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中高年ひきこもり (幻冬舎新書) 新書 – 2020/1/30
斎藤 環
(著)
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購入オプションとあわせ買い
40~64歳のひきこもり61万人
家族の孤立、老親の死後の生活困窮、孤独死……
いま深刻な危機が
迫っている!
内閣府の調査では、40~64歳のひきこもり状態にある人は
推計61万人と、15~39歳の54万人を大きく上回る。
中高年ひきこもりで最も深刻なのは、80代の親が
「 50代の子どもの面倒を見なければならないという「8050問題」だ。
家族の孤立、老親の死後の生活困窮・孤独死――
中高年ひきこもりは、いまや日本の重大な社会問題だ。
だが、世間では誤解と偏見がまだ根強く、
そのことが事態をさらに悪化させている。
「ひきこもり」とはそもそも何か。何が正しい支援なのか。
第一人者による解説書。
第一章 中高年ひきこもり100万人の衝撃
もはや「思春期の問題」ではない
ひきこもりの70%以上が「40歳以上」の自治体も
「8050問題」を放置すれば社会保障制度は破綻
川崎通り魔事件はなぜ起きたのか
テレビとゲーム機しかない部屋が物語る「孤立」
練馬・長男の傲慢な発言の裏にある自責と自虐
本人も親も暴発させない支援のあり方とは
第二章 ひきこもりをめぐる10の誤解(現状認識編)
Q1 ひきこもりの人は犯罪を起こす可能性が高いか
・むしろひきこもりは犯罪率が極端に低い集団
・ひきこもりの人とは「困難な状況にあるまともな人」
・本人は苦しみながらひきこもっている
Q2 ひきこもりは心の病気か
・ひきこもりが原因の二次的な精神症状はある
・統合失調症や発達障害と見分けられず誤診されることも
Q3 ひきこもりはネットやゲームばかりしているか
・「自分に娯楽を楽しむ資格はない」という自責
・日本人のいない海外なら行ける人もいる
Q4 ひきこもりはほとんどが男性か
・「家事手伝い」「専業主婦」という隠れ蓑
Q5 ひきこもりは日本特有の現象か
・若者がひきこもる国とホームレスになる国
Q6 ひきこもりはやめなくていいのか
・「ひきこもりだった偉人」を持ち出しても意味がない
第三章 ひきこもりをめぐる10の誤解(対応編)
Q7 親が甘やかすからひきこもりになるのか
・原因として大きいのは学校・職場など家庭外の人間関係
・表面化していないがきわめて多い「いじめPTSD」
Q8 ひきこもりは自力で治るのか
・抜け出すには家族以外の第三者の関与が欠かせない
・悪循環を生み出す「ひきこもりシステム」
Q9 ひきこもりはスパルタで治るか
・その誤解が「悪徳業者」をのさばらせる
・拉致監禁の犯罪行為を賞賛したメディアの責任
Q10 ひきこもりからの出口は就労か
・就労=ゴールと考えるべきではない
・説得・アドバイスより「マイルドなお節介」
第四章 家族のための対応のヒント
本人が安心してひきこもれる関係をつくる
家族から受容されることで社会参加の意欲が生まれる
欲望を枯渇させないために小遣いは不可欠
対面での挨拶・誘いかけ・お願いごとの効用
拒否や怒りが強い場合はどうするか
議論・説得ではなく「どうでもいい会話」を
接し方の基本は「愛情より親切」
夫婦間の対話がない場合はどうするか
まずは公的機関のひきこもり支援窓口へ
通院先を選ぶ際の三つのポイント
個人療法→集団療法→ソーシャルワーク
悪徳業者を見分けるポイント
親亡きあとのライフプラン=お金の問題を考える
「あなたを扶養できるのはあとX年」と宣言する
第五章 家庭内暴力への対応のヒント
子どもから親への暴力は鎮静化可能
「暴力はいけない」ではなく「暴力は嫌だ」
予告した上で警察に通報する
予告した上で自宅外に避難する
暴力を諦めていちばんホッとするのは本人
抑圧でも受容でもない「拒否」という選択
一人暮らしをしてもらうなら支援の金額と期間を明確に
第六章 ひきこもり問題の歴史・現状・未来
ひきこもり問題に取り組むようになったきっかけ
1980年代、不登校をめぐる状況
「ひきこもり」という呼び方の功罪
「ニート」と「ひきこもり」は何が違うのか
国はどんな対応をしてきたのか
