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アイデア資本主義 文化人類学者が読み解く資本主義のフロンティア 単行本(ソフトカバー) – 2021/9/2
大川内 直子
(著)
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【書評、メディア情報】
☆「日本経済新聞2021/10/28」『目利きが選ぶ3冊』のコーナーにて経営学者の入山章栄氏の書評が掲載されました。
☆「朝日新聞 2021/10/30」『読書』のコーナーにて経済学者の坂井豊貴氏の書評が掲載されました。
未来は本当に脱・資本主義にあるのか。
ミクロな視点から資本主義の壮大な歴史と最前線を読み解く!
資本主義の歴史を通じて空間・時間・生産の領域で広がってきたフロンティアは最早消滅しつつある。
しかし、資本主義の本質は直線的な時間感覚と計算可能性に根付いた未来志向なのである。
いま資本主義で起こっているのは内へと向かう発展であり、その最終段階として、ついに〈アイデア資本主義〉の時代を迎えた。
―――目次―――
第1部 資本主義のフロンティアの消滅
1. 資本主義の歴史の紐解きかた
2. 空間のフロンティアとその消滅
3. 時間のフロンティアとその消滅
4. 生産=消費のフロンティアとその消滅
5. 伝統的なフロンティアは消滅した
第2部 アイデア資本主義の到来
1. インボリューション:内へ向かう発展
2. アイデアの時代へ
3. アイデア資本主義で起こること
4. 資本主義のこれから
☆「日本経済新聞2021/10/28」『目利きが選ぶ3冊』のコーナーにて経営学者の入山章栄氏の書評が掲載されました。
☆「朝日新聞 2021/10/30」『読書』のコーナーにて経済学者の坂井豊貴氏の書評が掲載されました。
未来は本当に脱・資本主義にあるのか。
ミクロな視点から資本主義の壮大な歴史と最前線を読み解く!
資本主義の歴史を通じて空間・時間・生産の領域で広がってきたフロンティアは最早消滅しつつある。
しかし、資本主義の本質は直線的な時間感覚と計算可能性に根付いた未来志向なのである。
いま資本主義で起こっているのは内へと向かう発展であり、その最終段階として、ついに〈アイデア資本主義〉の時代を迎えた。
―――目次―――
第1部 資本主義のフロンティアの消滅
1. 資本主義の歴史の紐解きかた
2. 空間のフロンティアとその消滅
3. 時間のフロンティアとその消滅
4. 生産=消費のフロンティアとその消滅
5. 伝統的なフロンティアは消滅した
第2部 アイデア資本主義の到来
1. インボリューション:内へ向かう発展
2. アイデアの時代へ
3. アイデア資本主義で起こること
4. 資本主義のこれから
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社実業之日本社
- 発売日2021/9/2
- 寸法13 x 1.9 x 18.8 cm
- ISBN-104408339873
- ISBN-13978-4408339870
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出版社より
商品の説明
著者について
東京大学教養学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。専門は文化人類学。修士課程在籍中に文化人類学の方法論をユーザーリサーチに応用することに関心を持ち、海外リサーチ案件を個人で請け負う。みずほ銀行本店営業第十七部に所属し、大手通信企業グループに対するコーポレート・ファイナンスに従事。2018年株式会社アイデアファンドを設立、代表取締役に就任。アイデアファンドではフィールドワークやデプスインタビューなどの手法を活かした調査を数多く手掛け、国内外のクライアントの事業開発・製品開発に携わる。その他、国際大学GLOCOM主任研究員、昭和池田記念財団顧問。1989年、佐賀県生まれ。
登録情報
- 出版社 : 実業之日本社 (2021/9/2)
- 発売日 : 2021/9/2
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 224ページ
- ISBN-10 : 4408339873
- ISBN-13 : 978-4408339870
- 寸法 : 13 x 1.9 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 91,278位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 41位資本主義論
- - 5,362位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1989年、佐賀県生まれ。
東京大学教養学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。専門は文化人類学。
