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女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち (幻冬舎新書) 新書 – 2021/5/26

4.4 5つ星のうち4.4 135個の評価

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叩かれても。踏まれても。

世界で活躍する
20人の女性政治家を
ブレイディみかこが
徹底解剖!


近年、世界中で多くの女性指導者が生まれている。アメリカ初の女性副大統領となったカマラ・ハリスに、コロナ禍で指導力を発揮するメルケル(ドイツ)、アーダーン(ニュージーランド)、蔡英文(台湾)ら各国首脳たち。政治という究極の「男社会」で、彼女たちはどのように闘い、上り詰めていったのか。その政治的手腕を激動の世界情勢と共に解き明かす。

また、女性の政治進出を阻む「サイバー暴行」や、女性国会議員比率が世界166位と大幅に遅れる日本の問題にも言及。コロナ禍の社会で女性の生きにくさがより顕在化し、フェミニズムの機運高まる中「女たちのポリティクス」はどう在るべきか。その未来も照らす1冊。

<目次>
・メルケル時代の終焉
EUの「賢母」か「毒親」か
・極右を率いる女たち
新たなマリーヌ・ル・ペンが欧州に
続々と現れている理由
・フェモナショナリズムの罠
小池百合子とフェミニズム
・コロナ対策に成功した指導者に女性が多い
「本当の」理由
・なぜ主婦はサッチャーに熱狂したのか
マーガレット・サッチャー再考 他
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出版社より

女たちの ポリティクス

商品の説明

著者について

ライター・コラムニスト。一九六五年福岡市生まれ。福岡県立修猷館高校卒。一九九六年から英国ブライトン在住。二〇一七年、『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』で第一六回新潮ドキュメント賞を受賞。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』がベストセラーになる。そのほか『ヨーロッパ・コーリング 地べたからのポリティカル・レポート』『労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱』『女たちのテロル』『ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち』など著書多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎 (2021/5/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2021/5/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 264ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4344986237
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4344986237
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 135個の評価

