昭和29年から30年にかけて撮られた噺家の写真。
ここに出てくる人たちで、東京の落語家のほとんどだそうです。出てこない大物は寄席にでない金馬師匠くらいでしょうか。
私の生まれる遥か前で、音でしか聞いたことのない人がほとんどです。
(八世文治、七代圓蔵、二代甚語楼は音も聞いたことがないと思います)。
いい話をひとつも聞かない、七代圓蔵師匠の表情が意外と良い。
トメさんの文治は、言われる通り長谷川町子の描く落語家そのものだった。
私の一番好きな八代柳枝師匠が、稽古会をやっていたなど知らなかった。
二代圓歌師匠は役者のように姿がよい。談志師匠の言い方を借りると、最高の作り笑顔。
音の印象と異なり、意外と表情を作っていた可楽師匠。
その中でも、後世には、自分の乗った枝を切り落としたエピソードで名を残してしまった、小柳枝さんの写真があることがとても嬉しく思いました。一流の方々の記録は残るけど、そうでない人は残らないので、貴重な記録と感じました。
文章の方は、談志家元が下手には下手の価値、偽物には偽物の価値を認めていて、普段はあまり見せない評価の一面が見られた気がしたのも収穫でした。
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談志絶倒 昭和落語家伝 単行本(ソフトカバー) – 2007/9/19
立川談志
(著)
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- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社大和書房
- 発売日2007/9/19
- ISBN-104479391622
- ISBN-13978-4479391623
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登録情報
- 出版社 : 大和書房 (2007/9/19)
- 発売日 : 2007/9/19
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 272ページ
- ISBN-10 : 4479391622
- ISBN-13 : 978-4479391623
- Amazon 売れ筋ランキング: - 525,002位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 637位落語・寄席・演芸 (本)
- - 2,784位演劇 (本)
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4 星
人形町に寄席があった頃
1954〜1955年(昭和29〜30年)に写真家・田島謹之助が人形町末廣でとった噺家の写真に立川流家元の立川談志が解説や逸話、思い出話を加えたもの。家元・立川談志の書くものは、上手・下手、好き・嫌いが明快だから分かりやすい(ゴーストライターを使わず全部自分で書くそうだ)。芸に対する評価は容赦がないが、人物評にはどことなく暖かさと何とも言えない味があって、読んでて心地よい。写真も良いですね。名人、上手と言われた噺家の姿には、いわく言いがたいオーラというか、雰囲気が漂っている(圓生、文楽、志ん生、柳好、柳橋など)。人形町末廣は1867年に創業し、1970年に惜しまれながら閉場。その跡地は、水天宮通りに面した現在の読売ISビル、打刃物の老舗「うぶけ屋」の隣である。なお人形町末廣は、新宿末広亭とは無関係だとのこと。※写真は人形町末廣の跡地の碑と説明。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2013年11月19日に日本でレビュー済み
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2010年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
写真を基に、人物評を書いているもの。最後は元師匠の小さん。小さん師匠は落語はうまいが、面白くない。写真をなぞっていくと、やはり志ん生、円生、馬生しかわからない。後で文楽、金馬、等の師匠も知ることとなるが、わからないとわからない。写真としては非常に貴重なのでしょうが、どちらかといえば若い人にはよくわからない内容かもしれません。好きな3名意外の人はあまりどうでもよい内容でした。昔からの落語ファンにとっては貴重な資料かもしれませんが、あくまでもサマリー程度であった。談志師匠の面白さもあまりわからない。
