物語の中心軌道の話が非常に興味深かったです。
いろいろなストーリーを追う時に意識すると話の筋がつかみやすくなります。
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スクリプトドクターの脚本教室・初級篇 単行本 – 2015/6/25
三宅 隆太
(著)
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購入オプションとあわせ買い
ストーリー作りとは、実は“自分”探し!?
日本に数人しかいない“脚本のお医者さん”=“スクリプトドクター”で、
映画監督・脚本家・心理カウンセラーの三宅隆太(みやけ・りゅうた)による、
ストーリー作りのためのかつてないガイドブック初級篇!!
- 本の長さ331ページ
- 言語日本語
- 出版社新書館
- 発売日2015/6/25
- 寸法15 x 2.2 x 21 cm
- ISBN-104403120245
- ISBN-13978-4403120244
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登録情報
- 出版社 : 新書館 (2015/6/25)
- 発売日 : 2015/6/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 331ページ
- ISBN-10 : 4403120245
- ISBN-13 : 978-4403120244
- 寸法 : 15 x 2.2 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 21,981位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 14位映画論・映像論
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は、パワーポイントでスライドを作成する機会がよくあります。スライドを作っていくうちに、「スライドの作成は、本来はストーリーが重要だな。」と思い、「ストーリーの展開手法」を体系的に勉強したいと考え本書を読みました。ですから脚本家を目指している、スクリプトドクター(※脚本のお医者さんのことです。)を目指しているわけではありません。
本書は、大きく2つのパートに分かれています。
1つ目は、第1章から第4章までで「より良い脚本を書くための考え方や方法」が載っています。著者はこれまでのシナリオ学校での講師経験をもとに、「良い脚本家として必要な資質は何か。」を丁寧に説明しています。また心理カウンセラーの資格を持っていることから、心理的にアプローチする脚本の書き方も指南しています。その内容が、私にとってはとても面白かったです。以下は引用として例を挙げます。
”自分の「ものさし」で世界や他者を測っている、という「事実」を認めてください。”
”よく「性格は生まれつきのものだから、変えられない」というひとがいますが、あれは間違いです。「性格」は生まれつき備わっているのではなく、ひとが成長してゆく過程で培われてゆく単なる「思考パターン」の「集合体」でしかありません。したがって、多少の工夫と努力は必要ですが、「性格を変えること」は充分可能なのです。”
など、こうした心理的アプローチが一般人の私にも当てはめられて、とても面白かったです。
そして2つ目は、第5章と第6章に「スクリプトドクターの仕事術」として、著者の仕事術が紹介されています。こちらはスクリプトドクターを目指す方に参考になる内容でした。冒頭にも書きましたが、私は脚本家にもスクリプトドクターにもなるつもりはございませんので、ここはほとんど飛ばし読みをしました。
前半部分だけで充分に面白かったのですが、当初の目的「ストーリーの展開」については、この本では多くを知ることはできませんでした。参考になるところは多少ありましたが、脚本とプレゼンテーションのストーリーは異なるものであることが分かりました。
でも、読み物として面白かったです。
本書は、大きく2つのパートに分かれています。
1つ目は、第1章から第4章までで「より良い脚本を書くための考え方や方法」が載っています。著者はこれまでのシナリオ学校での講師経験をもとに、「良い脚本家として必要な資質は何か。」を丁寧に説明しています。また心理カウンセラーの資格を持っていることから、心理的にアプローチする脚本の書き方も指南しています。その内容が、私にとってはとても面白かったです。以下は引用として例を挙げます。
”自分の「ものさし」で世界や他者を測っている、という「事実」を認めてください。”