ひきこもりは治療・支援を受けるべきなのか
「キュア」はされないが「ケア」が求められる問題
厚労省・精神科医が「医療化」を進めたかった理由
「藤里方式」はなぜ大きな成果を挙げられたのか
保健所を中心にした支援ネットワークの可能性
ひきこもり支援に「高度な専門性」は不要
就労によって元気になる、ケアとしての就労支援
ひきこもり支援にも有効な「オープンダイアローグ」
第七章 成熟化した社会の未成熟な大人たち
「反社会的」から「非社会的」に変わった若者たち
未成熟な大人のほうが人気を博す社会
「非社会性」という拭いがたい烙印
もし「絶対ひきこもりにならない手法」が発明されたら
「ひきこもりもいる明るい社会」を
家族の孤立、老親の死後の生活困窮、孤独死……
いま深刻な危機が
迫っている!
内閣府の調査では、40~64歳のひきこもり状態にある人は
推計61万人と、15~39歳の54万人を大きく上回る。
中高年ひきこもりで最も深刻なのは、80代の親が
「 50代の子どもの面倒を見なければならないという「8050問題」だ。
家族の孤立、老親の死後の生活困窮・孤独死――
中高年ひきこもりは、いまや日本の重大な社会問題だ。
だが、世間では誤解と偏見がまだ根強く、
そのことが事態をさらに悪化させている。
「ひきこもり」とはそもそも何か。何が正しい支援なのか。
第一人者による解説書。
第一章 中高年ひきこもり100万人の衝撃
もはや「思春期の問題」ではない
ひきこもりの70%以上が「40歳以上」の自治体も
「8050問題」を放置すれば社会保障制度は破綻
川崎通り魔事件はなぜ起きたのか
テレビとゲーム機しかない部屋が物語る「孤立」
練馬・長男の傲慢な発言の裏にある自責と自虐
本人も親も暴発させない支援のあり方とは
第二章 ひきこもりをめぐる10の誤解(現状認識編)
Q1 ひきこもりの人は犯罪を起こす可能性が高いか
・むしろひきこもりは犯罪率が極端に低い集団
・ひきこもりの人とは「困難な状況にあるまともな人」
・本人は苦しみながらひきこもっている
Q2 ひきこもりは心の病気か
・ひきこもりが原因の二次的な精神症状はある
・統合失調症や発達障害と見分けられず誤診されることも
Q3 ひきこもりはネットやゲームばかりしているか
・「自分に娯楽を楽しむ資格はない」という自責
・日本人のいない海外なら行ける人もいる
Q4 ひきこもりはほとんどが男性か
・「家事手伝い」「専業主婦」という隠れ蓑
Q5 ひきこもりは日本特有の現象か
・若者がひきこもる国とホームレスになる国
Q6 ひきこもりはやめなくていいのか
・「ひきこもりだった偉人」を持ち出しても意味がない
第三章 ひきこもりをめぐる10の誤解(対応編)
Q7 親が甘やかすからひきこもりになるのか
・原因として大きいのは学校・職場など家庭外の人間関係
・表面化していないがきわめて多い「いじめPTSD」
Q8 ひきこもりは自力で治るのか
・抜け出すには家族以外の第三者の関与が欠かせない
・悪循環を生み出す「ひきこもりシステム」
Q9 ひきこもりはスパルタで治るか
・その誤解が「悪徳業者」をのさばらせる
・拉致監禁の犯罪行為を賞賛したメディアの責任
Q10 ひきこもりからの出口は就労か
・就労=ゴールと考えるべきではない
・説得・アドバイスより「マイルドなお節介」
第四章 家族のための対応のヒント
本人が安心してひきこもれる関係をつくる
家族から受容されることで社会参加の意欲が生まれる
欲望を枯渇させないために小遣いは不可欠
対面での挨拶・誘いかけ・お願いごとの効用
拒否や怒りが強い場合はどうするか
議論・説得ではなく「どうでもいい会話」を
接し方の基本は「愛情より親切」
夫婦間の対話がない場合はどうするか
まずは公的機関のひきこもり支援窓口へ
通院先を選ぶ際の三つのポイント
個人療法→集団療法→ソーシャルワーク
悪徳業者を見分けるポイント
親亡きあとのライフプラン=お金の問題を考える
「あなたを扶養できるのはあとX年」と宣言する
第五章 家庭内暴力への対応のヒント
子どもから親への暴力は鎮静化可能
「暴力はいけない」ではなく「暴力は嫌だ」
予告した上で警察に通報する
予告した上で自宅外に避難する
暴力を諦めていちばんホッとするのは本人
抑圧でも受容でもない「拒否」という選択
一人暮らしをしてもらうなら支援の金額と期間を明確に