修士課程在籍中に文化人類学の方法論をユーザーリサーチに応用することに関心を持ち、海外リサーチ案件を個人で請け負う。みずほ銀行にGCFコースとして入行し、本店営業第十七部に所属。大手通信企業グループに対するコーポレート・ファイナンスに従事。
2018年株式会社アイデアファンドを設立、代表取締役に就任。アイデアファンドではフィールドワークやデプスインタビューなどの手法を活かした調査を数多く手掛け、国内外のクライアントの事業開発・製品開発に携わる。
国際大学GLOCOM主任研究員、昭和池田記念財団顧問。
著書に『アイデア資本主義 文化人類学者が読み解く資本主義のフロンティア』(実業之日本社)。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年11月4日に日本でレビュー済み
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資本主義の発達の歴史を平易にコンパクトにまとめた本というのはなかなかないのかな(難しい感じのやつはありますけど)と思う中で、とてもコンパクトにまとめられているかなと思いました。
2023年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文化人類学視点での「人々は社会に埋め込まれており、同人々のミクロな行為の総和として社会現象が存在する」の考え方から、フロンティアという側面で資本主義を整理しています。
<資本主義>
・資本主義をシステムとしてではなく資本主義的経済行為を生み出す〈-ism〉として捉え、「将来のより多い富のために現在の消費を抑制し投資しようとする心的傾向」と定義
・翌年の米の収穫量を増やすために消費を抑制して種籾に充てること
・拡大を志向する資本主義の歴史を捉えるのにそのフロンティアの変遷をたどるのが有効。空間のフロンティア・時間のフロンティア・生産=消費のフロンティアという3つの側面がある
・〈-ism〉としての資本主義の本質は、マクロな政治的・経済的システムではなく、ミクロな経済行為にある
<アイデア資本主義>
・アイデアが生産手段の前駆体としての位置づけを脱して、アイデアそのものが独立した投資対象になっている
・伝統的なフロンティアが消滅したことによって、モノがあり余り、カネがコモディティ化する中で、それでも利潤を得ようとする資本の運動の果てに生じた現象
・フロンティアなき状況でも、インボリューションと呼ぶ現象、すなわち内へと向かう発展が、様々な領域で生じている。フロンティアを新しく開拓することによって拡大するという、長く続いてきた外へ向かう発展とは異なる形で、資本主義が拡大を続けており、それはついに、アイデアという、まだ実現していない領域、アタマの中の領域にまで及んでいる。
<資本主義>
・資本主義をシステムとしてではなく資本主義的経済行為を生み出す〈-ism〉として捉え、「将来のより多い富のために現在の消費を抑制し投資しようとする心的傾向」と定義
・翌年の米の収穫量を増やすために消費を抑制して種籾に充てること
・拡大を志向する資本主義の歴史を捉えるのにそのフロンティアの変遷をたどるのが有効。空間のフロンティア・時間のフロンティア・生産=消費のフロンティアという3つの側面がある
・〈-ism〉としての資本主義の本質は、マクロな政治的・経済的システムではなく、ミクロな経済行為にある
<アイデア資本主義>
・アイデアが生産手段の前駆体としての位置づけを脱して、アイデアそのものが独立した投資対象になっている
・伝統的なフロンティアが消滅したことによって、モノがあり余り、カネがコモディティ化する中で、それでも利潤を得ようとする資本の運動の果てに生じた現象
・フロンティアなき状況でも、インボリューションと呼ぶ現象、すなわち内へと向かう発展が、様々な領域で生じている。フロンティアを新しく開拓することによって拡大するという、長く続いてきた外へ向かう発展とは異なる形で、資本主義が拡大を続けており、それはついに、アイデアという、まだ実現していない領域、アタマの中の領域にまで及んでいる。
2022年1月9日に日本でレビュー済み
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自分の強い関心があったため満足感は高かったが、他の人に広く勧められるものではない。資本主義のフロンティアがなくなったからアイデアに行きつくというのがざっくりしすぎているからそこの具体性をあげて欲しかった。いかに資本主義のフロンティアが狭まっているのかの説明が長かった。
2021年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書で特に印象的だったのが「資本主義の本質は、未来志向の心的傾向によって生み出された、ミクロな行為の集積体だ」という趣旨の捉え方である。
多くの人間が自然に持つ、たとえば「より良い未来を創るため、貯蓄し、そこで溜まったリソースを未来への投資に回す」といった気持ちや行為が、直線的な時間認識のもとで総合的に集まり、資本主義として自然と表出しているという考え方が、とにかく刺激的で面白かった。
また、これを言い換えると、資本主義はミクロな個々人の心の中にある、普遍的で自然な感情に根差しているともいえる。
