地味な出だしから、予想外の展開、意表を突いた結末。面白いけれど、これがミステリではなく異種格闘技戦とすると、物足りない気もする。この人には同じように風呂敷を拡げながら、ミステリの枠内で風呂敷をたたんでしまう芸もあり、個人的にはそちらのほうに軍配を挙げる。とはいえ、もっと訳されてほしい作家である。
解説では「早すぎた」ジャンルミックスの作家とされているが、果たしてそうか。初期の売り込みには苦労したようだが、解説者の言うように同時代にはJohn Blackburnもいる。ほかにも映画「メデューサタッチ」の原作者Peter van Greenaway、藤本泉を思わせる作風のP M Hubbard、やはり映画「雨の降る午後の降霊術」の原作者Mark McShaneなどがいるだろう。なかでもL P DaviesはSF色が強い作家とは思うが、それほど孤立した存在でもないのではないか。映画やTVの影響、時代の流れなど考える必要がある。やはり何よりも翻訳を。
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虚構の男 (ドーキー・アーカイヴ) 単行本 – 2016/5/25
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購入オプションとあわせ買い
唖然とする展開、開いた口がふさがらなくなるラスト……早すぎたジャンルミックス作家L・P・デイヴィスによるストーリー紹介厳禁のサプライズ連打小説! 本邦初訳。
時は1966年、イングランドの閑静な小村で小説家アラン・フレイザーが50年後(2016年!)を舞台にしたSF小説の執筆にいそしんでいるところから物語は始まる。気さくな隣人、人懐っこい村の人々はみな彼の友だちだ。やがて一人の謎の女と出会い、アランの人生は次第に混沌と謎の渦巻く虚構の世界に入り込んでいく――国際サスペンスノベルか、SFか? 知る人ぞ知る英国ミステリ作家L・P・デイヴィスが放つ、どんでん返しに次ぐどんでん返しのエンターテインメントにして、すれっからしの読者をも驚かせる正真正銘の問題作!(1965年作)
〈読者を幻惑させ、唖然とさせる力は、ミステリー、ホラー、SFというジャンルの境界線を大胆にまたぐところから生まれている。かつては熱狂的な固定読者層がつかずに、とらえどころのない作家としてL・P・デイヴィスを忘却の淵に追いやる原因となった持ち味こそ、彼の小説を読む最大のおもしろさであることを、現在の読者なら充分に理解できるのではないか。その意味で、L・P・デイヴィスは早すぎた作家であり、未来になって再評価されることが作品中に予言として書き込まれていたようにも思える〉(若島正:本書解説より)
時は1966年、イングランドの閑静な小村で小説家アラン・フレイザーが50年後(2016年!)を舞台にしたSF小説の執筆にいそしんでいるところから物語は始まる。気さくな隣人、人懐っこい村の人々はみな彼の友だちだ。やがて一人の謎の女と出会い、アランの人生は次第に混沌と謎の渦巻く虚構の世界に入り込んでいく――国際サスペンスノベルか、SFか? 知る人ぞ知る英国ミステリ作家L・P・デイヴィスが放つ、どんでん返しに次ぐどんでん返しのエンターテインメントにして、すれっからしの読者をも驚かせる正真正銘の問題作!(1965年作)
〈読者を幻惑させ、唖然とさせる力は、ミステリー、ホラー、SFというジャンルの境界線を大胆にまたぐところから生まれている。かつては熱狂的な固定読者層がつかずに、とらえどころのない作家としてL・P・デイヴィスを忘却の淵に追いやる原因となった持ち味こそ、彼の小説を読む最大のおもしろさであることを、現在の読者なら充分に理解できるのではないか。その意味で、L・P・デイヴィスは早すぎた作家であり、未来になって再評価されることが作品中に予言として書き込まれていたようにも思える〉(若島正:本書解説より)
- 本の長さ305ページ
- 言語日本語
- 出版社国書刊行会
- 発売日2016/5/25
- ISBN-104336060576
- ISBN-13978-4336060570
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登録情報
- 出版社 : 国書刊行会 (2016/5/25)
- 発売日 : 2016/5/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 305ページ
- ISBN-10 : 4336060576
- ISBN-13 : 978-4336060570
- Amazon 売れ筋ランキング: - 925,365位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 150,789位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年8月6日に日本でレビュー済み
面白い。
どこがと言うと、何度も相転移を繰り返しながら合理性を何とか維持してるところ。
凡庸なストーリーも、独りよがりの離れわざも御免だが、デイヴィスは、独特の現実感覚で飛躍するストーリーをまとめ上げている。
どこがと言うと、何度も相転移を繰り返しながら合理性を何とか維持してるところ。
凡庸なストーリーも、独りよがりの離れわざも御免だが、デイヴィスは、独特の現実感覚で飛躍するストーリーをまとめ上げている。
2016年10月4日に日本でレビュー済み
ごく平凡な日常風景から始まるが、途中でエスピオナージュものの趣きが現れ、最後はミステリタッチのSFに・・・。解説にも有る通りジャンルに捕らわれず、SFでもありミステリでもありスパイものでもありサスペンスでもある。早川書房を例に挙げるならミステリ文庫でもSF文庫でもオーケーと云う実に厄介な作品。しかし職人的な面白さに満ちていてグイグイと読ませられる。