第六章 ひきこもり問題の歴史・現状・未来
ひきこもり問題に取り組むようになったきっかけ
1980年代、不登校をめぐる状況
「ひきこもり」という呼び方の功罪
「ニート」と「ひきこもり」は何が違うのか
国はどんな対応をしてきたのか
ひきこもりは治療・支援を受けるべきなのか
「キュア」はされないが「ケア」が求められる問題
厚労省・精神科医が「医療化」を進めたかった理由
「藤里方式」はなぜ大きな成果を挙げられたのか
保健所を中心にした支援ネットワークの可能性
ひきこもり支援に「高度な専門性」は不要
就労によって元気になる、ケアとしての就労支援
ひきこもり支援にも有効な「オープンダイアローグ」
第七章 成熟化した社会の未成熟な大人たち
「反社会的」から「非社会的」に変わった若者たち
未成熟な大人のほうが人気を博す社会
「非社会性」という拭いがたい烙印
もし「絶対ひきこもりにならない手法」が発明されたら
「ひきこもりもいる明るい社会」を
- 本の長さ218ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2020/1/30
- ISBN-104344985818
- ISBN-13978-4344985810
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商品の説明
著者について
1961年岩手県生まれ。筑波大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。爽風会佐々木病院等を経て、筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP)共同代表。専門は思春期精神医学、病跡学。『文脈病 ラカン・ベイトソン・マトゥラーナ』(青土社)、『社会的ひきこもり 終わらない思春期』(PHP新書)、『思春期ポストモダン 成熟はいかにして可能か』(幻冬舎新書)、『世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析』(角川書店、第11回角川財団学芸賞)、『オープンダイアローグがひらく精神医療』(日本評論社)、『開かれた対話と未来 今この瞬間に他者を思いやる』(監訳、医学書院)など著訳書多数。
著者について
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2023年11月26日に日本でレビュー済み
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レポートを書くのに購入しました。コンパクトにまとまっていてわかりやすい。
2021年1月13日に日本でレビュー済み
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題名からして重い内容の本です。大変勉強になりました。内容は理解できるのですが、首をかしげる箇所も、多々ありました。
2024年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グローバリゼーションやイノベーションがあるのだから、従来の枠組みで見れば、無職が増えるのは自然現象でしょう。ブロガーやYouTuberといった仕事は市民権を得たようですが、それまでは従来は仕事ではなかったですし。インドや中国の無職みたいな生活をしていた人が働くし、IT化やAI化があるのだから。
2020年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私も若いころ、ひきこもりを短期間経験しましたので、この本は他人ごとに思えません。私の場合は、その後良
い仕事にめぐりあい、人並みの人生を送ることが出来ました。しかし、一歩人生の歯車が間違っていたら、私も
この本の中の中高年ひきこもりの一人だったかもしれません。著者は思春期精神医学他が専門の研究者で、20年
以上ひきこもりに関わってきたそうです。この本は現在の状況にあった新しいひきこもりの入門書として書かれ
ました。
<読書メモ>
〇ひきこもりの定義 <--ほかの精神障害が原因ではなく6カ月以上の社会参加がない状態が続くこと
