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豊島ミホ

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底辺女子高生 (幻冬舎文庫と 8-1) 文庫 – 2006/8/1

豊島ミホ (著)

50

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「本当の私」なんて探してもいません。みっともなくもがいてる日々こそが、振り返れば青春なんです――。「底辺」な生活から脱出するため家出した高校二年の春。盛り下がりまくりの地味な学祭。「下宿内恋愛禁止」の厳粛なる掟。保健室の常連たち。出席時数が足りなくて、皆から遅れた一人きりの卒業式。最注目の作家によるホロ苦青春エッセイ。

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本の長さ

246ページ
言語

日本語
出版社

幻冬舎
発売日

2006/8/1
寸法

10.5 x 2.4 x 14.8 cm
ISBN-10

4344408322
ISBN-13

978-4344408326
すべての詳細を表示

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎 (2006/8/1)
発売日 ‏ : ‎ 2006/8/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 246ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4344408322
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4344408326
寸法 ‏ : ‎ 10.5 x 2.4 x 14.8 cm

Amazon 売れ筋ランキング: - 633,611位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,538位幻冬舎文庫
- - 9,987位近現代日本のエッセー・随筆
- - 56,048位ビジネス・経済 (本)

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豊島ミホ

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ビンロウ

女子はイージーモードだなんて幻想だ

2017年9月4日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

　高校時代、男子のはっちゃけた奴も底辺層の奴も見てきました。
顔もスタイルも良くてニコニコしているだけでオールオッケーのイージーモード街道まっしぐらの女子も見てきました。
芸能界に入った女子も見てきました。

そんな中雑草扱いをされてきた著者から見る高校生活は、私の高校生活と照らし合わせても結構あるあるでした。
只読了後、そんなイケイケグループも枠からはみ出さないように必死で周りと合わせていたのかと思うと
イージーモードなんて幻想だと思いました。

高校時代は楽しかったと社会に出てもイケイケの奴が言います。
そうなんです、作者の言うとおりイジメてた奴、雑な扱いをした奴らは結局そんな事忘れているのです。
良い思い出しか残っておらず底辺層がどんな気持ちだったかなど知りもしないのです。
イケイケのグループは今日もバリバリ仕事をしてジムに精を出して、インスタにリア充アピールをしています。

イケイケじゃない奴は黙々と仕事をしてスーパーのお惣菜の半額セールに精を出して、リア充のインスタを見て今に見ておれ！と
誰に公言するでもなく１人燃えているのです。
イージーモードなんて幻想だ。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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suntalk

リアルを知る人には、全く違った様相を見せる実録戦記物。

2011年8月8日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

こうあるべき、こうありたいという高校生活があまりに遠い場合、
そんな現実とどう折り合いをつければよいのだろう。
それを、何かをあきらめることと言ってしまわなければならないなんて
なんてつらいことだと思うが、
けれども学校に保健室がなければ、本当に居場所がなくなる子がいるんだ。

地味な高校生のあるある話的な、そのへんのお気楽なレビューをまま信じて、
当時高校生だった娘に、何か面白い本ないかと聞かれて勧めたのがこの一冊だった。
初めの一項だけ読み飛ばし、「リテイク・シックスティーン」の作者の筆を信じて、
これだったら面白いよ、そういって渡した一冊。
娘は一晩で読んで、面白かったと言っていた。
こいつ、読み飛ばすのは本当に早いんだよな。もちと味わって読んでくれれば。
なんてことを考えつつ、じゃあ次は僕が読むかな、と棚に置いておいた。

約２年後。僕は単身赴任で、この作品を「初めて」通して読んだ。実に素晴らしい作品だった。
だが、読んでいないものを勧めたことを悔いた。
確かに女子高生としては最低かもしれない生活を、ある意味軽妙に書いてはいるが、
それがリアルだった人には、全く違った様相を見せる作品だ。まるで実録の戦記物のように。

娘は中高６年間、筆者同様まわりからは格下に扱われ、いつしか保健室に居場所を見つけ、
保健室の常連や先輩、留学生や数少ないたぶんひとりだけの友人という限られた関係の中で、
それでも、少しでもまわりに起こっていることに参加しようと、あの頃懸命だった。
そんな真っ只中にいた娘に、この作品を勧めたのは、ずいぶん軽率、無神経だったなと思う。

けれども、一人だけ卒業式のシーンをはじめ、数々の筆者の葛藤の記憶が綴られるこの作品ならきっと、
あの頃の娘に勇気をくれたはずだ、そう思いたい。
いろんなことをあきらめてきた高校生活が、それでも自分にとってかけがえのないものであること。
そういう自信が、どうか娘にも、少しでも湧いていてほしい。

9人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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渡辺　真行

豊島さんの

2014年7月5日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

学生時代の話でした
家出の回が一番面白かったかも
若いと都会にあこがれるのはいつの時代も同じなのかなと

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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mfmflily