”よく「性格は生まれつきのものだから、変えられない」というひとがいますが、あれは間違いです。「性格」は生まれつき備わっているのではなく、ひとが成長してゆく過程で培われてゆく単なる「思考パターン」の「集合体」でしかありません。したがって、多少の工夫と努力は必要ですが、「性格を変えること」は充分可能なのです。”
など、こうした心理的アプローチが一般人の私にも当てはめられて、とても面白かったです。
そして2つ目は、第5章と第6章に「スクリプトドクターの仕事術」として、著者の仕事術が紹介されています。こちらはスクリプトドクターを目指す方に参考になる内容でした。冒頭にも書きましたが、私は脚本家にもスクリプトドクターにもなるつもりはございませんので、ここはほとんど飛ばし読みをしました。
前半部分だけで充分に面白かったのですが、当初の目的「ストーリーの展開」については、この本では多くを知ることはできませんでした。参考になるところは多少ありましたが、脚本とプレゼンテーションのストーリーは異なるものであることが分かりました。
でも、読み物として面白かったです。
2015年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はそんなに売れていない漫画家です。
ラジオが好きでラジオで三宅さんのことを知りこの本を買いました。
映画はあまり見ません。三宅さんの作品も見たことがありません。
なので、この本に対する評価を純粋にできると思ってます。
話を作る仕事に携わっているなら読んだ方が絶対に役に立つ。
というより心が支えられます。
私は話の構成を考えるのは好きですが、
その中に詰める感情を表現するのが下手なことを悩んでました。
担当編集に相談しようにも、たくさん抱えている作家のウチの一人。
相談できないでいました。
何故自分は感情が上手く描けないのだろう
何故自分は…何故自分は…と、この本で言うところの「自己凝視」に
陥っていました。
そもそも自分自身の感情はどうなっているんだろう?
今まで頭で考えるばかりで感情を顧みることがありませんでした。
この本の第2章「性格の仕組みとクライマックスの関係」が語られていました。
どのようにして「自分の殻」が作られてしまうのか。
それを自分に当てはめて行くと、自分がいかに自分を抑圧していたのかが自覚できました。
この章には三宅さんが映画学校の生徒と接した際、自分の殻に気づかないでいた生徒が
自分の殻を破るに至る出来事が書かれています。
その瞬間は読んでいても本当に胸が熱くなりました。
そして自分に当てはめて考えているうちに、
その生徒同様に自分にも急に本当の自分に気がついてしまう瞬間が訪れました。
今まで自分が自分だと思っていたものがガラガラと崩れてきてしまい、
「何だこの本、怖い…」と思って一旦閉じました。
しかし、一度本当の自分が理解できると徒に自分のことを気にせずに済むようになりました。
自分に対する客観性が生まれるのです。
ラジオで三宅さんの話を聞いていたので、多少内面についてのことが書かれているとは思っていましたが
「内面の部分多すぎない?」と、目次を見た時には正直思っていました。
でもこの「客観性」を持つことこそが大事なのだと三宅さんは言いたいのだとこの本を読んで理解できました。
そしてこのレビューのタイトルでも書きましたが
三宅さんの映画に対 する評とこの本に対する評は分けるべきです。
ご自身でもP271「リライターとして再参加する際の注意点」において書かれてますが
外部の人間が冷静に分析できるのは当たり前で、
書いてる本人が自分の脚本を冷静に分析できないのは当然であると。
そこを同一に考えてしまっている人はそもそもスクリプトドクターの仕事を理解していないように思います。
「自分に響かない映画を作る奴の本もきっと自分に響かない」という前提にとらわれてしまっているのではないでしょうか?
第6章の最後の「カウンセリングの必要性」の項を読んで
何故、三宅さんがここまで話を作る人に寄り添えるのかが垣間見えました。
私はこの本を読んで、早く次の話が描きたいという欲求がものすごく湧いてきました。
自分に固執することなく話を作っていけるようにもっと担当編集と話をしようと思います。
本当にありがとうございました。
ラジオが好きでラジオで三宅さんのことを知りこの本を買いました。
映画はあまり見ません。三宅さんの作品も見たことがありません。
なので、この本に対する評価を純粋にできると思ってます。
話を作る仕事に携わっているなら読んだ方が絶対に役に立つ。
というより心が支えられます。
私は話の構成を考えるのは好きですが、
その中に詰める感情を表現するのが下手なことを悩んでました。
担当編集に相談しようにも、たくさん抱えている作家のウチの一人。
相談できないでいました。
何故自分は感情が上手く描けないのだろう
何故自分は…何故自分は…と、この本で言うところの「自己凝視」に
陥っていました。
そもそも自分自身の感情はどうなっているんだろう?
