自分はこの本が、押井守監督が「3・11」時の自身の体験から1年後に
書かれた本とは知らずに購入。
単に「押井守監督が書いた本」の存在を知って、監督がどんな考えや価値観を
持っているのか知りたかった。
読んで1番の感想は、「道理で押井監督の手掛ける作品はカッコいいかはずだわ」です。
(今年から計算して)10年前に書かれたものとは思えない程、今の時代でも
メチャクチャ通用する内容に圧倒される!!
監督はこの時点で中国とロシアにかなり危機感を感じていた。凄い、凄すぎる・・・。
監督が初めて手掛けた「原作もの」の作品が「うる星やつら」だったんですねぇ。
(これは知らなかった)Σ(・ω・ノ)ノ!
監督は劇場版「うる星やつら」の内、第1作目と第2作目を監督されている。
自分も過去の劇場版「うる星やつら」は全作観た。
その中でダントツで1番好きなのは第2作目の「うる星やつら2~ビューティフルドリーマー」で
子供の頃からずっと変わらず好きな作品(*^-^*)
自分にとって初めて観た押井守監督作品で(当時は子供なので監督とかそういう事は分からず観てた)
押井守監督のゴジラ愛と初代ゴジラへの敬意が分かる。
(たとえそれを全く抜きにしてもこの作品がやっぱり1番好き)
押井守監督作品は日本より海外での人気や評価が高い。実際海外の国際映画祭でノミネートされている。
自分は個人的にもっと日本で評価されてもええやろ!と思う。(# ゚Д゚)
監督はこの「日本という国」と「日本人」についてもしっかりとした論理的考えを持っている
ことが本書を読めば分かる。(日本という国が世界で如何に異端なのかを・・・)
そして個人的に長年気になっていた事に、本書で監督は答えてくれた。
それは「どうしてスタジオジブリはあんなに特別なのか?」個人的にこれは絶対に解せない
事であり、見過ごせないんやぁぁぁぁぁぁ~。(血の( ;∀;)
スタジオジブリという会社は、ディズニー(ブエナ・ビスタ)と業務提携し読売グループという
庇護のもとで成長してきたと。日本テレビとの繋がりもこの事の影響が発端。
でも押井守監督はそれを知っても「それ自体を僕は悪と思わない」と記している(カッコイイ☆)
自分が思うにブレる人、ブレない人で分けるなら押井守監督はブレない人、宮崎駿監督はブレた人。
庇護を受けるようになって、宮崎駿監督は変わってしまった模様。
言われてみれば確かに、ジブリ初期作は豪華声優さんのみだったのに対し、途中からキャスト芸能人のみ
に変わり果てになったのも納得できる。
今も昔も押井守監督は全くブレない。それは監督の作品を観れば分かる。
「機動警察パトレイバー」も劇場版第1作と第2作を監督されている。
この本を読んでこの2作どちらも押井守監督の「日本国」への複雑な不満や憤りを代弁
している作品だったんだなぁと実感。
「(アニメに限らず)監督は技術者、プロヂューサーを説得するのが仕事」だと言う監督。
押井守監督も、庵野監督同様アニメ作品も実写作品もどちらも撮っている。
だからこそ、押井守監督の撮ったゴジラが観たいと思う。興味津々♪(監督の趣味爆発で)
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コミュニケーションは、要らない (幻冬舎新書) 新書 – 2012/3/30
押井 守
(著)
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購入オプションとあわせ買い
つぶやけばつぶやくほど、人はバカになる。
ネット上にテキストを書けば書くほど文章力は落ちる……
・人間から論理的思考を奪う「話し言葉」 ・コミュニケーションの肝は「マス」と「個人」の間にある
・なぜ日本人は答えを出したがらないのか ・まず「信じない」ことが、正解に辿りつく最短ルート
ただ気分を吐き出すためだけの言葉をネット上に書き散らし、真偽の不確かな情報に右往左往し、目的もなく自分のフォロワーを増やそうとする。そんなものは、コミュニケーションではない。高度成長期以降、日本人は「現状維持」のために協調性ばかり重んじて、本質的な問題について真剣に「議論」することを避け続けてきた。そのツケがいま、原発問題を筆頭とする社会のひずみとして表面化しているのだ。我々はなぜ人と繋がろうとするのか。真のコミュニケーションとは何か。世界が認める巨匠が初めて語る、目から鱗の日本人論。
ネット上にテキストを書けば書くほど文章力は落ちる……
