でもひとつ難点を挙げるとすれば、この本だけではフェミニズムがなんなのかよく分からない点かな。ゼロから学べると思っていたなら題名詐欺です。
まあ、何が面白いって上野千鶴子氏と田房永子氏が対談してるってところ。
このお二方の名前で手に取る人が大半でしょうし、そうであれば、フェミニズムがなんなのか知識ゼロな訳がないでしょう。
だからそれは問題なし。
で対談した結果。
これがまあ面白すぎる訳です。
上野氏がフェミニストについて解説しつつ、田房氏が私見を述べる感じです。
田房氏は上野氏のこれまでの研究や主張をあまり踏まえてないのですが、上野氏は田房氏の書籍を結構チェックしている雰囲気を感じます。
さすが研究者。教授。私は田房氏と年が近いのですが、私だったら田房氏の立場での対談は怖すぎて無理です。
そして更に上野氏が本の中で、自分たちの活動が若い世代に引き継がれなかったことを嘆かれる…。
気持ちは分かるのですが…。
でもそこは田房氏あまり触れず…。
ちょっとしたホラーですね。
でも上野氏は田房氏を高く評価するんですよね。本文でも後書きでも。
確かに漫画家であり表現者としての発信力は目を見張るものがありますよね。
…話がそれました。
内容ですよね、内容。
うーん、話しづらい。
本文の中でも触れられていますが、フェミニストってこれまで、あまりポジティブに評価されて来なかった面があると思うのです。
それが私の中でも内在化されていて、手放しで褒め称えることには抵抗があるというか。
あとTwitterなどで色んなフェミニズムが無差別に叩かれてるのを見るに、フェミニズムについて語るのは非常にハードルが高いと思ってしまいます。
でも話されていることは実感としてよく分かりますし、認知や認識が歪んでいることもないし、至極真っ当な考え方だなと思いました。
語ることさえ避けてきた自分の中のもやもやが言語化されていくのは小気味良かったです。
私自身、フェミニストの考え方に向き合おうと思い始めたのが、自分立場が子持ちの大黒柱妻(おそらく田房氏と同じ)になり、ジェンダーの枠から外れて少数派となってしまったのがきっかけかなと感じています。
少数派になり、多数派と分断されて、助けも求められず、神様を求めるのと同じように、思想を求めているのかなと思います。
この本を読んだからといって何か救われる訳ではありませんが、とりあえずまあ自分の生きたいように生きることを目標にしてもいいのかなと思ったし、同時に近しい人たちの立場や想いも大切にしていきたいと思いました。
ジェンダー問題に限らずホモソーシャルな世界に息苦しさを感じ始めている人、読んでみるといいんじゃないでしょうか。
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上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください! 単行本(ソフトカバー) – 2020/1/12
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日本の何が問題なのか?
母娘問題、セクハラ、結婚・恋愛・子育て、団塊世代と大学闘争、性暴力などについて徹底的に語り合った7時間!
◆もくじ◆
はじめに 田房永子
第1章 女はどうしてこんなに大変なの br> 過去を知れば、今なぜツラいかよくわかる!
母のふたつのメッセージ。「手に職つけろ」と「結婚して子どもを産め」
団塊母とロスジェネ娘、価値観のねじれ
1960年代の大学闘争。その時、母は? 上野千鶴子は?
彼女が毒母になったワケ
母から娘へ、暴力の連鎖を止めるには
「おまえのため」は「私のため」だった
母も、そのまた母も、女はいつの時代も大変!
団塊世代はこうして生まれた
お母さんに認めてほしかったお母さん
すべての母は抑圧的
当事者にならない団塊父
母という名の女には勝てやしない
第2章 女はどうやって闘ってきた? どうやって闘えばいいの br> 個人的なことは政治的なこと
性革命とウーマンリブ
上野千鶴子がフェミニストになったワケ
ジーパンで性的主体性を取り戻した!?
A面とB面/市場と家族
障害者運動とフェミニズム。優生保護法改悪反対運動
働く女と専業主婦の分断は誰のせい?
「活動専業・主婦」たちの闘い方
幼保無償化は女を分断する
第3章 結婚・恋愛・子育てについて真剣に考えてみる
戦場を非日常に移した女たち
「一人一殺」。家庭から社会を変える!
男が自発的に変わらないのは「男ボーナス」があるから
結婚、恋愛、ナメンなよ!