今まで頭で考えるばかりで感情を顧みることがありませんでした。
この本の第2章「性格の仕組みとクライマックスの関係」が語られていました。
どのようにして「自分の殻」が作られてしまうのか。
それを自分に当てはめて行くと、自分がいかに自分を抑圧していたのかが自覚できました。
この章には三宅さんが映画学校の生徒と接した際、自分の殻に気づかないでいた生徒が
自分の殻を破るに至る出来事が書かれています。
その瞬間は読んでいても本当に胸が熱くなりました。
そして自分に当てはめて考えているうちに、
その生徒同様に自分にも急に本当の自分に気がついてしまう瞬間が訪れました。
今まで自分が自分だと思っていたものがガラガラと崩れてきてしまい、
「何だこの本、怖い…」と思って一旦閉じました。
しかし、一度本当の自分が理解できると徒に自分のことを気にせずに済むようになりました。
自分に対する客観性が生まれるのです。
ラジオで三宅さんの話を聞いていたので、多少内面についてのことが書かれているとは思っていましたが
「内面の部分多すぎない?」と、目次を見た時には正直思っていました。
でもこの「客観性」を持つことこそが大事なのだと三宅さんは言いたいのだとこの本を読んで理解できました。
そしてこのレビューのタイトルでも書きましたが
三宅さんの映画に対 する評とこの本に対する評は分けるべきです。
ご自身でもP271「リライターとして再参加する際の注意点」において書かれてますが
外部の人間が冷静に分析できるのは当たり前で、
書いてる本人が自分の脚本を冷静に分析できないのは当然であると。
そこを同一に考えてしまっている人はそもそもスクリプトドクターの仕事を理解していないように思います。
「自分に響かない映画を作る奴の本もきっと自分に響かない」という前提にとらわれてしまっているのではないでしょうか?
第6章の最後の「カウンセリングの必要性」の項を読んで
何故、三宅さんがここまで話を作る人に寄り添えるのかが垣間見えました。
私はこの本を読んで、早く次の話が描きたいという欲求がものすごく湧いてきました。
自分に固執することなく話を作っていけるようにもっと担当編集と話をしようと思います。
本当にありがとうございました。
2016年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仕事でお話を書く機会があり、
そういったことに不勉強だったため、参考にするために読みました。
語られる内容は大きく2つで
・脚本を書く上での心がけ
・スクリプトドクターという仕事について
脚本を書く上での心がけの部分には感銘を受けました。
心のブレーキ(自身の常識にとらわれるコト等)は脚本を書く上での弊害となり
そのため、自身の殻を破ることはいい脚本を書くことにおいて重要である
ここだけを抜粋すると、スピリチュアルなことが語られるように思えるが、
それを読む、または見る人の感情を理解することが前提で。
書いて、そこから感動を生み出すためには自分自身が感動することに対する理解が必要であり
そのためには自分の感情を抑えることは不要なことであると語られており強く共感しました。
点と点が軌道を描くように線でつなげることの重要性、
感情移入させるための技術的なこと(2度撃ちによる印象の強化)
映画から抽象化と類推を行うこと(初回にしか得られない感動のため、初回はニュートラルにみる)
中でも自身にとってもこれからの成長するための手法として取り組みたいと思ったのが、
物語の構造を理解し、その構造を用いて自身のストーリーを考えていくということ。
後半語られるスクリプトドクターに関するお話は、その業種を目指していない人でも
お話を書く上で、起こりうる問題に解決をするために理解ある第三者が参加した場合。
という想定で考えると、それはそれで興味深い内容であった。
そういったことに不勉強だったため、参考にするために読みました。
語られる内容は大きく2つで
・脚本を書く上での心がけ
・スクリプトドクターという仕事について
脚本を書く上での心がけの部分には感銘を受けました。
心のブレーキ(自身の常識にとらわれるコト等)は脚本を書く上での弊害となり
そのため、自身の殻を破ることはいい脚本を書くことにおいて重要である
ここだけを抜粋すると、スピリチュアルなことが語られるように思えるが、
