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グループ経営入門【第4版】—― グローバルな成長のための本社の仕事 単行本 – 2019/10/2
松田 千恵子
(著)
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購入オプションとあわせ買い
数多くの大手企業のアドバイザーを務めた著者が教える
グループガバナンスの実践法。
ESG投資の流れへの対応法、中期経営計画の取扱い方など、最新の内容を盛り込んだ充実の第4版。
経営戦略論・ファイナンス論を「現場で実践する」にはどうすべきか。事業・財務・組織の3要素を統合して扱う具体的方策を、丁寧に説いたロングセラー。
ーー「本書の趣旨は、「オペレーションではなくマネジメントをやろう」ということにつきます。
それもグループ全体のマネジメント、ということです。
さらにいえば、マネジメントといっても単なる「管理」ではなく、しっかり「経営」をやりたいものです。
これをやるためには、当然ながら「マネジメントに携わるところ」を変えなければなりません。
まずは経営陣。経営陣といいながら、管理ばかりしている「管理陣」は多いです。
そうならないために何をすべきか、じっくり見ていきましょう。
そして、経営陣の意向を受けて経営の様々な舵取りを実行していく本社部門。
いわゆる「コーポレート機能」とか、持株会社形態をとっている場合には「持株会社」と呼ばれる側です。(中略)
トップの意向と現場の不満の板挟みで、悩み多きところですね。
特に最近では、海外子会社や買収して傘下に入ってきた企業なども増え、板挟みの複雑性も格段に増しています。」(本文より)
【本書の内容】
第1章 本来の経営を取り戻す
-欠落していた要素は何か
-将来に向けて何をすべきか
第2章 「ゴール」を決めて共有する
-企業の成功を何で測るか
-企業理念は根付いているか
-経営者は何をすべきか
第3章 本社の役割を確認する
-組織の括りをいったん忘れる
-日本企業になぜ閉塞感が強いのか
-グループ本社は何をすべきか
第4章 「見極める力」を強くする(1)―将来予測重視の経営
-将来像をどう描くか
-本社が行う戦略策定は何が違うのか
-計画を作りっぱなしにしない
第5章 「見極める力」を強くする(2)―企業価値重視の経営
-ファイナンスの基本は押さえる
-事業の値段はいくらなのか
-経営のための基盤を築き直す
第6章 「連ねる力」を強くする
-事業の間を刺激する
-新しい芽を育て続ける
-そのM&Aは本当に必要か
第7章 「束ねる力」を強くする
-外部に向けて発信する
-株式会社について考える
-世界はフラット化しない
-本当に良い企業とは何か
グループガバナンスの実践法。
ESG投資の流れへの対応法、中期経営計画の取扱い方など、最新の内容を盛り込んだ充実の第4版。
経営戦略論・ファイナンス論を「現場で実践する」にはどうすべきか。事業・財務・組織の3要素を統合して扱う具体的方策を、丁寧に説いたロングセラー。
ーー「本書の趣旨は、「オペレーションではなくマネジメントをやろう」ということにつきます。
それもグループ全体のマネジメント、ということです。
さらにいえば、マネジメントといっても単なる「管理」ではなく、しっかり「経営」をやりたいものです。
これをやるためには、当然ながら「マネジメントに携わるところ」を変えなければなりません。
まずは経営陣。経営陣といいながら、管理ばかりしている「管理陣」は多いです。
そうならないために何をすべきか、じっくり見ていきましょう。
そして、経営陣の意向を受けて経営の様々な舵取りを実行していく本社部門。
いわゆる「コーポレート機能」とか、持株会社形態をとっている場合には「持株会社」と呼ばれる側です。(中略)
トップの意向と現場の不満の板挟みで、悩み多きところですね。
特に最近では、海外子会社や買収して傘下に入ってきた企業なども増え、板挟みの複雑性も格段に増しています。」(本文より)
【本書の内容】
第1章 本来の経営を取り戻す
-欠落していた要素は何か
-将来に向けて何をすべきか
第2章 「ゴール」を決めて共有する
-企業の成功を何で測るか
-企業理念は根付いているか
-経営者は何をすべきか
第3章 本社の役割を確認する