「事実は小説よりも奇なり」

2015年7月26日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

　「色物エッセイかな」なんて思って手に取りました。
　――とんでもない。最高の青春エッセイでした。

　「事実は小説よりも奇なり」とは言いますが、著者にはぴったりの言葉かもしれません。ほかの著書もいくつか読みましたが、そちらはまるで響きませんでした。というか、このエッセイが傑作すぎて、小説などまったくどうでもよくなってしまったのです。

　私見ですが、小説というのは本来、平凡な人生を送っている人が書くものなのかもしれません。現実がつまらないから小説を読み、挙句、書く。
　著者は自身の青春以上に濃厚な青春を想像できなかった。だから、いくら知恵を絞って青春小説を書いても霞んでしまった。
　私にはどうしてもそう思えてならないのです。

　これが作家である著者にとって喜ぶべきことなのかどうかは微妙なところですが、しかし、私は著者が心から好きです。
　この本は一生の宝物にします。

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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エレン

進学校だけど底辺？！

2017年7月26日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

昔の地方の高校事情は本当にこんな感じでした。
そしてやっぱり、個々の事象は違っても、女子高生の毎日は真面目に生きている限り似ているのかな。

2011年7月10日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

豊島さんの学生時代は最悪だったという事は知っていましたが、実際、想像以上にシビアな内容でした。
【底辺】【一番下】【劣等感】【怖い】【ポジション】【本当の自分】...本書に出てくる言葉達です。
一番好きな作家である、豊島さんの描く青春小説とあまりにもかけ離れており、そしてもう一つ、15歳からの
自分の思考と本当によく似ていたので驚きました。
私は対人恐怖からのものでしたが、人が怖い、ポジション取り失敗、そして日々の小さな出来事に耐え切れず、
私の高校生活は半年で終わりました。
それまでは持ち前の気の強さから特に気にも留めずやってのけていたポジション取りが、自分が下になった時、
そうでなかった時の比で無い程に気にしてしまうものだという事を思い知らされました。
中退後も自分が一番下という劣等感に苛まれ、これは本当の私じゃないのだ。と頭の中に「本当の自分」の
虚像をつくる、「〜〜〜。だから私は下ではない。」と、無理矢理思い込もうとびっしりノートに書き留めるという
行動。後にこのノートを見つけた時は、（この子可愛そう...）と本気で思いました（笑）。

家でくさって死んでいた時の事は、ほとんど記憶がありません。
ただある年の夏から秋の事だけは妙に覚えているのです。大検を受け、弱々しくも生きて動いた季節でした。
通信教育での勉強、焦燥感、久しぶりに乗る電車、学校、同年代の子達、それらと一緒に、その夏聴いた音楽や
ドラマもよく覚えています。精神的に苦しいこともありましたが、"この時の記憶"は良い思い出となっています。
自分語りが長くなりましたが、豊島さんがこんな高校生活を送りながらも「檸檬のころ」など素晴らしい小説を
生み出せるのは、生きることをやめず、行動していたからじゃないのかなと思います。
どんなに苦しい時でもちゃんと生きて動いてさえいれば、後に残る記憶は絶対裏切らない。
この本を読み終わった時、辛かろうが堕ちていようが、何もせず死んでいないで生きて動くことをやめなければ、
心の中にきっと何か輝くものが残るものなのかな、と強く感じました。思い出が無いのは寂しい事です。
何かしら悩んでいる学生の子に、是非とも読んでもらいたいです。多少なりとも気持ちが楽になると思います。

ちなみに私が本当の自分とはこの「現実」であって、頭の中にはいないと気付いたのは、豊島さんが気付いた
5年後の、23歳の時でした...チーン。

7人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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オレンジシェード

“暗”と云いながら、ちっとも暗くありません。むしろ微笑まされます。

2009年6月12日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

『檸檬のころ』
高校時代の明とすると、こちらは暗となるエッセー。

ただ、暗とはいうものの、筆者の中で過去の思い出として
きっと、心の中で整理をできているのだろう。暗さは微塵にも感じさせない。

筆者直筆の挿絵も可愛らしく、
クスッと微笑んでしまうエピソードが満載（当事者である筆者に失礼かな）。

数あるエピソードの中でも、家出の話が一番心に残りました。
コレくらいの年頃って、一度や二度、家出をしたくなりますし、
誰もいないところに行ってみたいなんて、正体不明の衝動にかられますからね。

なんだか、とても懐かしい気持ちにさせてもらいました。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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リッタン

本当に底辺な人間は底辺なんて口が裂けても言えない

2012年8月27日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

高校生時代の話ですね。
悲壮なものはなくて、全体的に幸福な感じがよく伝わります。

田舎育ちで電車通学していて、寮で生活していた
人だときっと読めばより楽しいと思います

まぁ定番ですけど
「これって底辺なの？」
というシンプルな疑問はありますね。
進学校に通い、ラジオを楽しむ寮生活
浪人したときも予備校に通いながら気楽に勉強し大学に合格。
友達に声かけられなくて恋愛もできなくて
ほんとうに底辺の中の底辺だった？
そんなのがほんとうに底辺なのかと。

そんな感想もあるべきです。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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