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精霊たちの家 (文学の冒険シリーズ) 単行本 – 1994/3/1
イサベル・アジェンデ
(著),
木村 栄一
(著)
- 本の長さ426ページ
- 言語日本語
- 出版社国書刊行会
- 発売日1994/3/1
- ISBN-104336024715
- ISBN-13978-4336024718
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登録情報
- 出版社 : 国書刊行会 (1994/3/1)
- 発売日 : 1994/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 426ページ
- ISBN-10 : 4336024715
- ISBN-13 : 978-4336024718
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,421,200位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
動乱の近代チリ社会を舞台にした小説。凄惨な拷問、虐げられたインディオの生活など生々しいが、人々のパワーが半端ではない。苦難を飄々と受け入れる底力と寛容性に驚く。激動の歴史が背景にあり、ここまで人間の醜悪さを思い知らされながらも、読後感は不思議なまでに爽やかである。人間の強さと言葉の力を実感する本。
2006年1月3日に日本でレビュー済み
イサベル・アジェンデのエネルギーは本当にすごい。
高貴な婦女から娼婦まで、香水から糞尿まで、ストーリーの仲にてんこ盛りに表現されていく。はい上がった娼婦の中の富貴を、無学な農民の英知を、革命という名の下の腐敗を、もうたくさん!ごちそうさま!と、わんこそばの椀に急いで蓋をしたくなる感じで描かれていく。
誰もが実はその混沌の仲でもがいているだけ… 3世代の女たちの数奇な運命が混沌の大河を流れていく。面白いけど読むのに体力が必要。元気な時の読書がおすすめ。
高貴な婦女から娼婦まで、香水から糞尿まで、ストーリーの仲にてんこ盛りに表現されていく。はい上がった娼婦の中の富貴を、無学な農民の英知を、革命という名の下の腐敗を、もうたくさん!ごちそうさま!と、わんこそばの椀に急いで蓋をしたくなる感じで描かれていく。
誰もが実はその混沌の仲でもがいているだけ… 3世代の女たちの数奇な運命が混沌の大河を流れていく。面白いけど読むのに体力が必要。元気な時の読書がおすすめ。
2021年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
"バラバースは海を渡ってわたしたちのもとにやってきた、少女クラーラは繊細な文字でそう書きつけた。その頃から彼女は、なにか大きな事件が起こると、ノートにつけるようにしていたが、その後誰とも口をきかなくなると、日常の些細なことも書きとめるようになった。"1983年発刊の本書は、チリの女性作家による自らの一族の歴史をモチーフにしたデビュー作にして、映画化もされたラテンアメリカ文学傑作。
個人的には積読のままになっていましたが、主宰する読書会の課題図書というわけで、今回ようやく手にとりました。
さて、そんな本書はチリの外交官の家族に生まれ、世界各地を転々とした後、親しくしていた叔父にあたるアジェンデ元大統領が軍事クーデターにより政権を追われた際に自らも迫害を受けたため亡命したベネズエラにて書いた作品で、母国のチリを舞台に【19世紀末からチリ革命の起こった1973年までの百年近い一族の歴史を辿った作品】にして、不可思議な力をもつクラーラから始まるブランカ、アルバと続く【女性たちと家族の物語】でもあるわけですが。
やはり、一族の歴史、南米とくるとコロンビアの作家にしてノーベル賞作家、世界中に文学に影響を与えたガブリエル・ガルシア=マルケスが1967年に先に発表した『百年の孤独』を思い浮かべてしまうし、また一見すると実際に似通った印象はあるのですが。では二番煎じの模倣作かというと【良い意味で全然違った作品】で。個人的には『百年の孤独』が祖母の語りに着想を得た架空の村、マコンドを舞台にした神話小説だとすれば、本書に関しては著者本人の実体験に引き寄せられた、またジャーナリストとしてのキャリアが存分に活かされた【リアリティ溢れた人間社会寄りの作品】だと感じました。
また(こちらは比較にもなりませんが)同じく趣味の映画制作などで脚本も書く立場としては。登場人物たちそれぞれが風変わりかつ魅力的で。加えて単に登場させるだけでなく、長い物語の中でちゃんと【それぞれの人生や伏線を丁寧に回収している】のに、ストーリーテラーとしての見事な巧みさに唸らされました。そして久しぶりに読書を通じて喜怒哀楽の感情や、善悪の複雑な多面性を抱えた魅力溢れる『人間たち』に出会えた感覚すらあって、本書に関する没入感は素晴らしく心地よかったです。
『百年の孤独』と並ぶラテンアメリカ文学の傑作として、また複雑な人間の姿を多面的、丁寧に描いた愛に溢れる人間賛歌としてもオススメ。
個人的には積読のままになっていましたが、主宰する読書会の課題図書というわけで、今回ようやく手にとりました。
さて、そんな本書はチリの外交官の家族に生まれ、世界各地を転々とした後、親しくしていた叔父にあたるアジェンデ元大統領が軍事クーデターにより政権を追われた際に自らも迫害を受けたため亡命したベネズエラにて書いた作品で、母国のチリを舞台に【19世紀末からチリ革命の起こった1973年までの百年近い一族の歴史を辿った作品】にして、不可思議な力をもつクラーラから始まるブランカ、アルバと続く【女性たちと家族の物語】でもあるわけですが。
やはり、一族の歴史、南米とくるとコロンビアの作家にしてノーベル賞作家、世界中に文学に影響を与えたガブリエル・ガルシア=マルケスが1967年に先に発表した『百年の孤独』を思い浮かべてしまうし、また一見すると実際に似通った印象はあるのですが。では二番煎じの模倣作かというと【良い意味で全然違った作品】で。個人的には『百年の孤独』が祖母の語りに着想を得た架空の村、マコンドを舞台にした神話小説だとすれば、本書に関しては著者本人の実体験に引き寄せられた、またジャーナリストとしてのキャリアが存分に活かされた【リアリティ溢れた人間社会寄りの作品】だと感じました。
また(こちらは比較にもなりませんが)同じく趣味の映画制作などで脚本も書く立場としては。登場人物たちそれぞれが風変わりかつ魅力的で。加えて単に登場させるだけでなく、長い物語の中でちゃんと【それぞれの人生や伏線を丁寧に回収している】のに、ストーリーテラーとしての見事な巧みさに唸らされました。そして久しぶりに読書を通じて喜怒哀楽の感情や、善悪の複雑な多面性を抱えた魅力溢れる『人間たち』に出会えた感覚すらあって、本書に関する没入感は素晴らしく心地よかったです。
『百年の孤独』と並ぶラテンアメリカ文学の傑作として、また複雑な人間の姿を多面的、丁寧に描いた愛に溢れる人間賛歌としてもオススメ。