著者について

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ブレイディみかこ
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ドイツのメルケル、ニュージーランドのアーダーン、フィンランドのマリンは凄いぞ
5 星
ドイツのメルケル、ニュージーランドのアーダーン、フィンランドのマリンは凄いぞ
『女たちのポリティクス――台頭する世界の女性政治家たち』(ブレイディみかこ著、幻冬舎新書)に登場する女性政治家の中で、とりわけ興味深いのは、ドイツのアンゲラ・メルケル、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン、フィンランドのサンナ・マリンの3人です。●メルケル(『小説幻冬』2019年1月号・2月号に掲載)「EUの枢軸国ドイツの首相を13年間も務めてきたメルケルは、文字通りヨーロッパの中心にどっしりと座る漬物石のごとき存在だった。ところが、実際にはこの漬物石こそが世界の混乱を招いてきたという見方もある。刻々と状況が変わるうつろいやすい時代にあって、この石はあまりに固く、いろんな意味で重過ぎたというのだ」。「メルケルはコール元首相に目をかけられ、『コールの娘』と呼ばれるほどになる。男性のお偉いさんからかわいがられることによって出世の階段を上っていったのだ。・・・が、『政界の父』コールに闇献金疑惑でババがつくと、あっさり寝返り、いきなり新聞紙上で彼への絶縁状を発表。これがきっかけでCDU初の女性党首になるのだから、おきゃんなフェミニストよりよっぽど非情というか、見切りが早い。コール元首相は後に彼女を暗殺者と呼んだ。・・・この点(フェミニスト)では、メルケルはミセス・クリントンとは好対照である。『傷つけられないように口を閉じ、ぐっと我慢して、注意深く機会を狙う』タイプ。ドイツのジャーナリストはメルケルをそう評している」。「将来的には、彼女はユーロ危機と難民危機の対応を行った首相として名を残すことになるだろうが、保育の改革、最低賃金の導入、同性婚の合法化など、保守的なCDUの首相にしては社会民主主義寄りの政治を行ったことも忘れてはならない。彼女はこうして保守派だけでなく、中道左派の票を奪うことにも成功したのだ。また、本人が『私はフェミニスト』とは言わなくても、彼女の政権下のドイツでは、各界に女性リーダーたちが多く誕生することになった。慎重、堅実、目立たない、質素。メルケルを形容する言葉はどれも地味だが、それがメルケル流『女が成功する方法』であり、ドイツの女性たちはそれに学んだという声もある」。著者のメルケル評はいささか辛口だが、私はメルケルを政治家としても、一人の人間としても高く評価しています。●アーダーン(『小説幻冬』2019年6月号掲載)「日本語で『アーダーン』と検索したらあがってくる関連キーワードが『アーダーン かわいい』であることからもわかるように、ニュージーランドの30代の首相は、ひとむかし前なら花形アナウンサーとして首相にインタビューをしていたようなルックスの女性である。そのような若い女性が、『バッド・ガイを倒す』だの『うちの国が一番』だのマチズモぷんぷんのハッタリをかますのではなく、楚々とした風貌で断固とした決断を下し、するすると物事を成し遂げていく。これは確かに新しい政治家の時代の到来を感じさせる」。「人の目に自分がどう映るかを常に意識したアーダーン首相は、『インスタジェニックな政治』をやっている政治家なのだ」。著者はアーダーンに対しても厳しい見方をしているが、COVID-19に対するアーダーンの決断を見ていると、政治家として大いに期待できそうです。●マリン(『小説幻冬』2020年2月号掲載)「フィンランドで、現職としては世界最年少となる首相が誕生した。しかも、それが女性なので、画期的な出来事として世界中の話題をさらっている。彼女は34歳のサンナ・マリン元運輸相・通信相。・・・さらに、現在の5党による連立政権の党首は、彼女を含めて全員が女性であり、そのうち4名は30代前半という、文字通り『若い女性たちが回す国』が北欧に誕生したのだ」。「彼女はいわゆる『レインボーファミリー』で育った。母親とパートナーは同性カップルであり、賃貸アパートの部屋で二人に育てられた。子どもの頃にはオープンに自分の家族について人に話すことができなかったので、自分のことを『不可視の存在』と感じていたという。しかし、彼女の母親はいつも協力的で、その気になれば何でもできるんだと彼女に信じさせてくれた。彼女は一家の中で初めての大学進学者になったそうだ。政界でめきめきと頭角を現し、人口20万人の都市タンペレで、弱冠27歳にして市議会議長に就任。2015年には国会議員に当選した。2019年6月から運輸・通信相を務めていたサンナには、2018年に生まれた娘がいる。早速、リベラルの未来を担う新たな星として世界を騒がせている彼女は、34歳という年齢やそのプログレッシヴな政治理念、そして子どもがいるワークングマザーであることから、ニュージーランドのアーダーン首相とよく比較されている」。ロシアのウクライナ侵攻を機に、国論をNATO(北大西洋条約機構)加盟へ大転換させたマリンの政治力は注目に値します。
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上位レビュー、対象国: 日本

2021年6月6日に日本でレビュー済み
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世界各国で女性の指導者が誕生している理由や背景事情を考察した評論。

イギリスのメイ首相、ドイツのメルケル首相、スコットランドのスタージョン首相、アメリカのコルテス議員、フランスのルペン党首、ニュージーランドのアーダーン首相、フィンランドのマリン首相、日本の稲田議員、都知事の小池氏、ブラック・ライブズ・マター運動を始めた女性達、各国の政治家、等で何故女性で上の方の役職の人が増えたかを探っております。

それぞれの国で個別の問題があり、共通して指導者や影響力のある人物になる事が出来た理由が違うらしいので、一概に言えませんが、男性中心の政治や社会に世界の女性が愛想をつかして、投票等で支持した結果なのではないかという事が裏事情であるのではないかと思いました。