2010年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供の頃がセピアカラーでよみがえりました。昔、両親とラジオで聴いたりテレビで見た噺家さんたちが勢揃いしています。写真がまた良い。立川談志さんの批評・解説も絶妙ですが、これだけの写真も貴重な資料でしょう。個人的にはもっと(保存されているらしい)写真を拝見したくなります。
ただし当然ですが、立川談志さんから見た噺家さんの選択とそれぞれの噺家さん達への「思い」ですから、私の見立てとは異なる部分もけっこうあります。それはそれとして、プロがプロを見るとこうなるか、との参考にもなります。
まさに昭和落語家列伝としての楽しみ方と、「立川談志」という落語家の価値観、両方から楽しめます。
ただし当然ですが、立川談志さんから見た噺家さんの選択とそれぞれの噺家さん達への「思い」ですから、私の見立てとは異なる部分もけっこうあります。それはそれとして、プロがプロを見るとこうなるか、との参考にもなります。
まさに昭和落語家列伝としての楽しみ方と、「立川談志」という落語家の価値観、両方から楽しめます。
2015年3月30日に日本でレビュー済み
立川談志という人は自身天才的な噺家であると同時に優れた見巧者(みごうしゃ)であった。子供時分から寄席に通いつめ、名人たちの高座を見て育って
きた談志は辛辣だが愛情ある見巧者として成長した。この本に登場する噺家たちはちょうど彼が子供時分に寄席で見ていた人、または落語界に入ってから
知り合い、薫陶を受けたような人ばかりである。その名人上手たちの写真とともに談志家元の解説、批評が付いた読み応えある一冊である。
小粋な”野ざらしの柳好”こと3代目春風亭柳好、いかにもガンコ親爺という面構えの古今亭今輔、意外に表情豊かな8代目三笑亭可楽、凜として若々しい10
代目金原亭馬生や柳家小さん、険しい顔で踊るのが面白い林家彦六、そして黒門町の文楽、志ん生、円生・・・・・これらの名人たちについて語る談志家元
の筆致は時に鋭く、時にユーモラスで楽しく読める。登場する噺家の中には華開くことなく終わった人もいて、なぜ華開かなかったのか、談志独自の目線で
詳しく分析されていて非常に興味深い。資料的価値も高い本であろう。
きた談志は辛辣だが愛情ある見巧者として成長した。この本に登場する噺家たちはちょうど彼が子供時分に寄席で見ていた人、または落語界に入ってから
知り合い、薫陶を受けたような人ばかりである。その名人上手たちの写真とともに談志家元の解説、批評が付いた読み応えある一冊である。
小粋な”野ざらしの柳好”こと3代目春風亭柳好、いかにもガンコ親爺という面構えの古今亭今輔、意外に表情豊かな8代目三笑亭可楽、凜として若々しい10
代目金原亭馬生や柳家小さん、険しい顔で踊るのが面白い林家彦六、そして黒門町の文楽、志ん生、円生・・・・・これらの名人たちについて語る談志家元
の筆致は時に鋭く、時にユーモラスで楽しく読める。登場する噺家の中には華開くことなく終わった人もいて、なぜ華開かなかったのか、談志独自の目線で
詳しく分析されていて非常に興味深い。資料的価値も高い本であろう。
2020年2月1日に日本でレビュー済み
1954〜1955年(昭和29〜30年)に写真家・田島謹之助が人形町末廣でとった噺家の写真に立川流家元の立川談志が解説や逸話、思い出話を加えたもの。
家元・立川談志の書くものは、上手・下手、好き・嫌いが明快だから分かりやすい(ゴーストライターを使わず全部自分で書くそうだ)。芸に対する評価は容赦がないが、人物評にはどことなく暖かさと何とも言えない味があって、読んでて心地よい。
写真も良いですね。名人、上手と言われた噺家の姿には、いわく言いがたいオーラというか、雰囲気が漂っている(圓生、文楽、志ん生、柳好、柳橋など)。
人形町末廣は1867年に創業し、1970年に惜しまれながら閉場。その跡地は、水天宮通りに面した現在の読売ISビル、打刃物の老舗「うぶけ屋」の隣である。なお人形町末廣は、新宿末広亭とは無関係だとのこと。
※写真は人形町末廣の跡地の碑と説明。
家元・立川談志の書くものは、上手・下手、好き・嫌いが明快だから分かりやすい(ゴーストライターを使わず全部自分で書くそうだ)。芸に対する評価は容赦がないが、人物評にはどことなく暖かさと何とも言えない味があって、読んでて心地よい。
写真も良いですね。名人、上手と言われた噺家の姿には、いわく言いがたいオーラというか、雰囲気が漂っている(圓生、文楽、志ん生、柳好、柳橋など)。
人形町末廣は1867年に創業し、1970年に惜しまれながら閉場。その跡地は、水天宮通りに面した現在の読売ISビル、打刃物の老舗「うぶけ屋」の隣である。なお人形町末廣は、新宿末広亭とは無関係だとのこと。
※写真は人形町末廣の跡地の碑と説明。