半世紀たって女の結婚願望は変わった?
「花嫁候補」から「戦力」になった女性社員
子どもを産むのは親のエゴイズム
ナメたツケは子どもに回る
子どもには干渉するのに夫に踏み込まない妻、妻から逃げる夫
手を抜かない交渉を続けないと夫婦の関係は変わらない
第4章 フェミニズムと性の話。おっさん的想像力よ、さようなら!
That's very オヤジ!? That's very 東大!?
娘の母として性を考える
おっさん的想像力を撲滅したい!
息子の母として「性」を考える
「フェミニスト=性に厳格」という思い込み
モテる女はおとせる女?
私たちは山ほど洗脳されている!
子ども向けアニメ・漫画で進む男子と女子のミスマッチ
オーガズム、それが私の革命!
第5章 私はフェミニスト!
フェミニストはモテない、嫌われる、いじられる?
テレビ番組やCMは炎上して学習してもらえばいい
フェミニストのイメージが変わってきた!
男は権力の側にいることを自覚している
「フェミニスト=男になりたい女」という誤解
女も戦争に行ってはじめて平等?
フェミニズムは学校で教えられるものか?
戦争神経症の問題はホモソの象徴
フェミニズムは女が女であることを愛し、受け入れる思想
私はフェミニスト!
おわりに 上野千鶴子
母娘問題、セクハラ、結婚・恋愛・子育て、団塊世代と大学闘争、性暴力などについて徹底的に語り合った7時間!
◆もくじ◆
はじめに 田房永子
第1章 女はどうしてこんなに大変なの br> 過去を知れば、今なぜツラいかよくわかる!
母のふたつのメッセージ。「手に職つけろ」と「結婚して子どもを産め」
団塊母とロスジェネ娘、価値観のねじれ
1960年代の大学闘争。その時、母は? 上野千鶴子は?
彼女が毒母になったワケ
母から娘へ、暴力の連鎖を止めるには
「おまえのため」は「私のため」だった
母も、そのまた母も、女はいつの時代も大変!
団塊世代はこうして生まれた
お母さんに認めてほしかったお母さん
すべての母は抑圧的
当事者にならない団塊父
母という名の女には勝てやしない
第2章 女はどうやって闘ってきた? どうやって闘えばいいの br> 個人的なことは政治的なこと
性革命とウーマンリブ
上野千鶴子がフェミニストになったワケ
ジーパンで性的主体性を取り戻した!?
A面とB面/市場と家族
障害者運動とフェミニズム。優生保護法改悪反対運動
働く女と専業主婦の分断は誰のせい?
「活動専業・主婦」たちの闘い方
幼保無償化は女を分断する
第3章 結婚・恋愛・子育てについて真剣に考えてみる
戦場を非日常に移した女たち
「一人一殺」。家庭から社会を変える!
男が自発的に変わらないのは「男ボーナス」があるから
結婚、恋愛、ナメンなよ!
半世紀たって女の結婚願望は変わった?
「花嫁候補」から「戦力」になった女性社員
子どもを産むのは親のエゴイズム
ナメたツケは子どもに回る
子どもには干渉するのに夫に踏み込まない妻、妻から逃げる夫
手を抜かない交渉を続けないと夫婦の関係は変わらない
第4章 フェミニズムと性の話。おっさん的想像力よ、さようなら!
That's very オヤジ!? That's very 東大!?
娘の母として性を考える
おっさん的想像力を撲滅したい!
息子の母として「性」を考える
「フェミニスト=性に厳格」という思い込み
モテる女はおとせる女?
私たちは山ほど洗脳されている!
子ども向けアニメ・漫画で進む男子と女子のミスマッチ
オーガズム、それが私の革命!
第5章 私はフェミニスト!
フェミニストはモテない、嫌われる、いじられる?
テレビ番組やCMは炎上して学習してもらえばいい
フェミニストのイメージが変わってきた!
男は権力の側にいることを自覚している
「フェミニスト=男になりたい女」という誤解
女も戦争に行ってはじめて平等?
フェミニズムは学校で教えられるものか?
戦争神経症の問題はホモソの象徴
フェミニズムは女が女であることを愛し、受け入れる思想
私はフェミニスト!