著者のブレイディさんはそこら辺の事情で、ただ男性中心だと嫌だから女性を支持する人が増える事が、逆に女性の社会進出を妨げ、フェモナショナリズム(フェミニズム+ナショナリズムの造語)に繋がるのではないかと危惧されている様に読めました。

その上で真の女性と男性の平等を目指すならば、政治への参加等で上から変えようとするよりはデモ等で下からの突き上げや声を挙げる運動が必要、或いは上下関係なく広く運動して声を届ける様な行動が必要ではないか、と申されている様に解釈しました(私の読みが浅くて全然違ったらすいません)。

ただ、コロナ禍の対策で、女性の指導者の国の方が割と巧くやっているという所は、どの国でこういう状況への危機管理が甘く、後手後手にまわって、成功していない、失敗している様にも思えます(客観的なデータに基づかない憶測ですが)。

都知事の小池さんに関しては、前の都知事二人が男性であまり巧くいかなかったので、女性の有権者を中心に票が小池さんに流れた様な印象をうけました(これも憶測です)。

個人的な経験で言うと、学生時代に弱かった(今もですが・・・)性か、女子から馬鹿扱いされたり、見下されたり、いじめられたり、と人に依っては男子よりも強い人がいたので、元々女性にも普遍的に強い人もいた様にも思っております。

女性で影響力のある人が増えている現状を考察した評論。必読。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年7月23日に日本でレビュー済み
女性の政治指導者たちについて書かれているが、彼女たちの台頭を手放しで賞賛したり、過剰な希望を読書に提示する本ではない。小池百合子を例に指摘せれているように、ジェンダー視点のみによる賛同は危険なポピュリズムの躍進を許し、かえって別の対立や分断をもたらす恐れがある。日本を含む世界中が様々な意味でジェンダー的変化の渦に飲み込まれる今、基礎教養としても役立つ一冊。『ぼくはイエローで〜』で感嘆した鮮やかな筆致は健在で、英国在住の視点から捉える日本や世界の考察は新鮮さに富む。信頼のおける書き手であることを再確認した。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
メルケルさんを「漬物石」に例えるセンス! 最高!
2021年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
〇大変不勉強なことだが、ブレイディみかこ氏の本は一冊も読んでいない。文章は雑誌の連載で読んでいる。(ハマータウンだったと思う)。中高年のおっさんを上手に癒してくれるな、と感心して読んでいた。
〇本書は世界の女性政治家の話ということなので、女性が最高位に登った国や政党はどういう風に変わったのかという点に関心があり、購入して読んでみた。
〇感想としては、非常に著者の情念の強い本で、女性「政治家」としての手腕よりも、「女性」政治家としてのあれこれについて、及び著者の情念、思いこみについて、荒い言葉で語るところが多く、字の大きな薄い新書なのに、なかなか疲れた。
〇「コロナ危機・・」の章は、間違いなく、女性国家指導者の指導者手腕について語っている。ここはなかなか面白かった。(共感できたということではないが、よく理解できた)
◎概要
〇女性政治家をテーマにした20のエッセイからなる。連載時のままなので、政治家肩書はちょっと古くなっている。
〇登場2回
☆メイ首相、メルケル首相、スコットランドのニコラ・スタージョン首相。
〇登場1回
☆ニュージーランドのアーダーン首相、フィンランドの34歳のサンナ・マリン首相(情報少ない)、スコットランドの野党党首ルース・デイヴィッドソン、アメリカ民主党極左議院AOC、フランス極右のマリーヌ・ル・ペン、緑の党キャロライン・ルーカス、小池百合子都知事、カマラ・ハリス副大統領など。
〇登場ちょっと
☆デンマークのメッテ・フレデリクセン首相、ノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相、アイスランドのカトリーン・ヤコブスドッティル首相、台湾の蔡英文総統など。
〇大先輩で登場するのはサッチャー首相だけである。暗殺されたガンジー首相やブット首相は出てこない。現代政治家でも、アウン・サン・スーチーやケイコ・フジモリは出てこない。
◎私的結論
〇『女たちのテロル』は読んでみようと思う。
◎蛇足
〇カバーが面白い。美人のサンナ・マリン首相が一番高い位置に描かれているが、本書での彼女についての情報は1頁ほどである。一方、2章分のヒロインとなっているスタージョン首相は一番下になっている。重要人物メイ(元)首相は消されてしまった。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年6月6日に日本でレビュー済み
『女たちのポリティクス――台頭する世界の女性政治家たち』(ブレイディみかこ著、幻冬舎新書)に登場する女性政治家の中で、とりわけ興味深いのは、ドイツのアンゲラ・メルケル、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン、フィンランドのサンナ・マリンの3人です。