・人間から論理的思考を奪う「話し言葉」 ・コミュニケーションの肝は「マス」と「個人」の間にある
・なぜ日本人は答えを出したがらないのか ・まず「信じない」ことが、正解に辿りつく最短ルート
ただ気分を吐き出すためだけの言葉をネット上に書き散らし、真偽の不確かな情報に右往左往し、目的もなく自分のフォロワーを増やそうとする。そんなものは、コミュニケーションではない。高度成長期以降、日本人は「現状維持」のために協調性ばかり重んじて、本質的な問題について真剣に「議論」することを避け続けてきた。そのツケがいま、原発問題を筆頭とする社会のひずみとして表面化しているのだ。我々はなぜ人と繋がろうとするのか。真のコミュニケーションとは何か。世界が認める巨匠が初めて語る、目から鱗の日本人論。
- ISBN-10434498255X
- ISBN-13978-4344982550
- 出版社幻冬舎
- 発売日2012/3/30
- 言語日本語
- 本の長さ173ページ
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商品の説明
著者について
1951年、東京都生まれ。アニメーション・実写映画監督。「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(84年)、「機動警察パトレイバー 劇場版」(89年)、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95年)など、数々の劇場作品を手がける。「イノセンス」(2004年)は全世界で公開され、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にノミネート。「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」(08年)は、ベネチア国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされた。著書に『他力本願 仕事で負けない7つの力』『凡人として生きるということ』『ケルベロス 鋼鉄の猟犬』(すべて幻冬舎)などがある。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2012/3/30)
- 発売日 : 2012/3/30
- 言語 : 日本語
- 新書 : 173ページ
- ISBN-10 : 434498255X
- ISBN-13 : 978-4344982550
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2022年10月19日に日本でレビュー済み
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2012年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
押井監督作品としてはうる星やつら世代であり
概ね多くの作品をフリークとして観ている
中には黒歴史たる「天たま」や
公開当時、某東海地方のラジオ局アナウンサーに酷評された「紅い眼鏡」
そういった、世間の一般的な感覚と少しずれた監督であることは正直否めない
しかし、それは作り手としてのスタンスからすれば「作りたい作品を作ったまで」であって
観る側が共感や感情移入できるかどうか、また興行的に成功するかどうかだろう
天たまは、その点において両者ともほぼ欠落した作品であり
後者は後のケルベロスサーガの原点たるべき名作である(と思うし、遡れば”うる星のめがね”だが)
さて、著書の内容としては「言いたくても言えない一般論」と感じた
ワタシは少なくとも震災云々を抜きにしても共感できた著書であり
一気に読むことが出来た久しぶりの著書だった
簡単に言えば「面白かった」ということ
似た著書は作中にも名前が出てくる解剖学者の養老氏による「バカの壁」に近い感が有ったが
件の著書は「相互の価値観を認めるか否か」のみに終始した
しかし、時代も少し違ううえに、著者としても全く違う押井氏であり
なにもSNSの現代に限った話ではないし(歴史認識も含めて)
個人的にはパソコン通信時代から感じていた「違和感」を示している著書だと思われた
「虚構のコミュニケーション」に踊らされている世の中と