〇中高年のひきこもりは100万人。全体ではその倍の200万人と推定される
〇ひきこもりは、むしろ犯罪率が極端に低い <--そもそも社会と接点がない
〇ひきこもりの人は「困難な状況にあるまともな人」<--まともな人と扱う
ひきこもりはストレスに対するまともな防衛機制
〇ひきこもりは起きているのはごく一般の家庭
〇ひきこもりはいじめPTSDがきわめて多い <--いじめ後遺症
〇抜け出すには、家族以外の第三者の関与が欠かせない
<--自力での脱出はほとんどない、ただしスパルタは逆効果
〇小遣いは与えるべき <--欲のない人は無敵
〇子供からの暴力は沈静化可能 <--予告した上での通報や避難または入院など
〇コミュ力で決定されるスクールカーストの存在 <--下位層は自らの宿命と受け止める(掃除などの雑事を喜ん
で受け入れる)
ひきこもり問題は誰にとっても他人ごとではありません。この本ではひきこもりからの抜け出し方、家族の対応
の仕方などが様々な場合を想定して書かれています。その方法は著者の長年の実践の結果を受けたものなので、
説得力があります。私も分かりますが、社会参加できない本人は非常に苦しいですし、社会参加のない人生に意
味を見出すのは難しいでしょう。現在、ひきこもりの人をかかえている家庭にとっては、かなり救いになる本と
思いました。
い仕事にめぐりあい、人並みの人生を送ることが出来ました。しかし、一歩人生の歯車が間違っていたら、私も
この本の中の中高年ひきこもりの一人だったかもしれません。著者は思春期精神医学他が専門の研究者で、20年
以上ひきこもりに関わってきたそうです。この本は現在の状況にあった新しいひきこもりの入門書として書かれ
ました。
<読書メモ>
〇ひきこもりの定義 <--ほかの精神障害が原因ではなく6カ月以上の社会参加がない状態が続くこと
〇中高年のひきこもりは100万人。全体ではその倍の200万人と推定される
〇ひきこもりは、むしろ犯罪率が極端に低い <--そもそも社会と接点がない
〇ひきこもりの人は「困難な状況にあるまともな人」<--まともな人と扱う
ひきこもりはストレスに対するまともな防衛機制
〇ひきこもりは起きているのはごく一般の家庭
〇ひきこもりはいじめPTSDがきわめて多い <--いじめ後遺症
〇抜け出すには、家族以外の第三者の関与が欠かせない
<--自力での脱出はほとんどない、ただしスパルタは逆効果
〇小遣いは与えるべき <--欲のない人は無敵
〇子供からの暴力は沈静化可能 <--予告した上での通報や避難または入院など
〇コミュ力で決定されるスクールカーストの存在 <--下位層は自らの宿命と受け止める(掃除などの雑事を喜ん
で受け入れる)
ひきこもり問題は誰にとっても他人ごとではありません。この本ではひきこもりからの抜け出し方、家族の対応
の仕方などが様々な場合を想定して書かれています。その方法は著者の長年の実践の結果を受けたものなので、
説得力があります。私も分かりますが、社会参加できない本人は非常に苦しいですし、社会参加のない人生に意
味を見出すのは難しいでしょう。現在、ひきこもりの人をかかえている家庭にとっては、かなり救いになる本と
思いました。
2021年11月15日に日本でレビュー済み
1.内容
「6か月以上、自宅にひきこもっていて社会参加をしない状態が持続」し、「ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくい」(以上p.18.ただし一部漢数字をアラビア数字に改めた。以下も同様だがいちいち記さない)人であるひきこもり。思春期のみならず、40歳から64歳の推計値が613,000人である(p.6)。このままだと「『ひきこもり1000万人社会』」(同)になり、「日本の社会保障制度に甚大なダメージを与え」(同)かねない。一方、ひきこもりの人が起こしたとされる事件で注目度が上がるが、誤解や偏見も多い。そこで『社会的ひきこもり(略)』(PHP新書)でひきこもり概念の普及に貢献した著者が、実践をも踏まえてひきこもり当事者(ひきこもっている人)、その親がどう対処すべきかを説く。
2.評価
