補償制度は訴訟リスクの低い診療科を含め全医師で負担を分担すれば良い(そうすれば有権者も協力的になる)。また、医療予算を増やしたければエヴィデンスを明示した上で自ら所得税率の引き上げを主張すれば容易である。欧州並みの税負担なくして欧州並みの医療予算はあり得ないという「常識」が欠けている。
『消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし』
著者は医師免許の特権性も充分に認識していない。李啓充氏が何年も前から批判されているが、全く改善されていない。著者に限らず何かというと上場優良企業の社員の賃金との比較が多いが、彼らは学歴以外の面でも厳しい選抜を受けており、医師の安定性と全く状況が違う。また、問題無用のマクロ経済の荒波を受けて倒産・失業リスクもある。役員や年下の上役に痛罵されこき使われること、降格の憂き目に遭うことも少なくない。それを理解しているとは思えない。
『市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗』
実際には、医師は各種調査によって自らの職業に対する満足度が非常に高いことが分かっている。私立医大の学生の親に医師が著しく多いのも公然の事実である。「失われた20年」の間に、相対的に見て高い水準の安定収入が期待できる医学部人気は寧ろ高まっているのが現状だ。医師の知人と話しても、真面目で聡明な人物が多いのに、あたかも自分が貧乏籤を引いたかのような自己欺瞞的な愚痴をこぼしつつ(駄目な同僚をけなしつつ)何故かそれでも医師を続けるというケースが殆どである。
また、メディアへの辛辣な批判とは余りに対照的な、天下りへの非合理的な擁護論はナイーブに過ぎる。政治学や国際関係学は人の利害や動機に注目する。大学の粗製濫造や歪み切った電力政策の現状を見れば天下りの弊害は明白であり、経済成長率も税収も伸ばしていないのにリターンを得るのはモラルハザード以外の何ものでもなかろう。医療のプロの立場からもっと公正中立な情報を発信するメディア創設に挑んではどうか。
2013年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
きれいに製本されてますが、多少の落書きがあるのがちょっと気になったかな・・・。
それはそれで前の方の考え方が参考になった感もあり、それなりに中古の本の面白みを感じられた。
それはそれで前の方の考え方が参考になった感もあり、それなりに中古の本の面白みを感じられた。
2014年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一度読んでみたくて、探したところ良い物があり良かったです。 対応も迅速で良いと思います。
2013年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最高の本!
作者に乾杯~!(^^)!
海外勤務も豊富なお医者さんが、真実を語ってくれています。
作者に乾杯~!(^^)!
海外勤務も豊富なお医者さんが、真実を語ってくれています。
2014年3月20日に日本でレビュー済み
著者は阪大を卒業し、麻酔科を中心にキャリアを重ねた現役医師です。
本書は30年にも亘って臨床現場を見続けた著者が、医療の大部分が実は幻想によって成立していて、安易に頼りきることによって被る不利益について警告したものです。
内容についてはここ最近の医療批判の流れの延長にあるもので、目新しいものは少なかったのですが、著者は小説家でもあるため、とても読みやすい文章で引き込まれました。
次のようなものが印象に残りました。
・抗癌剤で癌は治らない。
医師のいう「効果がある」というのは、数ヵ月程度の延命をもたらすにすぎない。
実際に抗癌剤は次の基準で認可されている。
「投与後に大きさが半分になり、一ヶ月後に転移がない患者が2割いればよい」
つまり8割の患者に転移があっても認可されるということ。
・点滴は水分、ブドウ糖、塩分などの混合液でありがたがるものではない。
直接血中に入るため代謝で肝臓に負担をかけるので繁用はふさわしくない。
・骨粗鬆症の治療薬も真の効果という観点からはほとんど無意味だ。
しかし収益性が高いので、著者もかつて頻繁に投与していた。
・高血圧基準が厳しくなるのはガイドライン委員と製薬会社の癒着が噂される。
実際に04年には委員の医師9名に8億円が渡されていたことがわかっている。
・癌検診の効果は日本以外では否定されている。
そのことを知っているために医師の多くは受けていない。
このような所属する業界を否定することは自身の否定にも繋がるため、こうした著書は近年まであまり見かけることはありませんでしたが、先駆者である近藤誠氏、内海聡氏、岡田正彦氏らの啓蒙が実を結んでいることが伺えます。
本書は医療が幻想であることを追確認する上でとてもわかりやすいと思いますが、個人的に気になったこともあります。
それは医師の報酬の比較として一部上場企業に対して高くないという論を展開していること、また官僚による天下りを推奨している点です。
他のレビュアーさんもかかれていましたが、民間企業で働く人は企業内の選別を潜り抜け更に健康保険という税金を使っていないこと、また天下りは管轄官庁との癒着を生みやすいことから個人的には賛成できかねる意見でした。
それでも医療の問題点をざっと俯瞰できる良書だと思いました。
本書は30年にも亘って臨床現場を見続けた著者が、医療の大部分が実は幻想によって成立していて、安易に頼りきることによって被る不利益について警告したものです。
内容についてはここ最近の医療批判の流れの延長にあるもので、目新しいものは少なかったのですが、著者は小説家でもあるため、とても読みやすい文章で引き込まれました。
次のようなものが印象に残りました。
・抗癌剤で癌は治らない。
医師のいう「効果がある」というのは、数ヵ月程度の延命をもたらすにすぎない。
実際に抗癌剤は次の基準で認可されている。
「投与後に大きさが半分になり、一ヶ月後に転移がない患者が2割いればよい」
つまり8割の患者に転移があっても認可されるということ。
・点滴は水分、ブドウ糖、塩分などの混合液でありがたがるものではない。
直接血中に入るため代謝で肝臓に負担をかけるので繁用はふさわしくない。
・骨粗鬆症の治療薬も真の効果という観点からはほとんど無意味だ。
しかし収益性が高いので、著者もかつて頻繁に投与していた。
・高血圧基準が厳しくなるのはガイドライン委員と製薬会社の癒着が噂される。
実際に04年には委員の医師9名に8億円が渡されていたことがわかっている。
・癌検診の効果は日本以外では否定されている。
そのことを知っているために医師の多くは受けていない。
このような所属する業界を否定することは自身の否定にも繋がるため、こうした著書は近年まであまり見かけることはありませんでしたが、先駆者である近藤誠氏、内海聡氏、岡田正彦氏らの啓蒙が実を結んでいることが伺えます。
本書は医療が幻想であることを追確認する上でとてもわかりやすいと思いますが、個人的に気になったこともあります。
それは医師の報酬の比較として一部上場企業に対して高くないという論を展開していること、また官僚による天下りを推奨している点です。
他のレビュアーさんもかかれていましたが、民間企業で働く人は企業内の選別を潜り抜け更に健康保険という税金を使っていないこと、また天下りは管轄官庁との癒着を生みやすいことから個人的には賛成できかねる意見でした。
それでも医療の問題点をざっと俯瞰できる良書だと思いました。