偽善に近い国是というか「日本人の価値観」への違和感の提示
「思考停止」が現代で当たり前に見かけるようになってしまった「一般論」であるとも感じていた
「黙して語らず」ではなく、「考えることを止めてしまう」という最悪のパターンである
ソレを回避する方法論と勘違いしているのは「虚構のコミュニケーション」であり
これらを「是」としない押井氏の個人的な意見だろう
ワタシはそれに大きく共感した、普通はここまで利用されている当たり前のツールであるネットである
直ぐに否定できる自信の有る御仁は、極めて少ないと言わざるを得ない
誰もが正義でありたいという欲求は、歪んだ正義感と主張に終始して
その本質を見失ったままであるからだ
それが特に震災以降に顕著に表れているのは感じていたし
個人的には、原発事故に関する客観的な視点において識者や政府、その他諸々の混乱に現れている
正しく状況を理解して、正しく行動が出来て、正しく意見が出来た御仁は極めて少なかった
特に更に混乱を招いた政府と御用学者、またマスコミやメディアで無責任な情報の垂れ流しを行った連中で溢れた
考えたくない御仁は読むべきではない著書だろうし
考え直したい、もしくは共感したい理由が有れば是非とも勧めたい著書である
前提条件は、押井監督作品が理解しなくても良いから「楽しめるか否か」だろうけどw
難しいことは書いていない、あくまで一般論の一つとその提示である
概ね多くの作品をフリークとして観ている
中には黒歴史たる「天たま」や
公開当時、某東海地方のラジオ局アナウンサーに酷評された「紅い眼鏡」
そういった、世間の一般的な感覚と少しずれた監督であることは正直否めない
しかし、それは作り手としてのスタンスからすれば「作りたい作品を作ったまで」であって
観る側が共感や感情移入できるかどうか、また興行的に成功するかどうかだろう
天たまは、その点において両者ともほぼ欠落した作品であり
後者は後のケルベロスサーガの原点たるべき名作である(と思うし、遡れば”うる星のめがね”だが)
さて、著書の内容としては「言いたくても言えない一般論」と感じた
ワタシは少なくとも震災云々を抜きにしても共感できた著書であり
一気に読むことが出来た久しぶりの著書だった
簡単に言えば「面白かった」ということ
似た著書は作中にも名前が出てくる解剖学者の養老氏による「バカの壁」に近い感が有ったが
件の著書は「相互の価値観を認めるか否か」のみに終始した
しかし、時代も少し違ううえに、著者としても全く違う押井氏であり
なにもSNSの現代に限った話ではないし(歴史認識も含めて)
個人的にはパソコン通信時代から感じていた「違和感」を示している著書だと思われた
「虚構のコミュニケーション」に踊らされている世の中と
偽善に近い国是というか「日本人の価値観」への違和感の提示
「思考停止」が現代で当たり前に見かけるようになってしまった「一般論」であるとも感じていた
「黙して語らず」ではなく、「考えることを止めてしまう」という最悪のパターンである
ソレを回避する方法論と勘違いしているのは「虚構のコミュニケーション」であり
これらを「是」としない押井氏の個人的な意見だろう
ワタシはそれに大きく共感した、普通はここまで利用されている当たり前のツールであるネットである
直ぐに否定できる自信の有る御仁は、極めて少ないと言わざるを得ない
誰もが正義でありたいという欲求は、歪んだ正義感と主張に終始して
その本質を見失ったままであるからだ
それが特に震災以降に顕著に表れているのは感じていたし
個人的には、原発事故に関する客観的な視点において識者や政府、その他諸々の混乱に現れている
正しく状況を理解して、正しく行動が出来て、正しく意見が出来た御仁は極めて少なかった
特に更に混乱を招いた政府と御用学者、またマスコミやメディアで無責任な情報の垂れ流しを行った連中で溢れた
考えたくない御仁は読むべきではない著書だろうし
考え直したい、もしくは共感したい理由が有れば是非とも勧めたい著書である
前提条件は、押井監督作品が理解しなくても良いから「楽しめるか否か」だろうけどw
難しいことは書いていない、あくまで一般論の一つとその提示である
2012年4月16日に日本でレビュー済み