●メルケル(『小説幻冬』2019年1月号・2月号に掲載)
「EUの枢軸国ドイツの首相を13年間も務めてきたメルケルは、文字通りヨーロッパの中心にどっしりと座る漬物石のごとき存在だった。ところが、実際にはこの漬物石こそが世界の混乱を招いてきたという見方もある。刻々と状況が変わるうつろいやすい時代にあって、この石はあまりに固く、いろんな意味で重過ぎたというのだ」。

「メルケルはコール元首相に目をかけられ、『コールの娘』と呼ばれるほどになる。男性のお偉いさんからかわいがられることによって出世の階段を上っていったのだ。・・・が、『政界の父』コールに闇献金疑惑でババがつくと、あっさり寝返り、いきなり新聞紙上で彼への絶縁状を発表。これがきっかけでCDU初の女性党首になるのだから、おきゃんなフェミニストよりよっぽど非情というか、見切りが早い。コール元首相は後に彼女を暗殺者と呼んだ。・・・この点(フェミニスト)では、メルケルはミセス・クリントンとは好対照である。『傷つけられないように口を閉じ、ぐっと我慢して、注意深く機会を狙う』タイプ。ドイツのジャーナリストはメルケルをそう評している」。

「将来的には、彼女はユーロ危機と難民危機の対応を行った首相として名を残すことになるだろうが、保育の改革、最低賃金の導入、同性婚の合法化など、保守的なCDUの首相にしては社会民主主義寄りの政治を行ったことも忘れてはならない。彼女はこうして保守派だけでなく、中道左派の票を奪うことにも成功したのだ。また、本人が『私はフェミニスト』とは言わなくても、彼女の政権下のドイツでは、各界に女性リーダーたちが多く誕生することになった。慎重、堅実、目立たない、質素。メルケルを形容する言葉はどれも地味だが、それがメルケル流『女が成功する方法』であり、ドイツの女性たちはそれに学んだという声もある」。

著者のメルケル評はいささか辛口だが、私はメルケルを政治家としても、一人の人間としても高く評価しています。

●アーダーン(『小説幻冬』2019年6月号掲載)
「日本語で『アーダーン』と検索したらあがってくる関連キーワードが『アーダーン かわいい』であることからもわかるように、ニュージーランドの30代の首相は、ひとむかし前なら花形アナウンサーとして首相にインタビューをしていたようなルックスの女性である。そのような若い女性が、『バッド・ガイを倒す』だの『うちの国が一番』だのマチズモぷんぷんのハッタリをかますのではなく、楚々とした風貌で断固とした決断を下し、するすると物事を成し遂げていく。これは確かに新しい政治家の時代の到来を感じさせる」。

「人の目に自分がどう映るかを常に意識したアーダーン首相は、『インスタジェニックな政治』をやっている政治家なのだ」。

著者はアーダーンに対しても厳しい見方をしているが、COVID-19に対するアーダーンの決断を見ていると、政治家として大いに期待できそうです。

●マリン(『小説幻冬』2020年2月号掲載)
「フィンランドで、現職としては世界最年少となる首相が誕生した。しかも、それが女性なので、画期的な出来事として世界中の話題をさらっている。彼女は34歳のサンナ・マリン元運輸相・通信相。・・・さらに、現在の5党による連立政権の党首は、彼女を含めて全員が女性であり、そのうち4名は30代前半という、文字通り『若い女性たちが回す国』が北欧に誕生したのだ」。