p.90からの「Q9 ひきこもりはスパルタで治る?」に書いてあるように、日本のメディアは、ひきこもりに関して、総じて支援者と親寄りで、偏ったものになっている(少ないのだろうが深刻な事件が起こっており、メディアに取り上げられた支援団体が起こしている場合が多い)。本書のような観点・対処法は貴重だと思う。ただ、著者の問題意識が過剰なように見えるところがある(一例。生活保護受給者の多数派が高齢者世帯でありかつ医療扶助が最多であること(厚生労働省HP「生活保護制度の現状等について」より)からすると、現在のひきこもり自体は必要以上に懸念しなくてよい)ので、星1つ減らして、星4つとする。
「6か月以上、自宅にひきこもっていて社会参加をしない状態が持続」し、「ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくい」(以上p.18.ただし一部漢数字をアラビア数字に改めた。以下も同様だがいちいち記さない)人であるひきこもり。思春期のみならず、40歳から64歳の推計値が613,000人である(p.6)。このままだと「『ひきこもり1000万人社会』」(同)になり、「日本の社会保障制度に甚大なダメージを与え」(同)かねない。一方、ひきこもりの人が起こしたとされる事件で注目度が上がるが、誤解や偏見も多い。そこで『社会的ひきこもり(略)』(PHP新書)でひきこもり概念の普及に貢献した著者が、実践をも踏まえてひきこもり当事者(ひきこもっている人)、その親がどう対処すべきかを説く。
2.評価
p.90からの「Q9 ひきこもりはスパルタで治る?」に書いてあるように、日本のメディアは、ひきこもりに関して、総じて支援者と親寄りで、偏ったものになっている(少ないのだろうが深刻な事件が起こっており、メディアに取り上げられた支援団体が起こしている場合が多い)。本書のような観点・対処法は貴重だと思う。ただ、著者の問題意識が過剰なように見えるところがある(一例。生活保護受給者の多数派が高齢者世帯でありかつ医療扶助が最多であること(厚生労働省HP「生活保護制度の現状等について」より)からすると、現在のひきこもり自体は必要以上に懸念しなくてよい)ので、星1つ減らして、星4つとする。
2020年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現状分析(推定200万人の根拠)、「ひきこもり」の定義・本質、社会的位置づけ・背景、歴史的変遷、有効な対策、等々『ひきこもり』全般について、ほとんど網羅されております。平易で、とても読みやすく、よくまとまっており、豊富な知識・経験を感じられる一冊です。
ひきこもりへの対処方は、はたしてこれらが上手く機能するのだろうか?と、釈然としない部分もありました。まず公的機関が頼りなく、実効性が無いからこそ莫大なお金を払ってまで民間の業者に頼らざるを得ないという切実な現状があります。ここは30年前の『戸塚ヨットスクール』らと根本的に大きく変わっていません。専門性すら怪しい公的機関もあり、一個人の技量に負うところが大きいのが現実ではないでしょうか。
「ひきこもり」=まともな防衛機制=「困難な状況にあるまともな人」、「世間」が嫌いであって「社会」が嫌いなわけではない、「発達障害バブル」、これらについては全く同感で、とても共感できました。「ひきこもり」を "ニュートラルな状態" と環境との関係性から捉えた視点はユニークかつ有益で、「ひきこもり」の本質・核心をうまく表現しており、社会全体でこのように認識・共有されることがまず大切だと思いました。そして、その "ニュートラルな状態" をいかに社会に活かしていくかが現実的な課題で、もっとも難しい部分でもあります。
「ひきこもり」に近い心理状態の方も相当数存在すると思われ、その境界も曖昧で、仕事や学校を通じて社会や人とつながっていることで辛うじて正常を維持しているような、そんな危うい状態に社会全体が陥っているようにも映ります。失業・休職や不登校をきっかけに簡単に「ひきこもり」に陥ってしまう社会構造になっており、他人事ではありません。
もはや少数ではない「ひきこもり」。この原因を個人の側だけに押し付けるのは無理があります。「ひきこもり」問題とは、社会の健全性が問われているのだと、そう理解しております。果たして社会は健全でしょうか?そこに迎合することはそれほど大切でしょうか?現代社会においては、もはやこころが病むのは正常な反応で、健全な自己防衛システムが正常に作動しているようにさえ思えます。