-組織の括りをいったん忘れる
-日本企業になぜ閉塞感が強いのか
-グループ本社は何をすべきか
第4章 「見極める力」を強くする(1)―将来予測重視の経営
-将来像をどう描くか
-本社が行う戦略策定は何が違うのか
-計画を作りっぱなしにしない
第5章 「見極める力」を強くする(2)―企業価値重視の経営
-ファイナンスの基本は押さえる
-事業の値段はいくらなのか
-経営のための基盤を築き直す
第6章 「連ねる力」を強くする
-事業の間を刺激する
-新しい芽を育て続ける
-そのM&Aは本当に必要か
第7章 「束ねる力」を強くする
-外部に向けて発信する
-株式会社について考える
-世界はフラット化しない
-本当に良い企業とは何か
- 本の長さ356ページ
- 言語日本語
- 出版社税務経理協会
- 発売日2019/10/2
- 寸法15 x 2.2 x 21 cm
- ISBN-104419066601
- ISBN-13978-4419066604
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商品の説明
著者について
松田千恵子(まつだ・ちえこ)
首都大学東京 都市教養学部経営学系教授/同大学院社会科学研究科経営学専攻教授
東京外国語大学外国語学部卒、仏国立ポンゼ・ショセ国際経営大学院経営学修士、筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻博士後期課程修了、博士(経営学)。
株式会社日本長期信用銀行にて国際審査、海外営業、事業再生等を担当後、ムーディーズジャパン株式会社格付けアナリストを経て、株式会社コーポレイトディレクション、ブーズ・アンド・カンパニー株式会社でパートナーを務める。2006年にマトリックス株式会社を設立、企業の経営戦略構築等に関わるアドバイザリー及び講演・研修等に携わる。2011年より現職。大手企業の社外取締役及び監査役、公的機関、企業及びファンド等の委員や顧問を務める。
(主要著書)
『格付けはなぜ下がるのか~大倒産時代の信用リスク入門』(日経BP社)
『ファイナンスの理論と実務』(金融財政事情研究会)
『成功するグローバルM&A』(中央経済社)
『これならわかるコーポレートガバナンスの教科書』(日経BP社)
首都大学東京 都市教養学部経営学系教授/同大学院社会科学研究科経営学専攻教授
東京外国語大学外国語学部卒、仏国立ポンゼ・ショセ国際経営大学院経営学修士、筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻博士後期課程修了、博士(経営学)。
株式会社日本長期信用銀行にて国際審査、海外営業、事業再生等を担当後、ムーディーズジャパン株式会社格付けアナリストを経て、株式会社コーポレイトディレクション、ブーズ・アンド・カンパニー株式会社でパートナーを務める。2006年にマトリックス株式会社を設立、企業の経営戦略構築等に関わるアドバイザリー及び講演・研修等に携わる。2011年より現職。大手企業の社外取締役及び監査役、公的機関、企業及びファンド等の委員や顧問を務める。
(主要著書)
『格付けはなぜ下がるのか~大倒産時代の信用リスク入門』(日経BP社)
『ファイナンスの理論と実務』(金融財政事情研究会)
『成功するグローバルM&A』(中央経済社)
『これならわかるコーポレートガバナンスの教科書』(日経BP社)
登録情報
- 出版社 : 税務経理協会; 第4版 (2019/10/2)
- 発売日 : 2019/10/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 356ページ
- ISBN-10 : 4419066601
- ISBN-13 : 978-4419066604
- 寸法 : 15 x 2.2 x 21 cm
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- - 162位経営管理
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月4日に日本でレビュー済み
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ビジネス書でバックヤードに目を向けているものは、あまりないと思います。