ゆえに、社会主義や共産主義などの上から設計されるイデオロギーとは異なり、資本主義はほかのシステムやイデオロギーに容易に取り換えられるものではないという著者の意見は、とても説得力があった。
(いうまでもなく、それを裏付けるだけの歴史的な根拠や背景が多く紹介されている点も、大変すばらしいと思う。)
実際、足元をみても資本主義は強い。
「資本主義は終わった」という言説が出てから数十年以上経つが、世界は今も変わらず資本主義の法則のもとで動いているし、地球全体のGDPは増え続けている。
とはいえ、変化したところもある。
例えば伝統的なフロンティアは消滅しつつあるし、低金利からの金余り(=資本のコモディティ化)も全世界的に起きている。
それでも資本主義は環境の変化に適応し、各種のインボリューションや、著者が主張するアイデア資本主義などと形を変えて生き残り、様々なイノベーションを起こし続けている。
本書の議論を読んでいると、あらためて「"資本主義は負の面があるからシステムごと取り替えよう"といった、昨今持て囃されがちな脱資本主義論は、非常に安直で底が浅いものだな」と思わされる。
少し長くなったが、本書はとても野心的で面白い本である。
著者と同世代の人間としても、このような本が出てきたのを嬉しく思う。
多くの人間が自然に持つ、たとえば「より良い未来を創るため、貯蓄し、そこで溜まったリソースを未来への投資に回す」といった気持ちや行為が、直線的な時間認識のもとで総合的に集まり、資本主義として自然と表出しているという考え方が、とにかく刺激的で面白かった。
また、これを言い換えると、資本主義はミクロな個々人の心の中にある、普遍的で自然な感情に根差しているともいえる。
ゆえに、社会主義や共産主義などの上から設計されるイデオロギーとは異なり、資本主義はほかのシステムやイデオロギーに容易に取り換えられるものではないという著者の意見は、とても説得力があった。
(いうまでもなく、それを裏付けるだけの歴史的な根拠や背景が多く紹介されている点も、大変すばらしいと思う。)
実際、足元をみても資本主義は強い。
「資本主義は終わった」という言説が出てから数十年以上経つが、世界は今も変わらず資本主義の法則のもとで動いているし、地球全体のGDPは増え続けている。
とはいえ、変化したところもある。
例えば伝統的なフロンティアは消滅しつつあるし、低金利からの金余り(=資本のコモディティ化)も全世界的に起きている。
それでも資本主義は環境の変化に適応し、各種のインボリューションや、著者が主張するアイデア資本主義などと形を変えて生き残り、様々なイノベーションを起こし続けている。
本書の議論を読んでいると、あらためて「"資本主義は負の面があるからシステムごと取り替えよう"といった、昨今持て囃されがちな脱資本主義論は、非常に安直で底が浅いものだな」と思わされる。
少し長くなったが、本書はとても野心的で面白い本である。
著者と同世代の人間としても、このような本が出てきたのを嬉しく思う。
2023年10月3日に日本でレビュー済み
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「株主が投資先の会社の本を褒めている」、という構造に気付かずに買ってしまった事が悔やまれる。
2022年2月7日に日本でレビュー済み
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今まで読んだ本に関してサラリと復習した感じのある1部
2部はアイデア資本主義についてだが、解像度を上げればまだフロンティアはあると言う主張で、フロンティアの消滅に対しての答えというより、「まだまだいける、このまま頭使って進もう」と言うことかと。
主張は真っ当だけど、目的志向型の考えでいいのだろうか?と考えている自分にとっては、残念ながら新しさは感じられなかった。
2部はアイデア資本主義についてだが、解像度を上げればまだフロンティアはあると言う主張で、フロンティアの消滅に対しての答えというより、「まだまだいける、このまま頭使って進もう」と言うことかと。
主張は真っ当だけど、目的志向型の考えでいいのだろうか?と考えている自分にとっては、残念ながら新しさは感じられなかった。
2021年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今後も広がり続けるであろう格差、深刻になっているとされる環境問題など、人間社会が抱える問題の原因を、「資本主義というシステム」に求める声は多い。正直自分も「なんとなくそうなんだろう」くらいに思っていたが、この本を読むと「いや、そもそも資本主義は人間一人ひとりに根付いた特性なのだ」とある。「今日よりも良い明日を過ごしたい」という切実な想いが資本主義の土台にあり、だからこそ簡単に切り替えられるものではないという主張から入る本書は、昨今主流?の「資本主義NG」という主張を相対化させるものであった。
本書では「今日よりも良い明日」にするために人々が動き、余白=フロンティアを食い潰してきた歴史を丁寧に追う。そして物理的なフロンティアが消滅してしまった今、資本主義の新たなフロンティアは「人間の頭の中=アイデア」の領域にあるということを、現実の社会状況やビジネスシーンでの実例を挙げながら紐解いていく。