ひきこもりへの対処方は、はたしてこれらが上手く機能するのだろうか?と、釈然としない部分もありました。まず公的機関が頼りなく、実効性が無いからこそ莫大なお金を払ってまで民間の業者に頼らざるを得ないという切実な現状があります。ここは30年前の『戸塚ヨットスクール』らと根本的に大きく変わっていません。専門性すら怪しい公的機関もあり、一個人の技量に負うところが大きいのが現実ではないでしょうか。
「ひきこもり」=まともな防衛機制=「困難な状況にあるまともな人」、「世間」が嫌いであって「社会」が嫌いなわけではない、「発達障害バブル」、これらについては全く同感で、とても共感できました。「ひきこもり」を "ニュートラルな状態" と環境との関係性から捉えた視点はユニークかつ有益で、「ひきこもり」の本質・核心をうまく表現しており、社会全体でこのように認識・共有されることがまず大切だと思いました。そして、その "ニュートラルな状態" をいかに社会に活かしていくかが現実的な課題で、もっとも難しい部分でもあります。
「ひきこもり」に近い心理状態の方も相当数存在すると思われ、その境界も曖昧で、仕事や学校を通じて社会や人とつながっていることで辛うじて正常を維持しているような、そんな危うい状態に社会全体が陥っているようにも映ります。失業・休職や不登校をきっかけに簡単に「ひきこもり」に陥ってしまう社会構造になっており、他人事ではありません。
もはや少数ではない「ひきこもり」。この原因を個人の側だけに押し付けるのは無理があります。「ひきこもり」問題とは、社会の健全性が問われているのだと、そう理解しております。果たして社会は健全でしょうか?そこに迎合することはそれほど大切でしょうか?現代社会においては、もはやこころが病むのは正常な反応で、健全な自己防衛システムが正常に作動しているようにさえ思えます。
2020年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新書ながら、ひきこもりという現象の現状、その心理分析と構造的理解、ありがちな偏見、具体的な支援のあり方、家庭内暴力への対応、歴史的経緯、時代的・文化的背景などについて書かれており、とにかく盛りだくさんの内容である。
膨大な情報と知見がコンパクトにぎゅっと凝縮されており、この一冊でひきこもりについて、ひととおりの、しかも質の高い知識を仕入れることができる。のみならず、問題解決への具体的な行動の指針を得られるという意味において、実践の書でもあるところが本書が他に抜きん出ている点であろう。
また、豊富な臨床経験から得られた含蓄のある(ときには逆説的でスリリングな)文言も数多く見受けられ、読んでいてハッとさせられることもしばしばである。いくつか引用してみる。
「どんな家庭で育った、どんな人にでも、何歳からでも起こり得る問題、それがひきこもりです。」
「彼ら(ひきこもりの当事者)は本当に『自己中』なのでしょうか?私にはどうしても、そうは思えません。ひきこもり当事者のほぼ全員が『自分が嫌い』と訴えることを知っているからです。」
「彼らは『自宅の外』の世界そのものが怖いわけではなく、外にある『世間』が怖いからです。」
「ひきこもっている人は『世間』を嫌いますが、『社会』が嫌いなわけではありません。」
「なぜなら『働かなくても大丈夫』と安心できて初めて、ひきこもり当事者は安定した就労動機を“発見”するからです。」
「本人が安心してひきこもれる関係をつくる」
「お金は薬」
「しかし不思議なもので、お互いの違いを掘り下げていくと、逆に一致点が見えてくるものです。」
「(家庭内)暴力を諦めていちばんホッとするのは本人」
「指示や説教、議論や説得、アドバイスやダメ出しは、その内容が正しいかどうかにかかわらず、当事者の力を奪ってしまう可能性があります。」
「(ひきこもりの)予防という発想を捨てることが、最大の予防策になる。」
と、挙げればきりがないが、「自立すること、働くことありき」というゴールを予め設定してから当事者支援を構築するのではなく――トップダウン式のこのようなやり方は、説教とそれに対する反発の無限ループという悪循環に陥りがちであろう――、その前提を突き崩しつつ、当事者の心情や彼らが生きる世界のほうからボトムアップ式に(正しくは垂直的関係を排した対話によって、というべきであろうが)支援を組み立て直していこうとするところに、著者の卓見が如実に示されているといえるだろう。