2021年6月13日に日本でレビュー済み
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非常に平易な言葉で事業会社が自社や子会社を運営していくことのポイントを教えてくれる一冊。
金融業での実務や経営研究をバックボーンに社外取締役を複数経験しており、ガバナンスや株主から見た視点に長けた著者の知見は一読の価値有りです。
投資家から見た視点でグループ会社の経営や業績、効率性はどうなのか?と考える視点が勉強になります。
もっと早く、できれば20代のうちに読みたかったな〜
金融業での実務や経営研究をバックボーンに社外取締役を複数経験しており、ガバナンスや株主から見た視点に長けた著者の知見は一読の価値有りです。
投資家から見た視点でグループ会社の経営や業績、効率性はどうなのか?と考える視点が勉強になります。
もっと早く、できれば20代のうちに読みたかったな〜
2023年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グループ会社のホールディングスとして何をやるべきか体系的に把握したかったため購入しました。
具体的な業務内容や手順ではなく、企業としてどのような方針を持ち、その方針に基づいて何を管理し把握するべきか、自分の考えを整理できます。
新任担当者や子会社を持とうとする方にとっても参考になるかと思います。
一方で筆者の考えが詰まった本であり、根拠のよりどころも筆者のため、業務担当者としては「●●を管理するべき」と社内提案する材料には使いづらいので★をマイナス1としました。
ただ、それでも非常に参考になる点は間違いないのでお勧めです。
具体的な業務内容や手順ではなく、企業としてどのような方針を持ち、その方針に基づいて何を管理し把握するべきか、自分の考えを整理できます。
新任担当者や子会社を持とうとする方にとっても参考になるかと思います。
一方で筆者の考えが詰まった本であり、根拠のよりどころも筆者のため、業務担当者としては「●●を管理するべき」と社内提案する材料には使いづらいので★をマイナス1としました。
ただ、それでも非常に参考になる点は間違いないのでお勧めです。
2020年6月28日に日本でレビュー済み
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グループ経営という難しいテーマをわかりやすく教えてくれる!
著者の一人ノリツッコミ的な部分が面白い。
経営者の視点、取締役の視点で物事を考えるとは、こういうことかと理解することができる貴重な一冊。
これまで読んだ本は、コーポレートファイナンスのテクニカルな話ばかりとか、会社法の小難しい話が多かったが、この本は大企業で経営企画、経営管理、財務に関わる人におススメしたい一冊でした!
著者の一人ノリツッコミ的な部分が面白い。
経営者の視点、取締役の視点で物事を考えるとは、こういうことかと理解することができる貴重な一冊。
これまで読んだ本は、コーポレートファイナンスのテクニカルな話ばかりとか、会社法の小難しい話が多かったが、この本は大企業で経営企画、経営管理、財務に関わる人におススメしたい一冊でした!
2021年4月10日に日本でレビュー済み
日本企業は、戦後復興を背景に企業を事業に専念させるべく、銀行によるお金の工面と終身雇用と年功序列による人財確保に苦労しない環境下で事業を行ってきた。そのため、対外的に資金を入れてもらえるためのアピールや仕掛けづくりが実質的に不要だった期間が長かったのではないか。
それが、市場や競争の国際化、終身雇用の限界、無意味な持ち株は廃止していく流れ等、対外的に自社が価値創造していることを主張していく必要が出てきた。
価値創造とは、財務と非財務の両面での企業価値を高めることであり、そのシナリオとして、グループ経営が重要となり、本社がシナリオの根幹をつくる役割を担うのである。
ここで、本社は「事業を見極め、グループを連ねる、束ねる」という機能が求められる。それは、投資家のような立ち位置で全社最適な視点をもって、外部環境を分析することからはじめ、自社の優位性を見極めたうえでのシナリオ作りをしていくということである。シナリオ作成としては、例えば中計を作るときに、全事業網羅的にいうのでなくて、重視すべきことの説明に紙面をさくべきでメリハリは大事なのだ。