それを読む、または見る人の感情を理解することが前提で。
書いて、そこから感動を生み出すためには自分自身が感動することに対する理解が必要であり
そのためには自分の感情を抑えることは不要なことであると語られており強く共感しました。
点と点が軌道を描くように線でつなげることの重要性、
感情移入させるための技術的なこと(2度撃ちによる印象の強化)
映画から抽象化と類推を行うこと(初回にしか得られない感動のため、初回はニュートラルにみる)
中でも自身にとってもこれからの成長するための手法として取り組みたいと思ったのが、
物語の構造を理解し、その構造を用いて自身のストーリーを考えていくということ。
後半語られるスクリプトドクターに関するお話は、その業種を目指していない人でも
お話を書く上で、起こりうる問題に解決をするために理解ある第三者が参加した場合。
という想定で考えると、それはそれで興味深い内容であった。
2015年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
丁寧な文体で書かれていて(脚本家なので当たり前ですが)あっという間に読めます。しかし内容は濃い。
脚本家を目指す人だけでなく(推薦コメントにあるように)ストーリーを創り出す全ての人に向けた指南書になっています。
アマチュア作家がはじめにつまずく、自分よがりな世界観をいかにして更新していくかということに論点を置いています。
この本がおもしろいのは、殻を破るのは精神的現象ですが、
自己啓発本のようにああしなさい、こうしなさいという精神論は出てきません。
また、技術論で乗り越えなさいとも書かれていません。(ただし、それが大事ではないということではないです。)
分析に基づいた具体的で理論的な思考プロセスを経てこそ成長があるのだと、事例を通してわかりやすく説明しています。
自分よがりな文体になるのはなぜか、設定はおもしろいのになぜキャラクターが生き生きしてこないのか等々。
そこには三宅さんが得意とするスクリプト・ドクターが登場し、作家=人と向き合って解決していきます。
個別事例ですが、けっして特別解ではなく、脚本家を志している人ならばあてはまる話が多いと思います。
「物語は自分語り」であると以前ラジオで言われていましたが、それを改めて説明した内容となっており、
初級編とありますが、物語の根幹にかかわる重要な話が多いので、初心者だけが対象ではないと思います。
もちろんテクニカルな部分も多分に書かれており、技術論も身につくようになっています。
ただ、普通にハコ書きとか専門用語が出てくるので、まずは基本を身に着けてから読むのがいいと思います。
個人的には、単なる脚本術では終わらない、それ以上の価値がある、物語=人の本でした。おすすめです。
脚本家を目指す人だけでなく(推薦コメントにあるように)ストーリーを創り出す全ての人に向けた指南書になっています。
アマチュア作家がはじめにつまずく、自分よがりな世界観をいかにして更新していくかということに論点を置いています。
この本がおもしろいのは、殻を破るのは精神的現象ですが、
自己啓発本のようにああしなさい、こうしなさいという精神論は出てきません。
また、技術論で乗り越えなさいとも書かれていません。(ただし、それが大事ではないということではないです。)
分析に基づいた具体的で理論的な思考プロセスを経てこそ成長があるのだと、事例を通してわかりやすく説明しています。
自分よがりな文体になるのはなぜか、設定はおもしろいのになぜキャラクターが生き生きしてこないのか等々。
そこには三宅さんが得意とするスクリプト・ドクターが登場し、作家=人と向き合って解決していきます。
個別事例ですが、けっして特別解ではなく、脚本家を志している人ならばあてはまる話が多いと思います。
「物語は自分語り」であると以前ラジオで言われていましたが、それを改めて説明した内容となっており、
初級編とありますが、物語の根幹にかかわる重要な話が多いので、初心者だけが対象ではないと思います。
もちろんテクニカルな部分も多分に書かれており、技術論も身につくようになっています。
ただ、普通にハコ書きとか専門用語が出てくるので、まずは基本を身に着けてから読むのがいいと思います。
個人的には、単なる脚本術では終わらない、それ以上の価値がある、物語=人の本でした。おすすめです。