ひきこもりの家族を抱え途方に暮れている人が、本書を読むことによって、問題解決への希望と意欲を与えられ、その糸口を見いだすことすらもあるのではないだろうか。
ただ注意しなければならないのは、本書はどちらかといえば、社会啓発とひきこもりの同居人のために書かれたものであり、ひきこもりの当事者に向けて書かれた本ではないということだ。それゆえ当事者を対象化・一般化しつつ分析的に語っているところもあり、それが当事者にとってはどこか冷たく突き放されたように感じられることもあるかもしれない。とはいえ、それは裏を返せば、当事者が本書を読むことで己を客体視することができるともいえるわけで、その利点のほうが優るという可能性があることもまた否定できないだろう。
膨大な情報と知見がコンパクトにぎゅっと凝縮されており、この一冊でひきこもりについて、ひととおりの、しかも質の高い知識を仕入れることができる。のみならず、問題解決への具体的な行動の指針を得られるという意味において、実践の書でもあるところが本書が他に抜きん出ている点であろう。
また、豊富な臨床経験から得られた含蓄のある(ときには逆説的でスリリングな)文言も数多く見受けられ、読んでいてハッとさせられることもしばしばである。いくつか引用してみる。
「どんな家庭で育った、どんな人にでも、何歳からでも起こり得る問題、それがひきこもりです。」
「彼ら(ひきこもりの当事者)は本当に『自己中』なのでしょうか?私にはどうしても、そうは思えません。ひきこもり当事者のほぼ全員が『自分が嫌い』と訴えることを知っているからです。」
「彼らは『自宅の外』の世界そのものが怖いわけではなく、外にある『世間』が怖いからです。」
「ひきこもっている人は『世間』を嫌いますが、『社会』が嫌いなわけではありません。」
「なぜなら『働かなくても大丈夫』と安心できて初めて、ひきこもり当事者は安定した就労動機を“発見”するからです。」
「本人が安心してひきこもれる関係をつくる」
「お金は薬」
「しかし不思議なもので、お互いの違いを掘り下げていくと、逆に一致点が見えてくるものです。」
「(家庭内)暴力を諦めていちばんホッとするのは本人」
「指示や説教、議論や説得、アドバイスやダメ出しは、その内容が正しいかどうかにかかわらず、当事者の力を奪ってしまう可能性があります。」
「(ひきこもりの)予防という発想を捨てることが、最大の予防策になる。」
と、挙げればきりがないが、「自立すること、働くことありき」というゴールを予め設定してから当事者支援を構築するのではなく――トップダウン式のこのようなやり方は、説教とそれに対する反発の無限ループという悪循環に陥りがちであろう――、その前提を突き崩しつつ、当事者の心情や彼らが生きる世界のほうからボトムアップ式に(正しくは垂直的関係を排した対話によって、というべきであろうが)支援を組み立て直していこうとするところに、著者の卓見が如実に示されているといえるだろう。
ひきこもりの家族を抱え途方に暮れている人が、本書を読むことによって、問題解決への希望と意欲を与えられ、その糸口を見いだすことすらもあるのではないだろうか。
ただ注意しなければならないのは、本書はどちらかといえば、社会啓発とひきこもりの同居人のために書かれたものであり、ひきこもりの当事者に向けて書かれた本ではないということだ。それゆえ当事者を対象化・一般化しつつ分析的に語っているところもあり、それが当事者にとってはどこか冷たく突き放されたように感じられることもあるかもしれない。とはいえ、それは裏を返せば、当事者が本書を読むことで己を客体視することができるともいえるわけで、その利点のほうが優るという可能性があることもまた否定できないだろう。
2020年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
200万人はいるという日本の引き篭もりの現状を述べた著書。
まず引き篭もりに対する社会に蔓延する誤解を列挙して「果たしてそれは正しいのか?」と疑問を投げ掛けて、1つ1つ検証をしていきます。
・引き篭もりは犯罪者予備軍なのか?