「彼女はいわゆる『レインボーファミリー』で育った。母親とパートナーは同性カップルであり、賃貸アパートの部屋で二人に育てられた。子どもの頃にはオープンに自分の家族について人に話すことができなかったので、自分のことを『不可視の存在』と感じていたという。しかし、彼女の母親はいつも協力的で、その気になれば何でもできるんだと彼女に信じさせてくれた。彼女は一家の中で初めての大学進学者になったそうだ。政界でめきめきと頭角を現し、人口20万人の都市タンペレで、弱冠27歳にして市議会議長に就任。2015年には国会議員に当選した。2019年6月から運輸・通信相を務めていたサンナには、2018年に生まれた娘がいる。早速、リベラルの未来を担う新たな星として世界を騒がせている彼女は、34歳という年齢やそのプログレッシヴな政治理念、そして子どもがいるワークングマザーであることから、ニュージーランドのアーダーン首相とよく比較されている」。

ロシアのウクライナ侵攻を機に、国論をNATO(北大西洋条約機構)加盟へ大転換させたマリンの政治力は注目に値します。
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5つ星のうち5.0 ドイツのメルケル、ニュージーランドのアーダーン、フィンランドのマリンは凄いぞ
2022年6月6日に日本でレビュー済み
『女たちのポリティクス――台頭する世界の女性政治家たち』(ブレイディみかこ著、幻冬舎新書)に登場する女性政治家の中で、とりわけ興味深いのは、ドイツのアンゲラ・メルケル、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン、フィンランドのサンナ・マリンの3人です。

●メルケル(『小説幻冬』2019年1月号・2月号に掲載)
「EUの枢軸国ドイツの首相を13年間も務めてきたメルケルは、文字通りヨーロッパの中心にどっしりと座る漬物石のごとき存在だった。ところが、実際にはこの漬物石こそが世界の混乱を招いてきたという見方もある。刻々と状況が変わるうつろいやすい時代にあって、この石はあまりに固く、いろんな意味で重過ぎたというのだ」。

「メルケルはコール元首相に目をかけられ、『コールの娘』と呼ばれるほどになる。男性のお偉いさんからかわいがられることによって出世の階段を上っていったのだ。・・・が、『政界の父』コールに闇献金疑惑でババがつくと、あっさり寝返り、いきなり新聞紙上で彼への絶縁状を発表。これがきっかけでCDU初の女性党首になるのだから、おきゃんなフェミニストよりよっぽど非情というか、見切りが早い。コール元首相は後に彼女を暗殺者と呼んだ。・・・この点(フェミニスト)では、メルケルはミセス・クリントンとは好対照である。『傷つけられないように口を閉じ、ぐっと我慢して、注意深く機会を狙う』タイプ。ドイツのジャーナリストはメルケルをそう評している」。

「将来的には、彼女はユーロ危機と難民危機の対応を行った首相として名を残すことになるだろうが、保育の改革、最低賃金の導入、同性婚の合法化など、保守的なCDUの首相にしては社会民主主義寄りの政治を行ったことも忘れてはならない。彼女はこうして保守派だけでなく、中道左派の票を奪うことにも成功したのだ。また、本人が『私はフェミニスト』とは言わなくても、彼女の政権下のドイツでは、各界に女性リーダーたちが多く誕生することになった。慎重、堅実、目立たない、質素。メルケルを形容する言葉はどれも地味だが、それがメルケル流『女が成功する方法』であり、ドイツの女性たちはそれに学んだという声もある」。

著者のメルケル評はいささか辛口だが、私はメルケルを政治家としても、一人の人間としても高く評価しています。

●アーダーン(『小説幻冬』2019年6月号掲載)
「日本語で『アーダーン』と検索したらあがってくる関連キーワードが『アーダーン かわいい』であることからもわかるように、ニュージーランドの30代の首相は、ひとむかし前なら花形アナウンサーとして首相にインタビューをしていたようなルックスの女性である。そのような若い女性が、『バッド・ガイを倒す』だの『うちの国が一番』だのマチズモぷんぷんのハッタリをかますのではなく、楚々とした風貌で断固とした決断を下し、するすると物事を成し遂げていく。これは確かに新しい政治家の時代の到来を感じさせる」。