2017年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトル通り内容は文字通りの初級篇。
いきなり続刊の方でもいいと思う。
いきなり続刊の方でもいいと思う。
2015年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シナリオ入門の本ではなく、「物の考え方」の本なのです。
ところで、他人様に向かって「おすすめの本」を問う種類の人がいます。
こんな質問は無意味です。本は、その人の成長度合いによって出会いの質が違うので。
(関係無いけど「ヒトは大体オレと同じような思考パターンだろう」と、つい思っちゃう者はまだまだ教養が足りないと思う)
この本に言われている「映画は実体のないもの」。これが解るかどうかにも似た命題だと思います。
ただ、この本はダブルミーニングがずっと続いている気がして、読みながらどこか落ち着かないです。
「脚本」を分解して見つめること、いっぽう「自分の育ちや指向パターン」を見つめること。この2つが頭でゴチャゴチャし続けます。
ところで、他人様に向かって「おすすめの本」を問う種類の人がいます。
こんな質問は無意味です。本は、その人の成長度合いによって出会いの質が違うので。
(関係無いけど「ヒトは大体オレと同じような思考パターンだろう」と、つい思っちゃう者はまだまだ教養が足りないと思う)
この本に言われている「映画は実体のないもの」。これが解るかどうかにも似た命題だと思います。
ただ、この本はダブルミーニングがずっと続いている気がして、読みながらどこか落ち着かないです。
「脚本」を分解して見つめること、いっぽう「自分の育ちや指向パターン」を見つめること。この2つが頭でゴチャゴチャし続けます。
2015年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず言っておくべきこととして、脚本のイロハが分からない初心者に向けた本ではなく、クオリティの向上のための技術書です。初級編というタイトルが勿体ないです。
後半はスクリプトドクターというお仕事自体の紹介で、読み物として面白いけれど「脚本教室」というタイトルから逸れるため、星ひとつマイナスとし…ようかと思ったのですが、前半だけでも価格の元を十二分に取れるほど内容が濃いので、変わらず星5つ。
「はじめに」であまりにパンチの効いた指摘が飛んできて、思わず爆笑。よくあるダメな脚本「少年と死神」「中年と女子高生」「陸幕系」「窓辺系」……なんでこの人、俺が昔書いた話を知ってんだよ!!
本編が始まると、しばらくの間なぜか自己分析の重要性が滔々と語られ、不思議に思うかもしれませんが、ただの精神論ではありません。ちゃんとした技術に結びつく、大事な観点でした。普段物語を描くときに陥りがちな罠を、いくつも丁寧に指摘してくれます。
患者がいてこそのドクター。通り一遍の「正解」ではなく、その人らしい、しかし独りよがりでない脚本へと改善していくための処方箋が詰まっています。
「反転攻勢のシーン」「ダブルタップ」など、シーンの立ち位置をクリアにしてくれる実践的な技術も参考になりました。
脚本家だけでなく、すべての物語を作る人におすすめの本です。
後半はスクリプトドクターというお仕事自体の紹介で、読み物として面白いけれど「脚本教室」というタイトルから逸れるため、星ひとつマイナスとし…ようかと思ったのですが、前半だけでも価格の元を十二分に取れるほど内容が濃いので、変わらず星5つ。
「はじめに」であまりにパンチの効いた指摘が飛んできて、思わず爆笑。よくあるダメな脚本「少年と死神」「中年と女子高生」「陸幕系」「窓辺系」……なんでこの人、俺が昔書いた話を知ってんだよ!!
本編が始まると、しばらくの間なぜか自己分析の重要性が滔々と語られ、不思議に思うかもしれませんが、ただの精神論ではありません。ちゃんとした技術に結びつく、大事な観点でした。普段物語を描くときに陥りがちな罠を、いくつも丁寧に指摘してくれます。
患者がいてこそのドクター。通り一遍の「正解」ではなく、その人らしい、しかし独りよがりでない脚本へと改善していくための処方箋が詰まっています。
「反転攻勢のシーン」「ダブルタップ」など、シーンの立ち位置をクリアにしてくれる実践的な技術も参考になりました。
脚本家だけでなく、すべての物語を作る人におすすめの本です。