・引き篭もり者は男性ばかりなのか?
・引き篭もりは日本だけの現象なのか?
・引き篭もり者は精神疾患者なのか?
・引き篭もりは就労すれば解決なのか?
等です。
そして、実際に自分の家族が引き篭もってしまった場合の対処方法、行政への相談窓口や支援団体へのアクセスの仕方等を教えてくれます。
こういった情報は本来なら行政が積極的に発信すべきものなのかもしれませんが、行政の発信は引き篭もりの当事者やその家族にはなかなか届いていないのが現状のようです。
都会ならまだしも田舎では交通機関の不備から高齢者の移動がままなりません。
また高齢の親はインターネットなどが不得手ということもあるようです。
引き篭もりは「病気」でなく、誰でもなる可能性があります。
それを行政が社会復帰へ支援するとしていますが、「上からの押し付け」になることが多く、それは著者も推奨していません。
あくまで「受身の姿勢」での支援でないと、当事者や家族の意思を無視したミスマッチ支援になってしまうようです。「引き篭もりは怠けているだけ」とか、「恥ずかしいこと」とかいう社会に蔓延する偏見とも戦わなければならないでしょう。
引き篭もりは社会が成熟したから起きた現象ともいえます。
「引き篭もりでも普通に生きていける」そんな社会になることが理想であるとしていますが、収入をある程度確保する道筋をつけることをシステム化出来ればそれも可能かとも思えてきます。
まず引き篭もりに対する社会に蔓延する誤解を列挙して「果たしてそれは正しいのか?」と疑問を投げ掛けて、1つ1つ検証をしていきます。
・引き篭もりは犯罪者予備軍なのか?
・引き篭もり者は男性ばかりなのか?
・引き篭もりは日本だけの現象なのか?
・引き篭もり者は精神疾患者なのか?
・引き篭もりは就労すれば解決なのか?
等です。
そして、実際に自分の家族が引き篭もってしまった場合の対処方法、行政への相談窓口や支援団体へのアクセスの仕方等を教えてくれます。
こういった情報は本来なら行政が積極的に発信すべきものなのかもしれませんが、行政の発信は引き篭もりの当事者やその家族にはなかなか届いていないのが現状のようです。
都会ならまだしも田舎では交通機関の不備から高齢者の移動がままなりません。
また高齢の親はインターネットなどが不得手ということもあるようです。
引き篭もりは「病気」でなく、誰でもなる可能性があります。
それを行政が社会復帰へ支援するとしていますが、「上からの押し付け」になることが多く、それは著者も推奨していません。
あくまで「受身の姿勢」での支援でないと、当事者や家族の意思を無視したミスマッチ支援になってしまうようです。「引き篭もりは怠けているだけ」とか、「恥ずかしいこと」とかいう社会に蔓延する偏見とも戦わなければならないでしょう。
引き篭もりは社会が成熟したから起きた現象ともいえます。
「引き篭もりでも普通に生きていける」そんな社会になることが理想であるとしていますが、収入をある程度確保する道筋をつけることをシステム化出来ればそれも可能かとも思えてきます。