典型的な3.11後の後出しじゃんけん本。今まで日本人は空気を読み、相手の感情を傷つけず、自分も他者から傷つけられないための処世術としての「無言」はあり、自分にとって関係ない事柄で「心を汚されない」ための「見ざる、言わざる、聞かざる」は存在したのであり、それ自体悪い事ではない。問題なのはリアルな恐怖が襲って来た場合、原発事故により日本中放射能まみれになってしまった後の具体的サバイバル術的思惟思考がマスコミ関係を含めて「あまりにもウソが多い事」挙げ句の果てにゃ「ガンバレ日本」の一言で思考停止してしまう事の恐ろしさであろう。震災後、原子力ムラや、内部被爆の実態やら、もう再生不可能な福島エリアでの「真の報道」が巨大マスメディアではなく、YouTubeのようなネット情報にしか信憑性がおける情報が得られなかったこの国の脆弱なコミュニケーションそのものを叩く分析は基本的に正しい。しかし宮崎駿が災害後にファンタジーは無効と発言した事に憤りを感じておられるのは、おかしな話で、もともとスタジオジブリは「有り得ない絵空事の世界」を飯のタネにしてきた「芸能集団」であり、そいつらにいきなり「リアリティ」を要求するのは筋違いである。また、宮崎駿などそれほど「影響力」など初めから「ありはしない」残念ながら日本人はそれほど「愚民ではない」し他者の幸福を願うほどお人好しでもない、つまり狡猾なる愚民であり、民度の低さはある意味「戦略的愚かさのロールプレイング」なのである。従って、著者はその意味合いにおいては「何事も書き終えていない」
2013年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アニメ界の鬼才押井守の「日本人論」です。
日本人に、馴れ合いの、「私では敵ではありません」ということを示す偽のコミュニケーションではなく、理解できない他者との関係を、論理と意思を持ったことばで取り結ぶ、「真のコミュニケーション」をせよ、そして、本質から目をそらすな、と訴えます。
強烈なことば満載。
「宮さん」と敬愛する宮崎駿御大に対しても、
・宮さんは記者会見まで開いて、震災後の世界ではファンタジーは力を持たないという趣旨のことを述べていた。これに関しては、「今さら何を言ってんだ」としか言いようがない。震災が起きたからファンタジーに意味がないのだとしたら、今まで何をやってきたのか。ファンタジーに関わってきたあんたの人生は何だったのか。逆だろ?今こそ作れよって話だ。(141頁)
その他、激烈なことば集。
・日本人にとって日本はなぜ必要なのか?僕自身の答えは明快にある。日本語で仕事をして、日本語でしか思考できないからだ。(113頁)
・在日外国人の参政権なんて、とんでもない話だ。…在日外国人は本当に有事のときに日本のために戦えるのか?(149頁)
いろいろ刺激的な言説に満ちていて、それなりに考えさせられますが、
・なぜ、福島で武装蜂起がおきないのか僕は不思議に思う。(33頁)
というのは勇み足。武装蜂起がおきないのは、わが国は、正しい意味での「言論の自由」があるからです。平時のときは、気に食わないことがあっても、暴力によって解決しようとしてはいけないのです。
ということで星は1つ減。
日本人に、馴れ合いの、「私では敵ではありません」ということを示す偽のコミュニケーションではなく、理解できない他者との関係を、論理と意思を持ったことばで取り結ぶ、「真のコミュニケーション」をせよ、そして、本質から目をそらすな、と訴えます。
強烈なことば満載。
「宮さん」と敬愛する宮崎駿御大に対しても、
・宮さんは記者会見まで開いて、震災後の世界ではファンタジーは力を持たないという趣旨のことを述べていた。これに関しては、「今さら何を言ってんだ」としか言いようがない。震災が起きたからファンタジーに意味がないのだとしたら、今まで何をやってきたのか。ファンタジーに関わってきたあんたの人生は何だったのか。逆だろ?今こそ作れよって話だ。(141頁)
その他、激烈なことば集。
・日本人にとって日本はなぜ必要なのか?僕自身の答えは明快にある。日本語で仕事をして、日本語でしか思考できないからだ。(113頁)
・在日外国人の参政権なんて、とんでもない話だ。…在日外国人は本当に有事のときに日本のために戦えるのか?(149頁)
いろいろ刺激的な言説に満ちていて、それなりに考えさせられますが、
・なぜ、福島で武装蜂起がおきないのか僕は不思議に思う。(33頁)
というのは勇み足。武装蜂起がおきないのは、わが国は、正しい意味での「言論の自由」があるからです。平時のときは、気に食わないことがあっても、暴力によって解決しようとしてはいけないのです。
ということで星は1つ減。