おわりに 上野千鶴子
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社大和書房
- 発売日2020/1/12
- 寸法21 x 14.8 x 2.5 cm
- ISBN-104479393323
- ISBN-13978-4479393320
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商品の説明
著者について
上野千鶴子(うえの・ちづこ)
1948年富山県生まれ。社会学者。東京大学名誉教授。認定NPO法人ウィメンズアクショネットワーク(WAN)理事長。
専門学校、短大、大学、大学院、社会人教育などの高等教育機関で、40年間、教育と研究に従事。
著書に『家父長制と資本制』(岩波現代文庫)、『おひとりさまの老後』(文春文庫)、『女ぎらい』(朝日文庫)、『ケアの社会学』(太田出版)など多数。
田房永子(たぶさ・えいこ)
1978年東京都生まれ。漫画家、ライター。母からの過干渉に悩み、その確執と葛藤を描いたコミックエッセイ
『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)がベストセラーに。主な著書に『ママだって、人間』(河出書房新社)、
『キレる私をやめたい~夫をグーで殴る妻をやめるまで~』(竹書房)、『「男の子の育て方」を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました』(大和書房)など。
1948年富山県生まれ。社会学者。東京大学名誉教授。認定NPO法人ウィメンズアクショネットワーク(WAN)理事長。
専門学校、短大、大学、大学院、社会人教育などの高等教育機関で、40年間、教育と研究に従事。
著書に『家父長制と資本制』(岩波現代文庫)、『おひとりさまの老後』(文春文庫)、『女ぎらい』(朝日文庫)、『ケアの社会学』(太田出版)など多数。
田房永子(たぶさ・えいこ)
1978年東京都生まれ。漫画家、ライター。母からの過干渉に悩み、その確執と葛藤を描いたコミックエッセイ
『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)がベストセラーに。主な著書に『ママだって、人間』(河出書房新社)、
『キレる私をやめたい~夫をグーで殴る妻をやめるまで~』(竹書房)、『「男の子の育て方」を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました』(大和書房)など。
登録情報
- 出版社 : 大和書房; A5判並製版 (2020/1/12)
- 発売日 : 2020/1/12
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 192ページ
- ISBN-10 : 4479393323
- ISBN-13 : 978-4479393320
- 寸法 : 21 x 14.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 36,289位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7位フェミニズム
- - 343位コミュニティ (本)
- - 557位社会一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
1978年生まれ、東京都出身。漫画家、コラムニスト。第3回アックスマンガ新人賞佳作受賞。2012年、母からの過干渉に悩み、その確執と葛藤を描いたコミックエッセイ『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)を刊行し、ベストセラーに。2022年11月現在は「小説幻冬」、「プレジデントウーマン」、朝日新聞に連載中。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年4月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
対話することで、当たり前と思っていたことや無意識に意識しないようにしていたことに気づくことができました。
自分が感じていたモヤモヤに言葉を与えることは、大事な一歩だと思います。
自分が感じていたモヤモヤに言葉を与えることは、大事な一歩だと思います。
2022年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゼロからと書いてあるので、フェミニズム世界を知る啓蒙書です。
2020年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「私は家を出てから自分で自分を育て直したんだ。」
上野千鶴子さんが母親に必死の思いで伝えた、というこの言葉に深く共感しました。