1.見極め
「まずは、「左脳 的な企業価値」を向上させていくことができる事業は何か、を見極める必要があります。企業は慈善事業ではないと 申し上げた通り、利潤の追求は重要です。個別の事業がどういった仕組みで利益を生み出し、それは将来どのように増えていくのか。そのためにはどのような手当てが必要なのか。」
「事業部門が得意なのは、 現在の環境を前提として、連続的に改善を行っていくとどこ まで良くなるか、というタイプの将来予測です。一方、本社 の側は常に非連続な改革を考えていなければなりません。」
本社は非連続的な改革を考えるためには、まず事業部に資本コストをベースとしたハードルレートを設け、WACCを超えるROICを目標にするという発想がうまれる。
「 「やりたいこと」=事業におけるリスクが高いのであれば、その事業の財務構成は資本を多めに、それほどリスクが高くないのであれば負債を多めにすることにより、全体の事業リスクを財務構成でカバーしながら、なるべくコストを安くすることを考える必要が生じます」
そこで、事業部のROICを算出するためには事業部別のBSが必要であるという話や、事業部の価値を見積もるためのキャッシュフローが把握できた方が言う話が出てくる。これで、ROIC経営やら企業価値向上を定量的に語れる基盤ができる。
この基盤を活かして、本社と事業部は双方向のコミュニケーションをとってプランニングする。プランニングのフォーマットを本社で整備する。フォーマットは簡素であり、大きな物語を共有できるもの。
2.連ねる
本社は共通の活動を一緒にやることでコスト低減するコストサイドシナジー、同じ顧客基盤を複数事業で使うなどのアップサイドシナジーを意識して、事業部間を刺激していく。機能との連携も同様で、グループレベルのCFO機能の整備も論点の一つになるだろう。
バリューチェーン分析でボリュームメリットが出る領域や欠けている領域を探るのもよい。また知識やスキルの共有も重要である。本社はしゃしゃり出ず、優秀なファシリテーターを務めるべき。規模の経済と範囲の経済である。
ここで、グループ一体経営を目指すときに、自社の管理体系をいかに迅速に被買収企業に〝インストール〟し、しっかりと理解して活用してもらうかは死活問題。
そのための経営管理基盤が自社にあるのか、グループ展開には子会社メンバーもワーキングチームに加え、期限を決めて成果を出させる。PMIには感情面の問題もあることに留意して、放置しない。説明を尽くす。
3.束ねる
外向きと内向きがある。外向きにはグループの資源を財務、非財務の戦略に絡めて束ねて意味あるものだと開示する。内向きには様々な文化と価値観を共有して、仲良く事業推進できるようにする。2面の「束ねる」である。
低成長時代には、成長を前提とした話ができないので、問題は許容されにくい。そこで対外的に相手が聞きたいことをきちんと説明しながらやりたいことを理解してもらう必要がある。また、対内的には、企業理念を繰り返し説いて浸透させることである。その際方法論として、子会社社長は自律してもらうが、放置しない。ただし、レポートは本社事業部長だけでなくて、本社社長にもさせて、子会社であっても「社長」の立場を尊重しながら法人としての自律を促すといった工夫も必要だ。
大きな方向性とともに、導入に必要なノウハウも示されていたので、(長くなったが・・・、)まさにグループ経営の入門書といえるのではないだろうか。
それが、市場や競争の国際化、終身雇用の限界、無意味な持ち株は廃止していく流れ等、対外的に自社が価値創造していることを主張していく必要が出てきた。
価値創造とは、財務と非財務の両面での企業価値を高めることであり、そのシナリオとして、グループ経営が重要となり、本社がシナリオの根幹をつくる役割を担うのである。
ここで、本社は「事業を見極め、グループを連ねる、束ねる」という機能が求められる。それは、投資家のような立ち位置で全社最適な視点をもって、外部環境を分析することからはじめ、自社の優位性を見極めたうえでのシナリオ作りをしていくということである。シナリオ作成としては、例えば中計を作るときに、全事業網羅的にいうのでなくて、重視すべきことの説明に紙面をさくべきでメリハリは大事なのだ。
1.見極め