また、著者自身も行き過ぎた格差や環境破壊には大きな問題意識を持っているが、奴隷制という歴史上最大ともいえる人権問題をはじめ、様々な諸問題が資本主義の枠内で解決されてきているのであって、その歴史を無視してシステムを切り替えようというのは無理があるのではないかと主張する。確かにその通りに思う。
問題は複雑かつ巨大過ぎて、わかりやすい解がない。だからこそ、「資本主義を終わらせよう!」という革命的でわかりやすい思想が支持されるのかもしれない。でも、かつての社会主義や全体主義もこうして生まれたのではないか。この本のように、それを一旦思いとどまらせ、議論を深めてくれる本の価値は大きいと思う。
本書では「今日よりも良い明日」にするために人々が動き、余白=フロンティアを食い潰してきた歴史を丁寧に追う。そして物理的なフロンティアが消滅してしまった今、資本主義の新たなフロンティアは「人間の頭の中=アイデア」の領域にあるということを、現実の社会状況やビジネスシーンでの実例を挙げながら紐解いていく。
また、著者自身も行き過ぎた格差や環境破壊には大きな問題意識を持っているが、奴隷制という歴史上最大ともいえる人権問題をはじめ、様々な諸問題が資本主義の枠内で解決されてきているのであって、その歴史を無視してシステムを切り替えようというのは無理があるのではないかと主張する。確かにその通りに思う。
問題は複雑かつ巨大過ぎて、わかりやすい解がない。だからこそ、「資本主義を終わらせよう!」という革命的でわかりやすい思想が支持されるのかもしれない。でも、かつての社会主義や全体主義もこうして生まれたのではないか。この本のように、それを一旦思いとどまらせ、議論を深めてくれる本の価値は大きいと思う。
2024年1月27日に日本でレビュー済み
資本主義の展開について述べた箇所は面白い(他評者も言うように新しみが薄く、復習感が強いとしても)。
でも、「文化人類学的知見を使った資本主義分析」といったものを期待すると、拍子抜けするかもしれない。
ということで星3つ。
本書で「文化人類学」が登場する文脈は主に以下の3つ。
1,著書が言うところの「文化人類学的視点」について語る部分
2,ギアツのインボルーション概念を用いた解説
3,船曳建夫氏による「解説」
まず1だけど、著者が言う「文化人類学的視点」がそれほど文化人類学的には思えない。社会学(の一部)とどう違うの?
まあ、近接分野との差異が分からずに「うちらの学問ってこういうのです」っていうのはよくあることですけどね(たとえば「社会学は当たり前を疑う学問です」とか。どの学問でもそうじゃね?)
2については、たしかにクリフォードギアツは著名な文化人類学者だし、彼のインボルーション概念もよく知られているだろうけど、あれってとくに文化人類学的というわけでもないし、あの理論しか出てこないのもなあ。
最後に3だけど、これもたしかに船曳建夫氏は日本で知られた文化人類学者だけど、「解説」は本書の中身に関するものというよりも、自分の人生を述べつつ著者にエールを送る、みたいな内容。船曳氏も書きづらかったのであろうか?
ようするに「文化人類学者が読み解く」ってのがよく分からない。
ちなみにこの人の名前を学術論文検索サイトで探したけど、一本も見つからなかった。。。
もっとも、ちまたに溢れる資本主義関連本に文化人類学風味を持たせるっていう「アイデア」があって、編集者と一緒にそれを具体化したのが本書なのだとしたら、この本こそが「アイデア資本主義」の実践と言えるのであろう。
でも、「文化人類学的知見を使った資本主義分析」といったものを期待すると、拍子抜けするかもしれない。
ということで星3つ。
本書で「文化人類学」が登場する文脈は主に以下の3つ。
1,著書が言うところの「文化人類学的視点」について語る部分
2,ギアツのインボルーション概念を用いた解説
3,船曳建夫氏による「解説」
まず1だけど、著者が言う「文化人類学的視点」がそれほど文化人類学的には思えない。社会学(の一部)とどう違うの?
まあ、近接分野との差異が分からずに「うちらの学問ってこういうのです」っていうのはよくあることですけどね(たとえば「社会学は当たり前を疑う学問です」とか。どの学問でもそうじゃね?)
2については、たしかにクリフォードギアツは著名な文化人類学者だし、彼のインボルーション概念もよく知られているだろうけど、あれってとくに文化人類学的というわけでもないし、あの理論しか出てこないのもなあ。
最後に3だけど、これもたしかに船曳建夫氏は日本で知られた文化人類学者だけど、「解説」は本書の中身に関するものというよりも、自分の人生を述べつつ著者にエールを送る、みたいな内容。船曳氏も書きづらかったのであろうか?
ようするに「文化人類学者が読み解く」ってのがよく分からない。
ちなみにこの人の名前を学術論文検索サイトで探したけど、一本も見つからなかった。。。
もっとも、ちまたに溢れる資本主義関連本に文化人類学風味を持たせるっていう「アイデア」があって、編集者と一緒にそれを具体化したのが本書なのだとしたら、この本こそが「アイデア資本主義」の実践と言えるのであろう。