「人の目に自分がどう映るかを常に意識したアーダーン首相は、『インスタジェニックな政治』をやっている政治家なのだ」。

著者はアーダーンに対しても厳しい見方をしているが、COVID-19に対するアーダーンの決断を見ていると、政治家として大いに期待できそうです。

●マリン(『小説幻冬』2020年2月号掲載)
「フィンランドで、現職としては世界最年少となる首相が誕生した。しかも、それが女性なので、画期的な出来事として世界中の話題をさらっている。彼女は34歳のサンナ・マリン元運輸相・通信相。・・・さらに、現在の5党による連立政権の党首は、彼女を含めて全員が女性であり、そのうち4名は30代前半という、文字通り『若い女性たちが回す国』が北欧に誕生したのだ」。

「彼女はいわゆる『レインボーファミリー』で育った。母親とパートナーは同性カップルであり、賃貸アパートの部屋で二人に育てられた。子どもの頃にはオープンに自分の家族について人に話すことができなかったので、自分のことを『不可視の存在』と感じていたという。しかし、彼女の母親はいつも協力的で、その気になれば何でもできるんだと彼女に信じさせてくれた。彼女は一家の中で初めての大学進学者になったそうだ。政界でめきめきと頭角を現し、人口20万人の都市タンペレで、弱冠27歳にして市議会議長に就任。2015年には国会議員に当選した。2019年6月から運輸・通信相を務めていたサンナには、2018年に生まれた娘がいる。早速、リベラルの未来を担う新たな星として世界を騒がせている彼女は、34歳という年齢やそのプログレッシヴな政治理念、そして子どもがいるワークングマザーであることから、ニュージーランドのアーダーン首相とよく比較されている」。

ロシアのウクライナ侵攻を機に、国論をNATO(北大西洋条約機構)加盟へ大転換させたマリンの政治力は注目に値します。
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2022年2月2日に日本でレビュー済み
「彼女たちは女性が入りづらい世界に選挙で選ばれて進出し、女性がなかなか出世できない業界でトップまで登りつめた人々だ。つまり、はっきり言って各人がずば抜けて優秀な政治家たちなのである。」
国外の女性リーダーたちがコロナ禍において成功を収めた理由を著者はこう結論づけている。

他方、著者の小池百合子都知事への評価は上記とは異なったもので、彼女自身の政治的手腕やイデオロギー以前に「おじさん」憎しの思いから支持されているとしている。小池都知事は本書にも言及のある石原元都知事の「大年増で厚化粧」発言について聞かれ、当時このようにコメントしている。「ジス・イズ・ジャパンだと思いましたね。顔の傷がございますので隠すのに苦労していましたので、子どもの頃から。それを指摘されるのはちょっと辛い思いがしました」。こんなことを言われて言い返せる人はいないだろう。

その石原慎太郎氏も亡くなった。わが国でもルース・デイヴィッドソンやAOCのように、小池氏をエスタブリッシュメントに見せてしまうような新しい女性政治家が現れるのだろうか。
2021年9月10日に日本でレビュー済み
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イギリスに在住する著者による日本や世界への認識・捉え方が
鋭く、引き込まれた。
特にメイ首相の不人気について、裏事情を知れてためになりました。
32人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年7月2日に日本でレビュー済み
BREXITなる綱渡りに挑んだイギリスの女性首相がどうして不人気だったのか、わからなかった。颯爽としてるしかっこいい服着ているし、落ち着いているし、品があるし・・・。苦渋の決断を迫られても持ち堪えているし。なのに途中降板となってしまった。本人も涙をうかべてたのに、国民は冷ややかだった。特派員報道では不人気の理由が伝わってこなかった。。この本を読んで、どうしてイギリス国民に人気がなかったのかやっとわかった。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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