「まずは、「左脳 的な企業価値」を向上させていくことができる事業は何か、を見極める必要があります。企業は慈善事業ではないと 申し上げた通り、利潤の追求は重要です。個別の事業がどういった仕組みで利益を生み出し、それは将来どのように増えていくのか。そのためにはどのような手当てが必要なのか。」
「事業部門が得意なのは、 現在の環境を前提として、連続的に改善を行っていくとどこ まで良くなるか、というタイプの将来予測です。一方、本社 の側は常に非連続な改革を考えていなければなりません。」
本社は非連続的な改革を考えるためには、まず事業部に資本コストをベースとしたハードルレートを設け、WACCを超えるROICを目標にするという発想がうまれる。
「 「やりたいこと」=事業におけるリスクが高いのであれば、その事業の財務構成は資本を多めに、それほどリスクが高くないのであれば負債を多めにすることにより、全体の事業リスクを財務構成でカバーしながら、なるべくコストを安くすることを考える必要が生じます」
そこで、事業部のROICを算出するためには事業部別のBSが必要であるという話や、事業部の価値を見積もるためのキャッシュフローが把握できた方が言う話が出てくる。これで、ROIC経営やら企業価値向上を定量的に語れる基盤ができる。
この基盤を活かして、本社と事業部は双方向のコミュニケーションをとってプランニングする。プランニングのフォーマットを本社で整備する。フォーマットは簡素であり、大きな物語を共有できるもの。
2.連ねる
本社は共通の活動を一緒にやることでコスト低減するコストサイドシナジー、同じ顧客基盤を複数事業で使うなどのアップサイドシナジーを意識して、事業部間を刺激していく。機能との連携も同様で、グループレベルのCFO機能の整備も論点の一つになるだろう。
バリューチェーン分析でボリュームメリットが出る領域や欠けている領域を探るのもよい。また知識やスキルの共有も重要である。本社はしゃしゃり出ず、優秀なファシリテーターを務めるべき。規模の経済と範囲の経済である。
ここで、グループ一体経営を目指すときに、自社の管理体系をいかに迅速に被買収企業に〝インストール〟し、しっかりと理解して活用してもらうかは死活問題。
そのための経営管理基盤が自社にあるのか、グループ展開には子会社メンバーもワーキングチームに加え、期限を決めて成果を出させる。PMIには感情面の問題もあることに留意して、放置しない。説明を尽くす。
3.束ねる
外向きと内向きがある。外向きにはグループの資源を財務、非財務の戦略に絡めて束ねて意味あるものだと開示する。内向きには様々な文化と価値観を共有して、仲良く事業推進できるようにする。2面の「束ねる」である。
低成長時代には、成長を前提とした話ができないので、問題は許容されにくい。そこで対外的に相手が聞きたいことをきちんと説明しながらやりたいことを理解してもらう必要がある。また、対内的には、企業理念を繰り返し説いて浸透させることである。その際方法論として、子会社社長は自律してもらうが、放置しない。ただし、レポートは本社事業部長だけでなくて、本社社長にもさせて、子会社であっても「社長」の立場を尊重しながら法人としての自律を促すといった工夫も必要だ。
大きな方向性とともに、導入に必要なノウハウも示されていたので、(長くなったが・・・、)まさにグループ経営の入門書といえるのではないだろうか。
2021年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グループ企業の経営企画部門が抑えるべき良書で現代経営の基本をすべて網羅している。ゆえに、やや冗長かもしれませんね。
2022年7月2日に日本でレビュー済み
わかりやすく大変おすすめできる。経営企画部など本部機能を担っているビジネスパーソンにおすすめ。
これまでの旧態依然とした日本企業をいかにアップデートすべきががよく分かる。
同じ著者の「サステナブル経営とコーポレートガバナンスの進化」の兄弟本のような印象。それぞれ力点のおいている部分が違うので、セットで読むとよく理解が進む。
大変よかった。
これまでの旧態依然とした日本企業をいかにアップデートすべきががよく分かる。
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大変よかった。