1954〜1955年(昭和29〜30年)に写真家・田島謹之助が人形町末廣でとった噺家の写真に立川流家元の立川談志が解説や逸話、思い出話を加えたもの。
家元・立川談志の書くものは、上手・下手、好き・嫌いが明快だから分かりやすい(ゴーストライターを使わず全部自分で書くそうだ)。芸に対する評価は容赦がないが、人物評にはどことなく暖かさと何とも言えない味があって、読んでて心地よい。
写真も良いですね。名人、上手と言われた噺家の姿には、いわく言いがたいオーラというか、雰囲気が漂っている(圓生、文楽、志ん生、柳好、柳橋など)。
人形町末廣は1867年に創業し、1970年に惜しまれながら閉場。その跡地は、水天宮通りに面した現在の読売ISビル、打刃物の老舗「うぶけ屋」の隣である。なお人形町末廣は、新宿末広亭とは無関係だとのこと。
※写真は人形町末廣の跡地の碑と説明。
家元・立川談志の書くものは、上手・下手、好き・嫌いが明快だから分かりやすい(ゴーストライターを使わず全部自分で書くそうだ)。芸に対する評価は容赦がないが、人物評にはどことなく暖かさと何とも言えない味があって、読んでて心地よい。
写真も良いですね。名人、上手と言われた噺家の姿には、いわく言いがたいオーラというか、雰囲気が漂っている(圓生、文楽、志ん生、柳好、柳橋など)。
人形町末廣は1867年に創業し、1970年に惜しまれながら閉場。その跡地は、水天宮通りに面した現在の読売ISビル、打刃物の老舗「うぶけ屋」の隣である。なお人形町末廣は、新宿末広亭とは無関係だとのこと。
※写真は人形町末廣の跡地の碑と説明。
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2007年10月24日に日本でレビュー済み
寄席のない街に棲んでいたので、
「落語」は耳で聞くものだった。
やがてテレヴィが家に来た。
動く「はなしか」をはじめてみた。
おもしろかった。
近頃、
「はなしか」をテレヴィであまり見なくなった。
そんな時、手に取ったこの本。
どの頁からも、昭和の存在感があふれ出てくる、
落語家の面構え。
立川談志師匠の文章も、ほとんど「恋文」だ。
美しい。
「落語」は耳で聞くものだった。
やがてテレヴィが家に来た。
動く「はなしか」をはじめてみた。
おもしろかった。
近頃、
「はなしか」をテレヴィであまり見なくなった。
そんな時、手に取ったこの本。
どの頁からも、昭和の存在感があふれ出てくる、
落語家の面構え。
立川談志師匠の文章も、ほとんど「恋文」だ。
美しい。
2007年12月11日に日本でレビュー済み
この本はいくつもの顔を持つ。
田島謹之助さんの貴重な噺家達の写真集、という顔。そしてそれぞれの噺家についての
談志家元の鋭くも愛情豊かな解説。まさにそれはよき時代と噺家達への恋慕を語るエッセイ
の佳作といえる。そして、その解説の内容をよく読めば、当時の噺家とネタについての
家元の批評が現代落語界への風刺にもなっており、優れた落語評論である。
そして、「あの時代に、三丁目の夕日が朱に染まった寄席に、こういった噺家さん達が
間違いなく存在したのだ!」という歴史書の側面だってある。読み進むうちに、膨大な
写真集を目にして「この歴史は残さねば、今のうちに生きているうちに語っておかねば」
という家元の執念までも感じさせる落語愛好家必携の書。
田島謹之助さんの貴重な噺家達の写真集、という顔。そしてそれぞれの噺家についての
談志家元の鋭くも愛情豊かな解説。まさにそれはよき時代と噺家達への恋慕を語るエッセイ
の佳作といえる。そして、その解説の内容をよく読めば、当時の噺家とネタについての
家元の批評が現代落語界への風刺にもなっており、優れた落語評論である。
そして、「あの時代に、三丁目の夕日が朱に染まった寄席に、こういった噺家さん達が
間違いなく存在したのだ!」という歴史書の側面だってある。読み進むうちに、膨大な
写真集を目にして「この歴史は残さねば、今のうちに生きているうちに語っておかねば」
という家元の執念までも感じさせる落語愛好家必携の書。
2010年12月23日に日本でレビュー済み
高い本だなあと思いながら、写真に惹かれて新刊で買ってしまった。それまで談志師匠の書いた文章を、ひとつも読んだことがなかったので、テレビやラジオで話している感じより、ずいぶん柔らかな文章を書く人だなあと思った。 師匠は照れ症だという人もいて、自分の興味の対象になる事や人に対して、あまり素直に表現しないらしい。 しかし本書は、憧れと尊敬の念にあふれた素敵な本だと思う。田舎に住んでいるので、生で見た落語家は1人もいないが、奥行きのある写真が寄席や自宅の風景を目の前に見せてくれる。 高い写真集なので、新刊ではなく古本で買うなら一読一見の価値があると思う。