そして上野さんの母親が「なら私の育て方が良かったんじゃないの」
と決して上野さんの訴えを受け取らなかったことにも。
そうなんだよ、受け取らないんだよ!と共感しまくりでした。
ただ、母の生きてきた時代背景や、
以前から今に至るまでそこにある女性差別をよく知る事は
理不尽で無意味な嫌がらせでしかなかった母から私への仕打ちに
納得感をもたらしてくれました。
もちろん、それと許せるかは別の問題として考えた方がいいのですが
社会の中の理不尽が親に降りかかり、
それがもっと弱い存在である子どもに降りかかる
という構図が見えてくると、
親子の問題だけでなく社会問題としても捉えることが出来ます。
それは毒親の連鎖を断ち切ろう、自分の子育てをどうしよう、と考えた時にも役立つと思います。
例えば、子供を産んだら社会の中で活躍する場を失った、と感じていたとして
それが女性差別から来る社会制度の不備だと分かっていれば
行政や企業に訴える等の「正当な主張」として表すことができる。
だけど社会制度の不備が分かっていなければ
・「お前を産んだせいで…!」と子供に当たったり、
・「お母さんのようにはならないで!(でも否定しないで)」と
娘に働き活躍する事を求めながら、でも結婚して子供を産んで昔の専業主婦並みの良い母に、
みたいな過剰な要求をしたり、
・逆に、何も言わずにすべてを我慢して自分が病んだり辛くなったりと
無茶苦茶な方向で発露してしまいやすくなると思うから。
フェミニズムとはこの世の中を女性の視点からよく理解して、
生き辛さの正体の在り処を教えてくれるもの。
本書はそれを上野さんと田房さんの話に笑って共感しているうちに
スッキリと理解することができます。
さて、本書を読んで、私は次の世代にどう伝えてつなげていこうかな、という新たな課題ができました。
何度も読み返して、自分なりの伝え方を模索したいと思います。
上野千鶴子さんが母親に必死の思いで伝えた、というこの言葉に深く共感しました。
そして上野さんの母親が「なら私の育て方が良かったんじゃないの」
と決して上野さんの訴えを受け取らなかったことにも。
そうなんだよ、受け取らないんだよ!と共感しまくりでした。
ただ、母の生きてきた時代背景や、
以前から今に至るまでそこにある女性差別をよく知る事は
理不尽で無意味な嫌がらせでしかなかった母から私への仕打ちに
納得感をもたらしてくれました。
もちろん、それと許せるかは別の問題として考えた方がいいのですが
社会の中の理不尽が親に降りかかり、
それがもっと弱い存在である子どもに降りかかる
という構図が見えてくると、
親子の問題だけでなく社会問題としても捉えることが出来ます。
それは毒親の連鎖を断ち切ろう、自分の子育てをどうしよう、と考えた時にも役立つと思います。
例えば、子供を産んだら社会の中で活躍する場を失った、と感じていたとして
それが女性差別から来る社会制度の不備だと分かっていれば
行政や企業に訴える等の「正当な主張」として表すことができる。
だけど社会制度の不備が分かっていなければ
・「お前を産んだせいで…!」と子供に当たったり、
・「お母さんのようにはならないで!(でも否定しないで)」と
娘に働き活躍する事を求めながら、でも結婚して子供を産んで昔の専業主婦並みの良い母に、
みたいな過剰な要求をしたり、
・逆に、何も言わずにすべてを我慢して自分が病んだり辛くなったりと
無茶苦茶な方向で発露してしまいやすくなると思うから。
フェミニズムとはこの世の中を女性の視点からよく理解して、
生き辛さの正体の在り処を教えてくれるもの。
本書はそれを上野さんと田房さんの話に笑って共感しているうちに
スッキリと理解することができます。
さて、本書を読んで、私は次の世代にどう伝えてつなげていこうかな、という新たな課題ができました。
何度も読み返して、自分なりの伝え方を模索したいと思います。
2021年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
対談形式で進み、読みやすいです。田房さんの漫画も秀逸。その中で、さまざまな概念や歴史、人物がたくさん出てくるので、まさにゼロから学ぶ自分にとって最適でした。なぜ自分の中の葛藤があるのか、スッキリとすとんと来ました。
誤解なども解けるかと思うので、広くお勧めしたい本ですが、個人個人のコンディションによっては揺さぶられすぎて逆にしんどくなったり、つよく抵抗感を持って取り入れたくなくなったりするかもしれないなぁとも感じました。(まさにフェミニズムが掲げた個人的なことは政治的なこと、ではありませんが、個人の内面にある、強さと弱さとそして強がりと、特にジェンダーにまつわって蓄積されたモヤモヤとした時に目を瞑って鈍感でいたくなるような様々をえぐるのがフェミニズムだと感じました)落ち着いて読めると、最後まで読んだ後の読後感は良かったです。けど、想像するに、もう少しメンタルが落ちている時なら辛かったなぁと。なのでタイミング要注意です。
お二人がかなり、赤裸々に語るので、また選ぶ言葉がかなりあけすけ?なので、言葉の端々がすこし苦手と感じる層はありそう。
あとは、子育て中で、子やパートナー、自分の親たちなどといった家族との関係性や自分の在り方に強い葛藤の最中にある人には、少しタイミングを見計らって読んでもらいたいです。途中、子を持つことや、パートナーとの関係などについての議論があり、おそらく、相当非難されているような気持ちになる層もあるかと思います。
けれど、読むことで、自分の葛藤が、単なる個人的な問題に起因するのではなく、長い長い重い歴史を背負ったひとりの人としての葛藤であること、それは社会に起因するものも大きく、そこにもう一度還していくという手段をもとう、という気持ちにさせてくれる本ではあるので、落ち着いたら読むことで励まされる人々も多いと思います。
誤解なども解けるかと思うので、広くお勧めしたい本ですが、個人個人のコンディションによっては揺さぶられすぎて逆にしんどくなったり、つよく抵抗感を持って取り入れたくなくなったりするかもしれないなぁとも感じました。(まさにフェミニズムが掲げた個人的なことは政治的なこと、ではありませんが、個人の内面にある、強さと弱さとそして強がりと、特にジェンダーにまつわって蓄積されたモヤモヤとした時に目を瞑って鈍感でいたくなるような様々をえぐるのがフェミニズムだと感じました)落ち着いて読めると、最後まで読んだ後の読後感は良かったです。けど、想像するに、もう少しメンタルが落ちている時なら辛かったなぁと。なのでタイミング要注意です。
お二人がかなり、赤裸々に語るので、また選ぶ言葉がかなりあけすけ?なので、言葉の端々がすこし苦手と感じる層はありそう。
あとは、子育て中で、子やパートナー、自分の親たちなどといった家族との関係性や自分の在り方に強い葛藤の最中にある人には、少しタイミングを見計らって読んでもらいたいです。途中、子を持つことや、パートナーとの関係などについての議論があり、おそらく、相当非難されているような気持ちになる層もあるかと思います。
けれど、読むことで、自分の葛藤が、単なる個人的な問題に起因するのではなく、長い長い重い歴史を背負ったひとりの人としての葛藤であること、それは社会に起因するものも大きく、そこにもう一度還していくという手段をもとう、という気持ちにさせてくれる本ではあるので、落ち着いたら読むことで励まされる人々も多いと思います。
2021年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
変えていこう。
2020年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キンドルで買って後悔したのは、マーカーがひけないことと
文字の色が薄いこと。
あと、読み直すときに目次でページに飛ぶものの、
探してる内容がなかなか見つからなかったりするぐらい
章がざっくりすぎるし、内容がつながってるから「あれ?どこでこの話してたっけ」となる。
内容については満足なので、紙でも買おうと思っている。
文字の色が薄いこと。
あと、読み直すときに目次でページに飛ぶものの、
探してる内容がなかなか見つからなかったりするぐらい
章がざっくりすぎるし、内容がつながってるから「あれ?どこでこの話してたっけ」となる。
内容については満足なので、紙でも買おうと思っている。
2021年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
30代ですが、フェミニズムとの出会いはエマ・ワトソンのスピーチでした。
個人的な経験でも、ホモソな総合職務めにうっせぇわ、と思いながら、特に世代の離れたおじさんへの伝わらなさ、前世代女性陣の諦めとその諦めを強制する視線に疲れていましたが、過去どんな時代を経て今こうなっているのか、がわかってスッキリしました。そうか、日本でもこんなに先陣を切ってきたおネエさん達がいたんだ、葛藤があったのか、と気付かされました。
あわせて「これからの男の子たちへ」太田啓子さん著、が、上野先生と田房さんの意見が所々違うところ(上野先生が短く否定をするパターン)の詳細な理由を明らかにしている、と思いました。
個人的に、「Lean-in」シェリル・サンドバーグ著、と併せた3冊がとても相互補完し合ってわかりやすいと思っています。
個人的な経験でも、ホモソな総合職務めにうっせぇわ、と思いながら、特に世代の離れたおじさんへの伝わらなさ、前世代女性陣の諦めとその諦めを強制する視線に疲れていましたが、過去どんな時代を経て今こうなっているのか、がわかってスッキリしました。そうか、日本でもこんなに先陣を切ってきたおネエさん達がいたんだ、葛藤があったのか、と気付かされました。
あわせて「これからの男の子たちへ」太田啓子さん著、が、上野先生と田房さんの意見が所々違うところ(上野先生が短く否定をするパターン)の詳細な理由を明らかにしている、と思いました。
個人的に、「Lean-in」シェリル・サンドバーグ著、と併せた3冊がとても相互補完し合ってわかりやすいと思っています。